漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その16>(完)

2018年05月31日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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               <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>     <一跌を経れば一知を長ず>     
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・偶然は準備のできていない人を助けない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●<30-1向け模試>(その16)を配信します・・・(その1)~(その10)までで十分な力を養えた方が対象です。(その10)までの10模試に比し、若干難度高めに設定してありますので、お含み置きください・・・。
●今季模試はこれで終了です。果敢にチャレンジいただいた方々の、<30-1>本番でのご健闘と上々のご首尾を心から祈念しております
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*文章題は、原文を尊重して旧かな使いを使用しているものがあります。ご了承ください。(漢字は新字に直しています)
*本番並みに、時間は60分厳守でトライしてみてください。
*それでは・・・(高得点リピーターの方には幾分“物足りない”かも知れませんが、それでも何問(=難問)かはお役にたてるかも(笑)・・・)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その16>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.煌びやかな璇室に驚愕する 
2.圻埒の衛戍に派遣さる  
3.咄咤の変事が出来する 
4.兌糴の政により民歓喜す 
5.閭閻屮茅より興り、邦震撼す
6.村の翁媼を訪ねて昔話を聞いた 
7.巷に噫嗚の声満つ 
8.寥邃の地に幽棲する 
9.久しく啜茗の会を催さず 
10.鼎の牛耳を執り、喋盟す 
11.佞倖の徒、煬竈を縦にして君の明を蔽う 
12.城壁の周亙、隍に復る 
13.珥蟬の栄に浴す  
14.美しい瑩魄を嘆賞する 。
15.蛤やからす貝の類は、瓣鰓類と云う 
16.稷蜂は城孤社鼠の類なり 
17.夜間、盗賊跋扈のため蹙竦やまず 
18.鶏蹠に胼胝あり、病を疑うべし 
19.白雲親舎、父母を思い、啜泣す 
20.春秋戦国に邀名の策士多し 
21.記憶の中の娘の姿はのままだ   
22.姿の童女が現れた  
23.人々の願望が神話をんだ 
24.人民をかして財物を奪う  
25.かる事態は想定していなかった 
26.苗を助長するに、則ち苗
27.ここにもかな漢がいた 
28.を挟んで琵琶を弾く  
29.に物を載せて運ぶ 
30.神酔いて尸つなり 

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.鉄道がフクソウする要衝である 
2.トウが立ってもう食べられない  
3.ケイラ隊を指揮して巡視する 
4.マチがある封筒に書類を入れた 
5.餅を杵でく   
6.詩の何たるかを心得ぬエセ詩人である 
7.着古して衣服の色がめた 
8.寄せ木細工をカンコウに依頼した
9.情勢緊迫のなか、カンコウ令が敷かれた 
10.儒仏の学に精通したハッコウの碩学だ 
11.ハッコウを宇と為す  
12.彼女は男の気を引くようなビショウをする 
13.大惨事がビショウに迫っている 
14.奇しくもソウソウたる顔ぶれが集まった 
15.大衆が蟻のようにソウソウと集まって来た 
16.彼女は庸中のコウコウと云える女性だ 
17.鐘がコウコウと鳴り響く 
18.弦楽器のコウコウは百済から伝来した 
(国字)
19.かの人のオモカゲを追う 
20.カケスは樫の実を好んで食べる 

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.捨てて用いられないこと 
2.三公の地位。大臣。 
3.政治が緩んで振るわないことのたとえ
4.子孫が繁栄すること
5.盗賊のねぐら。あるいは盗んだ物を隠しておく所。

<語群>
( ひい、かか、ていげん、えんぱい、ていとう、いひ、しゅうし、けつじん )

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。(20) 2×10
1.(  )以翼 2.(  )絶後 3.(  )同契 4.(  )逡巡  5.(  )之妻
6.枉法(  ) 7.鳳友(  ) 8.偃武(  ) 9.八極(  ) 10.投瓜(  )

<語群>
( きゅうがい、こうぜん、とくけい、かいぶん、ふこ、ふんゆ、そうこう、じゅんし、こぎ、らんこう )

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.もてなしのこころ
2.戦場で兵士が父母を思う心
3.人民が暴政に苦しむことのたとえ
4.人や物事の繁栄、衰退、禍福のこと
5.死傷者の多いさま

<四字熟語群>
( 華亭鶴唳 栄枯休咎 箕山之志 流血漂鹵 鴇羽之嗟 截髪易酒 魴魚赬尾 尾生之信 )

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.尸童 2.豆田 3.軍鶏 4.鬼頭魚 5.大角豆 6.小連翹 7.冬青 8.紫萁 9.方済各 10.西班牙

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.讙説 - 2.讙ぶ  
イ.3.駘籍 - 4.駘む 
ウ.5.跋躓 - 6.跋く 
エ.7.謇諤 - 8.謇しい 
オ.9.尸政 - 10.尸る

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.平坦 2.禍機 3.恬澹  4.掉尾  5.曩祖
6.鞏鞏 7.為替 8.游冶郎 9.挑戦 10.攫徒

<語群>
( ひょうかく、いんえい、かいだ、たんらん、しょうぜつ、へきとう、かちょう、とうばく、りょうせん、こうれん )

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.大旱のウンゲイを望むが若し  
2.キュウキュウたる武夫は公の干城 
3.賁諸、スイジンを懐けども天下勇となす 
4.ラッキョウ食うて口を拭う  
5.ソウヨウは二月の花よりも紅なり 
6.コウレイの約を結ぶ 
7.ゴマメの魚交じり 
8.ケンロの技  
9.ショショク馨(かんば)しきに非ず。明徳惟れ馨し。 
10.ゲンピンの門、是、天地の根を謂う 

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「・・・われ髪はついまだ白からず。しかも既にわれながら老いたりと感ずること昨日今日のことにはあらず。父を喪ひてその一週忌も過ぎける翌年の夏の初、突然烈しき痢病に冒され半月あまり枕につきぬ。元来酒を嗜まざれば従つて日頃悪食せし覚えもなし。強ひて罪を他に負はしむれば慶応義塾にて取り寄する弁当の洋食にあてられしがためともいはんか。そも三田の校内にては奢侈の風をいましめんとて校内に取り寄すべき弁当にはいづれもきびしく代価を制限したり。されば料理の材料おのづから粗悪となりてこれを食らへば終日胸苦しきを覚ゆ。紅がらにて染めたるジャム、1.ビン付けのやうなるバタなんぞ見る折々いつも気味わるしと思ひながら雨降る日なぞはつい門外の三田通りまで出で行くにア.懶く、その日も何心なく一皿の中少しばかり食べしがやがて二日目の暁方突然腸搾らるるが如き痛みに目ざむるや、それよりは夜の明け放るるころまで幾度となくイ.廁に走りき。
 その頃わが住める家はいと広かりき。われは二階なる南の六畳に机を置き北の八畳を客間、梯子段に臨む西向の三畳を寝間と定めければ、幾度となき昇降(あがりおり)に疲れ果て両手にて痛む下腹押へながらもいつしかうとうととまどろみぬ。目覚むれば早や午に近し。召し使ふものの知らせにて離れの一間に住み給ひける母上捨て置きてはよろしからずとウ.直様医師を呼び迎へられけり。われは心窃かに赤痢に感染せしなるべしと思ひ付くや人の話にてこの病の苦しさを知り心は戦々兢々たり。幸いにして医師の診断によればわが病はかかる恐しきものにてはなかりしかど、昼夜絶ゆる間なく蒟蒻にて腹をあたためよ。肉汁とおも湯の外は何物も食らふべからず。毎朝不浄のもの検査すべければ薬局に送り届けよなぞ、医師はおごそかにいひ置きて帰り行きぬ。わが家には父いませし頃より二十年あまりも召し使ふ老婆あり。このもの医師の命ぜし如く早速蒟蒻あたためて持ち来たりしかばそれをば下腹におし当てて再びうとうとと眠りき。
 南向の小窓に雀の子の母鳥呼ぶ声頻りなり。梯子段に誰やら昇り来たる足音聞き付け目覚むれば老婆の蒟蒻取り換へに来たりしにはあらで、エ.唐桟縞のお召しの半纏に襟付きの袷前掛け締めたる八重なりけり。根下がりの丸髷思ふさまオ.髱後ろに突き出だし前髪を短く切りて額の上に垂らしたり。こは過ぐる日八重わが書斎に来たりける折書棚の草双紙絵本の類取り卸して見せける中に豊国が絵本『時勢粧(いまようすがた)』に「それ者」とことわり書きしたる女の前髪切りてカ.黄楊の横櫛さしたる姿の仇なる、今時の芸者もかうありたしとわれの戯れにいひけるを、何事も気早やの八重、机の上にありける西洋鋏手に取るより早く前髪ぷツつり切落し、鏡よ鏡よとて喜びさわぎしその名残なりかし。・・・」(「矢はずぐさ」 永井荷風)

(B)「・・・方今天下の事、幕府の宰成する所、右の如し。列侯中若し智勇の人あらば、或いは樽俎を越えて其の事をも弁ずべし。而して世其の人あることなし。人の智勇固より天に2.リンする所にして、その必無を断じ難しと雖も、当今の時勢を以てすれば、樽俎を越ゆるの人なきを知るに足る。当今幕府愚怯極まれりと雖も、列藩の愚怯の甚だしきが如くならず。乱を3.ハッし正に反するは規模を以て主とす。列藩の執政を歴観するに、其の智慮の及ぶ所僅かに其の4.ホウキョウに止まる。其の比隣の国政人材と雖も、茫然知る所なし。況んや天下の大なる、5.シイの遠き、安んぞ能く一々に是を審らかにせんや。今幕府衰えたりと雖も、天下列藩主相の賢否、武備の強弱、一々詳審、6.シショウに在るが如し。天下の人材江戸に群集し、府廷の人材、列藩の企て及ぶ所に非ず。故に善く列藩の上に立ちて、天下の事を宰成するに足りて、天下列藩一も違言するものあることなし。故に余樽俎を越ゆるの人なきを知る。且つ天下の乱、諸侯に出でざれば黎庶に起る。古往の跡皆然り。然れども今や列藩愚怯と雖も政綱縝密(注)、一物を掠め一人を殺す者と雖も、皆之を脱漏することなし。況んや悪党を糾合し事端を滋出せんと欲する者あらば、速やかに勦滅に就くべし。吾、甲寅の歳江戸の獄に居り、多く関東の博徒と交はる。皆曰く、「夷船の来たりしより、7.シュウホ甚だ厳しく博徒大いに困迫す。吾輩の捕に就くも亦是が為なり」と云ふ。又聞く、往年虚無僧の権甚だ放縦なり。近時大いに抑屈せらる。此の類を以て幕府民変を制する、亦自ずから術あるを知る。・・・」(「野山雑著」吉田松陰)
(注)縝密(しんみつ):①つつしみ深く、慎重であること(さま)。②(思想・考えなどが)緻密である。 ここでは「政治のしくみに細かい配慮がされていて」という意味(全集頭注)

(C)「・・・ 心地すぐれざるも打ち臥すほどにもあらねば病めりとはいひがたし。病なくして病あるが如き身のさまこそいぶかしけれ。下谷の外祖父毅堂先生の詩に〔小病に名無なく 暮寒を怯る〕といはれしもかくの如き心地にや。老杜が登高の七律にも〔万里の悲秋 常に客とキ.作る、百年の多病 独り台に登る〕の句あり。
 正月二月の寒風に吹かれて家に入れば、眼くるめくばかり頭痛を催し、八月の炎天を歩み汗を拭はんとて物かげに憩ひ風を迎ふれば凉しと思ふ間もなく、忽ち肌ひやひやとして気味わるき寒さを覚ゆ。冬の日はわれ人共に寒きものなればさして悲しとも思はねど夏はつくづく情なき事のみなり。夕方の行水にも湯ざめを恐れ、咽喉(のど)の渇きも冷たきものは口に入るること能はざれば、これのみにても人並みの交りは出来ぬなり。人にさそはれ夕凉みに出づる時もわれのみは予め夜露の肌を冒さん事を慮りて気のきかぬメリヤスのク.襯衣を着込み常に足袋をはく。酒楼に上りても夜少しく深けかかると見れば欄干に近き座を離れて我のみ一人8.ヨシドのかげに露持つ風を避けんとす。をちこちに夜番の拍子木聞えて空には銀河の流れ漸く鮮やかならんとするになほもあつしあつしと打ち叫びて電気扇正面に置き据ゑ貸浴衣(かしゆかた)の襟ひきはだけて胸毛を吹きなびかせ麦酒(ビール)の盃に投げ入るるブツカキの氷ばりばりと石を割るやうに噛み砕く当代紳士の豪興、われこれを以て野蛮なる哉や没趣味なる哉やと嘆息するも誠はわが虚弱の妬みに過ぎず。何事に限らずわが言ふ処生まじめの議論と思し給はば飛んでもなき買い冠りなるべし。
・・・
 八重も女の身の既に三十路を越えたり。始めのほどはリウマチスの病さへ癒えて舞ふに苦しからずなりなば再び新橋にや帰らん新たに柳橋にや出でんあるひは地を選びて師匠の札をや掲げんなぞ思ひ企つる処さまざまなりしかども、いつか我が懶惰の習ひにや馴れ染めけん、かつは日頃親しく尋ね来たる向島の隠居金子翁といふ老人のすすめもありてや、浮世の夢をよそに、思い出多き一生を大久保の里に埋め、早衰のわが身が朝夕の世話する事とはなりぬ。そはケ.甲寅の年も早や秋立ち初めし八月末の日なりけり。目出度き相談まとまりて金子翁を八重が仮の親元に市川左団次夫妻を仲人にたのみ山谷の八百屋にて形ばかりの盃事いたしけり。・・・八百屋善四郎が家はその時庭の地揚げ土台の根つぎなぞ致すため客をことわりてゐたりしかど金子翁かつて八百屋が先代の主人とは懇意なりける由にて事の次第を咄して頼みければ今の若き主人心よく承知して池に臨む下座敷を清め床の間の軸も光琳が松竹梅の9.サンプクツイをかけその日のみわれらがために一日商売(あきない)の面倒をいとはざりけり。
 この日残暑の夕陽烈しきに山谷の遠路をいとはずしてわが母上も席に連なり給ひぬ。母は既に父在せし頃よりわが身の八重といふ妓に狎れそめける事を知り玉ひき。去る歳わが病み伏しける折日々看護に来たりしより追々に言葉もかけ給ふやうになりて窃かにその立居振舞を見たまひけるが、癇癖強く我が儘なるわれに事へて何事も意にさからはぬ心立ての殊勝なるに加へて、殊に或る日わが居間の軸を掛け替ゆる折◎滬上こじょう当今の書家高邕(こうよう)といふ人の書きける10.ショウトが茶煙コ.禅榻の七絶すらすらと読み下しける才識に母上このもの全く世の常の女にあらじと感じたまひてこの度の婚儀につきては深くその身元のあしよしを問ひたまはざりき。
 八重竹柏園に遊びて和歌を学びしは久しき以前の事なり。近頃四谷に移り住みてよりはふと東坡が酔余の手跡を見その飄逸豪邁の筆勢を憬慕し法帖多く購い求めて手習い致しける故唐人が行草の書体訳もなく読み得しなり。何事も日頃の心掛けによるぞかし。」(「矢はずぐさ」 永井荷風)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その16 標準解答>
(一)
1.せんしつ *璇室=玉で飾った部屋 2.きらつ *辺界 3.とった*咄咤(トッタ):(大字源)事が急なこと。あわただしい 4.だてき *「兌糴(だてき)」:米穀政策の一つ。歳用の餘糧を広く民に買わせ、秋に穀物ができて政府が買い入れること 5.そうぼう *屮茅(ソウボウ)=くさむら、転じて民間・在野 6.おうおう 7.いお *なげきいたむ 8.りょうすい*静かで奥深い 9.せつめい*茶をすする。茶を飲む。喫茶。 10.ちょうめい*血をすすって盟う。 11.ようそう*竈にあたること。転じて、一人が竈にあたれば、他の者はこれにあたることはおろか、見ることさえできないこと。 12.しゅうこう *周囲・まわり 13.じせん*近侍の臣たる栄誉のこと。 14.えいはく *月の異名 15.べんさい *瓣鰓類(ベンサイルイ)=腔中に瓣状の鰓がある軟体動物の一部門(からす貝、蛤の類)。 16.しょくほう *「稷狐(ショクコ・ショッコ)」「稷蜂(ショクホウ)」・・・これらは、城孤社鼠の類・・・穀物の神の祠に巣くう狐や蜂のことで、君主の側に仕える悪臣にたとえる・・・ということだそうです。 17.しゅくしょう *蹙竦(シュクショウ): 恐れすくむ。 ぐっと身をひきしめる、びくびくおそれて安心できないさま 18.けいせき*鶏蹠(けいせき)=鶏の足のうら 19.てっきゅう  *啜泣(てっきゅう) *“せっきゅう”は△(漢検2は読みフリ無し。大勢は“てっきゅう”かと。) “すすりなく”意の場合は“テツ”音で読んだほうがよさそうである。
*漢字源には、音による意味分けあり・・・
 「セツ」=①すする、ずるずるとかゆや汁をすする ②とめどなくしゃべる 「テツ」=すすりなく、そのさま。 *「啜泣」=大字源「テッキュウ・セッキュウ」大漢和「テッキュウ」漢字源「テッキュウ」 20.ようめい *邀名(ようめい)=名声を求める
21.あらたま 22.あこめ 23.はぐく(んだ)  24.おびや(かして) ✕おど(かして) 25.か(かる) 26.か(る) *槁:コウ、か(れる)、か(らす)、かれき、かわ(く)、かわ(かす) 27.おろ(かな) 28.ばち 29.たけかご 30.た(つ)
(二)
1.輻輳・輻湊 2.薹 3.警邏 4.襠 5.搗(く)・舂(く) 6.似非・似而非  7.褪(めた) 8.嵌工 *(漢検2)嵌工:象眼・埋め木細工・寄せ木細工などをする職人。また、その細工。 9.箝口・鉗口・(△拑口・△緘口) *漢検2では「箝口(令)」・「鉗口(令)」の表記はあるも、「“拑口令”・“緘口令”とも書く」とはなっていない。が、国語辞典などでは「箝口令・緘口令」としているものもあり。“緘口”令は〇となる可能性が高いと考える。  10.博洽 11.八紘 12.媚笑 13.眉睫 14.錚錚・錚々 15.簇簇 16.佼佼 17.鏗鏗 18.箜篌 19.俤 20.鵥
(三)
1.捐廃:*漢検2熟語 (大字源)エンパイ:捨てて用いられないこと。「常に、復、捐廃されんことを恐る」
2.鼎鉉:漢検2下つき:鼎鉉(テイゲン) (大字源)鼎の耳づる。転じて、三公の地位。大臣。  
3.痿痹(イヒ):(漢検2掲載熟語)(大字源)手足がしびれる病気。転じて、政治が緩んで振るわないことのたとえ。
4.螽斯:(漢検2)①イナゴまたはキリギリスの漢名。 ②子孫が繁栄すること。
*②イナゴが子をたくさん生むことから。 
5.窩家(漢検2):(大字源)カカ:盗賊のねぐら。あるいは盗んだ物を隠しておく所。
(四)
問1
1傅虎 2.曠前 3.枌楡 4.狐疑 5.糟糠 6.徇私 7.鸞交 8.恢文 9.九垓 10.得瓊
*八極(九垓)(はっきょくきゅうがい):天下の意 (「伊尹(負鼎)」と差し替え。)
問2
1.せっぱつ 2.ほうう 3.ていび 4.きゅうきゅう 5.ひょうろ
(参考)
1.(截髪)易酒:(セッパツエキシュ):もてなしのこころ
2.(鴇羽)之嗟(ホウウノサ):戦場で兵士が父母を思う心・なげき
3.魴魚(赬尾)(ホウギョテイビ):人民が君子の暴政に苦しむことのたとえ。 魚のあかい尾。魚が疲れると尾があかくなるということから。「ほうぎょ」:おしきうおのこと
4.栄枯(休咎)(えいこきゅうきゅう):人や物事の繁栄や衰退と、禍福のこと。 「休咎」は喜びと災い、禍福のこと。 類)栄枯盛衰
5.流血(漂鹵)(リュウケツヒョウロ)」:戦場で流れ出た血や鹵(たて)が漂っているさま(死傷者の多いさま)
(ダミー)華亭(鶴唳)(箕山)之志 (尾生)之信
(五)
1.よりまし 2.まめふ 3.しゃも 4.しいら 5.ささげ 6.おとぎりそう 7.そよご 8.ぜんまい 9.ザビエル 10.スペイン
(六)
1.かんえつ 2.よろこ(ぶ) 
3.たいせき 4.ふ(む) 漢検2「③ふ(踏)む。「駘籍」」(注)「駘籍(タイセキ)」:しのぎ踏みにじる(大漢和)ふみにじる(字通) 「兵、相、駘“藉”す」(史記) *他の意味もありますが割愛。 (注)漢検では、タケかんむりの「籍」だが、大漢和(および他の辞典)では、出典も含めて(調べた範囲では)すべてクサかんむりの「藉」。 
5.ばつち・ばっち 6.つまず(く) 7.けんがく 8.ただ(しい) 9.しせい 10.つかさど(る)
(七)
1.峭絶 2.嘉兆 3.貪婪 4.劈頭  5.胤裔
6.拘攣 7.匯兌 8.嫖客 9.撩戦 10.掏摸
(参考)
平坦⇔◎(漢検2大見出し)◎峭絶(ショウゼツ):山などが高くそびえ立って、けわしいさま。  (大字源)峭絶:非常に険しい。険絶。●険阻。
禍機⇔嘉兆 
禍機(カキ):わざわいの生じる機会。わざわいのきざし。 *「機(きざ)し」
⇒吉兆、吉徴、嘉祥、瑞祥、嘉瑞、嘉兆・・・
鞏鞏=拘攣(コウレン) (=鬱結:(広辞苑)気が晴れないでふさぎこむこと)
為替 匯兌  かわせ:匯兌(カイダ)*漢検2は“カイダ・ワイダ”=為替 ②かわせ(為替)。「匯兌(ワイダ)・(カイダ)」
嫖客=うかれ客=遊冶郎・游冶郎
嫖客ヒョウカク:芸者買いをする男。うかれお。類)遊客 「飄客」とも書く。
游冶郎:(広辞苑)酒色にふけり身持ちの悪い男。放蕩者。たわれお。・・・うかれおとこ。
(漢検2)遊冶郎(ユウヤロウ):酒と女色に遊びふける男。放蕩(ホウトウ)者。「游冶郎」とも書く。
挑戦 撩戦  (漢検2熟語)撩戦:(大字源)戦いをいどむ・いどみたたかう=挑戦
攫徒 掏摸  *すり=攫客
(八)
1.雲霓 2.赳糾・赳々 3.錐刃 4.辣韮・薤 5.霜葉 6.伉儷(漢検2掲載)7.鱓 8.黔驢 9.黍稷 10.玄牝 *漢検2掲載熟語「玄牝(げんぴん)」・・・「玄牝(げんぴん)」:万物を生ずる道。「玄」はその作用の微妙で奥深いこと。「牝」は雌で、子を産むように万物を生み出すこと。「玄牝の門、是、天地の根を謂う」(老子)
(九)
1.鬢 2.稟 3.撥 4.封疆(「邦境」も〇と思う・・・広辞苑にアリ) 5.四夷 6.指掌 7.緝捕(収捕) 8.葭戸(「葦戸」も〇と思う・・・広辞苑にアリ) 9.三幅対 10.小杜
ア.ものう(く) イ.かわや ウ.すぐさま エ.とうざんじま オ.たぼ カ.つげ キ.な(る) ク.シャツ ケ.きのえとら コ.ぜんとう
(注)「ク.シャツ」「ケ.きのえとら」は、それぞれ「ク.シンイ」「ケ.コウイン」とも読めるが、この文体から〇となるかどうか不詳・・・。
 
(参考)
*緝捕 ・・・たぶん「収捕」(広辞苑:とらえること。めしとること。)でも〇。
(漢検2)
意味:①つむぐ。つなぐ。 ②あつめる。あつまる。「緝綴(シュウテイ)」 類)集・輯(シュウ)  ③とらえる。とりおさえる。「緝捕」 ④やわらげる。「緝穆(シュウボク)」 ⑤ひかる。ひかりかがやく。 ブログ:とら(える):緝捕=罪人をとらえる、また、その役人。
*三幅対:デジタル大辞泉:三幅で一組になる画軸・掛け物。
*文章題(A)の出だしの「老杜」がヒント。老杜:杜甫のこと。「小杜」は杜牧のこと。ブログ既出。
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(想定減点幅)
読み6 書き6 語選択4~6 四字4 当て字3 音訓1~2 対類6 故事6 文章8 
計44~49 151~156
👍👍👍 🐕 👍👍👍
コメント (8)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その15>

2018年05月26日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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               <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>     <一跌を経れば一知を長ず>     
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・偶然は準備のできていない人を助けない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●<30-1向け模試>(その15)を配信します・・・(その1)~(その10)までで十分な力を養えた方が対象です。(その10)までの10模試に比し、若干難度高めに設定してありますので、お含み置きください・・・
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*文章題は、原文を尊重して旧かな使いを使用しているものがあります。ご了承ください。(漢字は新字に直しています)
*本番並みに、時間は60分厳守でトライしてみてください。
*それでは・・・(高得点リピーターの方には幾分“物足りない”かも知れませんが、それでも何問(=難問)かはお役にたてるかも(笑)・・・)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その15> *次回(その16)は、5/31(木)配信*

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.扈蹕の従者、許多なり 
2.満座の嗤詆を受ける 
3.目出度き瓊筵に瓮精聚まる 
4.棘鬣魚とは鯛の異名という 
5.金融界の混乱が市場を壅塞した 
6.巨大な丘垤が点在する 
7.瑰麗な甃城を睥睨す 
8.首のまわりに癭瘤が幾つか出来た 
9.瞎字不識の輩多し  
10.文章を吟味して贅肬を刪る  
11.禊事の後、啐飲す 
12.安寧の平安、民、嗇事に勤しむ 
13.天下に臨莅せば、無為に若くは莫し
14.珍味の鱲子を堪能する  
15.卓犖たる論弁の才が具わる  
16.将自ら兵の癰を嗽吮す 
17.僧兵が大挙して嗷訴に及んだ 
18.生の繋縛を斫断せんことを希う
19.遊居して厚く養うは牟食の民なり 
20.戦渦の裡、躱難に若くはなし 
21.耳目にわざるを以て排斥せり 
22.かれて一層思いが募った  
23.笛のような美しい声でが囀る 
24.屭(屓)の店に連れていかれた 
25.燧をりて火を改む  
26.を以て此れを量る 
27.春のを拵える
28.蠍のにやられた 
29.で敵の槍を防ぐ  
30.百人の組織のを務める

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.颱風で街路樹がネコソぎになった 
2.釦穴を丁寧にカガる 
3.姫はコワク的な眼差しで王を見た 
4.フヨウホウは富士山の美称である 
5.モチゴメは粘り気が強い  
6.ヒゲンで比喩的にわかりやすく説く  
7.にも晴れにも普段着で通した 
8.一日見ざればヒリン生ず 
9.天涯ヒリンの若し   
10.親しい友たちの連璧ヒリンを受く  
11.古代中国のキビ政策は有名だ  
12.蒼蠅キビに付して千里を致す  
13.ホショウの広がる美しい島だ  
14.兵営のホショウに立つ  
15.世界最大のカンスイ湖である 
16.家族総出で苗床にカンスイする 
17.電車の中で財布をり取られた 
18.煎った胡麻をり鉢に移す 
(国字)
19.鴨はドジョウなどを捕食する 
20.スイ臓の調子が悪い 

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.父の死後に残された子。わすれがたみ。 
2.読書する所、学校、塾。また、てら。 
3.ねんごろで慎み深い。
4.病気。やまい。
5.兄弟や子がなく孤独な者。 

<語群>
( かんか、ようへい、いげつ、ぼうゆう、せいろ、きんかく、けいどく、いんぎん )

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。(20) 2×10
1.(  )煮鶴 2.(  )花街 3.(  )秀英 4.(  )捕雀  5.(  )聚蛍
6.一挙(  ) 7.以身(  ) 8.玉肌(  ) 9.許劭(  ) 10.頭会(  )

<語群>
( げったん、きれん、こうじ、ふんきん、えいか、えんもく、りゅうはく、しゃいん、じゅんり、そうきん )

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.目上には媚び、目下の人には不誠実な態度をとる
2.激しく憤るさま
3.見落としている過失や誤りを見つけて正し補う
4.準備を怠り、その場になって焦りあわてるたとえ
5.私心や下心を起こすと友好的な関係が失われるたとえ

<四字熟語群>
( 海翁失鷗 金枝花萼 拾遺補闕 于公高門 大寒索裘 嚼歯穿齦 諂上欺下 兎葵燕麦 )

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.甘藷 2.海螺 3.樗蚕 4.海鏡 5.搗布 6.茶梅 7.旋覆花 8.黄瑞香 9.毛斯綸 10.哥薩克

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.窕邃 - 2.窕い  
イ.3.窘急 - 4.窘しい 
ウ.5.偈偈 - 6.偈い
エ.7.尹人 - 8.尹す  
オ.9.戳傷 - 10.戳く 

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.荒蕪 2.闃寂 3.絶巓 4.野史 5.福祚
6.霄漢 7.伊達 8.深幽 9.狡獪 10.乞人

<語群>
( かおう、えんげん、しじょう、かんかつ、さんし、そうきゅう、けんどう、こうゆ、かいし、かんかつ )
(注)語群に同じひらがな読みがあるが誤りではない。

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.海はスイロウを譲らず、以てその大をなす 
2.魚のかかるはカンジに由る 
3.ケイケンも寧らかならず 
4.クンユウは器を同じくせず  
5.強弩の極矢、ロコウをも穿つ能わず 
6.カンポウの交わり  
7.布はヌキから 男は女から 
8.ウドンゲの花 待ちたる心地 
9.イアクの臣  
10.ホウロウに松柏なし

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「爾時(ときに)ヴェンガイン村に一素女あり、ジサと名づく、貞操堅固、1.ギヨウ挺特、挙世無双だった。数千の2.ムコの民を助けたさに左思右考して神託通りにこの難題を見事遣って退けた。
 ジサ女、年中何の月にも属せず、太陽天に停まって動かぬと信ぜらるる日を択び、身にア.罟を被ったのみ故、裸とも著衣とも言えぬ。それから一足をイ.橇に、一足を山羊の背に載せて走らせ、満月の昏時(くれどき)、明とも暗とも付かぬうちに王宮に到った。王大いに悦び救済の法を諮らうと、ジサそれは容易な事、国内に荒野が多い、それへ人民の一部分を移して開墾しなさいと勧め、王これに従って見事に凶難を免れた。この王も年若くて美男だったから、相談たちまち調ってジサを娶り挙国極めて歓呼した。古スウェーデン三大祭の一たるジサ祭はこの記念のために始められたので、かの国キリスト教に化した後も、毎年二月初めの日曜にこれを祝うて今に絶えぬと、ロイドの『瑞典小農生活ピーサント・ライフ・イン・スエズン』に出づ。」(「羊に関する民俗と伝説」南方熊楠)

(B)「十八世紀の仏国植物学大家ジュシューいわく、いわゆる植物羔ヴェジテーブル・ラムとは羊歯の一種でリンナースが学名をポジウム・バロメツと附けた。その幹一尺ほど長く横たわるを四、五の根あって地上へ支え揚ぐる。その全面長く金色な綿毛を被った形、とんとシジアのウ.羔に異ならぬ。それに附会して種々の奇譚が作られたのだと(『自然科学字彙ジクチョネール・デ・シャンス・ナチュレル』四巻八五頁)。予昔欧州へ韃靼から渡した植物羔を見しに、巧く人工を加えていかにも羊児ごとく仕上げあった。・・・また『エ.輟耕録』に3.バクホクで羊の角を種えて能く兎の大きさの羊を生ず、食うに肥美(うまし)とある(『類函』四二六)。一六三八年アムステルダム板リンショテンの『航海記』一一二頁に、ゴア市の郊外マテヴァクワスなる土堤(どて)へ羊や牛の角を多く棄つる。これはインド人もとよりかかる物を嫌うが上に、スペインやポルトガルよりの来住人は、不貞の淫婦の夫を角生えたと罵り、近松の浄瑠璃に夫が不在中、妻が間男4.コシラえたを知らずに、帰国早々知り合いより口上なしにオ.苧麻を贈りて、門前へ積み上げたごとく、角を門前へ置かれたり、角や角の形を示さるるを妻が姦通しいる標示とする故、太(いた)く角を嫌うからだ。さてこの土堤に捨てられた角は、日数経て一掌パーム、もしくはそれ已上長き根を石だらけの荒地に下す事、草木に異(かわ)らず、他に例もなければ訳も別らず。千早振る神代も聞かぬ珍事なるを予しばしば目撃した。だからゴアの名物は間男持ちの女で角を切ってもまた根ざすと苦笑いながらの評判だとある。わが邦で嫉妬を角というと多分同意義だろうが、この事甚だ奇怪だ。(「羊に関する民俗と伝説」南方熊楠)

(C)「国調の変、蓋し三あり。古昔は臣たらざる所あれば、海の内外を問はず、東征西伐し、必ず強梗を鋤(のぞ)きて止む、その勢極めて盛んなり。其の後蕃夷悍然来り侵す、而して我兵を発してカ.殲鏖す、古に非ずと雖も亦盛んなり。今は即ち膝を屈し首を低(た)れ、夷の為す所に任す。国に衰へたる、古より未だ曾て有らざるなり。之を太陽に譬へんに、始めは赫々耀々として物能く之に抗することなし。已にして月之に抗して克たず、適々自ら蝕欠を取るのみ。終りや遂に月の蝕する所となり、自ら照らすこと能はず。是、至変なり。嗚呼、世愈々降り、国愈々衰ふ。衰にして已まずんば、滅びずして何をか待たん。蓋し一治一乱は政の免れざる所、一盛一衰は国の必ずある所にして、衰極まりて復盛んに、乱極まりて又治まるは即ち物の常なり。況んや皇国は四方に君臨し、天日の5.シの永く天壌と極まりなきもの、安んぞ一たび衰へて復盛んならざることあらんや。近年来、露西亜・米利堅、6.シンシンとして来りキ.逼る、而も官吏苟且にして7.ケンギもて処分す。是、豈、永世変ずることなからんや。皇天、吾が邦を8.ケンユウす、必ず将に英主9.テッペキを生じ、一変して古の盛に復するものあらん。是の時に方(あた)りて、万国の情態形勢を察観し、之が規画経緯を為すに、図を按じ筆を弄して空論高議する者、固より此に与(とも)にすることを得ざるなり。吾、微賤なりと雖も、亦皇国の民なり。深く理勢の然る所以を知る、義として身家(注1)を10.コセキし、黙然坐視して皇恩に報ぜんことを思はざるに忍びざるなり。然らば即ち吾の海に航せしこと、豈已むを得んや。今、事、ク.蹶き計敗れ、退きて図を按じ筆を弄して空論高議する者と流を同じうす、何の羞恥かこれにケ.尚へん。昔、吾、史を読みて、敏達帝日羅(注2)を召喚したまふに至る、コ.欣躍して謂(おも)へらく、国復盛んならんと。其の賊に害せらるるに及んで、覚えず慟哭す。後の此の文(注:この「幽囚録」を指す)を読む者、安んぞ其の欣躍慟哭、吾の日羅に於けるが如きことなきを知らんや。(「幽囚録」―自序― 吉田松陰 )

(注1)身家:わが身や家のこと
(注2)日羅:日本書紀。百済の高官。朝廷は任那国の復興の謀をめぐらすために日羅を召喚したが、同行していた百済の官吏に殺された。
👍👍👍 🐕 👍👍👍

<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その15 標準解答>
(一)
1.こひつ *扈蹕(コヒツ):天子の乗物につき従う。行幸にしたがう。扈駕。(また、その人) 2.してい *あざ笑いののしる 3.おうせい*瓮精=酒瓶の精、酒好きの人を評した語。=甕精 4.きょくりょう 5.ようそく 6.きゅうてつ 7.しゅうじょう*甃を用いて築いた城 8.えいりゅう *こぶ 9.かつじ 10.ぜいゆう 11.さいいん *啐飲(サイイン):祭の後に飲む。 12.しょくじ*嗇事=穡事=収穫の仕事  13.りんり 14.りょうし 15.たくらく 16.そうせん 17.ごうそ 18.しゃくだん 19.ぼうしょく 20.たなん*危難をさける
21.なら(わざる) 22.せ(かれて) 23.うそ 24.ひいき *他例:出来の良い子が先生に屭(屓)される 25.き(りて) *〔論語・陽貨〕 26.ます 27.あわせ 28.どく 29.たて 30.おさ
(二)
1.根刮(ぎ) 2.縢(る) 3.蠱惑 4.芙蓉峰 5.糯・糯米 6.鄙諺 7.褻 8.鄙吝(*故事ことわざ) 9.比隣 10.賁臨 11.羈縻 12.驥尾 13.堡礁 14.歩哨 15.鹹水 16.灌水 17.掏 18.擂 19.鯲 20.膵
(三)
1.遺孼 (未出):(大字源)父の死後に残された子。わすれがたみ。
2.精廬:セイロ(大字源)①読書する所。学校。塾。②てら。精舎(ショウジャ)。*“セイシャ”読みなら、「大字源:①読書する所。学校。塾。②精神のやどる所。こころ。からだ。道士のいる所。」
3.懃恪(勤恪)*漢検2に「勤恪」ないが大字源では「同)」 (漢検2)①ねんごろ。ていねい。「懃恪(キンカク)」「慇懃(インギン)」
懃恪:(大字源)キンカク:ねんごろで慎み深い。同)勤恪 ⇦漢検2には「同)」ナシ。
4.恙病(ようへい)(漢検2)③病気。「恙病」(読みナシ)(大字源)ヨウヘイ・ヨウビョウ:病気。やまい。
5.煢独 *ダミー選択肢かんか
煢独(ケイドク):(漢検2)身寄りのない独り者。兄弟や子がなく孤独な者。
(ダミー用)鰥寡カンカ:(漢検2)妻を失った男と夫を失った女
(四)
問1
1.焚琴 2.柳陌 3.栄華 4.掩目 5.車胤 6.双擒 7.殉利 8.香膩 9.月旦 10.箕斂
問2
1.てんじょう 2.しゃくし 3.ほけつ 4.さくきゅう 5.しつおう
(参考)
1.(諂上)欺下(てんじょうぎか):目上の人には媚びおもねり、目下の人には不誠実でばかにした態度をとること。 類)諂上傲下(てんじょうごうか) 諂上抑下(てんじょうよくか) 吐剛茹柔(とごうじょじゅう)
2.(嚼歯)穿齦(シャクシセンギン):激しく憤るさま
3.拾遺(補闕)(シュウイホケツ):見落としている過失や誤りを見つけて正し補うこと
4.大寒(索裘)(たいかんさくきゅう):準備を怠り、その場になって焦りあわてるたとえ。「大寒にキュウ(裘)を索(もと)む」
5.海翁(失鷗)(かいおうしつおう):私心や下心を起こすと友好的な関係が失われるたとえ。私心を起こすと失うところが大きいたとえ。無心無欲をすすめた語。海辺でカモメと戯れるのが好きな男(海翁)が、その父からカモメをつかまえてくるように言われたところ、いつもは100羽以上も近寄ってくるカモメがその日は一羽も近づいてこなかったという故事から。
(ダミー) 金枝(花萼) (兎葵)燕麦 (于公)高門  
(五)
1.さつまいも 2.つぶ 3.しんじゅさん 4.つきひがい 5.かじめ 6.さざんか 7.おぐるま 8.みつまた 9.モスリン 10.コサック
(六)
1.ちょうすい 2.ふか(い) *邃(ふか・おくぶか)い *窕邃(チョウスイ):奥深いさま。 *「窈」は“窈(おくぶか)い” 
3.きんきゅう 4.あわただ(しい) *“せ(まる)”訓も対応する。✕「くる(しい)」訓はナシ。“くる(しむ)”訓あるも・・・。
あわただ(しい):窘歩=忙しく歩む・急歩(大)、窘急=さしせまりこまる、あわただしいさま 
5.けつけつ 6.はや(い) *漢検2熟語 
7.いんじん 8.ただ(す) *ただ(す):尹人:人を正す (*「人を尹(おさ)める」と書き下しにはある←字通)「尹人―尹(おさ)める」もありうる。) 
9.たくしょう 10.つ(く) *漢検2は“つ(く)”訓のみ。*戳傷:突き傷つける、または刺し傷→「戳(さ)す」にも対応する
(七)
1.膏腴 2.喧閙 3.山趾 4.史乗 5.禍殃
6.蒼穹 7.寛闊 8.淵玄 9.奸黠 10.丐子
(参考)
丐子(カイシ)=乞人(キツジン) 類):丐人、丐児、丐夫、乞人(キツジン)、乞丐
(八)
1.水潦 2.甘餌:用心深い魚もうまいエサにはだまされて針にかかる。人は利欲につられて失敗するもの。 3.鶏犬*鶏犬不寧(けいけんふねい):きわめて緊迫した事態で、心安らかではいられないたとえ。 4.薫蕕 5.魯縞 6.管鮑 7.緯:(「布は縦から・・・」ともいう。) 8.優曇華 9.帷幄 10.培塿・部婁
(九)
1.儀容 2.無辜 3.漠北 4.拵 5.嗣 6.駸々・駸駸 7.権宜 8.眷祐 9.哲辟 10.顧惜
ア.あみ(“うおあみ”という訓もあることはあるが🔺) イ.そり(“かんじき”訓は不適) ウ.こひつじ エ.てっこうろく オ.おあさ(原文ルビは“おあさ”だが、「まお・チョマ・からむし」でも〇だろう。) カ.せんおう キ.せま(る) ク.つまず(き) ケ.くわ(へん) コ.きんやく
(参考)
顧惜:いとおしんで大切にすること。 「四洲に伝播して少しくも-する所 なし/明六雑誌 19」 『三省堂 大辞林』
理勢:(広辞苑)世の中のなりゆき。世の中の情勢。主として明治期に用いた語。
天日の嗣(シ):「天つ日嗣(あまつひつぎ): 皇位を継承すること。また、皇位。あまのひつぎ。」の事からピンとこないと難しいかもしれない・・・。
👍👍👍 🐕 👍👍👍
(想定減点予想)
読み7 書き6 語選択4 四字4~6 当て字2 音訓5 対類6 故事4 文章8 
計48 152~154
👍👍👍 🐕 👍👍👍
コメント (2)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その14>

2018年05月20日 | 模擬試験問題
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               <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>     <一跌を経れば一知を長ず>     
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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●<30-1向け模試>(その14)を配信します・・・(その1)~(その10)までで十分な力を養えた方が対象です。(その10)までの10模試に比し、若干難度高めに設定してありますので、お含み置きください・・・
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*文章題は、原文を尊重して旧かな使いを使用しているものがあります。ご了承ください。(漢字は新字に直しています)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その14> *次回(その15)は、5/26(土)配信*

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.鋒鋩のような楞角あり 
2.小瓶の底に淤滓が溜まる 
3.甎窖に蔬菜を貯蔵す  
4.天子が輅馬で出御す  
5.戟鐓を嵌めて戦闘態勢を整える  
6.鐃歌の中、旌旗堂堂と進軍する
7.干天のうえ、阜螽の襲来を受けた  
8.熱帯林に蟠蟒が巣くう 
9.褂子を纏い従軍す 
10.春の袷衣を誂える 
11.遽亟の事変に震動す 
12.筱驂に乗って遊びたわむれる 
13.簀牀に坐し、詩吟を嗜む 
14.篳竇に暮し、鴎盟を楽しむ 
15.穹岫に騒々たる寒風吹く  
16.貴人、儂家へ賁臨す 
17.甌卜で選ばれた宰相である 
18.鈿瓔を垂らした皇后に見える 
19.鬩牆の争いに家宰長吁す  
20.宰相溘焉として逝き闔国喑噫
21.の群れが涼し気に泳いでいる  
22.境界にを引き巡らす  
23.一里四方に亘って柞原が広がる 
24.山のを喘ぎながら歩く 
25.が光の尾を引いて流れていく 
26.沼の周囲にはが散在する 
27.御前にを披露する  
28.たおやかなでなよなよとした女性をという 
29.屋根をで葺く  
30.とてもい子供だ 

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.返事がないので欠席とミナす  
2.大勢の召し使いにカシズかれていた 
3.大根にが入っていた 
4.股の肉が堅くなってヒチができた 
5.籠もっていた臭気が屋上からビサンした 
6.カンに障る事ばかり言う 
7.数本あったウシをすべて処置した 
8.三国が河の合流点でテイジした  
9.顔にニキビができた 
10.モチザオで鳥を捕らえる   
11.窶れてガンカが落ちくぼんでいる 
12.珊瑚はコウチョウ動物ともいわれる
13.二児の哭するを聞き、セイソク
14.この地には羚羊がセイソクしている 
15.オウヨウな態度で人と話す 
16.目前にオウヨウとした大河がある   
17.水量豊かでシュウシュウの便がある
18.拾い集めた民話を辞典としてシュウシュウする 
(国字)
19.ハナシ家とは落語など話芸を業とする人のことだ 
20.タスキ掛けで仕事に励む 

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.つぐむ。口をとじる。 
2.がっかりして、ぼんやりするさま。
3.光陰をむさぼること、また、年の暮れ。 
4.心がねじけていて片意地である。
5.あずちに立てた目標、めあて。 

<語群>
( ひょうてき、かいいん、ふくれい、ろうじつ、もうもう、ほうてき、きんぺい、くく )

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。(20) 2×10
1.(  )三笑 2.(  )祖室 3.(  )覆車 4.(  )馬勃  5.(  )飽満
6.得兎(  ) 7.一箭(  ) 8.川沢(  ) 9.衡陽(  ) 10.冬溫(  )

<語群>
( ぶつり、こけい、かせい、がんだん、のうお、きんこん、そうちょう、ぎゅうそう、ぼうてい、はんぷく )

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.海の波がうねっているさま
2.心が広々として非常に愉快な気分になる
3.どっと笑う
4.人の好みに合わないことをするたとえ
5.名を好んで実を好まないたとえ

<四字熟語群>
( 鬨堂大笑 恍然大悟 好竽鼓瑟 葉公之竜 孤影孑然 大壑拐然 心曠神怡 夏侯拾芥 )

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.拍板 2.老海鼠 3.石伏魚 4.金翅雀 5.天社蛾 6.草烏頭 7.珍珠菜  8.牛尾菜 9.郭公花 10.杜翁

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.吩示 - 2.吩ける 
イ.3.嘲詼 - 4.嘲う 
ウ.5.浚急 - 6.浚い 
エ.7.識閾 - 8.閾る 
オ.9.不逞 ― 10.逞い 

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.殷富 2.臘尾 3.干戈 4.天神 5.長生 
6.輿地 7.膳部 8.添刪 9.上申 10.昊天

<語群>
( ねんぽ、ひんく、ほうさい、びへい、かんう、ちぎ、ようこん、せいげん、ひんぱく、しおう )

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.レイコウを食らう者は大牢の滋味を知らず  
2.ユウジン余地あり 
3.スイキョウして天下治まる 
4.腹中にリンコウ有り 
5.ボウを止むるは自修に若くはなし 
6.一髪センキンを引く  
7.夫れ、カヘイは不詳の器なり 
8.牛溲馬勃ハイコの皮  
9.リリョウ頷下の珠 
10.鋒を銷し、スイに灌ぐ 

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
「五月仲五、吉田矩方再拝して白す。僕1.キキュウの業を継ぎ、幼にして兵法を学ぶ、亦、唯、材識暗劣にして2.ショウセキに区々たり。見聞に3.コウコウたり、一蹴して古人の域にア.造ること能わず。而して犬馬のイ.歯已に弱冠なり。進んでは善算を陳じ、奇策を画し、4.ビョウボの万一を裨補するに足らず、ウ.退いては5.シドウを講明し、家学を修治し、己に得て以て人に伝ふる能わず。而して其の日に講究する所は古人の6.チンセキのみ、其の与(とも)に交游する所は郷党の庸材のみ。歳月荏苒、7.ネンシ エ.荐りに加はり、唯、碌々たる瓦石、遂に自らオ.汨没せんことを恐る。僕久しく之を憂へ、居常書を読み道を学ぶ、毎に良師友を得て之と問難論議し、而して後、志気を激発し以て学識を長進すべきを思ひ、而も未だ其の人を得ず。聞く、先生経術文章ありて思を兵法に精しうせらると。矩方未だ其の詳悉を知るに及ばずと雖も、而も欽慕懐いに切なり。謂(おも)へらく、一たび相見ゆるを得て精論高諭を奉ずるあらば少しくカ.庸陋の習いを洗濯するに庶幾(ちか)からんかと。・・・
近世キ.黠虜覬覦し、奸情測り難し、廟堂深慮し、辺備数々戒いましむ。是に於いて天下の策士論者、時事を目撃し、暁々として各々見る所を言ふ。今先生有為の才を抱かれ、而も貴藩は正に賊衝に当る、即ち、虜の情状に於いて固より已に詳にして之を審にせらるること、鑑照してク.筴計するが如くならん。折衝8.ギョブの大計に於いて固より已に講じて之を究め、中(うち)にケ.蘊みて胸に慨せらるること久しからん。
天下の論、将に先生に折衷するところあらんとす。積年の疑、蒙を先生に啓かれんことを欲す。是、僕、欽慕の切なる所以なり。僕、素、四方を游歴するの志あり、先生の学を聞き、欽慕自ら止む能わず。唯、藩臬(注)厳重なるにコ.羈絏せらる。他時、弊有司の9.キョインを得ば、将に先づ拝趨して業を門下に受けんとす。茲に書を奉りて之が10.センヨウと為す。・・・」(「未忍焚稿」 葉山鎧軒に与ふる書 吉田松陰)
(注)藩臬(はんげつ):藩のおきて。
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その14 標準解答>
(一)
1.りょうかく *端が角ばっている。尖角。 2.おし *淤滓(オシ):おり、かす 3.せんこう *煉瓦づくりの穴倉 4.ろば *輅馬(ロバ)=大きな馬・天子の乗馬・路馬。輅車の馬(大字源)。 5.げきたい *戟鐓(ゲキタイ)=ほこの柄の末端の金具(=いしづき) 鐓:タイ、つち、いしづき 6.どうか *どら:鐃歌(ドウカ)=どらを用いる軍楽。 7.ふしゅう *阜螽(フシュウ)=虫の名、いなごの類(大字源) 8.はんもう*とぐろを巻いているうわばみ・大蛇(大字源) 9.かいし *褂子(カイシ)=戎衣。 10.こうい *褶衣(シュウイ)=①あわせ=袷衣(コウイ) 11.きょきょく *遽亟(キョキョク)=すみやか、にわかではやい(大漢和)、急遽、遽疾=すみやか 12.しょうさん *竹馬 13.さくしょう *簀牀・簀床(サクショウ)=すのこだけ(のみ)の床 簀竹(サクチク)=すのこの竹 14.ひつとう *草廬(貧者の家) 15.きゅうしゅう *「あな:穹岫(キュウシュウ)=山の岩穴」 16.どうか*我が家(大漢和)  17.おうぼく*宰相をえらぶこと(唐の玄宗が崔琳を宰相にせんとして、その名を書して金甌で之を覆い、太子に当てさせた故事から) 18.でんえい*黄金をはめ込んで飾った首飾り 19.ちょうく*長いため息。長嘆息 20.いんい *喑噫:むせびなく
21.はや・はえ 22.しめ 23.ははそはら 24.さか・さかみち 25.ほうきぼし 26.いけ *土地のくぼみに水のたまった所(広辞苑「池」の説明の一部) *「塘(つつみ)」も同じような意味あるも訓としては“つつみ”のみ。 27.うでまえ 28.たおやめ ✕よめ(読みとしてはあるが・・・) 29.そぎ *枌(そぎ) 枌板(そぎいた)*「にれ」読みもあるが不適。 30.かしこ(い)
(二)
1.看做(す)・見做(す) 2.傅(かれて) 3.鬆 4.髀胝 5.瀰散 6.癇 7.齲歯 8.鼎峙 9.皰・靤・面皰 10.黐竿 11.眼窩 12.腔腸  13.悽惻 *悽惻(セイソク):心がひどくいたみ、悲しむこと。「悽」も「惻」もいたむ意。*棲息・栖息・(生息) *悽惻(せいそく):(漢検2)心がひどくいたみ、悲しむこと。「悽」も「惻」もいたむ意。(広辞苑)かなしみいたむこと。 *「“凄”惻」も〇かもしれないが、漢検2・広辞苑には本熟語はナシ。(悽惻):痛ましさで心をかきむしられること。広辞苑では「かなしみいたむこと」。 14.棲息・栖息・(生息) 15.鷹揚 16.汪洋  *汪洋(オウヨウ):海や川などの水が深く広々と限りのないさま。ゆったりとしたさま。「―と広がる海」(漢検2) 17.舟楫 18.集輯・緝輯 (漢検2)集輯(シュウシュウ):取り集めて編集すること。「各地の民話を―する」
CF:収輯(しゅうしゅう)趣味・研究などのために物を集めること。 *漢検2にも熟語はアリ。「蒐集・収集」・「拾集」とも書く。*当初設問文例「民話をシュウシュウする」では区別つかないのでは???➪「拾い集めた民話を辞典としてシュウシュウする」とでもすると少しは違うかも・・・。
19.噺 20.襷
(三)
1.噤閉 *と(じる):噤閉(キンペイ)=口をとじる、つぐむ (漢検2)意味:つぐむ。口をとじる。「噤閉」
2.惘惘(モウモウ):がっかりして、ぼんやりするさま。惘惘(漢検2):意味:①あきれる。 ②ぼんやりするさま。「惘然(ボウゼン)」「惘惘(モウモウ)」
惘然(ボウゼン):①驚いてあっけにとられるさま。 ②気が抜けてぼんやりするさま。
「呆然」、 ②「茫然」とも書く。 *「モウゼン」とも読む。
惘惘(モウモウ):がっかりして、ぼんやりするさま。「ボウボウ」とも読む。
(広辞苑)モウモウ:失望して気が抜けるさま。ぼんやりしているさま。ぼうぼう。 
3.愒陰(かいいん) 
(過去問・音訓「愒陰(カイイン)―愒(むさぼ)る」 愒陰=光陰をむさぼる、また、年の暮れ(大字源)) 
4.愎戻(ふくれい)
(漢検2)意味:もとる。そむく。片意地をはる。「愎戻」「剛愎」
剛愎:(広辞苑)ゴウフク:強情で人に従わないこと。かたいじ。
愎戻:(大字源)フクレイ:心がねじけていて片意地である。
5.堋的(ホウテキ):あずちに立った的
(四)
問1
1.虎渓 2.仏籬 3.禽困 4.牛溲 5.帆腹 6.忘蹄 7.双雕 8.納汚 9.雁断 10.夏凊
問2
1.かいぜん 2.しんい 3.こうどう 4.こうう 5.しょうこう
(参考)
1.大壑(拐然)(たいがくかいぜん):海の波がうねっているさま。また、大きな谷が曲がりくねっているさま。「大壑」は大きな谷の意。また、海のこと。「拐然」は曲がりくねっているさま。
2.心曠(神怡)(しんこうしんい):心が広々として非常に愉快な気分になること。「心曠」は心がひろく寛容なこと。「神怡」は心喜ぶこと。 類)神怡心静(しんいしんせい)
3.(鬨堂)大笑(コウドウタイショウ):どっと笑う
4.(好竽)鼓瑟(コウウコシツ):人の好みに合わないことをするたとえ。竽:大型の笙
5.(葉公)之竜(ショウコウノリュウ):名を好んで実を好まないたとえ。見せかけだけで人の歓心を買おうとする輩を揶揄する話。
淪肌(浹髄)(リンキショウズイ):肌にうるおい、髄にいたる=感銘の深いこと
(恍然)大悟 孤影(孑然) 夏侯(拾芥)
(五)
1.びんざさら 2.ほや 3.ごり 4.ひわ 5.しゃちほこが 6.とりかぶと 7.おかとらのお 8.しおで 9.ほととぎす 10.トルストイ
(六)
1.ふんじ 2.いいつ(ける) 3.ちょうかい 4.からか(う) *からかう。あざけりたわむれる。 5.しゅんきゅう 6.ふか(い) (漢検2掲載熟語) *深い急流 7.しきいき 8.くぎ(る) 9.ふてい 10.こころよ(い)
(七)
1.貧窶 2.年甫 3.弭兵 4.地祇 5.夭昏
6.寰宇 7.庖宰 8.雌黄 9.稟白 10.青玄
(参考)
膳部 庖宰 (=庖人、庖丁・包丁ほうちょう)
 *漢検2大見出し「膳部」:①膳にのせるごちそう。料理。 類)膳羞(ゼンシュウ) ②料理をつかさどる人。料理人。調理人。
稟白ひんぱく:大字源)申し上げる。陳述する。 漢検2ナシ  =上申 稟申ひんしん・りんしん 
雌黄しおう 添削 改竄 添刪 ・・・
 *漢検2「雌黄」①石黄の古名。砒素(ヒソ)の硫化鉱物。黄色で樹脂光沢がある。有毒。 ②詩文を添削したり改竄(カイザン)したりすること。 ②昔、中国で文章に①を塗ったことから
(八)
1.藜羹 2.遊刃:事を処するに当たって余裕をもって行えばその宜しきを得るものであるの意。 3.垂拱 4.鱗甲 5.謗 6.千鈞 7.佳兵 8.敗鼓:少しも役に立たないもののたとえ。 9.驪竜 10.燧 *銷鋒灌燧(ショウホウカンスイ):武器を溶かし、烽火に水をかける。兵乱が鎮まること。
(九)
1.箕裘 2.蹤跡 3.拘拘 4.廟謨 5.斯道 6.陳跡(「陳迹」でも可だろう)7.年歯 8.禦侮 9.許允 10.先容
ア.いた(る) イ.よわい ウ.ひ(いては)(「“の(く)”」とも読めるので「の(いては)」でも〇かも) エ.しき(りに) オ.こつぼつ カ.ようろう キ.かつりょ ク.さくけい ケ.つ(みて) コ.きせつ
(参考)
*拘拘:(大辞林)物事にこだわるさま。拘泥するさま。
*陳跡:古い足跡
*先容:歴史民俗用語。 読み方:センヨウ:案内。先導。紹介。取なし。口添え。取持ち。
(全集の頭注では“人を推薦する言葉であるが、ここは自薦のことば”とある)
👍👍👍 🐕 👍👍👍
(想定減点予想)
読み7 書き8 語選択4~6 四字2~4 当て字1~2 音訓3 対類8 故事4 文章7 
計44~49 151~156
👍👍👍 🐕 👍👍👍
コメント (2)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その13>

2018年05月14日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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               <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>     <一跌を経れば一知を長ず>     
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・偶然は準備のできていない人を助けない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●<30-1向け模試>(その13)を配信します・・・(その1)~(その10)までで十分な力を養えた方が対象です。(その10)までの10模試に比し、若干難度高めに設定してありますので、お含み置きください・・・
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*文章題は、原文を尊重して旧かな使いを使用しているものがあります。ご了承ください。(漢字は新字に直しています)
*本番並みに、時間は60分厳守でトライしてみてください。
*それでは・・・(高得点リピーターの方には幾分“物足りない”かも知れませんが、それでも何問(=難問)かはお役にたてるかも(笑)・・・)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その13>  *次回(その14)は、5/20(日)配信*

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.進物を帛紗で包む  
2.岌嶷な山岳地帯を目ざして行く  
3.君子、胡ぞ慥慥爾ならんや 
4.欹歟緝煕、允に多福を懐う 
5.犬が猩猩と吠えている 
6.民を酷使する猾胥が居る 
7.傷は癒えるも瘢胝あり  
8.戦場に数多の戳死あり 
9.髪飾りに扁簪を用いる 
10.煌煌扈扈として鉅野に照曜す
11.抛甎引玉で人に和韻を請う 
12.時に、西風拉瑟の声を聞く 
13.当世を掎挈し、乱を撥す 
14.要害の搤咽により攻勢に転ず
15.心底より摯忱を示す 
16.春風に擺弄せられて、只、飛ばんと欲す 
17.緩んだ桶の箍斂を行う 
18.盈斟に至り酒杯が溢れた 
19.会心、真に罕儔なり
20.髪を梳篦で整える 
21.土が水をしている  
22.れた晩秋の野に佇む  
23.澪筋を伝って船を進めた  
24.三十の、一つの轂を共にす 
25.人里から遠く離れたに鹿が棲息している 
26.を右手にはめて弓を射る  
27.古代、棗とを手土産にして人を訪問した 
28.君側の臣が巧みな言葉でっている  
29.はヤシ科の常緑低木だ 
30.胃がいて血を吐いた 

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.中華店でシッポク料理を食する  
2.キツゼンとして孤高を守る 
3.膠水につけた革を鉄鎚でイタめる 
4.疑問点はヨウンなく究明しつくした  
5.怨霊が巫者にヒョウイする場面を描く 
6.丸太をり貫いて太鼓を作る  
7.ワクモン形式の文章だ  
8.高山にオダマキが自生している 
9.サワラの木は檜に酷似している 
10.日常のワイサな雑事に追われる  
11.雷の如きカンセイを立てて眠っている 
12.谷川のカンセイを聞く  
13.シンイの炎を消して無明の雲を払う 
14.中国・漢の時代にシンイ説が流行した 
15.ヨウチュウが羽化する 
16.未だヨウチュウなる天子を擁する 
17.天下殆ういかな、キュウキュウ乎たり 
18.キュウキュウとしてこれ努める  
(国字)
19.樵のことをソマびとともいう 
20.ハタハタは醢汁鍋の材料だ 

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.四季折々の初物をはじめてたてまつること 
2.世俗を超越していること。 
3.文章に手を入れて練り直すこと。
4.どうにも動けないさま。また、役にたたない者の形容。
5.気がふさいで晴れないさま。

<語群>
( おんざ、えんけん、しゅくけん、せんさい、けいほう、かくらく、えつうつ、けんたい )

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
1.(  )遺風 2.(  )三浴 3.(  )邪侈 4.(  )筆墨 5.(  )学歩
6.親近(  ) 7.焦頭(  ) 8.皓歯(  ) 9.貪夫(  ) 10.万民(  )

<語群>
( かんたん、すうろ、ほうへき、くんしゃ、かいわ、さんきん、じゅんざい、がび、とどく、らんがく )

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.慈悲と仁愛の心をあわせ持つことのたとえ
2.漢詩文の字句を修飾すること
3.口々に言いはやすさま
4.態度の定まらぬさま
5.生活必需品が高いことのたとえ

<四字熟語群>
( 瞻前顧後 牛糞馬涎 雁字鶯梭 信口開河 米珠薪桂 衆口籍籍 釈眼儒心 囊蛍映雪 )

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.二合半 2.身柱 3.埋葬虫 4.絡新婦 5.筆頭菜 6.猪籠草 7.金漆 8.香橘 9.烏竹  10.匈牙利

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.倥偬 - 2.倥しい 
イ.3.荐仍 - 4.仍に 
ウ.5.剄殺 ― 6.剄る 
エ.7.匈虐 - 8.匈い 
オ.9.微哦 - 10.哦う 

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.老耄 2.明瞭 3.懈怠 4.実正 5.僥倖
6.四始 7.膳部 8.溲器 9.光陰 10.操觚

<語群>
( げんしん、きょたん、しょくせん、さいげつ、こし、はんらん、ねんしょ、えんざん、くりょく、がいてい )

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.当てコテなしに大工はできぬ 
2.未練ミシャクが無い 
3.コウシを佩ぶ   
4.煤掃きのコメビツ  
5.ケツを助けて虐をなす 
6.飛鳥人に依れば自ずからレンアイを加う 
7.鶏をして夜を司らしめ、をして鼠を執らしむ 
8.ケイショウ特達するは徳也 
9.クッカク信を求む  
10.人のゴボウで法事する 

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
「七六) 1.シンドクの工夫は、当に身2.チュウジン広座の中に在るが如く一般なるべし。応酬の工夫は、当に間居独処の時の如く一般なるべし。
 七七) 心は現在せんことを要す。事未だ来たらずば、ア.邀ふ可からず。事已に往かば、追ふ可からず。イ.纔かに追ひ纔かに邀へば、便ち是3.ホウシンなり。
・・・
 八一) 凡そ学を為すの初め、必ず大人たらんと欲するの志を立て、然る後書読む可し。然らずして、ウ.徒に聞見を貪るのみならば、則ち或いは4.ゴウを長じ非を飾らんことを恐る。謂はゆる5.コウに兵を仮し、盗に糧を資するなり、エ.慮る可し。
・・・
 九二) 気は是、天地精英の気なり。聖人は之を内に薀(をさ)めて、肯て諸(これ)を外に露さず。賢者は則ち時時之を露す。6.ジヨ豪傑の士は、全然之を露す。夫の絶えて此の気なき者の若きは、7.ヒフ小人と為す、碌碌として算ふるに足らざるもののみ。
・・・
 九五) 朝にして食らはずば、昼にしてオ.饑う。少うして学ばずば、壮にして惑ふ。饑うるは猶忍ぶ可し、惑ふはカ.奈何ともす可からず。
 九六) 今日の貧賤に素行する能はずば、乃ち他日の富貴に、必ず8.キョウタイならん。今日の富貴に素行する能はずんば、乃ち他日の患難に、必ず狼狽せん。
・・・
 九九) 遠方に歩を試むる者、往往にして正路を舍(す)てて、9.ショウケイキ.迸り、或いはク.繆つて林莽に入る、嗤ふ可きなり。人事多く此に類す。特に之を記す。
 一〇〇) 智仁勇は、人皆大徳企て難しと謂ふ。然れども凡そ邑宰たる者は、固、親民の職たり。其の10.カントクを察し、孤寡をケ.矜れみ、強梗をコ.折くは、即ち是、三徳の実事なり。宜しく能く実迹に就いて以て之を試みて可なるべし。 」(南洲手抄言志録 西郷隆盛 佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その13 標準解答>
(一)
1.ふくさ 2.きゅうぎょく *岌嶷(キュウギョク)=高峻 3.ぞうぞうじ *慥慥(ゾウゾウ)=慥慥爾(ゾウゾウジ)=篤実なさま・まことあるさま 4.いよ 5.せいせい *猩猩(セイセイ):犬のほえる声。 6.かっしょ:*わるがしこい小役人 7.はんち :*(大字源)固くなった傷あと。また、石の割れ目 8.たくし 9.へんしん *扁簪(ヘンシン)=ひらたい簪 10.ここ(大字源:意味③鮮明なさま、光り輝くさま 11.ほうせん *かわらを投げて玉を引き寄せる。人に和韻を請うことのへりくだった言い方。 12.ろうしつ *拉瑟(ロウシツ)=風の音・風の吹く音。「拉(ロウ)」は風の音の擬声語。「~時に聴く、西風拉瑟の聲(声)」(蘇軾)「淅淅秋風、拉瑟(の)聲(声)」 *大字源では「琴をひく、転じて・・・」の意。
 *ロウ(漢・呉音)ラツ(慣用音)ラ(呉音) ほとんどが“ロウ”音熟語 13.きけつ (掎契(キケツ))=掎挈(キケツ)=*一つ一つ拾い上げて摘発する(大)*「其の立言指事を観るに、理要に根極し、往昔を敷陳し、当世を掎挈(きけつ)し、乱を撥し理を興すこと、掌を反(かえ)すより易し」(荀子) 14.やくいん *搤咽(ヤクイン)=搤吭(ヤクコウ)=急所をしめる。 15.ししん *摯忱(シシン)=誠実・至誠・真心。 16.はいろう *擺弄:弄ぶ、動かす。 17.これん*箍斂(これん)=たがをかけて締める。 18.えいしん *盈斟(えいしん):あふれるほどに汲むこと。 19.かんちゅう*たぐいが少ない。世にまれである。(杜甫) 20.そへい *くし
21.にご(して) 22.すが(れた) 23.みおすじ 24.や 25.おき(漢検2意味「②人里から遠い田畑や原野の辺り。」広辞苑も同じ。) 26.ゆがけ 27.ほじし 28.へつら(って) *諞:ヘン、へつら(う)。諞言=巧みな言葉。 29.くろつぐ 30.むかつ(いて)
(二)
1.卓袱 2.屹然(広辞苑:文例、意味とも)②独立して人に屈しないさま。毅然。 屹然(キツゼン):①山などが高くそびえ立つさま。 ②周囲に影響されることなく、孤高を保っているさま。類)毅然(キゼン) 3.撓(める)*撓める(いた-める):牛皮を膠(にかわ)の溶液に浸し、金づちなどで打ち固める 4.余蘊 5.憑依 6.刳(り) 7.或問  8.苧環 9.椹・弱檜・花柏 10.猥瑣 11.鼾声 12.澗声 13.瞋恚 14.讖緯 15.蛹虫 16.幼沖 17.岌岌(乎) *孟子(孔子の言) 18.汲汲 19.杣 20.鱩・鰰
(三)
1.俶献(シュクケン)←四季折々の初物をはじめて献じる(詩経)(漢検2)②はじめ。はじめる。「俶献」 
2.偃蹇(エンケン):(漢検2)①高くそびえるさま。 ②おごりたかぶるさま。 ③世俗を超越していること。 
3.剪裁(△翦裁):①布などをはさみで裁つこと。 ②文章に手を入れて練り直すこと。 *この熟語は「翦裁とも書く」とはなっていない・・・。 *が、当方調べでは「剪裁・翦裁(センサイ)」=①布などを裁ち切り整える、②文章に手を入れて練り直すこと。「翦裁」でもOKとなるのではないかと思っているが・・・。
4.繫匏 *漢検2・下つき:繫匏(ケイホウ)
5.噎鬱エツウツ:気がふさいで晴れないさま。噎鬱 *大字源は「噎鬱イツウツ」漢検2はエツウツ!!
(四)
問1
1.鄒魯 2.三釁 3.放辟 4.屠毒 5.邯鄲 6.薫炙 7.爛額 8.蛾眉 9.徇財 10.諧和
問2
1.しゃくがん 2.おうさ 3.せきせき 4.せんぜん 5.しんけい
(参考)
1.(釈眼)儒心:慈悲と仁愛の心をあわせ持つことのたとえ。釈迦の目と孔子の心。
2.雁字(鶯梭):漢詩文の字句を修飾すること(雁の空中を飛ぶ列を文字に見立て、鶯の樹間を飛びかうさまを織機の梭(ひ)にたとえていう)
3.衆口(籍籍)(シュウコウセキセキ):口々に言いはやすさま。
4.(瞻前)顧後:態度の定まらぬさま。
5.米珠(薪桂):生活必需品が高いことのたとえ。米の値段が宝玉ほどに高く、たきぎが桂くらいに高価
(囊蛍)映雪 牛糞(馬涎) (信口)開河
(五)
1.こなから 2.ちりけ 3.しでむし 4.じょろうぐも 5.つくし 6.うつぼかずら 7.こしあぶら 8.くねんぼ 9.くろちく 10.ハンガリー
(六)
1.こうそう 2.いそが(しい) *「偬」訓読みは「せわ(しい) 3.せんじょう 4.しきり(に) 5.けいさつ 6.くびき(る) *くびき(る):剄殺=くびをはねて殺す、剄死=くびをはねて死ぬ 7.きょうぎゃく 8.わる(い) *わる(い):匈虐=凶悪でむごい 9.びが 10.うた(う)
(七)
1.孩提 2.汎濫 3.劬力 4.虚誕 5.災孼
6.元辰 7.食饌 8.虎子 9.年所(「さいげつ(歳月)」でも〇だが、5.の「災孼」は解けない。「ねんしょ(年所)」も対応するものがないことになる) 10.鉛槧
(参考)
四始 元辰(ゲンシン):①1月1日。元日。 ②良い日。吉日。
広辞苑)食饌(ショクセン):膳に取り揃えた食物。膳部
虎子(コシ)=溺器(ニョウキ・ジョウキ)=溲器(シュウキ)=溲瓶(シビン・シュビン/シュウヘイ)    =尿器(ニョウキ)=尿瓶(シビン?しビン?) 
 *当て字なら<虎子(まる)><清器(おかわ)>もある・・・。
光陰 年所:(広辞苑)(「所」は助辞)とし。年月。歳月。・・・
(八)
1.鏝 
2.未酌:非常に冷淡で同情する気持ちがない、情け容赦がない 
3.犢(こうし) *佩犢(ハイトク)(大字源)刀の代わりに子牛を身につけるの意で、人民にならず者が多かったので刀剣の所有をやめさせて農業に従事させること。転じて、武事をやめて殖産に従事することをいう。 
4.米櫃 
5.桀 :仲間に入れて徒党をくみ悪事をすること。(史記) 
6.憐愛 
7.狸 
8.珪璋 *珪璋特達(ケイショウトクタツ):(出典・礼記:「珪璋特達するは徳也」←ずばぬけてすぐれたことをいう)。類似:聡明特達 
9.屈蠖:困苦して学問を修めるのは他日の大成を期するためであること。 
10.牛蒡
(九)
1.慎独 2.稠人 3.放心(△放神) 4.傲 5.寇 6.自余(「爾余」も可) 7.鄙夫 8.驕泰 9.捷径 10.奸慝
ア.むか(ふ) イ.わず(か) ウ.いたずら エ.おもんぱか(る)・・・下記(注)参照・・・ オ.う(う) カ.いかん キ.はし(り) ク.あやま(って) ケ.あわ(れみ) コ.くじ(く)

(注)青空文庫の原文では「虞(る)」で「おもんぱか(る)」となっているが、「“虞”る」でそういうふうに読ませるのはムリがあると思われること、ただし、当該文意からはここは「おもんぱかるべし」という意味の文と思われることから、当方の独断で、青空文庫の原文の「虞る」を「慮る」に変更修正している。

(参考)
*慎独:「大学」「中庸」の用語。
*放心:(広辞苑)①ほかの事物に心をうばわれてぼんやりすること。心が身に添わないこと。②心にかけないこと。安心すること。放念。放神。 *ここは②の意味の用語と思われる。あるいは、以下の古典の用語からと思われる。
「学問の道は他なし、其のホウシン(放心)を求むるのみ」(孟子) *放失した生来の良心のこと。
👍👍👍 🐕 👍👍👍
(想定減点)
読み8 書き6~8 語選択4~6 四字4 当て字2 音訓3 対類6 故事6 文章5 
計44~48 152~156
👍👍👍 🐕 👍👍👍
コメント (5)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その12>

2018年05月08日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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               <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>     <一跌を経れば一知を長ず>     
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・偶然は準備のできていない人を助けない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●<30-1向け模試>(その12)を配信します・・・(その1)~(その10)までで十分な力を養えた方が対象です。(その10)までの10模試に比し、若干難度高めに設定してありますので、お含み置きください・・・
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*文章題は、原文を尊重して旧かな使いを使用しているものがあります。ご了承ください。(漢字は新字に直しています)
*本番並みに、時間は60分厳守でトライしてみてください。
*それでは・・・(高得点リピーターの方には幾分“物足りない”かも知れませんが、それでも何問(=難問)かはお役にたてるかも(笑)・・・)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その12>  *次回(その13)は、5/14(月)配信*

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.視、眩泯して見を亡う 
2.珍烹を並べた大宴であった 
3.賓客のため珍簟を敷く 
4.我が佩玖を貽す 
5.凶歉による匱餒に苦しむ 
6.沾沾齷齷たる者、闇雲に罵る。
7.于嗟徂かん、命の衰えたるかな 
8.亟肄を以て之を罷れさす 
9.木を伐ること丁丁たり  
10.大鵬、南溟を亶翔
11.多くの帑廩を有する大人である
12.幢牙、翩翻として戦場にあり 
13.其の性、佚蕩なり 
14.本仏が佗身を示す 
15.その沼の渟泓には気をつける  
16.泰では軍隊の決定方法は鬮拈であった 
17.朝に衙蠹が巣くっている 
18.儔儻と行を共にす 
19.做大に構えて譲らない 
20.孰誰、能く人に問わん 
21.烈士は営みをにせず 
22.道のに朽ちかけた小屋がある
23.白浪天をげ尽日風吹く 
24.勢いよく息をく 
25.捩摺の小花がいっぱいに付いている 
26.で左の肘をおおう 
27.は熱帯アフリカに分布する 
28.、戚える 
29.雪の重みで枝がんで曲っている 
30.木を打ち鳴らしてりを行う  

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.肩をソビやかして威嚇する 
2.奥山にボンゼイの鐘が鳴りひびく 
3.天目茶碗のケンサンを鑑賞する  
4.消しゴムのカスを捨てる
5.ショウヨウのため家に引き籠もっている 
6.祭礼でスリガネの音が聞こえる 
7.キュウイン結ぶ時季が到来した 
8.敢えてバシンを披瀝する 
9.春になってアゲハチョウが飛び交う 
10.ラマはチベット仏教の高僧だ 
11.ダッキは殷の紂王の寵妃で毒婦の代名詞ともされる 
12.美人のキョウタイに心惑わす 
13.コンピュータ機器類をキョウタイに収納する 
14.忠信以てこれを得、キョウタイ以て之を失う 
15.漢検1級受検初合格を見事にやってけた 
16.矢柄のことをという  
17.本堂の屋根にシビを設えた 
18.シビを拝す 
(国字)
19.鳥のトキは泥鰌などを捕食する 
20.ヌカミソは野菜などを漬けるのに用いる 

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.よめ入りすること。とつぐこと。 
2.神を祭るときにそなえる肉。 
3.大きく揺れ動くこと、そのさま。 
4.事の始めと終わり。本末。 
5.立派でめずらしい。すぐれていて異彩がある。
<語群>
( ぎゃくと、とうとう、さいそ、とうでき、きか、たんげい、たくき、きょうこう )

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
1.(  )麟振 2.(  )蛙鳴 3.(  )粉壁 4.(  )蕭然 5.(  )相依
6.造次(  ) 7.肉山(  ) 8.比肩(  ) 9.雲壤(  ) 10.慧可(  )
<語群>
( てんぱい、りょうじょう、げつべつ、ずいしょう、かふく、だんぴ、たんえい、せんそう、ほりん、ぼうと )

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.世の中を大変驚かせること
2.身分の高い家の子弟のこと
3.心にわだかまりがなく澄み切っていること
4.日常生活のこと
5.雲が集まってくる様子
<四字熟語群>
( 肌肉玉雪 瓊枝玉葉 運水搬柴 雲壤懸隔 虚霊不昧 煙霏雲斂 殷天動地 口中雌黄 )

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.蓖麻 2.骨牌 3.大口魚 4.水獺 5.蝘蜓 6.楊櫨木 7.秦皮 8.胡蝶花 9.鴉葱 10.丁抹 

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.跌誤 - 2.跌つ  
イ.3.仄陋 - 4.仄しい 
ウ.5.綺語 - 6.綺しい 
エ.7.荐居 - 8.荐まる 
オ.9.哄閙 - 10.哄めき 

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.微恙 2.偏頗 3.酷暑 4.遅疑 5.富贍
6.鬩牆 7.蘊奥 8.蟾兎 9.協調 10.誥命
<語群>
( ふんこう、へいこう、ようだい、かんい、こうぼう、きぼう、かいわ、きかん、こんおう、じゅうあ )

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.カンバツに飢饉なし 
2.タニシも魚交じり 
3.大匠は拙工のためにジョウボクを改廃せず 
4.イエイの戚 
5.白き骨は父の恩、シシムラは母の恩 
6.年寄りの言うことと馬のシリガイは外れたことがない 
7.を破りて円と為す 
8.鼠を以てハクとなす 
9.ケンジュン、道を楽しむ 
10.カタミの水   

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「外寇の患は古より之あり。而れども代々能将あり、機に乗じて掃蕩し、大害を為すに至らざりき。近時に至り、西洋の諸夷更々(こもごも)来り通信通市を求む、亦未だ大害を為す能はざりき。嘉永1.キチュウ(注1)六月、合衆国の船四隻浦賀に来り、国書を幕府に呈し切に要求する所あり・・・夷の曰く、「我、吾が国の命を奉ずるのみ、何ぞ日本の国法を知らんや」と、2.キョゴウ益々甚だし。執政、過激変と生ぜんことを慮り、奉行に命じて仮に其の書を受けしむ。夷、報を求むること甚だ迫る。遂に、明年更に至らんことを約し、3.イユして去らしむ。
是より先三五年、合衆国の夷人脚船に乗りて蝦夷に来り、陸地を徘徊す。松前侯之を長崎に4.カンソウす。是の如きものア.凡そ二たびなり。浦賀に来り、長崎に来り、漂民を送還し、薪水をイ.丐求すること亦数々なり。其の我を間諜すること、蓋し一日に非ず。去年に及び、蘭夷、合衆国来航の事を報ず。官深く之を秘し、敢へて中外に5.センシせず。是に至りて事倉卒に出で衆情甚だ騒がし。
是の時、先将軍ウ.薨じ、新将軍初めて立ち、水戸老公を起して防寇の議に参与せしむ。而るに小人比周し公議行はれず、公エ.連りにオ.罷めんことを請ふ。・・・
是の歳、・・・幕府専ら変を生ぜんことを懼れ、6.カンジュウもて夷を待す。夷、カ.肆に不法の事を為せども、官兵少しも禁訶せず。人皆切歯す。キ.応接廠を横浜に起す、構造甚だ粗なり。官吏7.ベンプクしてク.饗待す。論者或いは謂(おも)へらく、夷人を待つには当に示すに荘重を以てすべし、或いは之を上野(注2)に引き、或いは之を大城に引き、兵を厳にして之に備へ、宗室・大臣法服して出でて接すれば、即ち夷も亦8.イタンして怠慢玩弄の態あること能はざらん、是、夷人を重んずるに非ず、乃ち(吾が)国体を重んずるなりと。・・・」(「幽囚録」吉田松陰)
(注1)嘉永キチュウ:嘉永6年(1853年)
(注2)東京上野寛永寺(で会見すること)
・・・・(幽囚録 P50~)
(B)「・・・今宜しく俊才を各国に遣はして、その国の書を購ひ、その学術を求めしめ、因って其の人を立てて学校の師員と為すべし。又、漂民の国に帰り、夷人の投化せる者を求めて、亦之を学校の中に置き、其の聞見知識せる所を問へば、即ち益を広むるの方なり。器械技芸は年を逐ひて変革し、思慮に始まりて試験に成ること素より華夷なし、何ぞケ.都鄙あらん。然れども遠方9.カスウは往々旧を執り古にコ.泥み頑鈍固陋なる者あり。故に諸道の10.コウハクをして万石ごとに才士一人を貢(すす)めて留学三五年ならしめ、又巧思を出し新制を創むる者あらば、額外に之を貢(すす)めて遍く其の伝を広めしむるも亦益を広むるの方なり。今の急務、安んぞ此れに過ぐるものあらんや。・・・」(「幽囚録」吉田松陰)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その12 標準解答>
(一)
1.げんべん *漢検2掲載熟語。(大字源:①(畳韻)「眩泯(ゲンベン)」:目がくらむ。めくるめく。「視、眩泯して見を亡う」) 2.ちんぽう 珍烹:めずらしい料理。珍羞。 3.ちんてん *珍簟:りっぱな竹製の敷物 4.はいきゅう *佩玖:(大字源)ハイキュウ:飾りにつける美しい石。 *玖(キュウ、ク):クは呉音。呉音熟語ナシ(大字源)。 5.きだい*飢える *匱餓(キガ)=とぼしくうえる 6.ちょうちょう *“せんせん”と読んでも〇かもしれない。大字源・大漢和は“センセン、チョウチョウ”。漢字源は“チョウチョウ”。字通は“センセン”・・・いずれも“テンテン”読みはナシ・・・。 7.くさ *訓読みなら“ああ”となるところ・・・。*ク音:于嗟(クサ):(大字源)嘆息して発する声。同)吁嗟(クサ・ああ) 8.きい *亟肄(キイ):(大字源)攻めたててしばしば疲れさす。肄、は疲労の意。 *肄:(大字源)意味②つかれ。ほねおり。苦労。「莫ㇾ知ㇾ我肄」(左伝) 9.とうとう *「伐木丁丁(木を伐ること丁丁(とうとう)たり) 鳥鳴嚶嚶(鳥鳴くこと嚶嚶たり 出自幽谷(幽谷より出でて) 遷于喬木(喬木に遷る))(詩経)
(参考)広辞苑:「丁丁(ちょうちょう)」=物をつづけて打つ音。「丁丁(とうとう」=①斧で木を伐る音。②碁を打つ音。また、琴の音。*いずれも広辞苑から。
*漢検2は「丁丁(チョウチョウ):物を続けて強く打ちたたく音を表す語。「打打」とも書く。」しかナシ。 10.せんしょう(*とびめぐる、とびかける) 11.どりん :帑廩(ドリン)=金庫と米倉 12.とうが *幢牙(トウガ)=旌幢の牙旗、幢戟(トウゲキ)=はたとはたぼこ、幢幡=「トウハン」と読むと、①(軍の指揮に使う)はた、「ドウバン」と読むと、 ②仏教用語で仏堂に飾る旗のこと。 13.てっとう *「佚蕩(てっとう)」(漢検2掲載&読みもテットウ) :締まりがなく、だらしないこと(=舒緩)」 (漢検2)「⑤ゆるい。自由な。「佚宕(テットウ)」」 14.たしん *佗身:本仏が聖人や賢人の姿となってこの世に現われること 15.ていおう 16.きゅうねん *鬮拈(キュウネン):くじを引く。物事を決めるのにくじを引いて決定する。 17.がと *役所の悪者、悪吏 18.ちゅうとう:(大字源)なかま。ともがら。同類。類)儔匹、儔類、儔倫、儔侶、儔列。 19.さだい:自ら尊大に構えること
<做:サク、サ、な(す)>
*「做」は「作(サク、サ、つく(る)、な(す)」の俗字。
做事(サジ)=仕事(をする)、做工(サコウ)=はたらく、做処(サショ)=行為、做親(サシン)=結婚(する)、縁組(する)、做七(サシチ)=初七日、做官(サカン)=役人になる、做客(サキャク)=①遠慮する、②他郷にさまよう(大漢和のみ)、做大(サダイ)=自大、做弄(サロウ)=もてあそぶ、做夢(サム)=夢みる、做法(サホウ)=①しかた、やり方、製法 ②策を施す、方策をめぐらす
(参考1)故事成語類:「我より古(いにしえ)を作(な)す」:先例や古いしきたりにとらわれず、自分の手で新例を作り出すこと。
(参考2)「見做す」=「見作す」 、「色を作す」=「色を做す」*做法(サホウ)は既出。 
20.じゅくすい:たれぞ、誰か、何人か。21.かりそめ 22.くま 23.あ(げ)・かか(げ) 24.ふ(く) ✕は(く) 25.もじずり 26.ゆごて 27.おながざる *禺 グ、グウ、おながざる、すみ、でく 28.みな 29.たわ(んで) 30.よまわ(り)
(二)
1.聳(やかす)・竦(やかす) 2.梵砌 3.建盞 4.滓 5.小恙 6.摺鉦 (広辞苑では「擦鉦」もOKのようだが・・・) 7.蚯蚓 8.婆心 9.9.揚羽蝶・鳳蝶 10.喇嘛(ラマ):(広辞苑)チベット仏教の高僧。 11.妲己 12.嬌態 13.筐体 14.驕泰 15.退(けた) 16.篦 17.鴟尾・蚩尾・鵄尾 18.芝眉 19.鵇 20.粏
(三)
1.帰嫁(キカ) 
2.祭胙(サイソ):(大字源)神を祭るときにそなえる肉。 *漢検2下つき
3.滔蕩:(漢検2) ・・・②うごく。うごかす。「滔蕩(トウトウ)」・・・。滔蕩:①大きく揺れ動く ②大水が一面に広がる ③広大なさま (大字源)①広大なさま ②ゆれうごく
<参考比較>
滔滔:①水が勢いよく、盛んに流れるさま。「―と流れる大河」 ②すらすらとよどみなく話すさま。「―とした演説」 ③世間の風潮が、強い勢いである方向に流れ向かうさま。「―たる時代の流れ」
蕩蕩:①広々と大きいさま。 ②ゆったりと穏やかなさま。平らかなさま。 ③水の勢いが激しいこと。「滝の水が―としぶきをたてる」
4.端倪 *端倪:(広辞苑)①事の始めと終わり。本末。②きわ。はし。(他漢和辞典:きわ、かぎり、分際)③推測すること。測り知ること。
ダミー:逆睹(ぎゃくと):(漢検2)あらかじめ見通しをつけること。
端倪:(漢検2)①物事のはじめと終わり。 ②物事のなりゆきをおしはかること。推測すること。
5.倬詭=(漢検2:タクキ、タッキ)
(四)
問1
1.竜驤 2.蟬噪 3.丹楹 4.茅堵 5.禍福 6.顚沛 7.脯林 8.随踵 9.月鼈 10.断臂
問2
1.いんてん 2.けいし 3.きょれい 4.はんさい 5.うんれん
(参考)
1.(殷天)動地:世の中を大変驚かせること
2.(瓊枝)玉葉:天子の一族のこと。または、身分の高い家の子弟のこと。
3.(虚霊)不昧:心にわだかまりがなく澄み切っていること
4.運水(搬柴):日常生活のこと
5.煙霏(雲斂):雲が集まってくる様子
(肌肉)玉雪 雲壤(懸隔)口中(雌黄)
(五)
1.とうごま 2.カルタ 3.たら 4.かわせみ 5.とかげ 6.うつぎ 7.とねりこ 8.しゃが 9.しらいとそう 10.デンマーク
(六)
1.てつご 2.あやま(つ)*あやま(つ):跌誤=たがいあやまる 3.そくろう 4.いや(しい) 5.きご・きぎょ 6.うつく(しい) ✕あや(しい)*綺語(キゴ):①小説や詩文などの美しい言葉。また、表面だけを飾った言葉。「狂言―(物語や小説などを卑しめていう語)」 ②仏十悪の一つ。巧みに飾ったいつわりの言葉。 7.せんきょ 8.あつ(まる) 9.こうどう 10.どよ(めき) *大字源:どよめき。多くの人の声。どよめく。鬨の声を上げる。
(七)
1.重痾 2.秉公 3.祁寒 4.敢為 5.匱乏
6.紛訌 7.壼奥 8.瑶台 9.諧和 10.黄榜
(参考)
瑶台 蟾兎  蟾兎:月の異称  瑶台(漢検2) 玉蟾・・・
諧和カイワ:①なごやかに親しむこと。仲よくすること。「万民―」類)協調
黄榜(コウボウ)(漢検2掲載熟語):①天子の勅命。黄紙に書いたのでいう。
誥命(コウメイ)=天子がつげるみことのり、誥勅 
(八)
1.旱魃・干魃 2.田螺 3.縄墨 4.倚楹 *目立たない、思いがけない人でも他人の身の上を憂え、国の政治を心配しているものであるということ。*倚楹之戚(イエイのうれい イセイのセキ):(大字源)魯の国の女子が柱に寄りかかって国を憂い、他人を悼んだ故事(後漢・盧植伝) 
5.肉叢 
6.鞦・紂・尻繋 
7.觚 
8.璞:つまらないものを宝とすること 
9.懸鶉 *懸鶉楽道(けんじゅんらくどう):貧しい姿をしていても清貧に甘んじ、道を楽しむたとえ。「懸鶉」はぶら下げたウズラの意。ウズラの尾は毛が抜けているので、すそがつりあがってしまった衣のように見えることから。転じて、破れたみすぼらしい衣服の意。「楽道」は聖賢の道を守り楽しむこと。 
10.筐(かたみ)
(九)
1.癸丑 2.倨傲 3.慰喩(「慰諭」でもたぶん〇になるだろう・・・大字源では「慰喩=慰諭」・・・) 4.檻送 5.宣視(「宣示」もOKと思う。参考参照。)6.寛縦 7.便服 8.畏憚 9.遐陬 10.侯伯
ア.およ(そ) イ.かいきゅう(かっきゅう?)(*全集では“カツキュウ”とあるが“カイキュウ”ではないか・・・ここでは現行音の“カイ”で“カイキュウ”としている。大字源にはこの熟語はないが他の熟語はすべて“カイ”(漢・呉音)読み。ただし、音としては“カツ”音(漢音)あり・・・カッキュウとも読むかもしれない・・・)
ウ.こう(じ) エ.しき(りに) オ.や(めん) カ.ほしいまま キ.おうせつしょう ク.きょうたい ケ.とひ コ.なず(み)
(参考)
*宣視(せんし):(ブレイズム)述べて広く知らせる 同)宣示・・・広辞苑ナシ。大字源ナシ(「宣示(せんじ・せんし)」はアリ)。・・「宣示」も同義なのでOKと思うのだが・・・。
*寛縦:広辞苑・大字源ナシ(他の手持ち辞典&ネットもナシ)
『明なれども察に及ばず、寛なれども縦(しょう)に至らず』という故事成語類あり・・・“カンショウ”と読むべきかもしれないが、全集のフリをそのまま採用した
👍👍👍 🐕 👍👍👍
(想定減点数)
読み8 書き8 語選択4~6 四字2 当て字3 音訓3 対類4~6 故事4 文章6 
計42~48 154~158
👍👍👍 🐕 👍👍👍
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題>(その12)配信のお知らせ

2018年05月07日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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               <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>     <一跌を経れば一知を長ず>     
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・偶然は準備のできていない人を助けない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●前も書いたかも知れないが、最近の日課・・・特に“鳥見”をしない日は早朝のうちに行っている・・・(その後、“鳥見”の写真を編集・掲載)・・・
 ①「ボクちゃん日記」さんのブログ記事閲覧・・・特に問題記事の学習&チェック・・・他の記事も面白いから読んじゃうけど(笑)
 ②「模擬試験倉庫」さんの問題記事・・・分野別問題記事(模試ももちろん)・・・公開されたら即実施・・・間違えたところ、不明な点などは都度コメントするようにしている・・・折角作ってくれているので、お互いの向上・切磋琢磨のためにも心している・・・
まだ頭がぼお~っとしている朝のうちに行うのがミソ・・・本番時を想定した訓練・・・本番はさらに緊張感や焦りなどもあるから、こういうふうに“心技体”が万全でないときに訓練することが役立つ(笑)

●さて、お知らせしていたとおり、<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その12>は、明朝6:00配信です。
(その13)以降は、都度お知らせすることはしませんのでお含み置きください・・・一応、念のため、今後の各模試掲載の都度、次回の公開日時をお知らせするようにしてあります。

👍👍👍 🐕 👍👍👍
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その11>

2018年05月02日 | 模擬試験問題
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               <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>     <一跌を経れば一知を長ず>     
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・偶然は準備のできていない人を助けない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●<30-1向け模試>(その11)を配信します・・・(その1)~(その10)までで十分な力を養えた方が対象です。(その10)までの10模試に比し、若干難度高めに設定してありますので、お含み置きください・・・
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*文章題は、原文を尊重して旧かな使いを使用しているものがあります。ご了承ください。(漢字は新字に直しています)
*本番並みに、時間は60分厳守でトライしてみてください。
*それでは・・・(高得点リピーターの方には幾分“物足りない”かも知れませんが、それでも何問(=難問)かはお役にたてるかも(笑)・・・)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その11>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.妝匳から手鏡を取り出す 
2.武官が弁冕を着用している 
3.行列の最後尾で俟次の状態にある  
4.俛焉として終日已まず 
5.将の倅介として輔佐する 
6.俶儻非常の人の名を記す 
7.倩妝を凝らした麗人が現れた 
8.偐金を拵える 
9.含弘広大にして品物咸亨す 
10.沼で鴨類が呷呷と鳴いている
11.侈靡を肆にする佞臣であった 
12.佻佻たる公子、彼の周行を行く 
13.貴人が腰に佩瓊を下げている 
14.未だ猶、嚮景に応ず 
15.西施の嚬瘁に蠱惑さる  
16.山上の累々たる翠嵒を遠望す  
17.遥か彼方の高山の岫勢を展望す 
18.峭覈な性格が災いして嫌悪される
19.髦鬣の樸馬が柩を牽いている 
20.春光淡沱として泰らかなり 
21.で石をはじき飛ばす 
22.布地にを織り出す 
23.錺職は幾種類ものを使う 
24.新聞広告欄に黒框がめだつ 
25.雀、柳花にる 
26.の芽を摘む 
27.厥の心、し  
28.一族のとして尊敬を受けている 
29.寝ているときのが荒い 
30.捩花の小花がいっぱいに付いている 

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.平成三十年の干支はボジュツである 
2.マンコウの敬意を表する 
3.チュウブンとは大篆とも言われる漢字の書体の一つだ 
4.初夏の山がドンヨウで飾られる 
5.モミの木は円錐形の美しい樹形をしている 
6.人気もないショウリョウとした村落を訪ねた 
7.バレイショは、じゃがいもの別称だ 
8.ゲンコたる恩師の態度に辟易する 
9.ヤタノカガミは三種の神器の一つである 
10.イギリスの通貨で一ポンドは百ペンス(片)である。 
11.密教でジョウサイ招福の祈願を為す 
12.敵の来襲に備えてジョウサイに立て籠もる 
13.莫大なカシをもって降嫁する 
14.自分には一点のカシもないと主張する 
15.子曰く、父母に事うるにはキカンす 
16.以て世人のキカンに供す可し 
17.コウカンな蔵書を有している 
18.コウカンの原理を使って巨石を動かす 
(国字)
19.古来、チドリは詩歌で冬鳥とされる 
20.ササラは日本の民俗楽器だ 

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.人の性質の剛強なたとえ。  
2.屏風のようにそばだった緑色の峰。 
3.あくび。あくびをする。  
4.無用のことを、よくしゃべること。 
5.同じようにしたい、なりたいと思うこと。  

<語群>
( ざんげん、ちょうかい、こうぼ、うかい、きょうけい、すいしょう、かけん、がんらん )

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
1.(  )風生 2.(  )縹渺 3.(  )塵中  4.(  )忘辛  5.(  )之契
6.白首(  ) 7.肩摩(  ) 8.蹇蹇(   ) 9.先苦(  ) 10.史魚(  )

<語群>
( きゅうけい、こくげき、こしょう、ひきゅう、しんいん、なんこう、りょうちゅう、れいたく、しかん、こうてん )

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.固い信念を以て事に当れば遂には実現される
2.大いに励むこと
3.自分の才能を言うときの謙譲語
4.人を戒め罰を与えるには、相手を思いやる心が必要である
5.一大決心をして志を立てる

<四字熟語群>
( 襪線之才 陶朱猗頓 鞭笞策進 燕頷投筆 伯牙絶絃 有志竟成 困獣猶闘 哀矜懲創 )

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.魚子 2.鷸子 3.雀鷂 4.長吻虻 5.野蚕 6.菟糸 7.和尚菜 8.山蒜 9.戈壁 10.健駄羅

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.跟追 - 2.跟ける  
イ.3.盈衍 - 4.衍れる 
ウ.5.贏縮 - 6.贏びる  
エ.7.于帰 - 8.于く  
オ.9.亢扞 - 10.亢たる  

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.還俗 2.謹直 3.僥倖 4.進捗  5.戎事
6.不例 7.内郤 8.誘掖 9.胚胎 10.造化

<語群>
( きんげき、らくしょく、きょうひつ、こうきん、かっけい、かいよう、おうか、ぎょうたい、えんぶ、ようへい )

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.亭主の好きな赤エボシ 
2.大船を動かすロベソは一尺に足らず 
3.チュウコウの言は道うべからざるなり 
4.孔子にケントツなく墨子に煖席なし 
5.清を揚げシワイを蕩去するは、これ羲なり 
6.卓犖不羈、コウセイの度あり  
7.ヒャッキを統ぶ  
8.ムクはなっても木は榎 
9.皇天、シアなし 
10.ヤスリと薬の飲み違い  

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「或ひと問ふ、子が言の如くなれば、天下は泰山の安きにあるが如し。然らば、子永世無事を保するか、又、変乱の慮もあるか、若し変乱あらば何事より生ずるか。請ふ其の詳を聞かん。答へて曰ふ、一治一乱は天道の常。治日常に少なく乱日常に多きは古来の習いなれば、かく二百余年太平なるさへ前古比なきの盛事なるに、此の後又永世無事なること誰か敢へて是を保せんや。抑々変乱の由って起る如きは其の端頗る多し。予め云ふべきこと難し。然れども予が慮る所を以て是を言はん。夫れ外夷の1.ゴシ日に盛んに万国の2.ハンショウ吾が港口に林立し、夷館夷寨意に任せて築造し、夷輩良民と雑居せば、吾が国の政令善く我が民に及べども夷輩に及ぶこと能はず。其の極、我が民と云へども政令に遵はざる者あるに至り、3.カンミンの密売、ア.劫盗の奪略従って起る。此の時に於いて、豺狼の野心を逞しうし我が国を上犯するの事あらば、邦内の民半ばは夷輩の役(えき)とならん。此の事満清の覆轍昭昭たり、多言を費やさず。且つゴシは皆外夷無用の物を得て、奢侈淫逸を導き、吾が国有用の貨を失ひて、衣食の資、4.キヨウの本をイ.闕く。先賢是を論ずるウ.詳らかなり。今坐(い)ながらにして万国の商舶を待たば、数年を出でずして国家疲弊し、民に5.サイショクあり塗にエ.餓殍あり、流民蜂起し奸雄是をオ.煽し、黠夷是に乗ずるに至る。是、余が慮る所なり。・・・」(「野山雑著」吉田松陰)
(B)「・・・余が策する所は武備の冗費を省き、6.コウタクを民に下さんとなり。四窮無告の者は王政の先にする所、西洋夷さへ貧院・病院・幼院・7.ロウア院等を設け、匹夫匹婦も其の所を得ざる者なき如くす。況んや我が神国の御宝にして犬馬8.ドカイの如くにして可ならんや。亦隣国の流民此の国に来る者あらば、人として本土を離るべからざる所以をカ.暁喩し路費を与えて還すべし。若し深く我が化を慕ひて去ることを欲せざる者あらば、為に一村落を開き田産を与え是を置き、尤も三年或いは五年の復除(注)を賜ふべし。若し田地少なく人民衆きに苦しむ時は、或いはキ.塗師・番匠・鍛冶等の諸工作をなし、硝石・漆・油・蠟・紙等を製造せしめ国用に供し、余りあるものは他国へ売出すも亦禁ずることなくし、専ら下を利するを務めて上を利するを務めず。是(か)くの如くなれば民富み且つ庶にして、国従って旺盛す。是れに重ぬるに仰いで父母に事え俯して妻子を育するの道、上を親しみ長に死するの義を以てせば、夜叉に与ふるに鉄棒を以てし、錦上に加ふるに花を以てするが如し。是れ民政の要、本を修むるの論なり。又国政の要は賢材を得るに在り。今の政をなす者は国内の賢材をさへ尽くさぬなり。何ぞ能く天下の賢材を網羅せんや。宜しく礼を致し敬を尽くし、賞を重くし禄を厚くし、天下の人を招聘せば、兵機を知る者あり、民政を知る者あり、古今を知る者あり、皆以て我が政治を輔くるに足るなり。其の他技巧芸術の流に至るまで皆我の用に非ざるはなし。故に武備の冗費を省き、民を恵し士を礼せば亦何ぞク.奢佚に暇あらん。」(「野山雑著」吉田松陰)
(注)復除:租税の免除。大宝令の賦役令に出る語。
(C)「・・・砲を鋳、艦を造る。皆廃すべきことは既に上に云々す。其の他の武芸の学校中にあるもの、官より費を給することは悉く停止すべし。殊に大砲射術の如きは当今の急務に非ず、但、剣槍馬術は厚くケ.淬厲せしむべし。然れども是れ亦、士の常識、上より費を給するに及ばず。砲術射術の如きも、下より費を出して其の技を演ぜんことを請ふ者は許允すべきは固よりなり。学校許多の官員・コ.皁隷を省き冗費を省き、大抵旧館の制に復すべし。其の余す所の9.キンコク何の用にか供する。是れを以て天下材技の士を聘召し、有用の書を購求せば、文武の隆盛日を刻して待つべし。大臣以下馬上にて山野を駆逐し兎鹿を猟し、一葉の軽舟に駕し狂浪怒濤を侵し鯨鯢を捕ることを以て楽しみとし、声色歌舞酒茶の楽しみに代へしむべし。故に武器を作るの費、武芸を興すの費、皆概して是れを省く。況んや其の他無用の費をや。一筆して10.コウし去る、多言を待たず。・・・」(「野山雑著」吉田松陰)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その11 標準解答>
(一)
1.しょうれん・そうれん *妝匳(ショウレン・ソウレン):化粧箱。 2.べんべん *弁冕(ベンベン)=かんむり(冠) 3.しじ *俟次=順番まち 4.べんえん *俛焉(ベンエン)(漢検2熟語):つとめてやまぬさま *他に、“ベン”音の読み・意味での熟語で、「俛勉(ベンベン)」=ひたすらつとめる、「黽俛(ビンベン)」 *この「俛(ベン)」は「勉」に通じ、「つとむ、つとめる」意。 5.さいかい *倅介(サイカイ)=副官 6.てきとう 7.せんしょう *倩妝(センショウ)=麗しいよそおい 8.がんきん 9.かんこう *(易経)含弘広大:「含弘光大」としているものもある。みな・ことごと(く)支障なく行われる *「咸く亨(とお)る」 10.こうこう 11.しび  *侈靡(シビ)=身分にすぎたおごり 12.ちょうちょう(詩経)*佻佻=軽薄で得意なさま (周行=広道) 13.はいけい 14.きょうえい *響きと影 *荘子 *響きと影に反応する。ちょっとした兆しにも身構える。 15.ひんすい:まゆをひそめて憂える 16.すいがん 17.しゅうせい*山の形状 18.しょうかく *気性がきびしく鋭く、物事を徹底する 19.ぼうりょう *樸馬(ボクバ):柩をひく髦鬣を翦らない馬 20.たんだ *淡沱(タンダ):(大字源)春の日ざしの明るく澄んださま。一説に、波のたゆたうさま。「春光淡沱として泰らかなり」(杜甫「酔歌行」の一部)
21.いしゆみ・おおゆみ 22.あや 23.たがね 24.くろわく 25.さえず(る) *啅:かまびす(しい)、ついば(む)、さえず(る) 26.ちゃ 27.あつ(し) 28.おさ 29.はないき *嚊:ヒ、はないき、かか、かかあ 30.ねじばな
(二)
1.戊戌 2.満腔 3.籒文・籀文 4.嫩葉 5.樅・妄榧 6.蕭寥 7.馬鈴薯 8.儼乎 *儼乎ゲンコ:おごそかなさま。威厳があり、りっぱなさま。「―たる恩師の態度」*漢検2:これは“厳”の書きかえ可とはなっていない・・・。 9.八咫鏡 10.磅 11.攘災 12.城砦・城塞 13.嫁資 14.瑕疵 15.幾諫 16.亀鑑 17.浩瀚 18.槓桿・槓杆 *「桿」は異体字 19.鵆 20.簓
(三)
1.薑桂(漢検2) 2.翠嶂 3.呵欠  4.長喙 *長喙(チョウカイ)(漢検2) 5.傚慕
(四)
問1
1.虎嘯 2.神韻 3.軟紅 4.蓼虫 5.麗沢 6.窮経 7.轂撃 8.匪躬 9.後甜 10.屍諫
問2
1.きょうせい 2.べんち 3.べっせん 4.あいきょう 5.えんがん
(参考)
1.有志(竟成):志を曲げず堅持していれば、必ず成し遂げられる。固い信念を以て事に当れば遂には実現されるということ。
2.(鞭笞)策進:大いに励むこと。
3.(襪線)之才:自分の才能を言うときの謙譲語
4.(哀矜)懲創:人に懲罰を与えるには、相手を思いやる心が必要であるということ。
5.(燕頷)投筆:一大決心をして志を立てること。また、文筆をやめて武の道に進むこと。
陶朱(猗頓) 伯牙(絶絃) 困獣(猶闘)
(五)
1.ななこ 2.つぶり 3.つみ 4.つりあぶ 5.くわご 6.ねなしかずら 7.のぶき 8.のびる 9.ゴビ 10.ガンダーラ
(六)
1.こんつい 2.つ(ける) *あとをつける 3.えいえん 4.あふ(れる) *盈衍=みちあふれる、衍流=あふれ流れる 5.えいしゅく 6.の(びる) 7.うき  8.ゆ(く)  *于(ゆ)き帰(とつ)ぐ  *「于(ここ)に帰ぐ」と読んでいるのもある・・・ 9.こうかん 10.あ(たる) *亢扞(コウカン)(大字源)あたりふせぐ
(七)
1.落飾 2.黠慧 3.横禍(オウカ)✕殃禍 4.凝滞 5.偃武
6.恙病 7.釁隙 8.匡弼 9.懐孕 10.洪鈞
(参考)
謹直⇔慧黠(けいかつ):わるがしこいこと。◎狡猾。また、こざかしいこと。
(漢検2)下つき:◎黠慧(カッケイ)
(当ブログ)黠慧(カッケイ)=こざかしい、わるがしこい。
胚胎 懐孕 
・はら(む):胚胎=はらむ、胚孕(ハイヨウ)=懐胎=妊娠=妊孕  懐妊 懐孕
洪鈞(コウキン)・大鈞(タイキン) (漢検2=①ろくろ ②転じて、造物主や天を表す)
洪鈞:(大字源)天。また、宇宙・万物の創造者。造化。大鈞
(八)
1.烏帽子 2.艪臍 3.中冓 *中冓之言(ちゅうこうのげん):夫婦、男女の戯れ言。「中冓」は屋敷の奥にある部屋で、夫婦の寝室のこと。 出典:詩経  「チュウコウ(中冓)の言は道(い)うべからざるなり、道うべき所なれども之をいえば醜ければなり」 類):閨中之言 4.黔突 5.滓穢 6.曠世*(晋書):世の中をないがしろにして人なきが如くにふるまうこと 7.百揆*(日本)太政大臣の地位ほか(中国)文例・故事もあり 8.椋 9.私阿 10.鑢
(九)
1.互市 2.帆檣 3.奸民 4.器用 5.菜色 6.膏沢 7.聾啞 8.土芥 9.金穀 10.勾
ア.きょうとう(「ごうとう」で可と思う。広辞苑も“ごうとう”) イ.か(く)(“のぞ(く)”でも✖にできない気がするが・・・) ウ.つまび(らか) エ.がひょう オ.せん カ.ぎょうゆ キ.ぬりし(“ぬし”でも可と思う) ク.しゃいつ ケ.さいれい コ.そうれい

(参考)
*互市:(広辞苑)外国と貿易すること。中国で古くは北方民族との貿易をいった。
*奸民・姦民:(広辞苑)わるだくみする人民。よこしまな人民。
*菜色:(広辞苑)飢えて、青菜のように血色のわるいこと。
*「餓殍」・・・原文では「餓莩(がひょう)」であるが、「莩」も「殍」と同じく、「うえる・うえじに」という意味なので、当方にて「餓殍」に置き変えた。「莩」は配当外漢字。
*金穀:(広辞苑)金銭と穀物。金品。
*皁隷:召し使い。奴僕。
*勾(コウ)し去る:「一筆勾消(いっぴつこうしょう)」から連想容易か・・・。「勾」は、筆で印をつけることの意味で、そこから文字・物事を削除するという意味に転じた。
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(参考:想定減点)
読み7 書き8 語選択4~6 四字4 当て字3 音訓2 対類4 故事4 文章7 
計43~45 155~157
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<30-1向け模試>(その11)~(その16)~お知らせ その3~

2018年04月30日 | 模擬試験問題
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               <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>     <一跌を経れば一知を長ず>     
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・偶然は準備のできていない人を助けない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●<30-1向け模試>(その11)~(その16)は、5月中の配信完了とするため、以下のとおり、前倒しで配信する予定です。計画的な学習の一助となれば幸いです。
●なお、予めお知らせしているとおり、(その10)までと比べ若干難度を上げていますので、余裕のあまりない方は、本模試は次回(30-2)以降に学習されるという選択肢もあります。“準備”の出来ている方はぜひトライしてみてください。

●配信日時(予定)・・・ほぼ6日間間隔、最後は5日間隔・・・
(その11) 5/ 2(水) 6:00
(その12) 5/ 8(火) 6:00
(その13) 5/14(月) 6:00
(その14) 5/20(日) 6:00
(その15) 5/26(土) 6:00
(その16) 5/31(木) 6:00
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その10>

2018年04月27日 | 模擬試験問題
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               <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>     <一跌を経れば一知を長ず>     
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・偶然は準備のできていない人を助けない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●<30-1向け模試>(その10)を配信します・・・“基本的”“標準的”問題が中心の(その1)~(その10)はこれで終了です。
●引きつづき、(その11)~(その16)へのトライを推奨いたします。・・・ただし、(その1)~(その10)までで十分な力を養えた方が対象です。(その10)までの10模試に比し、若干難度高めに設定してありますので、お含み置きください。
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*文章題は、原文を尊重して旧かな使いを使用しているものがあります。ご了承ください。(漢字は新字に直しています)
*本番並みに、時間は60分厳守でトライしてみてください。
*それでは・・・(高得点リピーターの方には幾分“物足りない”かも知れませんが、それでも何問(=難問)かはお役にたてるかも(笑)・・・)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その10>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.可憐な丫鬟が目に留まった  
2.園内の雑草を芟除する  
3.忠正なる者は言わず、邪諂なる者は日に進む 
4.厥の徳を允迪す 
5.帥先して敢行する  
6.毫釐常に千里の差をつくる  
7.蒙茸を披き荊棘を捩じて登攀する
8.潺湲たる遣り水が涼感を誘う 
9.檻輿三たび攀陟す  
10.須らく前操を厲まして国莠を救うべし
11.常には犢鼻褌を用いず 
12.側近の佞諂を厭悪した 
13.宦官に閹奴を用いる 
14.怫鬱として籠居した 
15.良覿により事態は進展す  
16.軍士沢中に於いて馬草を鎌取す 
17.衾褥の後方に坐す  
18.兵士は皆青窄の襯衫を着した 
19.雲罅より玉兎現る 
20.賁星、渤海に墜す 
21.禽獣をること遠からず 
22.鹿の鳴くあり、野のを食らう 
23.慣れた作業とる 
24.柳の下でうことを願う
25.民のを秉る  
26.めて南畝に載し、穀を播く 
27.この日、か滅びん 
28.君、君たらずんば祖をめん 
29.明哲の道をむ 
30.素直にれば咎なし 

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.テニスに熱中してケンショウ炎に罹る  
2.シッソウ宣告により除籍された 
3.半生をかけてエンザイを晴らした 
4.海外進出のキョウトウホとなった 
5.ナズナ粥を啜って邪気を祓う 
6.校正が杜撰で誤植やエンジが目立つ 
7.老大家のスイバンで文壇に出る 
8.一方ならぬケンコを賜る
9.櫓のキシむ音が響く  
10.イチルの望みも絶たれた 
11.水泳中にコムラ返りを起こす 
12.雨水をロカする
13.師のケイガイに接する 
14.真夏のようなジョクショが続く 
15.人の心をクスグるような言を吐く 
16.古今の因縁をショウリョウする 
17.ショウリョウ深林に巣くうも一枝に過ぎず 
18.浩瀚な書物をショウリョウする 
(国字)
19.キクイタダキは頭頂の中央が黄色いのが特徴だ 
20.イカルガはイカルの別称だ

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.とらえたり放ったり自在に操る。
2.はかりごと。計略。
3.目的を達成するための手段。
4.心がのびのびして物事にこだわらないさま。
5.互いにたすけあうこと。
<語群>
(ほうじゅう、きんしょう、ていけつ、ちゅうさく、けっぺい、ていせん、りょうろう、けんさく )

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
1.(  )鉄硯 2.(  )月将 3.(  )酒甕 4.(  )発外  5.(  )不設
6.寒煖(  ) 7.協心(  ) 8.衣錦(  ) 9.雲壌(  ) 10.好事(  )
<語群>
( りくりょく、げつべつ、にっしゅう、えいか、きほう、れいしゅ、しょうけい、たそ、ません、はんのう )

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.天に無実を訴えて奇跡を起こしたという故事。
2.夫婦、男女の戯れ言
3.酒や女色にふけりおぼれること。
4.名前ばかりで実質が伴わないことのたとえ
5.苦しんで学び、努力して物事を実行すること
<四字熟語群>
( 磨揉遷革 虚堂懸鏡 中冓之言 困知勉行 沈湎冒色 鄒衍降霜 南箕北斗 学知利行 )

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.撥条 2.氈鹿 3.光参 4.寒蟬 5.葦牙 6.混合酒 7.桜桃 8.山慈姑 9.篠竹 10.南五味子 

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.躋攀 - 2.躋る  
イ.3.鑿井 - 4.鑿つ   
ウ.5.佩剣 - 6.佩く  
エ.7.躋攀 - 8.攀じる 
オ.9.惻怛 - 10.怛む  

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.苛切 2.顕達 3.少壮 4.先考  5.嘉尚
6.邁往 7.落暉 8.輔弼 9.居諸 10.聊爾
<語群>
( ゆうえき、ろうもう、そくじつ、こうしょ、せんぴ、ぎか、ていき、らくはく、ばくしん、かんこう )

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.キンルの衣は再び得べし、青春は再び得べからず  
2.狂瀾をキトウに廻らす 
3.カツノウすれば咎もなく誉れもなし 
4.豈、身を愛することドウシに若かざらんや。思わざるの甚だしきなり。
5.ショウロクの夢  
6.ショクショクは性なり 
7.レイスイの交わり 
8.スウジョウに詢る 
9.管を以て天を窺い、レイを以て海を測る  
10.イイツせられて怨みず 

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「九月四日、吉田矩方再拝して斎藤新太郎足下にア.白す。三千里を遠しとせずして1.ヘキロウの境に来り、循々として人を誨へ、倦まず難しとせず、孔席暖かならず、墨突イ.黔まずと雖も、其の意何を以て異ならんや。感謝感謝。僕帰国して百余日なり。客冬2.ホボウせるの故を以て屛居して罪を待ち、敢へて人と問聞を通ぜず。但、千古を3.ショウユウし、万国を黄巻4.ヒョウチツの間に歴覧するのみ。昨(きのう)、忽ち井上壮太郎の書を得、ウ.発きて之を視れば則ち賜ふ所の高作一章なり。反復吟詠するに、懇乎として其の狂を愛するが如く、エ.懃乎として其の情を厲ますが如し。ここに於いて赧然5.キシュウして曰く、「甚だしいかな、我の吾が新太氏に負くや」と。僕江戸に在りて数々足下の下交をオ.辱くす。而して其の東北に遊ぶや、又蓐くも所在の名士を卜して書を附し之を託さる。二者未だ謝せずして又蓐くも高章を賜る。カ.噫、僕何を以て之を謝せん。江戸に在りしことは暫くこれをキ.舎く。請ふ、概ね東北の遊を挙げて以て之を謝せん。
僕、刀水(注1)を渡り、筑山(注2)を越えて水府(注3)に至り、先ず永井政介をク.訪ふ。政介父子は皆奇士、因って遍く会津・豊田・桑原の諸士を見るを得たり。志同じうして才各々長ずる所あり、道通じて学各々ケ.造る所あり。明主士を造るの盛と6.カンジン賢を蔽ふの甚だしきとを思ひ、之が為に感憤し、真に涙も堕つる能はず、心も哀しむ能はざるの嘆あり。而して、其の沈滞7.カンカにして益々其の志を養いひ、益々其の才を老するを見、又其の得る所更に多かりしを喜ぶ。・・・」(「嘉永五年 斎藤新太郎宛(書簡)」(吉田松陰)
(注1)利根川 (注2)筑波山 (注3)水戸
(B)「杉旦那様御病気の段、追々承り御苦心伏察し奉り候。何卒早々御全快候様祈る所に候。コ.扠、御餅御恵贈仰せ付けられ誠に有り難く、今朝より8.トウオン眠を驚かし候処入手、中夏に9.ウンゲイを望む如し。御賢察祈り奉り候。扠、国家の事今以てご苦心察し入り奉り候。且つ御手段之ある由、驚喜仕り候。尚、又この間上方より飛脚帰り申し候由、御左右決して御聞き遊ばさるべく存じ奉り候。先ずは10.カクヒツ。」(「吉田栄太郎との往復書簡」(吉田松陰)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その10 標準解答>
(一)
1.あかん 2.さんじょ・せんじょ 3.じゃてん 4.いんてき 5.そっせん *「率先」とも書く。 6.ごうり 7.もうじょう 8.せんかん・せんえん 9.はんちょく  10.こくゆう 11.とくびこん 12.ねいてん 13.えんど 14.ふつうつ 15.りょうてき 16.れんしゅ 17.きんじょく 18.しんさん 19.うんか 20.ほんせい
21.さ(る)*(孟子)禽獣とあまりかわらない 22.よもぎ *詩経から。“うきくさ”では変だろうな。 23.あなど(る) 24.いこ(う) 25.つね(“のり”もOKだろう)  26.はじ(めて) 27.いつ(か) 28.はずかし(めん) 29.ふ(む)*“すす(む)”は△ ➪明哲の道を迪んでおこなう「ふ(んで)」 30.かざ(れば) *易経
(二)
1.腱鞘 2.失踪 3.冤罪 4.橋頭堡 5.薺 6.衍字 7.推輓・推挽 8.眷顧 9.(轢)・軋(む) *「軋」には「軋(きし)む」「軋(きし)る」とあるも、「轢」は「轢(きし)る」しかないから標準解答にはないのか・・・。たぶん、「轢む」でも〇だと思うのだが・・・。 10.一縷 11.腓 12.濾過 13.謦咳 14.溽暑 15.擽(る) 16.商量 17.鷦鷯 18.渉猟 1 9.鶎 20.鵤
(三)
1.擒縱(縦):とらえたり放ったり自在に操る。
2.籌筴・籌策:はかりごと。計略。 
3.蹄筌(ていせん):目的を達成するための手段 *漢検2下つき掲載熟語 *「筌蹄」も掲載アリ(大見出し)
4.聊浪(りょうろう):①気ままにふるまうさま、気ままにぶらつくさま。 ②心がのびのびして物事にこだわらないさま、ほしいままにするさま。 (漢検2)③たのしむ。「聊浪」「無聊」
5.提挈(ていけつ):(広辞苑)①さげてもつこと。ひっさげること。②互いにたすけあうこと。提携。*漢検2にも、(漢検2)6級の「提」のところにアリ・・・
(四)
問1
1.磨穿 2.日就 3.飯囊 4.英華 5.醴酒 6.饑飽 7.戮力 8.尚絅 9.月鼈 10.多阻
問2
1.すうえん 2.ちゅうこう 3.ぼうしょく 4.なんき 5.べんこう
(参考)
1.(鄒衍)降霜:天に無実を訴えて、真夏に霜を降らせたという鄒衍の故事のこと。
2.(中冓)之言::夫婦、男女の戯れ言。
3.沈湎(冒色)(ちんめんぼうしょく):酒や女色にふけりおぼれること。
4.(南箕)北斗(なんきほくと):名前ばかりで実質が伴わないことのたとえ。
5.困知(勉行):才能に恵まれない者が苦しんで学び、努力して物事を実行すること
ダミー:虚堂(懸鏡)
(磨揉)遷革:人を良い方向に教え導くこと
学知(利行):学ぶことによって知り、ためになるとして行うこと。
(五)
1.ぜんまい 2.かもしか 3.きんこ 4.つくつくぼうし 5.あしかび 6.カクテル 7.さくらんぼう 8.あまな 9.ささたけ 10.さねかずら
(六)
1.せいはん 2.のぼ(る) 3.さくせい 4.うが(つ) 5.はいけん 6.は(く) 7.せいはん 8.よ(じる) 9.そくだつ 10.いた(む)
(七)
1.寛厚 2.落魄 3.老耄 4.先妣  5.詆毀(譏)
6.驀進 7.仄日 8.誘掖 9.羲和 10.苟且
(八)
1.金縷 2.既倒 3.括囊 *袋の口をくくったように、才知をかたくしまっていれば、すべて無事である。 4.桐梓 5.蕉鹿 6.食色 *食欲と色欲は人の本性。 7.醴水 8.芻蕘 9.蠡 10.遺佚
(九)
1.僻陋 2.逋亡 3.尚友 4.縹帙 5.愧羞 6.奸人 7.坎軻(「轗軻」でも可) 8.搗音 9.雲霓 10.擱筆(「カクヒツ」は全集・原文では「閣筆」だが「擱筆」と修正した。)
ア.もう(す) イ.くろ(まず) ウ.ひら(きて) エ.きんこ オ.かたじけな(く) カ.ああ キ.お(く) ク.と(ふ)・おとな(ふ) ケ.いた(る) コ.さて
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(参考)想定得点(減点)
読み🔺6 書取🔺2 語選択🔺2~4 四字(一)🔺4~6 四字(二)🔺2 当て字🔺2 音訓0 対・類🔺4 故事成語🔺6~8 文章題🔺8  計🔺34~40  計160~166
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その9>

2018年04月20日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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               <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>     <一跌を経れば一知を長ず>     
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・偶然は準備のできていない人を助けない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●<30-1向け模試>(その9)まで配信中・・・(その10)は4/27前後の配信予定。
●(その11)~(その16)がほぼ完成・・・5月中の配信完了とするため、(その10)までの配信を少しく前倒しにしました。
●語選択の復習完了・・・その中で、類義語ともなりそうな熟語を整理しながら<類義語問題>として開示中。
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●<30-1向け模試>(その9)・・・ご自分の前半の5作との“出来具合”を比較してみましょう・・・
●出来具合に質的な違いは生じているか、違いはあまり無いのか・・・など。質的な違いが生じてきているとすれば、貴方の学習の方向性や内容は間違ってはいないと思います。違いがあまり無いようであれば、今一度、ご自分の学習方法・内容を精査してみてください。
●(その6)~(その10)も前半5作と同程度のレベル・内容で作成していますので、ご自身の成長度合いなどは獲得点数などで比較できると思います。
*なお、文章題は、原文を尊重して旧かな使いを使用しているものがあります。ご了承ください。(漢字は新字に直しています)
*本番並みに、時間は60分厳守でトライしてみてください。
*それでは・・・(高得点リピーターの方には幾分“物足りない”かも知れませんが、それでも何問(=難問)かはお役にたてるかも(笑)・・・)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その9>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.九月寒砧木葉を催す  
2.白髪の宮娃悲しみを解せず  
3.煢煢として孑立し形影相弔う 
4.舟行するに鏗鏗の音あり 
5.茲を行在となし、蹕を駐む 
6.四山の残雪なお皚皚たり 
7.簫韶九成すれば、鳳凰来儀す 
8.この称賛は忝幸の至りである  
9.桓桓として虎の如し 
10.敝衣を紉緝す 
11.「」の字は、均整がとれて美しいさまを表す 
12.門人まさにこれをせんとす 
13.哽噎して語る能わず  
14.月夜の海に欸乃の声を聞く 
15.盍簪の間に自説を披瀝する 
16.鴻雁翔天の翼あれども栩栩の捷なし 
17.卉然として草木が萌え出る 
18.辺城、偃柝す  
19.見事な彪駮のある虎皮だ 
20.霽日園林好く、清明煙火新たなり 
21.其の苗のいなるを知ること莫し
22.えて以て知と為す者を悪む  
23.にその中を執れ  
24.万方罪あらば、罪朕がに在らん 
25.周に大いなるあり。善人、是、富めり。
26.慮らざるの誉れあり。きを求むるの毀りあり。
27.蕩蕩たる上帝は下民のなり  
28.小心翼々として古訓にる  
29.不虞に備えざれば、以てすべからず 
30.虎豹の文はりを来す

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.職員のタガが緩んで事故が続いた 
2.法外な要求に顔が引きる  
3.辺り一面にモヤが立ちこめた  
4.脅したりスカしたりして承知させた 
5.一家ダンランの時を過ごす 
6.東天に昇るチョウトンを拝する 
7.シンイの炎を胸宇に燃やす  
8.タケヒゴを編んで笊を作る  
9.ゾウヒン故買の容疑で逮捕された
10.貸金のショウヒョウ書類を保管する 
11.廟堂に臣下がシコウする 
12.生前の徳を称えられシゴウを賜る 
13.タイマイの耳飾りが出土した  
14.山川のショウキに当って発熱したらしい 
15.厄除けにショウキ像を屋根に据える 
16.ショウキあふれる似非芸術家だ 
17.濁世の汚埃をセンゼイする
18.センゼイして行動の可否を決する 
(国字)
19.ナマズは地震のことという意味もある 
20.ガロンは体積の単位のひとつだ  

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.なれしたしむ。なれなれしくする。
2.官職などをとりあげること。
3.隠れたものを引き出し求める。
4.取る に足らない、つまらない人。小人。
5.道につつしみのっとること。
<語群>
( れいしょく、きょうしょく、ようま、はいだつ、こうじつ、こうさく、ちだつ、せつげん )

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
1.(  )桑間 2.(  )筆墨 3.(  )危言 4.(  )以翼  5.(  )窮理
6.四海(  ) 7.得魚(  ) 8.錦繍(  ) 9.煩言(   ) 10.孜孜(  )
<語群>
( ぼうせん、どうほう、りょうら、さいじ、ふこ、そうぼう、きょけい、ふけん、ていえい、とどく )

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.人生のはかないことのたとえ。
2.夜明け前から夜遅くまで、精一杯働くこと
3.この世をけがれたものとして、嫌い、離れること。
4.手紙で論議することに優れていること。
5.弓術の名人のこと。
<四字熟語群>
( 四門出遊 鑿歯尺牘 貫蝨之技 厭離穢土 薤露蒿里 巫馬戴星 事上磨錬 寂滅(為楽 )

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.訛声 2.椿象 3.青蠅 4.堪塞加 5.牛筋草 6.野干玉 7.防已 8.胡蝶樹 9.灯台木 10.泡糖

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.夭閼 - 2.閼ぐ 
イ.3.摶飯 - 4.摶める 
ウ.5.盪滌 - 6.盪う 
エ.7.陋巷 - 8.陋い 
オ.9.綢繆 - 10.綢う 

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.慟哭 2.諧和 3.恪勤 4.愉悦 5.曩祖 
6.倨傲 7.顚蹶 8.風靡 9.逆睹 10.貴下
<語群>
( おうのう、たんげい、さち、らんだ、せっけん、ききょ、けいじ、たいほ、こうしょう、いけつ )

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.ホベンの治  
2.ロウボウ珠を生む  
3.キュウカツを易う 
4.二卵を以てカンジョウの将を棄つ 
5.インにして後その操を充たす者なり 
6.良心を放つ所以のものは、猶、フキンの木に於けるがごとし
7.フエン明らかにし難し  
8.リギュウの喩え 
9.セッカクの屈するは以て信(の)びんことを求むるなり 
10.リコウの邦家を覆す者を悪む 

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「夫れ農工商賈にして其の業を成さざる者、十に一二もなし。豈に彼れ皆才且つ知ならん や。士たる者にして其の道に精しからざる者、十に蓋し八九あらん。豈に此れ皆不才不 知ならんや。蓋し亦故あるのみ。
蓋し士たる者は禄を公上に食み、耕さずして粒米以て腹を充たすに足り、織らずして1.フハク以て身をア.蔽ふに足る。故に生まれては則ち逸し、復た憂勤の心あることなし。是れ其 の道に精なる能はざる所以なり。彼の農工商賈は則ち然らず。一たび其の業を墜さば、 則ち仰ぎては以て父母に事ふるなく、俯しては以て妻子イ.畜ふなし。故に其の此れを為す や志を致す。是れ能く其の業を成す所以なり。
然らば則ち道の精なると精ならざると、業の成ると成らざるとは志の立つと立たざると に在るのみ。故に、士たる者は其の志をたてざるべからず。夫れ志の在る所、気も亦従ふ。志気の在る所遠くして至るべからざるなく、難くして為すべからざるものなし。松村文祥は、家、医を世々にし儒を兼ぬ、ウ.厥の紹、夫れ念はざるべけんや。儒や、 鬼神の幽遠、2.セイメイの蘊奥よりして、下文章3.ショヨの事に至るまで兼ねざるなし。
苟も其の学を之れ純正にせざれば、則ち上は以て主心の非をエ.格すなく、下は以て同僚の善を責むるなし。医や、疾病の因、薬石の功より以て針灸の細に至るまで漏らす所なし。苟も其の病を之を審密にせざれば、則ち人の非命を致す。其の任亦甚だ重からずや。夫れ重きを以て任と為す者、才も以て恃みと為すに足らず、知も以て恃みと為すに足らず。必ずや志を以て気を率ゐ、4.ビンベン事に従ひて後可なり。
・・・文祥、松下村塾に寓すること茲に一年、常に灯を分ちて読み、席を同じ寝ね、朝夕相警励す。今将に去って医を芸(注:安芸のこと)に学ばんとす。一別の余、離隔すること其の幾年なるを知らず。豈、一言の贈なかるべけんや。因って朋友切偲の義を慕ひ、オ.聊か思ふ所を陳べ、以て之が序と為す。」(「未忍焚稿 -松村文祥を送る序-」吉田松陰)
(B)「天保甲辰の廷試に、矩方特旨を以て孫子の虚実篇を講ぜり。公、嘉称し5.ホウシするに七書直解全部十四冊を以てせらる。深く愚頑を激厲せらるる所以なり。矩方、生質魯鈍、素より才性なし。而も当時カ.甫めて成童、未だ少しも学力あらず、唯、諸老宿師の在るあり、キ.叨に其の選に中たれるのみ。故に朋友親戚、間々6.エンショウして栄(ほまれ)と為す者あり。慙愧に堪ふるなし。爾来五稔の年、荏苒として逝けり。何の功をか成し、而して何の業をか修めたる、前日の恩賜に報ゆる所以、果たして何事ぞ、一も言ふべきものなし。矩方たるもの其の心如何ぞや。之を憂ふれば他なし、古人の如くせんのみ。古より7.シシジンジン、恩に感じ報を図るや、往々一身の力を尽くし、而して之に継ぐに死を以てす、亦、唯、当に厲精力を竭くし、日夜ク.懈ることなく、家業にケ.孜孜として死を以て之を争うべきのみ。即ち質魯なりと雖も、性鈍なりと雖も、豈、その万一に報ゆべからざらんや。若し夫れ徇徇焉として世俗に混じ、営営乎として名利に趨らば、唯に明主激厲の意にコ.辜きて身顕戮を免れざるのみならんや。諸老宿師に負く所以も亦深し。丙午の歳、如是庵に寓し8.カイロクの厄に遭ひ、焼亡粗尽くし、裁(わず)かに一冊を残す。矩方久しうして9.マンイせんことを恐る。故に謹んで当に務むべきのものを巻尾に書し、毎々自ら針して以て10.コフを免れんことを欲す。戊申晩秋の望、吉田矩方盥漱して拝書す。・・・」(「未忍焚稿 - 燼余の七書直解の後に書すー」(吉田松陰)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その9 標準解答>
(一)
1.かんちん 2.きゅうあい(漢検2読み) 3.けいけい 4.こうこう 5.あんざい 6.がいがい 7.しょうしょう 8.てんこう 9.かんかん 10.じんしゅう 11.いん 12.るい 13.こうえつ 14.あいだい・あいない 15.こうしん 16.くく 17.きぜん 18.えんたく 19.ひょうはく・ひゅうはく 20.せいじつ
21.おお(い)*大学 22.むか(えて) 23.まこと 24.み(*舜が禹に帝位を譲ったときのことば) 25.たまもの 26.まった(き) 27.きみ 28.のっと(る) 29.いくさ 30.か(り)(荘子)
(二)
1.箍 2.攣 3.靄 4.賺 5.団欒 6.朝暾 7.瞋恚・嗔恚 8.竹籤 9.贓品 10.証憑 11.祗候・伺候 12.諡号 13.玳瑁・瑇瑁 14.瘴気 15.鍾馗 16.匠気 17.蟬蛻 18.占筮 19.魸・鯰 20.呏
(三)
1.狎昵:なれしたしむ。なれなれしくする。 
2.褫奪:官職などをとりあげること 
3.鉤索(コウサク):①隠れたものを引き出し求める ②金属製のかぎ (大字源)
(漢検2)②かける。ひっかける。「鉤距」「鉤索」
(参考)鉤距(コウキョ):かぎで引っかけて引き出すように、内情を巧みに探り出す。(大字源)
4.幺麼:価値のないつまらないこと。また、そのような人。取る に足らない、つまらない人。小人。
5.矜式(きょうしょく):道につつしみのっとること
(四)
問1
1.鄭衛 2.屠毒 3.草茅 4.傅虎 5.居敬 6.同胞 7.忘筌 8.綾羅 9.砕辞 10.不倦
問2
1.かいろ 2.ふば 3.えど 4.さくし 5.かんしつ
1.(薤露)蒿里:人生のはかないことのたとえ。
2.(巫馬)戴星:夜明け前から夜遅くまで、精一杯働くこと。
3.厭離(穢土):(おんりえど):この世をけがれたものとして、嫌い、離れること。
4.(鑿歯)尺牘:手紙で論議することに優れていること。
5.(貫蝨)之技(カンシツのギ):弓術の名人のこと。
ダミー:
四門(出遊) 事上(磨錬)
寂滅(為楽):迷いから解き放たれた悟りの境地に、ほんとうの安楽があるということ
(五)
1.だみごえ 2.かめむし 3.きんばえ 4.カムチャッカ 5.おひしば 6.ぬばたま 7.つづらふじ 8.やぶでまり 9.みずき 10.カルメラ
(六)
1.ようあつ 2.ふさ(ぐ) 3.たんぱん 4.まる(める) 5.とうでき 6.あら(う) 7.ろうこう 8.せま(い) 9.ちゅうびゅう 10.まと(う)
(七)
1.哄笑 2.携弐(けいじ) 3.懶惰(嬾惰) 4.懊悩 5.貽厥(漢検2)
6.箕踞・踑踞(2018.5.15 「踑踞」を追加。大字源によれば「踑踞=箕踞」) 7.蹉躓 8.席捲 9.端倪 10.台甫
(八)
1.蒲鞭 2.老蚌 3.裘葛 4.干城 5.蚓 *小さな廉潔をあざけったことば。 6.斧斤 7.鳧燕 8.犂牛 9.尺蠖 10.利口 *論語 陽貨第十七の十八「子の曰く、紫の朱を奪うを悪む。鄭声の雅楽を乱るを悪む。利口の邦家を覆すを悪む。」(口達者な者が国家をひっくり返すのが憎い。)
(九)
1.布帛 2.性命 3.緒余 4.黽勉 5.褒賜 6.艶称(「艶賞」でも〇だろう)7.志士仁人 8.回禄 9.慢易 10.辜負
ア.おお(ふ) イ.やしな(ふ)(文意から「か(ふ)」は✕になりそう) ウ.そ(の)エ.ただ(す) オ.いささ(か) カ.はじ(めて) キ.みだり(に) ク.おこた(る) ケ.しし コ.そむ(きて)
(参考)
*艶称:(大字源)(国語)①うらやみ、ほめる。盛んに褒める。艶賞。
*辜負:漢検2掲載熟語
ブログ「そむ(く)」:辜負(コフ)=孤負、そむく  ほか・・・
全集:辜負(こふ)する  :相手の意にそむく  辜く=(そむ)く
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(参考)想定得点(減点)
読み🔺6 書取🔺2 語選択🔺4 四字(一)🔺2 四字(二)🔺2 当て字🔺3 音訓🔺1 対・類🔺6 故事成語🔺4~6 文章題🔺8  計🔺38~40  計160~162
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<30-1向け模試>(その11)~(その16)~お知らせ その2~

2018年04月19日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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               <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>     <一跌を経れば一知を長ず>     
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・偶然は準備のできていない人を助けない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<30-1向け模試>(その9)は、明日(4/20)6:00配信します。
●<30-1向け模試>(その1)~(その10)については、基本的・標準的な問題をメインに、
・<前半戦>(その1)~(その5):自らの強み・弱みを把握➪弱点補強のための対策の考案&実施(学習)
・<後半戦>(その7)~(その10):上記を踏まえての力量の把握➪更なる研鑽(学習)
を企図しています。“準備”が整った方は、次の“仕上げ戦”である<30-1向け模試>(その11)~(その16)を用意しておりますので、是非またチャレンジしてみてください。

●<30-1向け模試>(その11)~(その16)
・分野別の“問題化”はほぼ完了~。あとは若干の手直しと開示のための体裁化のみ。➪これらもすべて完了。
・(その11)~(その16)は、過去問や基本的問題の割合を若干減らし、その分、新出問題を若干増やしております。従って、(その1)~(その10)までのレベル(想定得点)に比べると、大体、🔺5~10点程度低くなると想定しています。しかしながら、その若干の難化を、これまでの研鑽(実力向上)によってクリアされて、下記想定得点以上の点数を獲得されることを期待しております。

 (参考1)
<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その11> 155~157点
<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その12> 154~158点
<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その13> 152~156点
<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その14> 151~156点
<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その15> 152~154点
<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その16> 151~156点
 (参考2)
<その 1>155~160点
<その 2>146~173点
<その 3>(当初作成段階では151点。修正を加えて)159点
<その 4>(当初作成段階では163点。修正を加えて)161点 
<その 5>160点
<その 6>156~158点
<その 7>159~164点
<その 8>158~159点
<その 9>160~162点
<その10>160~166点

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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その8>

2018年04月13日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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             <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>         <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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●<30-1向け模試>(その8)・・・ご自分の前半の5作との“出来具合”を比較してみましょう・・・
●出来具合に質的な違いは生じているか、違いはあまり無いのか・・・など。質的な違いが生じてきているとすれば、貴方の学習の方向性や内容は間違ってはいないと思います。違いがあまり無いようであれば、今一度、ご自分の学習方法・内容を精査してみてください。
●(その6)~(その10)も前半5作と同程度のレベル・内容で作成していますので、ご自身の成長度合いなどは獲得点数などで比較できると思います。
*なお、文章題は、原文を尊重して旧かな使いを使用しているものがあります。ご了承ください。(漢字は新字に直しています)
*本番並みに、時間は60分厳守でトライしてみてください。
*それでは・・・(高得点リピーターの方には幾分“物足りない”かも知れませんが、それでも何問(=難問)かはお役にたてるかも(笑)・・・)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その8>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.蘿薜を以て簪纓に易えざりし 
2.凶歉に備えて貯粟する 
3.一隅に囁囁の語が起こった 
4.各地の反乱を悉く戡定した 
5.童奴は哂笑し妻子は罵る 
6.を停めて悵然として遠人を憶う  
7.千村万落荊杞を生ず 
8.告訐の風は長ずべからず 
9.功あって将軍より偏諱を賜る 
10.西施、西湖にて潘沐す  
11.衆庶の胸詈は主上に届かず 
12.竹筴を用いて炭火をつかむ 
13.讒言により黜剝を受けた 
14.紫闥より雲輅現る  
15.各地の銘酒に品騭を加える 
16.杉檜天を掩いて昼なお暗し 
17.廟謨既に定まって上下心を同じくす 
18.涓滴の功で大業を輔翼す 
19.古来、桃の節句は元巳の日であった 
20.頻りに鴻恩に浴し、未だ鷁退の歎有らず 
21.古代、礼服着用の際、を腰に下げた 
22.是、吾がの期すところなり 
23.起居意のままにならず常にを離れず 
24.欺くべし。うべからず。 
25.民をましめて以て自ら養う。 
26.君子はらかに蕩蕩たり 
27.王のる所に敵す  
28.乱門をること無かれ  
29.冥冥のために行いをらず 
30.覆墜の易きは、毛をくが如し

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.敵方の思惑をシマして戦略を立てる 
2.良いものと悪いものをフルい分ける  
3.薬がテキメンに効いた 
4.ハンゴウ炊爨の準備ができた 
5.野生の鸛が卵をカエした  
6.カコクの豊熟する秋を迎えた  
7.君子はホウチュウを遠ざく  
8.国からランジュ褒章を授与される 
9.名の選手が優勝をサラった 
10.習ったことを御サラいする 
11.家運が傾きてて加えて病人が出る 
12.戦乱で都はカイジンに帰した 
13.薬石効なくコウエンとして逝く 
14.遺跡からドクロが発掘された 
15.その件はフクシャの戒めとする 
16.放射熱はフクシャ熱ともいう  
17.レイシは長寿を得る瑞草とされている 
18.レイシの果実は楊貴妃が好んだライチーのことだ  
(国字)
19.ササラは田楽踊りなどに用いられる 
20.ヤガて年が明ける  

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.他人を陥れるために偽って申し出る
2.欠点、きず。
3.難くせをつけて、しりぞけること。
4.権力などにより財産・利益の独占をはかる
5.悪いことの糸口となること
<語群>
( ろうだん、ぶこく、ひせき、きんゆ、さくよう、こかく、かきん、はいちゅつ )

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
1.(  )満車 2.(  )之厄 3.(  )呑棗 4.(  )燕麦 5.(  )之器
6.往時(  ) 7.蘭亭(  ) 8.魂飛(  ) 9.亮遺(  ) 10.宇宙(  )
<語群>
( ぼうぼう、ゆうざ、じゅんそう、ちんさい、とし、はくさん、てきか、こうこう、こんろん、きんかく ) 

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.無実の罪をでっちあげること。
2.気品のある花のこと
3.互いに心は引かれながら、遠くへだたっていること。
4.身分の高い者が質素倹約に務め、職務に励むこと。
5.心が広く人柄がおおらかなことのたとえ。
<四字熟語群>
( 阮簡曠達 牽攣乖隔 狗尾続貂 魏紫姚黄 参差錯落 晏嬰狐裘 隻履西帰 羅織虚構 )

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.腸線 2.白地 3.方頭魚 4.水綿 5.水翻 6.陰蝨 7.益母草 8.落葵  9.巴達 10.羊蹄

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.泓量 - 2.泓い  
イ.3.説懌 - 4.懌ぶ  
ウ.5.爨室 - 6.爨ぐ  
エ.7.勖厲 - 8.勖める 
オ.9.推覈 - 10.覈べる 

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.臘月 2.都邑 3.劫末 4.蘊藉 5.狡猾
6.毫釐 7.落魄 8.濫觴 9.桎梏10.詔勅
<語群>
( せいかく、ちんりん、へきすう、けんよ、こうめい、けんかい、かいびゃく、けいばく、ししゅ、いんげつ )

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.テンダイの筆  
2.関関たる雎鳩は河の洲に在り、窈窕たる淑女は君子のコウキュウ 
3.雁のタマズサ 
4.シュウレンの臣あらんより寧ろ盗臣あれ 
5.志は、気のスイなり。気は体の充なり  
6.能書きとチャボの時は当てにならぬ 
7.ガイフウ南よりして彼の棘心を吹く
8.イツドウを以て民を使えば、労すと雖も怨みず  
9.枳棘はランポウの棲む所に非ず  
10.騏驥のキョクチョクするは、駑馬の安歩に如かず 

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「舜、孝悌の道を尽くし、父母にア.事へ、其の弟を待つに、イ.毎に尤も恭順を加ふ。歴山に耕せば、歴山の人皆畦を譲り、雷沢に猟すれば、雷沢の人皆居を譲る。河浜に陶すれば、河浜の器苦寙 (注1)せず。什器を寿丘に作り、時に負夏(注2)に就く。居る所聚を成し、二年にして邑を成し、三年にして都を成す。二十にして孝を以て聞こゆ。
按ずるに、是、孔子布衣天下を流浪せられしに、弟子三千人是に心服すると同様にて、大聖の徳化想ふべし。人君にても、人心の帰服かくの如くならざれば、大業をなすに足らず。故に、孟子曰く、「賢を尊び能を使ひ、俊傑位に在れば、即ち天下の士、皆悦びて其の朝に立つことを願はん。・・・即ち、天下の民、皆悦びて之がウ.氓となることを願はん。エ.信に能くこの五者を行はば、即ち隣国の民も之を仰ぐこと父母の若くならん・・・」と。蓋し亦人心の帰服に着眼するなり。抑々堯善く舜を挙用し、又その位を禅る。故に天下治平なり。孔孟に至りては、当時王侯其の聖賢なるを知らず、終身道路に1.コウコウ(注3)たらしむ。是、2.ランボウに終わる所以なり。治乱の由、人君知らずんばあるべからず。
程士曰く、四凶(注4)の才は皆用ふべし。尭の時、聖人上に在り、皆才を以て大位に任ずれども敢へて其の不善の心を露さず。尭、、その不善を知らざるに非ざるなり、伏すれば即ち聖人も亦得て之を誅せず。帝、舜を匹夫の中より挙げて之に位を授くるに及び、即ち是の四人の者始めて憤惋(注5)不平の心を懐きて其の悪を顕わす。故に以て其のオ.迹に因りて之を3.チュウザン(注6)するを得たりなりと。」(「読綱鑑録」 吉田松陰)

(注1)苦寙(くゆ):粗悪で、ゆがんだり、ねじれたりしていること。
(注2)負夏(バイカ):地名。ここに来て、それらを売り利を得た。
(注3)コウコウ:心が落ち着かず、うろうろするさま。
(注4)鯀ほか四人の凶悪人。
(注5)憤惋(ふんわん):いきどおりうらむこと。
(注6)チュウザン:罪をせめて流刑にすること。

(B)「按ずるに、賢材を得ること、かくの如くならざれば、大業はならざるなり。然れども舜未だ足らずとす。故に、広く視聴を開き、賢人を求めて自らカ.輔け、誹謗の木を立て、キ.旌を設け鼓をク.陳ね、以て直言の路を広む。
按ずるに、鐘・鼓・磬・鐸・鞀(注)を懸け、以て四方の士を待つ。曰く、「4.カジンに教ふるに道を以てする者は鼓を撃て、ケ.諭すに義を以てする者は鐘を撃て、告ぐるに事を以てする者は鐸を振れ、語るに憂を以てする者は磬を撃て、訟獄ある者は鞀をうごかせ」と。一饋にして十たび起ち、一沐にして三たび髪を握り、以て天下の民を労われりとあるも同様にて、即ち今の目安箱の類なり。然れども誹謗の木、鐘・鼓・磬・鐸・鞀は舜禹の聖政後世に5.ショウヨウす。而して今日の目安箱、蓋し未だ茲に至らざるものあり。惜しいかな。・・・
・・・明君は言を求むるを以て急と為し、聖学は賢を得るを以て要と為す。帝舜は6.セイチ安行の聖を以て猶誹謗の木を国都に立て、誹謗に渉ると雖も罪とせず。豈、後世の誹謗妖言の令の若くならんや。伝に曰く、「舜、問ふことを好み、而して好んで7.ジゲンを察し、其の両端を執りて其の中を民に用ふ」と。其れ己を恭しくし、無為にして天下自ら治まるなり、五絃の琴を弾じ南風の詩を歌ふ、気象何ぞ8.ショウヨウたるや。
・・・古、9.レイラクあり。禹の時、儀狄、酒を作る。禹飲みて之を甘しとし、遂に儀狄をコ.疎んじ10.シシュを断ちて曰く、「後世必ず酒を以て国を亡ぼす者あらん」と。」「読綱鑑録」吉田松陰)
(注)鐘・鼓・磬・鐸・鞀(トウ)はいずれも楽器。
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その8 標準解答>
(一)
1.らへい 2.きょうけん 3.しょうしょう・じょうじょう 4.かんてい 5.しんしょう 6.さ 7.けいき 8.こっけつ・こくけつ 9.へんき 10.はんもく 11.きょうり 12.ちくきょう 13.ちゅつはく 14.うんろ 15.ひんしつ 16.さんかい 17.びょうぼ 18.けんてき 19.げんし 20.げきたい
21.おびだま 22.ともがら 23.しとね *「えり・おくみ」は不適 *音熟語は袵席アリ(漢検2) 24.し(う)*(論語) 25.や(ましめて)*孟子 26.たい(らか) 27.いか(る)*「敵愾」の出所。 28.よぎ(る) *「過(す)ぎる」 29.おこた(らず)  30.や(く)
(二) 
1.揣摩 2.篩 3.覿面 4.飯盒 5.孵・孚 6.禾穀 7.庖厨 8.藍綬 9.攫・掠 10.浚 11.糅・搗 12.灰燼 13.溘焉 14.髑髏 15.覆車 16.輻射 17.霊芝 18.茘枝 19.簓 20.軈
(三)
1.誣告:他人を陥れるために偽って申し出る  
2.瑕瑾:欠点、きず。 
3.非斥(ヒセキ):(漢検2)難くせをつけて、しりぞけること。類)排斥
4.辜較(ココウ・コカク):(漢検2熟語アリ。読みはナシ。辞書によって“ココウ”“コカク”読みアリ・・・以下参照・・・)
(漢検2)「④ひとりじめにする。「辜較」」
(大字源)“コカク”読みなら、「権力などにより財産・利益の独占をはかる」“ココウ”読みなら、「あらまし。大略。梗概。」*「辜較」には、「①ひとりじめ」のほかに、「②あらまし、大略・・・」の意味もアリ。 
<「辜較」のよみと意味>
<大字源>「コカク」=権力などにより財貨・利益の独占をはかる 「ココウ」=あらまし、大略、概況。 <漢字源>「ココウ」
5.作俑(サクヨウ):悪いことの糸口となること
(四)
問1
1.擲果 2.陳蔡 3.渾崙 4.菟糸 5.宥坐 6.茫茫 7.殉葬 8.魄散 9.巾幗 10.洪荒
問2
1.らしょく 2.ようこう 3.けんれん 4.あんえい 5.こうたつ
1.(羅織)虚構(らしょくきょこう):無実の罪をでっちあげること。「羅織」=罪に陥れる。罪のない者を捕えて、その罪を作り上げる意。*「聞くところによると、彼らはラショク(羅織)虚構をもって良民を罪に陥れる事さえあるそうだ」(夏目漱石・吾輩は猫である)
2.魏紫(姚黄):気品のある花のこと。牡丹の名。
3.(牽攣)乖隔:互いに心は引かれながら、遠くへだたっていること。
4.(晏嬰)狐裘:身分の高い者が質素倹約に務め、職務に励むこと。
5.阮簡(曠達):心が広く人柄がおおらかなことのたとえ。
(ダミー)(参差)錯落:ふぞろいなものが入り混じっているさま
狗尾(続貂) 隻履(西帰)
(五)
1.ガット 2.あからさま 3.かながしら 4.あおみどろ 5.みずこぼし 6.つぶじらみ 7.めはじき 8.つるむらさき 9.バグダード 10.ぎしぎし
(六)
1.おうりょう 2.ふか(い) 3.えつえき 4.よろこ(ぶ) 5.さんしつ 6.かし(ぐ) 7.きょくれい 8.つと(める) 9.すいかく 10.しら(べる)
(七)
1.寅月 2.僻陬 3.開闢 4.狷介 5.誠愨
6.錙銖 7.沈淪 8.権輿 9.繋縛 10.誥命
(八)
1.椽大 2.好逑 3.玉章(玉梓) 4.聚斂 5.帥(*孟子) 6.矮鶏 7.凱風 8.佚道*佚道:安佚な生活をさせようという思いやりの心。9.鸞鳳 10.跼躅
(九)
1.遑々・遑遑 2.乱亡 3.誅竄 4.寡人 5.昭燿・昭耀・昭曜(原文は「昭燿」)6.生知 7.邇言 8.従容 9.醴酪 10.旨酒
ア.つか(へ) イ.つね(に) ウ.たみ エ.まこと オ.あと カ.たす(け) キ.せい・はた(原文ルビは“せい”) ク.つら(ね) ケ.さと(す) コ.うと(んじ)
(参考)
*寡人:(広辞苑)(寡徳の人の意)王侯が自分をさして使う謙称。
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(参考)想定減点予想
読み🔺6 書取🔺4 語選択🔺4 四字(一)🔺4 四字(二)🔺2 当て字🔺2 音訓🔺1~2 対・類🔺6 故事成語🔺6 文章題🔺6  計🔺41~42  計158~159
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<30-1向け模試>(その11)~(その16)~お知らせ その1~

2018年04月09日 | 模擬試験問題
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             <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>         <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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●<30-1向け模試>(その11)~(その16)もほぼ完成しました。
●詳細は<お知らせ その2>で案内しますが、現時点、(その1)~(その10)までと比較すると、🔺5~10点程度、難度は高くなっています。
●(その10)までの学習(&模試を通じてのその他学習)の成果を踏まえて、ぜひ、またご挑戦ください・・・(その10)までの成果があまり芳しくない場合は次回用にしていただくのも一つの選択肢ではありますが・・・(笑)

●(その11)からの配信は、(その10)までの配信が終了してから・・・だいたい、4月下旬からの配信となる予定です。

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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その7>

2018年04月08日 | 模擬試験問題
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             <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>         <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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●<30-1向け模試>(その7)・・・ご自分の前半の5作との“出来具合”を比較してみましょう・・・
●出来具合に質的な違いは生じているか、違いはあまり無いのか・・・など。質的な違いが生じてきているとすれば、貴方の学習の方向性や内容は間違ってはいないと思います。違いがあまり無いようであれば、今一度、ご自分の学習方法・内容を精査してみてください。
●(その6)~(その10)も前半5作と同程度のレベル・内容で作成していますので、ご自身の成長度合いなどは獲得点数などで比較できると思います。
*なお、文章題は、原文を尊重して旧かな使いを使用しているものがあります。ご了承ください。(漢字は新字に直しています)
*本番並みに、時間は60分厳守でトライしてみてください。
*それでは・・・(高得点リピーターの方には幾分“物足りない”かも知れませんが、それでも何問(=難問)かはお役にたてるかも(笑)・・・)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その7>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.備に稼穡の艱難を嘗める 
2.執拗な推鞫にあった 
3.遂にその汚穢を洗滌する 
4.易簀に先立ち上棟式を行う 
5.法主に謁し諡字を受く 
6.螽斯の化を享受する 
7.切逼の時節、君臣一心相成る 
8.時下龝涼の処、賀し奉る 
9.高僧が払子で煩悩を払う 
10.巉嶮を聿越す  
11.鶴岑に棲む仙人を找人す 
12.宝祚を継ぎ天下に臨莅す 
13.辺塞にて戎夷を栞奠す 
14.棚を作るに框檔を用いる 
15.蜀都、偃衍とす  
16.禅の何たるかを師兄に諭される 
17.一釵七十万なるは、此れ妖物なり
18.大小無数の冢塋を見る  
19.花は玉缸を撲って春酒香し 
20.長幼、士女、頒斌として交集す 
21.死を以て罪をう 
22.武者の冑錣が蔵めてある  
23.涕とが同時に流れる  
24.腑甲斐ない成績にちされた  
25.囊を傾けてす  
26.故旧遺れざれば、則ち民からず 
27.烝烝として乂めて姦にらしめず  
28.鳥獣をに入れる  
29.勢いを失えば竜蛇もや蟻と同じ 
30.岸を斬り谿をめて以て鐘を迎う

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.投手の交代が良い結果をモタラした 
2.丼飯を三杯平らげるケンタン家である 
3.タケヒゴで模型飛行機の骨組みを作る 
4.往来を眺めてブリョウを慰めた 
5.フンテイする時は即ち人我を道う  
6.インキョを得て直ちに帰国した  
7.ヘントウセンを痛めた 
8.激しくテキガイシンを燃やす 
9.斯界のキシュクと仰がれる大先達だ
10.侵略者に国土をジュウリンされる 
11.よく冷えたアンミツが美味しい 
12.ホウロウ引きの鍋で煮物をする 
13.映画史上チョウドキュウの大作だ 
14.疾走する馬の鬣が風にナビく 
15.ひどくうろたえてビンショウを買う 
16.はるかヨウチョウの地をさすらう 
17.ヨウチョウたる山路を散策する  
18.ヨウチョウの鉄槌を下す  
(国字)
19.二万トンの水が入る貯水槽である  
20.絨緞に巣くうダニを駆除する 

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.着物などを入れるはこ。たんす。
2.広く知れわたる
3.つまらぬ小人物の喩え、むしけら。
4.物事をよく見分ける眼識
5.すぐれてよいけしき。絶景。
<語群>
( しょうち、きょがん、しょうがい、ようま、いし、しついん、かいしゃ、くんとう )

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
1.(  )浮薄 2.(  )覆車 3.(  )斂衣 4.(  )加璧 5.(  )投杼 
6.一箭(  ) 7.瑣砕(  ) 8.南郭(  ) 9.西施(  ) 10.直言(  )
<語群>
( さいじ、きんこん、そくはく、そうちょう、ほうしん、らんすい、むき、けいちょう、そうしゅ、そうぼ )

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.常軌に従わない英雄のたとえ
2.糟糠の妻の故事。
3.知略を尽くして戦うこと
4.男の子が生まれるのを喜ぶこと
5.水の盛んに流れるさま
<四字熟語群>
( 弄瓦之喜 輸攻墨守 滔滔汨汨 旧套墨守 泛駕之馬 伯瑜泣杖 宋弘不諧 夢熊之喜 )

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.玉響 2.扁桃 3.海螺 4.頑癬 5.芋茎 6.苧麻 7.赤檮 8.桃金嬢 9.瑞典 10.莫斯科

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.竦然 - 2.竦れる 
イ.3.抉剔 - 4.剔る  
ウ.5.覓句 - 6.覓める 
エ.7.悁悒 - 8.悒える 
オ.9.屯蹇 - 10.蹇む 

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.吻合 2.還俗 3.剛毅 4.俯瞰 5.叡悟
6.流謫 7.忸怩 8.模範 9.尺牘 10.萍桂
<語群>
( へんざん、ぎょうせん、そご、りょうよう、きょうだ、ついろ、ほうかん、がんさつ、ざんき、しゅくはつ )

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.疾風にケイソウを知る   
2.天下にキキ多くして民弥貧し 
3.上古は結縄して治まる。後世の聖人、之に易うるにショケイを以てす 
4.リョウチュウ辛を忘る     
5.ケイリンの一枝、崑山の片玉  
6.シシュを悪んで、善言を好む  
7.大は棟梁となし、小はスイカクとなす 
8.フハクなること天の如し  
9.朝菌は晦朔を知らず、ケイコは春秋を知らず 
10.ガイサイの怨み 

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「田生矩方(注:松陰のこと)、書を甫田先生の1.ゴカア.上り、再拝して白す。夫れ撃鼓の法、先師の論ずる所三のみ。曰く序。曰く破。曰く急。行陣の間、二点連撃す、之を序鼓と謂ふ。此の時行歩甚だ緩やかなり。イ.彼己の隊伍漸く近づきて三点連撃す、之を破鼓と謂ふ。彼己の2.セイキ已に逼りて四点連撃す、これを急鼓と謂ふと云ふ。矩方窃かに中古の戦場を以て之を論ずるに、行陣の際は序鼓を撃ち緩く行歩す。法に所謂吾が陰節を盈たすなり。其の勢、譬へば猶3.トウを築きて水を防ぐがごとし。部隊漸く六七十歩の際に近づくや、破鼓を撃ちて以て志気を鼓舞す。此の際に当り、未だ急鼓を撃たざるは、弓銃接すと雖も4.トウゲキ未だ交へざれば、亦陰節を盈たすの法なり。其の勢、猶、水のトウを溢れて未だ決せざるがごとし。セイキ已に六七間の際に逼り・・・刀剣以て撃つ。此の際に至り、鼓声一転して急鼓となる。是(ここ)に於いて、積盈の気発す。所謂之を奪ふなり。その勢、猶、トウを決して水を注ぐがごとし。是、三鼓の別ある所以か。・・・この機を過ぐれば、即ちウ.僵屍前に狼藉たるも亦畏るるに足らず。槍刀将に交へんとするに及びて亦進み難し。是に於いて勇士之に先んじ衆士皆従へば、即ち斬首エ.側らにオ.参差たるも亦顧みずに足らずと。矩方を以て之を見るに、鼓数々にして愈々急なり。愈々急なれば即ち志気愈々鋭なり。その進み難きが若きに当りて鼓声之を促さば、志気5.エイダツして進む。是、三鼓の法、転ずるごとに愈々急なる所以か。而して尉子(注:尉繚子のこと)曰く、「一歩にして一鼓するは歩鼓なり、十歩にして一鼓するは趨鼓なり、音絶えざるものは6.ボクコなり」と。三鼓の法の愈々逼りて愈々急なると合わざるが如く然り。是、矩方の区々疑を起す所以なり。前日 既に高教をカ.辱くせり、然れども未だ胸に判然とせず。敢へて書を呈し、重ねて高教を下され、7.フショウキ.暁されんことを乞ふ。許されなば幸甚なり。矩方再拝、敬みて白す。・・・」(「未忍焚稿」 吉田松陰)
(B)「矩方家学を襲ぎ兵法を講ず。謂(おも)へらく、要は時務に通知するに在り。而して時務に通知するは要するに8.バンキンの書を読むに在り。バンキンの書を読むは要するに俗語・官話を知るに在り。而して宋元明清、其の言は蓋し代々変更あらん。享保年間、華音の学嘗て大いに藝林に盛にして、唐音・唐話・唐訳・唐語の諸書出でしことありたり。然れども近世に至りては又少しく変更ありしが若しと。果たして然るや否や。之を学ぶの要は果たして何より手を下さんや。或る人謂はく、「華音を操るに非ずんば則ち得て知り易やすからず」と。矩方常に疑ふ、果たして其の説ありや。夫れ渺漫天を呑む(の海)、9.イチイもて之に抗するは、吾得て之を為さず、然りと雖も我往くも彼来るも一のみ。抑々両情に通ずる者は訳官にあらずや。聞く、今鄭先生なる者ありて訳局の10.ギョウソなりと。乃ち門にク.踵りて其の説をケ.叩かん。先生其の秘をコ.韜むことなくんば、家学兵法に益すること亦巨大ならざらんや。是、区々の素願なり。吉田矩方再拝。 」(「西遊日記 ―鄭幹介に与ふ ― (吉田松陰)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その7 標準解答>
(一) 
1.かしょく 2.すいきく 3.せんでき 4.えきさく 5.しじ 6.しゅうし 7.せつひつ 8.しゅうりょう 9.ほっす 10.いつえつ:すばやく越える 11.かくしん 12.りんり 13.かんてん 14.きょうとう 15.えんえん 16.すひん (漢検2)師兄(スヒン)  17.いっさい 18.ちょうえい 19.ぎょっこう 20.はんひん
21.あがな(う) 22.かぶとしころ 23.はなじる *「涕」は“なみだ”訓。 24.したう(ち) 25.はなむけ・おくりもの 26.うす(からず)*論語 27.いた(らしめず) 28.かご・とりかご 29.みみず 30.うず(めて)
(二)
1.齎(した) 2.健啖 3.竹籤 4.無聊 5.噴嚔 6.允許 7.扁桃腺 8.敵愾心 9.耆宿 10.蹂躪 11.餡蜜 12.琺瑯 13.超弩級 14.靡(く) 15.憫笑・愍笑 16.杳窕:はるかなさま。遠く奥深いさま。「―の地」 17.羊腸 18.膺懲 19.瓲・噸 20.蟎  
(三)
1.衣笥:着物などを入れるはこ。たんす。衣笥(いし)(漢検2)下つき:衣笥(イシ)
2.膾炙:広く知れわたる 
3.蛭螾(シツイン):つまらぬ小人物の喩え、むしけら。(漢検2)「蛭」意味:ひる。人や動物の体に吸いついて血を吸う環形動物。「蛭螾(シツイン)」
4.炬眼(きょがん):物事をよく見分ける眼識  *漢検2あり・意味なし・読みナシ  ccf:巨眼=大きいまなこ
 (参考)炬:キョ、コ、たいまつ、かがりび、ともしび、や(く)  
  漢検2:炬火(キョカ)=炬燭(キョショク)、炬燵(コタツ)、炬眼、炬光、火炬(カキョ)、松炬(ショウキョ)、蠟炬(ロウキョ) 
5.勝概(ショウガイ):すぐれてよいけしき。絶景。*漢検2掲載熟語
 デジタル大辞泉 - 勝概:すぐれた景色。勝景。「こたび尋ねし―こそは」〈 鴎外訳・即興詩人〉 広辞苑:勝景:すぐれてよいけしき。絶景。
(四)
問1
1.軽佻 2.禽困 3.簇酒 4.束帛 5.曾母 6.双雕 7.細膩 8.濫吹 9.捧心 10.無諱
問2
1.ほうが 2.ふかい 3.しゅこう 4.むゆう 5.こつこつ
1.(泛駕)之馬(ほうが):常軌に従わない英雄のたとえ
2.宋弘(不諧):粗末な頃から生活を共に苦労してきた妻のこと。糟糠の妻の故事。
3.(輸攻)墨守:攻める方も守る方も知略を尽くして戦うこと。戦争など、国家の大事をいう。一説に、秘術をつくすこと。
4.(夢熊)之喜(むゆうのよろこび):男の子が生まれるのを喜ぶこと。 出典:詩経
5.滔滔(汨汨)(とうとうこつこつ):水の盛んに流れるさま。「滔滔」は水の盛んに流れるさま。「汨汨」は水の速く流れるさま。また、波の音のさま。
ダミー:(弄瓦)之喜 旧套(墨守) 伯瑜(泣杖)
(五)
1.たまゆら 2.アーモンド 3.つぶ 4.たむし 5.ずいき 6.からむし 7.いちい 8.てんにんか 9.スウェーデン 10.モスクワ
(六)
1.しょうぜん 2.おそ(れる) 3.けってき 4.えぐ(る) 5.べきく 6.もと(める) 7.えんゆう 8.うれ(える) 9.ちゅんけん 10.なや(む)
(七)
1.齟齬 2.祝髪 3.怯懦 4.仰瞻 5.椎魯
6.貶竄 7.慙愧 8.宝鑑 9.雁札 10.両曜
(八)
1.勁草 2.忌諱 3.書契 *書契:もとは割符の意だったが、のち、単に文字のことをいうようになった。 4.蓼虫 5.桂林 6.旨酒 *禹の態度。 7.榱桷 8.溥博 9.蟪蛄 10.睚眥
(九)
1.梧下 2.旌旗 3.塘 4.刀戟 5.穎脱 6.鶩鼓 7.不肖 8.輓近 9.一葦 10.翹楚
ア.たてまつ(り) イ.ひき ウ.きょうし エ.かたわ(ら) オ.しんし カ.かたじけな(く) キ.さと(されん) ク.いた(りて) ケ.たた(かん)(「はた(かん)」訓も考えられるが、ここは“たたく”の意が適当か。) コ.つつ(む)
(参考)
*彼己(ひき):(大字源)かれ。己は、助辞。
*陰節:広辞苑ナシ。兵法上の成句のようだ・・・
・・・ネットから・・・
・・・天道は明らかで、日月を常法とし、明を法とし微かに行う。陽至れば陰。陰至れば陽。日は中天に極まって還り、月は満ちては欠ける。古の善く兵を用いる者は天地の常に因りこれとともに行い。後れるには陰を用い、先に動くには陽を用いる。近きに柔を用い、遠きに剛を用いる。後に隠蔽なく、先に陽察なし。人を用いるに定めなく成り行きに即応する。剛強で守るは陽節の尽きないで野に死なず。相手攻め来て、こちら向えては守りを固めて出ない。もし応じるとすれば天地の災異を待ち、兵の健労を観て戦う。陽節が尽きればわが陰節の盈にして優勢を奪う。攻め込むときは剛強を努めて速攻する。陽節尽きなければ軽くとも取らない。内に守るときは安らいで固く守る。陰節尽きなければ柔でも攻めない。
・・・一年十一ケ月. 中前半の六 ヶ月を陽節(これを更に三節. に分ける、陰節も又同様)と後半六ケ月. を陰節としているが・・・
*積盈:広辞苑、大字源ナシ。ネット上も本文以外、現時点、適当なものが見当たらず・・・
(この熟語、出題したかったが断念)

👍👍👍 🐕 👍👍👍
(当方にて想定した、分野別減点幅)
読み🔺6 書取🔺4 語選択🔺4~6 四字(一)🔺2 (二)🔺2~4 当て字🔺2 音訓0 対・類🔺4~6 故事成語🔺6 文章題🔺6 
計🔺36~42 159~164点
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<30-1向け模試>(その7)配信のお知らせ

2018年04月07日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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             <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>         <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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●<30-1向け模試>(その7)は、4/8(日)6:00配信します。(予約投稿済み)  
●今季の<30-1向け模試>は(再三申し上げているとおり)、相当趣きを異にしています・・・標準的な問題(過去問等)を多く取り入れ、かつ、難問と思われるものも多少は入れるというコンセプトで作成しています。
●ただし、此処のところの本番試験の分野別の難易度の傾向にも鑑み、できるだけ本番試験と同じような内容(質・レベル)での作成を企図しています。
(したがって、当方の試算ですが、初合格を目ざす方で、前回本番が160点前後の方は同じような点数が獲得できるようなレベルにしているつもりです。)

●前半の5模試で・・・
 ①自分の“立ち位置”(弱点はどこか、強みはどこか、他に減点の原因は何かなど)は確認できたでしょうか・・・
 ②①を踏まえて、本番へ向けた補強策を考えて学習を進められているでしょうか・・・
●模試そのもののトライのみで終わらせることなく、模試の結果・内容を踏まえての自らの学習の強化(周辺知識の拡大・深化や弱点の補強、それらによる“応用力(活用力)”や想像力などの養成)が大切だと思います。
●模試のマチガイ(➪正解)を“覚える”のではなく、なぜ間違ったのか、出来なかったのかなどを考えながら学習を深化させることを期待しています。
👍👍👍 🐕 👍👍👍
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