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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>


(旻天・・・旻(ビン、そら、あきぞら)・・・ですねえ)
●記録更新・・・
・閲覧数、閲覧者数ともに、ここ2、3日で、またまた記録を更新。どうしちゃったんだろ(^^)。27-②まで、あと1か月、そろそろ、皆さん、本腰を入れて受検対策でしょうか(笑)
・これからの方で、弊ブログを活用される方は、(老婆心ながら)公開している模擬試験問題の第1~15回&補習版(その1)&(その2)は「やらない」方が良いかも・・・ちょっと難度高く、復習するにしては時間が足りず、却って混乱してしまう気がします(他にやるべきことがあると思います)。
・直近の<補習版その3>~<補習版その5>の3つぐらいは取り組まれても良いかもしれません。本番の訓練になると思います。
●漢検漢字辞典第2版から・・・「犂牛の喩え」の「犂」
・第1版に比べて、大幅に増えていますよ・・・要注意かも。
・第1版「リ、レイ、すき」→第2版「リ、レイ、リュウ、すき、す(く)、まだらうし、くろ(い)、しみ」
・「り、レイ」の音に対応する意味として
①すき、からすき ②すく、たがやす ③まだらうし 「犂牛(リギュウ)」 ④くろい、うすぐらい 「犂黒」 ⑤しみ。老人の皮膚に出る斑点。
(①・②の熟語は大項目で「犂耕(リコウ)」「犂鋤(リジョ)」 *下付きで「鋤犂(ジョレイ)」
・「リュウ」に対応する意味として
おそれおおのく 「犂然(リュウゼン)」 ←「おそれおののく」は“現行”の訓読みにはありませんが、各辞典によれば意味・読みとしてあります。(こういうところが怪しいですね、以前から、現行の訓読みに対応しない熟語でも音読み問題には出題されていますから。)
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・以下は私が調べた「犂」(以前の記事にも掲載しているかもしれません。再掲示かも。)
<(犁):リ、レイ、リュウ、す(く)、すき、まだらうし、しみ、くろ(い)>
・す(く):犂田(リデン)=田畑をたがやす
・すき :犂鋤(リジョ)=からすきとくわ、犂嘴(リシ)=犂頭=すきの頭、*「犂」=牛に牽かせて土を耕す具
・まだらうし:犂牛(リギュウ)=黄と黒のあまじった毛色の牛。「犂牛の喩え」「犂牛の子」
・しみ:犂老(リロウ)=老人のこと(「犂」は老いて面に生じる犂色のあばたをいう)=黎老(レイロウ・リロウ)←「黎」字だが、この「黎」は「犂」のこととも。
・くろ(い):犂黒(レイコク)=黒いこと。犂旦(レイタン)(=黎明) ←この「犂」は、「至り及ぶ、天明に至り及ぶ意。ただし、一説に「黒、夜が明けきらずなお暗い意」」とある。
*犂頭鮫(リトウコウ)・犂頭鯊(リトウサ)=さかたざめ ←犂頭に似ているから。
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*「くろ(い)」という意味のときは「レイ」と読むようですねえ。
*なお、「犂然(リュウゼン)」は私の以前の調査から漏れていました(現行訓読みに対応する熟語を中心に整理していたせいでもある)。
*今回、各辞典を調べ直しましたが、大字源に、
「犂然(リュウゼン)」=ふるえおののくさま
「犂然(レイゼン)」=はっきりしたさま
と、意味によって2種類の音対応の異音同語の熟語がありましたので注意。ただし、漢検さんは「リュウゼン」しか載せていないので、まさか、「レイゼン」の意味の方での出題はないとは思いますが・・(^^;)
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