日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<
百尺竿頭一歩を進む> <
百里を行く者は九十を半ばとす> <
為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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<偶然は準備のできていない人を助けない>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(記事のタイトルは本題ではありません・・・)もう、ここまで来たら、“当たるも八卦当たらぬも八卦”的な記事しか書けません・・・少しく余裕のある方のみご覧いただければと思います。とは言っても、まだあと7日間アリ・・・これからが正念場・・・精一杯やりましょう!
<余談1>前回29-3の対義語「天譴⇔天眷」(同音異義語)の類・・・
休徴⇔咎徴
<余談2>四字熟語:蜀犬吠日・呉牛喘月の類で、「
粤犬吠雪」・・・「“越”犬吠雪」でも良さそうだけど、「粤」にしておいたほうが無難かも。
<余談3>「
贔負」・・・これも“ヒイキ”と音読み?漢検2大見出し、各国語辞典にもあったわ・・・こんなので音読みで出たら、“ヒブ”とか“ヒイブ”とか書いちゃいそう(^^;)
<余談4>訓読み:
①
閧の声を聞いて村人が集まってくる
②
閧で村人が騒いでいる
③村里の
閧で旧友に遭う
*①~③:ぜんぶ、「閧(ちまた)」・・・いじわる設問でした・・・本番では「鬨(とき・・・)」なのか、「閧(ちまた)」なのか、虫眼鏡でよく見ましょう(^^)①➪③に向けて易化させてみただけです。気をつけましょう。
●本題の設問・・・ほとんどすべて既出あるいは過去問(故事成語でなく音読み問題で出たものも含む)です・・・
①
メイカに虚士なし
②花の
トボソ
③
ジシュウの奠
④
ユウチュウに日を窺う
⑤十五にして
ケイし、二十にして嫁す
⑥繊繊伐たざれば必ず
ヨウゲツを成す
⑦坤は土なり、
ソンは風なり、乾は天なり
⑧
トウコの筆に倣う
⑨
イツたる彼の飛隼其れ飛んで天に戻る
⑩
センショク筋力は生み治むるの正道なり
⑪猛虎の猶予するは
ホウタイの螫を致すにしかず
⑫官は
シジツに及ばず、及ぼさず
⑬木の
オウフを以て軍を渡す
⑭能く人を官すれば、即ち民に
ユシン無し
⑮洪水、天に滔り、浩浩として山を懐き、陵に
ジョウす/洪水、天に滔り、蕩蕩として山を懐き
ジョウリョウす
👍👍👍 🐕 👍👍👍 (解答は末尾にあります)👍👍👍
<余談5>訓読み
・天神地祇の地祇とは、
祇(くにつかみ)のことである
・灸をすえる所を
灼(やいと)という
・訴訟の内容を認めた
状(かきつけ)を紛失した
・天皇が食事をとる部屋を「
朝餉(あさがれい)の間」という *「朝餉(あさげ)」は朝食のこと。
朝餉(あさがれい):①天皇の日常の簡単な食事。 ②「朝餉の間」の略。清涼殿の天皇が食事をとる部屋。 「あさげ」と読めば別の意。
<余談6>飫( )り
✖あま(り)
・飫宴ー飫( )り よえんー
さかも(り)
飫:意味①あきる。食べあきる。「飫賜」 ②さかもり。「飫宴」 下つき:厭飫(エンヨ)・飽飫(ホウヨ)
*漢検2掲載熟語の「飫宴」以外は、すべて、“ あ(きる)”訓読み・・・。
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<本題の解答&若干の解説>
①メイカ(
名下)に虚士なし :名声の高いものに評判倒れのものは いないということ。名声は実力を伴うという意。
✖名家
②花のトボソ(
枢) :花が一面に咲いて家をふさいでいるようすを戸や扉にたとえていう語。
③ジシュウ(
時羞)の奠 :その時節時節の新鮮な供物 「・・・の奠」
④ユウチュウ(
牖中)に日を窺う :視野の狭いたとえ。
⑤十五にしてケイ(
笄)し、二十にして嫁す
⑥繊繊伐たざれば必ずヨウゲツ(
妖孼)を成す
⑦坤は土なり、ソン(
巽)は風なり、乾は天なり (周易・八卦)
⑧トウコ(
董狐)の筆に倣う :権勢を恐れずに真実を発表すること。
⑨イツ(
鴪)たる彼の飛隼其れ飛んで天に戻る :*鴪(はや)い。*隼のことを鴪隼(イツジュン)という。
⑩センショク(
繊嗇)筋力は生み治むるの正道なり *繊嗇:金銭に細かい。けちで、ものおしみをする事。吝嗇まではいかない程度らしい。史記・貨殖列伝
⑪猛虎の猶予するはホウタイ(
蜂蠆)の螫を致すにしかず :どんなに強い猛虎でも、ためらっていては、蜂やサソリの一刺しにも及ばない。(力のある者でも決断力がなく実行しなければ、無力でなんの役にも立たない)
⑫官はシジツ(
私昵)に及ばず、及ぼさず (書経、朝鮮王朝実録ほか)
⑬木のオウフ(
罌缶)を以て軍を渡す
⑭能く人を官すれば、即ち民にユシン(
覦心)無し
⑮洪水、天に滔り、浩浩として山を懐き、陵にジョウ(
襄)す/洪水、天に滔り、蕩蕩として山を懐きジョウリョウ(
襄陵)す
襄陵(ジョウリョウ・おかにジョウす):
*(五経・尚書)では「(禹曰く)、洪水滔天浩浩懐山襄陵」、(書経・尭典)では「蕩蕩懐山襄陵=蕩蕩として山を懐き陵に襄す」という語句らしい。
*(既出)
襄陵:丘陵にのぼる(大洪水が丘陵をのぼって浸す意)、のぼりこえる、大水が陵上にのぼる 「書経・堯典」
(大字源):①大水が出て、水が丘に上がる。②登って越える。
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