漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

漢検1級 29-2向け模擬試験問題 その6

2017年08月31日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●本日、お知らせしていたとおり、<29-2向け模試>(その6)を配信します。今回の追加模試は(その6)と(その7)で最終の予定です。現時点での実力等の確認にご利用ください。
●なお、今回の<その6>の得点範囲は、140~183ぐらいを想定しています。前回の本番の29-1で160点前後が取れている人は、本模試でも160超は十分見込めるレベルの問題だと思います・・・なお、上限の183点も相当“甘く”みているので、高得点者で実力のある方は、それ以上の点数は十分取れると思います・・・。さて、どうでしょうか・・・。

<29-2向け 漢検1級 模擬試験問題 その6>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.遥岑を眺望す  
2.本義に乖繆す 
3.祖廟にて燔燎す 
4.煢煢と孤景に対し、怛咤し肺肝糜る  
5.夏日の晨光、煬燿とす 
6.矜寡孤独の民多し 
7.兵士は青窄の襯衫を着した 
8.村の翁嫗の村醪を賞味した 
9.庭燎、晢晢たり 
10.戦陣の鼓鉦が鳴る 
11.楞伽経は禅についても説く  
12.意気、烋烋たり  
13.甲骨の鑽鑿形態を研究する 
14.木版刷りに馬楝を用いる    
15.功無き者は富むと雖も芬華する所なし 
16.厥宗、噬膚す 
17.奇異玉石諸物、譎怪多し
18.互いに攻訐する様にては宜しからざる 
19.常に誠を成して厚賂を受く 
20.寡婦、緯は不恤するも宗周の隕を憂う 
21.腰もかがまり目もる  
22.金属をかす  
23.之を仰げば弥高く、之をれば弥堅し 
24.徳音、孔だ、し 
25.の木は落葉高木だ 
26.辛亥の年に中国で政変があった  
27.米つ男等、恐れ惑いて蹲る 
28.山上でが鳴り響く 
29.吐綬鶏は、本当にを吐いているように見える
30.魚類はで水中の浮沈を調節する  

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.気えの良い娘だ     
2.ズシに調度品を入れる  
3.安佚を貪り、キョウシな生活をおくる 
4.風紀のビンランを危惧する
5.ブチの犬を飼っている 
6.神社でヒチリキの演奏を聴く 
7.ニベなく拒絶された
8.ゲジュで仏徳を賛嘆する  
9.奮闘むなしく、到頭、コト切れた 
10.西瓜に砂糖をマブして食す  
11.居酒屋でトグロを巻いている 
12.外国の有名音楽家をショウヘイする 
13.渓谷の水がソウソウと流れる 
14.その冷遇をエンボウする者が無きにしも非ず  
15.中国チュウサツ大使として滞在している 
16.犯した罪によってチュウサツされた 
17.タンビ的な作風で知られた小説家だ  
18.その詩歌にタンビの声を発する 
19.エソは上等な蒲鉾の材料となる 
20.シカと承った 

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.人に疑われやすいことをすること。
2.退くことと進み出ること。進退。
3.遠い土地へ遊学すること。
4.悲しみや憤懣で胸がつまり、また、むせぶこと。
5.長く治らない病気。持病。
<語群>
(じゅうとく、せきあ、おゆう、ふきゅう、しょきゅう、けんじょ、かり、ぎじ)

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
( 1 )塗羹 ( 2 )之変 ( 3 )不羈 ( 4 )露宿 ( 5 )殷辛
浮雲( 6 ) 黄茅( 7 ) 鹿死( 8 ) 僧伽( 9 ) 実践( 10 )
<語群>
〈えいじつ、はくい、すいしゅ、かき、ふうさん、じんぱん、らんま、きゅうこう、こうせい、そうそう)

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.おごりたかぶらない人のたとえ
2.離れ離れになっている夫婦が互いを思い合っていることのたとえ
3.仮の姿を打ち明けて真の姿を明らかにすること
4.天地の始まり
5.24節気72候の一つ、小暑の中の名称。
<四字熟語群>
( 雲雨巫山 蟋蟀居壁  巫雲蜀雨 馮異大樹 鴇羽之嗟  開天闢地 雁字鶯梭 開権顕実 )

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.怪士 2.鐙靼 3.膝甲 4.通古斯 5.鷸子 
6.自鳴琴 7.長吻虻 8.酔魚草 9.洋玉蘭 10.鴨跖草

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.臚言 - 2.臚える 
イ.3.肄威 - 4.肄う 
ウ.5.訌争 - 6.訌め 
エ.7.孱鈍 - 8.孱る 
オ.9.舛駁 - 10.舛じる 

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.子午 2.和睦 3.怨女 4.致仕  5.遅疑 
6.背馳 7.庶民 8.郷里 9.不審 10.文身     
<語群>
(かいはい、かいが、ふんゆ、さっせい、かんい、せっかつ、じょうれい、こうふ、ぼうゆう、ゆうげき)

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.カショの国に遊ぶ   
2.ソウリン実ちて囹圄空し  
3.命を知る者はガンショウの下に立たず 
4.スウジョウに詢る  
5.天下にキキ多くして民弥貧し 
6.外言はコンに入れず、内言はコンを出でず
7.ジョウキョも木を断ち、水滴も石を穿つ
8.酒は天の美禄、天下をイヨウす 
9.キョウランを既倒に廻らす 
10.白頭新の如く、ケイガイ故の如し  

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(はじめに・・・文章題(A)は旧字体のまま掲載しています・・・悪しからずご了承ください・・・)
(A)「・・・衣がへは更衣とも書きて夏の初めに綿入れを脱ぎ1.アワセに着かふることをいふ。特にこの句に更衣を用ゐたるは今は二人の者が世帯を持ちて平穏に暮らしをる事を現はさんがためにして、これらの言廻し取り合せなど総て老練の極なり。人世の複雑なる事実を取り来りてかくまでに詠みこなすこと、蕪村が一大俳家として芭蕉以外に一 2.キシを立てたる所以なり。ア.因にいふ、この趣向は小説の上にはありふれたりといへども、蕪村時代にはまだ箇様な小説はなかりしものなり。蕪村はイ.慥かに小説的思想を有したり。

一、日に焦げたる老翁鍬を肩にし一枝の桃花を折りてウ.田畝より帰り、老婆3.カンイし終りて柴門の辺りに佇み暗にこれを迎ふれば、飢雀その間を窺ひ井戸端の乾飯を啄む、これ4.ガボクにして美術的なる趣向ならん。十数畳の大広間片側に金屏風を繞めぐらし、十四、五の少女一枝の牡丹を伐り来りてこれを花瓶にエ.挿まんとすれば頻りにその名を呼ぶ者あり、少女驚いて耳をオ.欹つればをかしや檐頭の5.オウム6.エイジツ7.ウんでこの戯れを為すなり。これ婉麗にして美術的なる趣向ならん。ガボクと婉麗と共にこれを美術的にせんと欲せば、物のガボクと物の婉麗とを選択するの必要あるのみならず、これを美術的に配合するの必要あるなり。しかれども配合の美術的なると否とは理論の上にて説明するはカ.難し。実際の上に評論するを善しとす。・・・」(俳諧大要・正岡子規)

(B)「文字は尚とうと(たっと)ばれなかったが、しかし、思想が軽んじられておったわけではない。一万三千の怪物の中には哲学者も少なくはなかった。ただ、彼らの8.ゴイははなはだ貧弱だったので、最もむずかしい大問題が、最も無邪気な言葉でもって考えられておった。彼らは流沙河の河底にそれぞれ考える店を張り、ために、この河底には一脈の哲学的憂鬱が漂うていたほどである。ある賢明な老魚は、美しい庭を買い、明るい窓の下で、永遠の悔いなき幸福について9.メイソウしておった。ある高貴な魚族は、美しいキ.縞のある鮮緑の藻の蔭で、竪琴をかき鳴らしながら、宇宙の音楽的調和をク.讃えておった。醜く・鈍く・ばか正直な・それでいて、自分の愚かな苦悩を隠そうともしない悟浄は、こうした知的な妖怪どもの間で、いい10.ナブりものになった。一人の聡明そうな怪物が、悟浄に向かい、真面目くさって言うた。「真理とはなんぞや?」そしてケ.渠の返辞をも待たず、嘲笑を口辺に浮かべてコ.大胯に歩み去った・・・」(悟浄出世・中島敦)
👍👍👍 🐔 👍👍👍

<29-2向け 漢検1級 模擬試験問題 その6 標準解答>
(一)
1.ようしん:はるか遠くに見える峰。 2.かいびゅう:そむきあやまる。もとりあやまる。 3.はんりょう:①やく、また、もやす ②庭で火をたく。天や祖先を祭るために行う。 4.だった・だつた:痛み悲しむさま 5.ようよう:光り輝く 6.かんか 7.しんさん (23-3過去問) 8.そんろう *翁嫗(おうう)・・・「翁媼」なら“おうおう” 9.せいせい *調べた範囲では“セイセイ”。 10.こせい *既出*漢検2よみ。大字源には“こしょう”読みもあるが・・・。なお、さかさまの「鉦鼓」は“しょうこ”(大字源は“しょうこ・せいこ”) 11.りょうがきょう:中期大乗仏教経典の一つ。  12.こうこう:意気の強くさかんなさま 13.さんさく 14.ばれん 15.ふんか *芬華:花かぐわし、名誉「功ある者は顕栄せられ、功無き者は富むと雖も芬華する所なし」(商君 列伝)*「史記 商君列伝」 商鞅のこと。 16.ぜいふ:深くかみいる意。*文意:その仲間が深く結合する。君臣の間がうまくいくこと。 17.けっかい:めずらしくあやしい、また、そのもの。 18.こうけつ 19.こうろ:①厚くまいないする。多大な賄賂。②十分な心づけ。 *ここは②の意味。 20.ふじゅつ:憂えない。救済しない。 *「不恤緯(フジュツイ)」の故事。
21.ただ(る)竹取物語から変形(下二) *糜爛ビランの「糜」も同様だが・・・ 22.と(かす)  *漢検2には“かわ(かす)”訓掲載ナシ・・・。この文だけだと“かわ(かす)”でも✖にはならないだろう・・・。 23.き(れば) 24.かた(し)(詩経・小雅・隰柔) 25.にれ 26.かのとい 27.か(つ)(過去問) 28.かみなり  29.ひも・くみひも 30.うきぶくろ・ふえ
(二)
1.延(え):心ばえ、気だて。気質。 2.厨子・(「龕」も可と思う) 3.驕侈(漢検2) 4.紊乱 5.斑・駁・駮 6.篳篥 7.鮸膠・鰾膠  *「鮸」だけでは魚の名なので、多分✖か・・・ 8.偈頌 9.縡(*「“事”切れる」でも〇・・・書き問題としては拙問だった)  10.塗(す) 11.蜷局・塒 12.招聘 13.淙淙 (漢検2)*水がよどみなくさらさらと流れるさま。また、その音。 14.怨望:(漢検2・広辞苑)うらみに思うこと。うらみ。「その処遇を―する者が無きにしも非(あら)ず」 15.駐箚(*「駐紮」でも〇と思う) 16.誅殺 17.耽美(漢検2) 18.嘆美・歎美 19.鱛 20.聢
(三)
1.瓜李(かり):(大字源)人に疑われやすいことをすること。瓜李之嫌(カリのケン)。瓜田李下。
2.巻舒(けんじょ):①巻くこととのばすこと。縮むこととのび広がること。伸縮。 ②退くことと進み出ること。進退
3.負笈(ふきゅう): 書物を入れた 笈 ( おい ) を背負って遠隔地へ勉学に出ること。遊学 。(漢検2)本を入れたかごを背負うこと。転じて、遠い土地へ遊学すること。笈(おい)を負う。
4.於邑・於悒 (おゆう):悲しみや憤懣で胸がつまり、また、むせぶこと *漢検2掲載熟語「於邑」
「於邑(オユウ)」=(大字源・「於」の方での掲載)①悲しんで気分のふさぐさま=於悒 ②憤ってかっとなるさま (大字源も「邑」の方で掲載の「於邑」=「悲しみや憤懣で胸がつまり、また、むせぶこと」となっている。)
(松陰)・・・死に臨みて相於邑(おゆう)するは・・・:於悒。悲しみのため気持ちがふさがる。煩悶愁苦すること。
5.積痾(せきあ):(漢検2・大見出し)長く治らない病気。持病。「―に苦しむ」 類)宿痾
(四)
問1
1.塵飯 2.滄桑 3.曠世 4.風餐 5.夏癸 6.翳日 7.白葦 8.誰手 9.藍摩 10.躬行
*鹿死誰手(ロクシスイシュ):天下の統一が誰の手になるかわからない状態。勝敗が決まらない状態。
問2
1.ふうい 2.しょくう 3.かいごん 4.へきち 5.しっしゅつ
(参考)
1.馮異大樹(ふういたいじゅ) おごりたかぶらない人のたとえ
2.巫雲蜀雨(ふうんしょくう) 離れ離れになっている夫婦が互いを思い合っていることのたとえ。(ダミー)雲雨巫山 (男女の情交をいう)
(ダミー)鴇羽之嗟(ほううのさ):戦場で兵士が父母を思う心・なげき
3.開権顕実(かいごんけんじつ):仮の姿を打ち明けて真の姿を明らかにすること
4.開天闢地(かいてんへきち):天地の始まり
5.蟋蟀居壁:(しっしゅつきょへき):24節気72候の一つ、小暑の中の名称。「蟋蟀が壁で鳴く」(中国)➪日本では「蓮始開:蓮始めて開く」
(ダミー)雁字鶯梭(がんじおうさ):漢詩文の字句を修飾すること
(五)
1.あやかし 2.みずお 3.はいだて 4.ツングース 5.つぶり 
6.オルゴール 7.つりあぶ 8.ふじうつぎ 9.たいさんぼく 10.つゆくさ
(六)
1.ろげん 2.つた(える) *世上に伝える語
3.いい 4.なら(う) *威儀をならう
5.こうそう 6.うちわも(め)
7.せんどん 8.おと(る) 
9.せんばく  10.いりま(じる) *入り交じって統一がない。駁:バク、ハク、まだら、ぶち、なじ(る)、ま(じる) *駁(ま)じる
(参考)*孱鈍(センドン):(大字源)劣っていて鈍い。   *孱弱 ー 孱い よわ(い)
(七)
1.卯酉      2.尤隙(「有隙」・「有郤」という熟語もほぼ同様の意味あり。これも✖にはできないと思うが、漢検さんがどう判断するかは不明) 3.曠夫 4.釈褐  5.敢為
6.乖悖(乖背)  7.烝黎 8.枌楡 9.怪訝 10.箚青 
(参考)
*烝黎(じょうれい):(大字源)庶民。烝民。烝庶。多くの民。
  (漢検2)烝民ジョウミン:多くの人民。庶民。万民。
類)黎民(レイミン) 「蒸民」とも書く。
*枌楡(ふんゆ):(漢検2)①ニレの木。 ②神聖な場所。神社。 ③郷里
*怪訝(けげん・かいが) =不審
(漢検2)理由・事情がわからず合点がいかないこと。
あやしみ、いぶかしく思うこと。「―な面持ち」「―な顔をする」
類)怪疑・不審 「カイガ」とも読む。
*箚青(さっせい・とうせい) 
(漢検2)皮膚に針や刃物で傷をつけ、色素を刺し入れる彫り物。入れ墨。
類)刺青(シセイ)・(いれずみ)    =文身
対義)子午=南北 卯酉=東西
   和睦⇔尤隙(ユウゲキ):なかたがい。いさかい。
   怨女⇔曠夫 
   仕官=せっかつ   (釈 褐)⇔致仕  *広辞苑 
遅疑⇔敢為 過去問  
(八)
1.華胥 2.倉廩 3.巌牆 (過去問) 4.芻蕘(過去問) 5.忌諱(過去問)
6.梱 7.縄鋸 8.頤養 9.狂瀾 10.傾蓋
(参考)
故事)読み方(書き下し文)はいろいろあるようだ・・・
・外言はコン(梱)に入れず 男は公務に関することを家庭では言わない。梱は、しきみ。しきい。外言:内言(婦人の仕事に関する言)の対。
 *礼記・曲礼:「外言は梱に入れず、内言は梱を出でず」 
*内言:(「内」の項では)婦女のことば。妻妾のことば。
・内言は梱を出でず/内言は梱より出ず:家庭内の婦女子の話は家の敷居の外には持ち出さない。外言は梱に入らず、内言は梱より出でず/外言は梱(門の内外の仕切)より入らず。内言は梱より出ず。
 *梱:コン
  訓:しきみ・こり・こうり  *“こり・こうり”は和語(大字源)
意味①しきみ。門や部屋の内外のしきり。 ②しばる。たばねる。「梱包」
③こり。こうり(行李)。竹やヤナギの枝で編んだかご。
また、包装した荷物やそれを数える語。
(九)
1.袷 *「褶」でもOKかも。 2.旗幟 3.浣衣 *「澣衣」でも✖にはならないと思う。 4.雅樸 (広辞苑:優雅と質樸) 5.鸚鵡 6.永日 7.倦 (1級漢字の「惓む」でも〇になるだろう)  8.語彙 9.瞑想10.嬲
ア.ちなみ イ.たし(か) ウ.でんぽ エ.はさ(まん) (*“さしはさ(まん)”とも読めるが、原文ルビは“はさ(まん)”) オ.そばだ(つれば) カ.かた(し) キ.しま ク.たた(えて) ケ.かれ コ.おおまた 
👍👍👍 🐔 👍👍👍
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<29-2向け模試>(その6)&(その7)のこと

2017年08月31日 | 日記
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●ヒマだから、今、ホトトギスの鳴き声をYouTube 動画で聞いてる(笑)・・・
・なぜかというに、「不」を大字源で調べていたら、

 「不如帰(フジョキ)(=子規 =杜鵑(トケン)=蜀魄(ショクハク)):ほととぎす。鳴き声が不如帰去と鳴いているように聞こえるからという。
 
 と書いてあったから、ホントに“不如帰去”(フジョキキョ?)って聞こえるのかどうかを確かめてみた(失笑)

 ・・・やはり、“トッキョキョカキョク(特許許可局)”としか聞こえない・・・ははは、中国の人と日本では聞こえ方というか、聞きとめ方が違うのかな・・・

・そういえば、久しく手賀沼散歩&鳥見も出来ていない・・・そろそろ、復活しようかしら・・・でもヘルメットつけないと乗らせないなんて言ってるんで、今、ちょっと躊躇・思案中・・・
・昨年の今頃は、郭公をよく撮った、ホトトギスもいたのだが、姿は見えず、声だけだった・・・やはり、“トッキョキョカキョク”と聞こえたけど、その声だったので、ホントに“カッコウ、カッコウ”と聞こえる郭公とは違って、やはりホトトギスだというのがわかった・・・これは我孫子北新田の端、利根川に近い所での話・・・
・手賀沼ではツツドリをよく見かけた・・・でも、このツツドリは鳴いたのを聞いたことがない・・・漢字では「鷆」だが、今みたら、鷆(つつどり)は漢検2には掲載されていないんだ・・・しょもない・・・

 <漢字辞典>
 鷆:シン、テン、デン、つつどり、よたか
 <漢検2>
 鷆:シン・テン・デン 訓)よたか
 意味:鳥の名。かすい(蚊吸)。よたか(夜鷹)の別称。

●緊急告知どおり、29-2向け模試(その6)&(その7)を作った・・・
・ヒマだから、“想定得点幅”を試算してみた(笑)
・分野別(書き取りから文章題までの9分野別)に、
 ①かなり難問と思われるもの
 ②必ずしも難問ではないが、間違えてしまうかも知れない設問
 ③①&②以外・・・間違えたら、かなり“ヤバイ”設問
 の設問数を数えて、計算してみた・・・かなりヒマじゃ(大笑)・・・

・詳細の開示は後日のお楽しみということで、試算の結果を示すと・・・
 <その6>140~183 
 <その7>147~183
 だった・・・それほど意識したわけではないが、それなりの幅に収まっていた・・・
 偶然だけど想定の最高得点が同じだったことには我ながらビックリした・・・。また、想定得点の下限は相当“甘く”みての結果なので、本番の29-1で160点前後が取れている人は、本模試でも160超は十分見込めるレベルの問題だと思います・・・なお、上限の183点も相当“甘く”みているので、高得点者・実力のある方は、それ以上の点数は十分取れると思います・・・

・さて、本日の午後あるいは遅くとも明日(9/1)には、<その6>を配信する予定です・・・お楽しみください(笑)・・・

👍👍👍 🐔 👍👍👍
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<緊急告知>29-2向け模試、あと2回発信します・・・

2017年08月29日 | 日記
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●今朝、7-11で、29-2受検申し込み完了~。今のところ、前回よりは体調はかなり良い状態で推移しているようなので、今度は楽しみ~🎶
●年に3回の楽しみ&刺激なので逃す手はナシ・・・それにしても、受験はせずに学習を継続したりブログでさまざまな情報を発信している方には頭が下がる・・・
●私はどちらかといえば、あくまで(自分の)受検がメイン目的で、本ブログもそれに関連、付随する形・内容での記事となってる・・・他人様のお役にも立てようとの思いはもちろん根底にあるのですが、自分の受検にも役立てようとするねらいで書いている・・・記事も模試も、自分でまとめて、(受検のために)記憶に定着させようとして作っているようなところがある・・・
●だから、他人様のためだけに、せっせと記事や模試を作っている方々のような真似は、私には到底できない・・・本当に感心してしまう・・・これ、皮肉でもなんでもなく、本当に本心からです・・・

●さて、表題の<緊急告知>のとおり、あと2回ほど、29-2向け模試を追加発信しようと考えています。その後、学習していて、
 ・それなりに材料が溜まっちゃったこと
 ・次回(29-3向け模試)まで温めておこうかどうか迷ったけど、もし万一、これらの模試で作ろうとしている設問が29-2本番で出ちゃったら申し訳ないなと思ったこと
などから、思い切って、2回追加発信することとしました。
●ご愛読・ご利用いただいている方々の、またのチャレンジを大いに期待しています。

●発信時期は、早ければ、今週末あたりから来週初めにかけてを想定しています。よろしくお願いいたします。

以上、<緊急告知>、お知らせでした~👍👍👍
コメント (4)
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熟語の読み・一字訓読(その109:準1以下):舛

2017年08月29日 | 熟語の読み(音・訓) ー準1級以下-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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◎◎◎漢検2辞典に沿って、準1以下の漢字の、気になる訓読みに対応する熟語などを調べる<熟語の読み・一字訓読(準1以下)>シリーズを始めています。準1以下といっても1級漢字を含む熟語などもあり、少しはお役に立つと思っています。◎◎◎
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●29-1までに間に合わず、かつ、事故のため中断していたシリーズを再開しています。漢検2の頁とは順不同です。
●準1以下の漢字については、自分の調べたいところ(不明なところ、興味あるところ抔)のみ、調べて記載していますのでお含み置きください。
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<舛:セン、そむ(く)、あやま(る)、いりま(じる)>
(漢検2)
音訓:セン そむく・いりまじる *あやま(る)訓の掲載ナシ。でも、“あやま(る)”訓に対応する音熟語は以下のとおり、掲載されている
意味:①そむく。たがう。「舛互」 ②誤る。まちがう。「舛誤」「舛謬(センビュウ)」 ③いりまじる。乱れる。 
大見出し:舛誤(センゴ)
舛誤(センゴ):誤ること。また、誤り。類)舛謬(センビュウ)

(大字源)
舛互(センゴ):①そむきたがう。②互いに入り交じる。交錯する。
舛訛・舛譌(センカ):そむきあやまる。舛誤。
舛逆(センギャク):そむきさからう。あべこべになる。
舛午・舛忤(センゴ):そむきたがう。違背する。
舛差(センサ):ちがい。くいちがい。
舛錯(センサク):①入り交じる。錯乱。②そむきたがう。たがい乱れる。(他辞典)舛錯(センサク):物事が反対になって乱れる、入り混じる 
舛殊(センシュ):たがい、ことなる。
舛馳(センチ):たがいに反対になる。そむきあう。「分流舛馳し、東海に注ぐ」 
 (他の辞典)舛馳(センチ):逆の方向に進む、それぞれ勝手なやり方で行う 
舛駁(センバク):入り交じって統一がない。駁:バク、ハク、まだら、ぶち、なじ(る)、ま(じる)
舛謬(センビュウ):あやまる。あやまり。謬舛。舛誤。
舛濫(センラン):そむきみだれる。誤謬。
違舛(イセン):たがう。まちがえる。
乖舛(カイセン):くいちがう。そむきもとる。差誤。
紛舛(フンセン):みだれそむく。

<参考>既出記事中から「舛」で検索したもの・・・上記と重複するものはほぼ省いている・・・

・「生命には舛差(センサ)なし
  *舛差(センサ):食い違い 「性命無舛差」(=性命ニハ舛差無シ)(梅尭臣の詩)
・「舛命(センメイ)の苦を閲し尽したらしい」
(<文章題その23>「伊沢蘭軒」(史伝:蘭軒とその二子の生涯を細叙)より。 
  *舛命の苦:境涯がままならないこと。「セン」は、そむくの意。(原文注))
・(其道舛駁、其言也不中=)ソノ道ハ舛駁ニシテ、ソノ言ヤ中ラズ(荘子)
  *舛駁(センバク):それぞれに食い違って統一がない

訛舛(カセン) :あやまりたがう。差訛。違訛。
淆舛(コウセン):まじる
乖舛(カイセン):そむきもとる
舛錯ー舛じる せんさく-いりま(じる)
 
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熟語の読み・一字訓読(その108:準1以下):尤

2017年08月28日 | 熟語の読み(音・訓) ー準1級以下-
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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◎◎◎漢検2辞典に沿って、準1以下の漢字の、気になる訓読みに対応する熟語などを調べる<熟語の読み・一字訓読(準1以下)>シリーズを始めています。準1以下といっても1級漢字を含む熟語などもあり、少しはお役に立つと思っています。◎◎◎
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●29-1までに間に合わず、かつ、事故のため中断していたシリーズを再開しています。漢検2の頁とは順不同です。
●準1以下の漢字については、自分の調べたいところ(不明なところ、興味あるところ抔)のみ、調べて記載していますのでお含み置きください。
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<尤:ユウ、もっと(も)、とが(める)、すぐ(れる)>
(漢検2)
音訓:ユウ もっとも・すぐれる・とがめる
意味:①もっとも。(ア)そのとおり。(イ)ただし。 ②ことなる。すぐれる。すぐれている。とりわけ。「尤異」「尤物」 ③とがめる。非難する。
大見出し:尤める(とが-める) 尤も(もっと-も) 尤物(ユウブツ)

尤も(もっと-も):①道理に合っていること。納得できるさま。「君の意見も―だ」 ②ただし。とはいえ。「―、彼女には関係ないことだが」 ③とりわけ。はなはだ。ずばぬけて。「―すぐれている」
尤物(ユウブツ):①すぐれた人物や物。「なかなかの―だ」 ②美人。
(余談)
 *大字源によれば、「尤も(もっと-も)」は和語で、漢検2の意味「③とりわけ。はなはだ。ずばぬけて。・・・」は、大字源「尤(ユウ)」の字義⑥「もっとも。とりわけ。はなはだ。類)最・甚」となっており、本来、和語の「尤も」とは意味が異なるようなのだが、現行では、広辞苑でも「尤も・最も(副詞):第一にすぐれて。最高に。極めて。」となっており、「最も」の意味で「尤も」と書いても良いようだ・・・。
 (注)広辞苑では「最も・尤も」とは別建てで、「尤も:①道理にかなうこと。道理至極なこと。②そうはいうものの。但し。はたまた。」とはあるが・・・。

その他熟語(大字源)
尤異(ユウイ):特に優れている。
尤違(ユウイ):うらみそむく。*「尤」に“うらむ。あやしむ。また、うらみ。”の意味あり。
尤悔(ユウカイ):心にとがめ後悔すべき事柄。
尤諱(ユウキ):とりわけ忌むべきこと。死をいう。
尤隙(ユウゲキ):なかたがい。いさかい。
尤詬(ユウコウ):とがめと、はずかしめ。
尤最(ユウサイ):特に優れている。最上。極上。
尤者(ユウシャ):特に優れてよいもの。
尤人(ユウジン):他人をとがめる。人をあしざまに責める。「天を怨まず、人を尤めず」(論語)
尤絶(ユウゼツ):とりわけ優れている。
尤態(ユウタイ):際立った器量・態度。
尤物(ユウブツ):(略・・・漢検2とほぼ同じ)

効尤(コウユウ)・効郵(コウユウ):他人の過ちを知りながら、そのまねをする。尤・郵は、過失の意。
➪「尤而効ㇾ之」(とがめてこれにならう):他人の非をとがめながら、自分もまたそのまねをする。効尤。
*「尤」に、“とが。とがめ。あやまち。失敗。”の意あり。

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日居月諸=居諸、日就月将=就将

2017年08月27日 | 漢検1級高得点獲得のためには
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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日居月諸=居諸
・記憶に新しい<28-1>の文章題で、
「・・・キョショを玩愒するの際、正に以て氷釈理順することを得たり。・・・」(杉田玄白「解体新書」凡例より)で、「キョショ(居諸)」を書かせる難問(?)が出題された・・・。
・以下のとおり、漢検2、漢検四字熟語辞典からでも推測できないことはないが、かなりな難問だったかも・・・でも、広辞苑には、「居諸」そのものズバリの熟語が掲載されていた・・・。
・今度、いつかは、光陰=居諸の類義語問題で出るかもね・・・

(漢検2)
日居月諸(ニッキョゲッショ):①日よ、月よ。君と臣、君主とその夫人、父と母のたとえ。〈『詩経』〉 ②月日が過ぎ去ること。「居」「諸」はともに助字。
(漢検四字熟語辞典)
日居月諸(ニッキョゲッショ):日よ月よ。君と臣、また国君とその夫人、、また父母にたとえる。「居」「諸」は語末の助字。「日や月や」とも読む。
広辞苑
居諸(キョショ):日居月諸の略。「居」「諸」は助辞。日月をいう。光陰。三教指帰「・・・矢の如くして」
(注)「三教指帰」(さんごうしき・さんごうしいき)は、空海による、宗教的寓意小説に仮託した 出家宣言の書。(ウィキペディア)

日就月将=就将
・<29-2向け模試>での訓読み問題で「29.日に就り、月に将(すす)む」の“就(な)り”を読ませる問題を出題しました。
・この文言は、漢検2に、   
 「日に就(な)り月に将(すす)む(ひになりつきにすすむ)」:学業が日に月に進んでいくこと。また、物事が日進月歩でよくなっていくこと。〈『詩経』〉とあるとおり・・・。
・また、「日就月将」は、漢検四字熟語辞典の大項目「日進月歩」の類義語として小さく掲載されている・・・。
・この「日就月将」は、「28-3に向けて <四字熟語&故事成語類>その34 2017年01月31日 | 四字熟語 」記事にて、

 日就月将(にっしゅうげっしょう):(=日進月歩の意) 「日に就(な)り、月に将(すす)む」  
  *「就(な)る」:1級対象 「将(すす)む」:現行訓読みにはナシ。

 と、案内済み。

・今回、大字源で、「日居月諸=居諸」並の熟語を発見・・・

 就将(シュウショウ):(大字源)学問・徳行が日々に成り、月々に進むこと。将は、進むの意。日進月歩。「日就月将」(詩経)

 *語選択あるいは、日進月歩の類義語として出題されるかも(^^)
 *尤も、「居諸」は広辞苑に載っていたが、「就将」は載っていないから、出ないかもしれないけど・・・でも、他にも「居諸」と同じように、文章題で出るかも・・・ということで、以下のとおり、<余談1>&<余談2>にあるようなことも調べてみた・・・

<余談1>
・青空文庫内の文例検索
 検索の仕方が悪いのかもしれないが、「就将」での文例は見当たらなかった・・・あるかもしれないけど・・・

<余談2>
・ネット上では、幾つか「就将」でヒットした・・・その中のひとつ、「牛窓北小学校」(瀬戸内市)の「学区の概要・学校の沿革」にまさに、この“就将”のことが書かれていた・・・
「 本学区は、牛窓町北部に位置し、錦海湾を望む畑作のさかんな農業地域です。
本校は明治5年に開校し、同8年に、山田方谷先生が詩経の中の“日就月将"を引用して「就将小学校」と命名されました。「就将」とは“日進月歩"の意味に解されています。以来、昭和37年に「牛窓北小学校」と校名が変更になるまで、その名は存続していました。この間“就将の心を温(たず)ねる"を本校教育のモットーとして、就将の心が引き継がれてきたため、学区全体に“就将"へのあこがれとそれを誇りに思う気持ちが強く残っています。
現在も「豊かに生きる就将の子を育成する −就将の心を温ね 大きな人間になる−」を教育目標に掲げ、「輝く瞳 光る汗の子どもたち」をめざす子ども像として、“就将"の輝かしい伝統をいつまでも伝えていこうとしています。」

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空竅は神明の戸牖なり・・・

2017年08月27日 | 故事成語類
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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・まだ<29-2向け模試(その1)~(その5)>(と、その補足説明の記事)の閲覧が一定数続いているようだ・・・お役に立てばいいけどなあ・・・補足説明も役に立つと思います・・・
・さて、そろそろ“書き”の練習を始めないとなあ・・・事故のせいで久しく練習していないけど、ちゃんと字が書けるかなあ・・・DSでそろそろやってみようかな・・・目のピントが合うかどうか・・・

●次の故事成語の類は、たぶん役には立たないもの・・・出るとしてもせいぜい“読み”ぐらいかも・・・でも、一応、記録しておく・・・ネットにもあまり無かったようなので・・・ついでに、「竅」関連のその他情報・知識等も載せておく・・・

空竅は神明の戸牖なり(韓非子・喩老篇)
 (通釈)人体の孔、すなわち、目や耳などは人の神明(霊魂)の出入り口である・・・(新釈・漢文大系)

 *大字源にも「空竅」の熟語とこの出典そのものの文あり・・・。
  「空竅(クウキョウ)」:①あな。竅も、あな。②耳・目・鼻・口。「空竅者、神明之戸牖也」
 *韓非子・喩老篇では、この文の後に、何文かつづき、「だから、心が空虚になってはならない」(と、老子は言っているのだ)と、老子の解説をしているのだが、難解・・・だから、この一文だけでは故事でも成語でもなんでもないと思われるが・・・
 *ちなみに、
  韓非子・喩老篇の「喩老」とは、「老子について喩(たとえ・実例・例話)をなす」という意味(漢文大系)。(ついでに)「この篇の前の「解老篇」は、理論的に直接に老子の警句を解説するのが目的であり、喩老篇は例話を示して老子の教訓の趣意を悟らせ、飲み込ませるのが目的である。」(同・漢文大系)ということ・・・。

<空竅について>
 *すでに、「熟語の読み・一字訓読(その30:準1以下):空(あな) 空竅 空道 鑿空 (2017年03月18日 | 熟語の読み(音・訓) ー準1級以下-」のところで、「空竅」は説明ズミだった・・・
 *なお、「竅」のところも漢検ペデイアで検索したら、以下のとおり、「竅」関連熟語が幾つか掲載されている・・・「空竅」もあるが、この項目のところでは説明ナシ・・・。
竅:キョウ 
意味:あな。人体にあるあな。「竅孔」「九竅
下つき:空竅(クウキョウ)・七竅(シチキョウ)
大見出し:竅(あな):気体の出入りする細い口。特に、目・耳などの人体にあるあな。
九竅(キュウキョウ):人体にある九つのあな。口が一つ、目・鼻・耳が各二つ、大小便の二つ。類)九穴
七竅(シチキョウ) :人の頭部にある七つの穴。目・耳・鼻の各二つと口。 類)七穴・七孔

●「竅」関連のその他熟語(大字源)
 竅隙(キョウゲキ):穴や、すきま。 
 竅窕(キョウチョウ):穴を掘って深くする。
 竅穴、穴竅、垣竅(エンキョウ)、瑕竅(カキョウ)、孔竅、竹竅

●過去問関連
 ・竅関(きょうかん)・・・<28-1>文章題読み(記事既出)
 ・百骸九竅(キュウキョウ)の中に物あり(H16ー②) (記事既出)
  *百骸九竅:(「百骸」は多数の骨、「(九竅) 」は両眼・両耳・両鼻孔・口・前陰・後陰の九つの穴、人体を構成しているもの。転じて、 人体。
  「笈の小文」の序文に「百骸九竅の中に物有り。かりに名付けて風羅坊といふ」(「風羅坊」は松尾芭蕉の別号。)
  (注)荘子の「百骸九竅六臓という」が出典か。「物」は心をいうとの事。
  (参考)「風羅坊」:風で破れてしまう羅(うすもの)は、芭蕉の薄い葉をさす。
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熟語の読み・一字訓読(その340):愆

2017年08月27日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●熟語の読み・一字訓読(その340)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。
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<愆:ケン、あやま(る)、あやま(ち)>
(漢検2)
愆:ケン あやま(る)、あやま(ち)
意味:あやまる。あやまつ。あやまち。つみ。とが。「愆怠」「愆失
大見出し:愆ち(あやまち) 愆る(あやま-る) 愆戻(ケンレイ)
愆戻(ケンレイ):あやまち。また、法にそむいて罪を犯すこと。「戻」はもとる、道理にそむく意
愆怠(ケンタイ):(大字源)過ちをしたり怠ったりする。

その他熟語1(大字源)
愆殃(ケンオウ):あやまちや、わざわい。
愆過(ケンカ):あやまち。つみ。
愆悔(ケンカイ):あやまちくいる。
愆期(ケンキ):時期をたがえること。約束の機嫌を破る。*広辞苑にも記載あり
愆義(ケンギ):正しい道を誤る。
愆釁(ケンキン):あやまちと、きず。過失や欠点。
愆序(ケンジョ):順序を誤る。特に、陽気の不順なこと。
愆滞(ケンタイ):誤りをしたり仕事を滞らせたりする。
愆謬(ケンビュウ):あやまち。あやまり。過誤
愆伏(ケンプク):時候が狂い、冬が暖かく、夏が寒いこと。伏は、三伏の酷暑の時。愆陽伏陰の略。
 (参考)伏陰(フクイン):夏の時節に霜や雹が降ることをいう。陽のうちに隠れてある陰の意。
愆尤(ケンユウ):あやまち。過失
愆陽(ケンヨウ):冬なのに暖かいこと。異常気象をいう。
・その他熟語2(既出)
(<溥:フ、あまね(し)、ひろ(い)、おお(きい)、し(く)>の項にて)
 ・おお(きい):溥原=大原、溥愆(フケン)=大きな過失、溥博(「溥博なること天の如し」)

その他、「愆」にかかわる故事成語類・・・何度も既出だが念の為・・・

一語 中たらざれば、即ち愆尤(ケンユウ)駢び集まる(過去問 H14-② 読み問題)
 *「十語の九、中たるも、未だ必ずしも奇と称せず。一語中たらざれば、則ち、愆尤(ケンユウ)駢(なら)び集まる。
   十謀の九、成るも、未だ必ずしも功を帰せず。一謀成らざれば貲議(シギ)叢り興る。君子、寧ろ黙なるも躁なる
   こと毋(な)く、寧ろ拙になるも巧なることなき所以なり。」
  (10のうち、言っている事の9が正しいからと言って、必ずしも優れた人間とは言えず、誤った1の不備に非難が
    集まることがある。戦略の9割が達成できたからと言って、必ずしも大きな功績があるとは言えず、1割の未達
   に誹謗中傷が集まる。これが、上に立つ者は雄弁よりは寡黙で、如才ないより気が利かない方が良いという理由で
   ある。)」(菜根譚)
 *貲議(シギ):この貲は、“呰”(そし・る)の意。

君子に侍するに三愆(サンケン)有り・・・ (注)3つのあやまちのこと
 *「君子に侍するに三愆有り。言未だ之に及ばずして言う、之を躁と謂う。言之に及びて言わず、之を隠と謂う。
   未だ顔色を見ずして言う、之を瞽と謂う。」

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<29-2向け模試>の補足説明 ~対義語・類義語~(後編)

2017年08月25日 | 漢検1級高得点獲得のためには
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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(注意)<29-2向け模試その1~その5>の解答に触れている部分があるので、これからチャレンジしようとされている方はスルーして下さい。
ーはじめにー
・模試に関するコメントを寄せていただいた方、自身のブログなどに解答内容などを開示していただいている方には、あらためて感謝申し上げます。
・とても参考になるとともに、模試を作ってよかった(お役に立てた)と思えることもありました。本記事は、コメントやブログへの返信だけでは言葉足らずだったことを補足するため、また、他の方へ、さらに参考となるかもしれない内容もあるため、(お礼の意味も込めて)、ここに開示するものです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●(前編の骨子)<24-1>から直近<29-1>までの対義語・類義語問題の熟語、全320熟語(全16回分、設問・解答で全320熟語)分析
<全320熟語の内訳>
〇:漢検2辞典掲載熟語(大見出し)
△:漢検2辞典掲載熟語(大見出し以外)
● :漢検2辞典に掲載ナシ
(対義語)
設問 〇67 △5 ●8  
解答 〇67 △6 ●7    
(類義語)
設問 〇66 △5 ●9  
解答 〇68 △9 ●3  

●<29-2向け模試その1~その5>(対義語・類義語問題) 全100熟語の内訳>
(対義語)
設問 〇14 △6 ● 5  
解答 〇 9 △5 ●11   
(類義語)
設問 〇13 △1 ●10 🔺1  
解答 〇 8 △1 ●15 🔺1  
(注):🔺:漢検2掲載かどうか判断微妙な熟語

①一目瞭然、明らかに、今回の模試のほうが過去問よりは難度が高い設定となっている・・・漢検2のベースでは、せいぜい、各模試1~2問しか正解できなさそう・・・ただし、以下のとおり、発想・連想・ヒラメキのヒントとなる漢字の意味や熟語などがあるので、それらを駆使すれば正解にたどりつけないこともないと思われる問題が多いと思う・・・
②“模試”ですから、そのような“勘”を養う意味で設問しています。訓練の役に立てれば幸いです。


<29-2-1>🔺:漢検2掲載かどうか微妙
(対義語)
設問 △1.鰥夫 〇2.致仕 〇3.静謐 〇4.遷都 △5.韜晦
解答 △1.釐婦 ●2.弾冠 〇3.喧擾 ●4.奠鼎 ●5.騁才
(類義語)
設問 〇6.瞞着 〇7.莞爾    🔺8.艀船 〇9.好逑 〇10.復讐
解答 〇6.誑惑 〇7.嫣然・艶然 〇8.端舟 △9.儔儷 🔺10.会稽

*漢検2:〈鰥夫(やもめ・やもお)〉 艀(はしけ):「艀船(はしけぶね)」の略。「会稽(の恥)」:他人から受けた忘れがたい屈辱。

<29-2-2>
(対義語)
設問 〇1.正史 ●2.夙興 〇3.天涯 〇4.犂耕 〇5.牴牾
解答 △1.野乗 〇2.晏起 ●3.地垠 〇4.耨耕 〇5.吻合
(類義語)
設問 △6.熙朝 〇7.仏生会  〇8.侏儒 〇9・諢名 〇10.返書
解答 ●6.盛世 〇7.灌仏会   ●8.矮人 ●9.綽号  ●10.回鯉

<29-2-3>
(対義語)
〇1.苗裔 ●2.歳闌 ●3.下舂 〇4.慟哭 〇5.明瞭
〇1.曩祖 ●2.首祚 ●3.天旭 〇4.哄笑 〇5.汎濫
(類義語)
●6.石梁    〇7.鴻図 〇8.臆病 ●9.慈烏 〇10.穀物
●6.石矼・石杠 ●7.大猷 〇8.怯懦  ●9.孝鳥 〇10.禾稼 

(漢検2)〈慈鳥(からす)〉 *こちらは、音読みなら“ジチョウ”か・・・。

<29-2-4>
(対義語)
設問 ●1.年甫 ●2.地角 〇3.低湿 △4.寒暑(注) ●5.老大人
解答 ●1.臘尾 ●2.天潯 〇3.高燥 ●4.涼燠(注) ●5.大孺人
(類義語)
設問  〇6.想起 ●7.碩画 ●8.煕事 〇9.匳幣 ●10.手本
解答  ●6.喚想 ●7.遠籌 〇8.吉祥 ●9.嫁資 ●10.謨範

*「模範(モハン)」「謨訓」はアリ。選択肢が“もはん”であれば、「模範」でも〇になると思われる。また、大字源では、「 謨範(ボハン・モハン)=手本・模範(大字源)」となっており「謨範」も“もはん”と読むようであるが、漢検2では、こちらの読みは“ぼはん”となっている。

(注)「4.寒暑」は、対義語でなく類義語の問題・・・模試にはその旨修正表示済み。

<29-2-5>
〇1.酷暑 ●2.払晨 〇3.仕官 ●4.山趾  〇5.霊地 
〇1.祁寒 ●2.旁晩 ●3.挂冕 △4.絶巓  ●5.凡境

●6.碩謀 ●7.暁暾 ●8.戦袍  ●9.徽猷 ●10.苟禄
●6.鴻猷 ●7.晨曦 〇8.戎衣 ●9.善謀 ●10.尸素

(漢検2)「払暁」はアリ。「挂冠」はアリ。「徽音」・「徽言」はアリ。「尸禄」・「尸禄」「尸位素餐」はアリ。
  ・・・この辺に発想・連想・ヒラメキのヒントがある。
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<29-2向け模試>の補足説明 ~対義語・類義語~(前編)

2017年08月24日 | 漢検1級高得点獲得のためには
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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(注意)<29-2向け模試その1~その5>の解答に触れている部分があるので、これからチャレンジしようとされている方はスルーして下さい。
ーはじめにー
・模試に関するコメントを寄せていただいた方、自身のブログなどに解答内容などを開示していただいている方には、あらためて感謝申し上げます。
・とても参考になるとともに、模試を作ってよかった(お役に立てた)と思えることもありました。本記事は、コメントやブログへの返信だけでは言葉足らずだったことを補足するため、また、他の方へ、さらに参考となるかもしれない内容もあるため、(お礼の意味も込めて)、ここに開示するものです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●今回の<29-2向け模試その1~その5>(対義語・類義語問題)に触れる前に・・・前編・・・
●ヒマだから、私が受検しだした<24-1>から直近<29-1>までの対義語・類義語問題の熟語、全320熟語(全16回分、設問・解答で全320熟語)を調べてみた・・・

<全320熟語の内訳>
〇:漢検2辞典掲載熟語(大見出し)
△:漢検2辞典掲載熟語(大見出し以外)
● :漢検2辞典に掲載ナシ

(対義語)
設問 〇67 △5 ●8  ●内訳:顕達 潔浄 薀藉 大咎 沈重 質倹 讃歎 褒讃
解答 〇67 △6 ●7  ●内訳:勤恪 跋語 諂佞 矜大 俚語 髦俊 虧欠  
(類義語)
設問 〇66 △5 ●9  ●内訳:孺嬰 蟬髪 頃者 軍船 蟻附 元朝 盗品 登極 遠近
解答 〇68 △9 ●3  ●内訳:播遷 賛襄 鶏旦

(注1)複数回(といってもせいぜい、この期間で2回程度)出題熟語あるも重複してカウント。
(注2)若干の数え間違い、検索ミスあるかもしれないが大勢は変わらないと思う・・・。

<特徴1>
①漢検辞典掲載熟語(大見出し:〇印)だけでも、合格水準の80%超(上記解答個数でいえば対義語・類義語ごとの解答全80個のうち64個超が必要な水準)は、ギリギリ見込めるということがわかる・・・。
②ただし、この分野には、適切な対義・類義の熟語を連想、解釈、選択して正確に記載して解答しなければならないという困難さがある・・・。この辺が、単なる“書き・読み問題”とはレベルが違う分野だということ・・・
③やはり、漢検辞典の大見出し以外の熟語(△印)も重要・・・最低限△印まで熟しておけば、なんとか余裕をもって80%は超過するという感じかもしれない・・・

<特徴2>
・設問の熟語は漢検2非掲載の熟語あるも、大抵は見ればわかりそうな熟語が多い・・・が、稀に、難しい熟語も見られる・・・。

<特徴3>
・●印の解答には、漢検辞典に掲載されている熟語をさかさまにした、いわゆる“さかさま熟語”(勤恪、髦俊)や、「跋語」「俚語」など「跋文」「俚言」などの応用で対応できる熟語もある。この辺は、切羽詰まったときは意識したほうが良い点ではある(^^)なお、それ以外の、相当の難問となったであろう●印の解答はそれほど多くはないという印象である。高得点、満点狙いのチャレンジャー・リピーター以外は、〇印と△印の熟語を重点的に学習したほうが良いと思う。△と●で、均すと1回につき1~2問という感じ・・・2問あるときは80%ギリギリになってしまう・・・

― 24-1~29-1までの対義語・類義語問題 全設問&全回答 分析&評価―
24-1
<対義語>
設問:〇安佚 〇犀利 〇雇傭 〇愉悦 ●顕達   
解答:〇鞅掌 〇駑鈍 〇馘首 〇懊悩 〇淪落   
<類義語>
設問:〇自儘 〇騙詐     △挺身 〇乱丁 〇挂冠 
解答:〇放埒 〇瞞着(瞞著) 〇尽瘁 〇錯簡 〇致仕

24-2
<対義語>
設問:〇岳麓 ●潔浄 〇剴切 △諠譟 〇野趣     
解答:△絶巓 〇汚穢 〇失当 〇静謐 〇雅致   
<類義語>
設問:〇未曽有 〇正鵠 〇悔悛 〇匡弼 〇来駕
解答:〇曠古  △肯綮 〇懺悔 〇誘掖 〇賁臨

24-3
<対義語>
設問:〇劫末 ●薀藉 〇少壮 〇遅疑 ●大咎   
解答:〇開闢 〇狷介 〇老耄 〇敢為 △丕績 
<類義語>
設問:〇供物 ●孺嬰 △誚譲 〇宇内 △表掲
解答:〇神饌 〇孩提 〇譴責 △寰中 〇標榜
*「蘊藉(ウンシャ)・温藉(オンシャ)」はあり。

25-1
<対義語>
設問:〇澹泊 〇掉尾 〇重痾 △喧閙 〇契合  
解答:〇執拗 〇劈頭 〇微恙 〇闃寂 〇扞(捍)格
<類義語>
設問:〇音物 〇読経 〇崩御      〇僻陬   〇倥偬 
解答:〇苞苴 〇諷誦 △登遐(霞・仮) △辺陲(垂)〇繁劇

25-2
<対義語>
設問:〇恢復 △嬾惰 〇投錨 〇麤笨 〇興隆   
解答:〇罹患 ●勤恪 〇解纜 〇細緻 〇陵遅  
<類義語>
設問:〇匹耦 〇誘掖 〇躊躇 〇故轍 〇忸怩
解答:〇伉儷 △提撕 〇躑躅 〇先蹤 〇慙愧
*「恪勤」はあり。

25-3
<対義語>
設問:〇倹素 〇頑健 〇精進 ●沈重 〇安佚   
解答:〇奢侈 〇羸弱 〇懈怠 〇軽躁 〇鞅掌  
<類義語>
設問:〇庶民 △奸黠 〇蹣跚 〇乾坤 〇閑居
解答:〇黎元 〇狡獪 〇蹌踉 〇霄壌 〇栖(棲)遅

26-1
<対義語>
設問:〇裨益 〇緒言 〇信憑 〇微醺 〇禅譲   
解答:〇蠹害 ●跋語 〇猜疑 〇酣酔 〇放伐   
<類義語>
設問:〇累世 〇簡牘 〇欺罔     〇家訓 ●蟬髪  
解答:〇奕葉 △書疏 〇瞞着(瞞著) 〇庭訓 〇雲鬢
*「跋文」はあり

26-2
<対義語>
〇矍鑠 〇直截    〇愚昧 〇直諫 〇曩祖   
〇耄耄 〇迂(紆)曲 〇英邁 ●諂佞 〇苗裔  
<類義語>
〇撩乱 〇卒然 〇寰宇 〇鉛槧 〇曠古 
〇繽紛 〇溘焉 〇輿地 △操觚 〇破天荒

26-3
<対義語>
〇雇傭 〇帰納 〇奔騰 〇嘉尚    〇貧窶  
〇馘首 〇演繹 〇惨落 〇詆毀(譏) 〇殷富  
<類義語>
〇雅量 〇桎梏 〇儔侶 ●頃者    〇朶頤  
〇襟度 〇樊籠 〇儕輩 △輓今(近) 〇垂涎

*④時を表す語に添える助字。「今者(キンシャ)」 はあり。

27-1
<対義語>
●質倹 〇先人 〇興隆 〇懈怠 〇駑駘 
〇贅沢 △後昆 〇陵夷 〇拮据 △騏驥
<類義語>
〇喚声 〇蒼氓 〇揣摩 〇流浪 ●軍船  
〇鯨波 〇黔首 〇忖度 ●播遷 〇艨艟

27-2
<対義語>
〇岳麓  △諠囂 〇恭謙 〇強壮 ●讃歎 
〇山巓(顚)〇闃寂 ●矜大 〇羸弱 〇嘲罵  
<類義語>
●蟻附  〇牴牾  〇誡告 〇甸服 〇苦楽    
〇蝟集 〇扞(捍)格 〇譴責 〇畿内 〇休戚
*「賛歎」はあり

27-3
<対義語>
〇練達 〇奇禍 〇蕪穢 〇旭日 ●褒讃  
〇不堪 〇僥倖 〇膏腴 〇落暉 〇讒謗
<類義語>
〇廃頽 〇懸隔    〇雕琢 〇郷関 〇毫釐
〇式微 〇径(逕)庭 〇鏤刻 〇桑梓 〇錙銖

28-1
<対義語>
〇恢復 〇無礼    〇雅語 〇庸愚 △誚譲   
〇罹患 〇慇懃(殷勤)●俚語  ●髦俊 〇宥免
<類義語>
〇師表 〇輔弼 〇冀求 △僧俗 〇瀑布
〇亀鑑 ●賛襄 〇庶幾 〇緇素 〇飛泉  
*「俚言」はあり *「俊髦」はあり

28-2
<対義語>
〇緻密    〇顕示 〇剛毅 〇隠棲 〇仕官  
〇麤(粗)笨 △韜晦 〇怯懦 〇出廬 〇挂冠
<類義語>
〇黄白  〇湿布 〇騙詐    〇駿逸 〇祝儀
〇阿堵物 〇罨法 〇瞞着(著) 〇翹楚 〇纏頭

28-3
<対義語>
〇曩祖 〇晩成 〇盈満 〇都邑 △醇厚  
〇苗裔 〇夙成 ●虧欠 〇辺陬 〇澆薄  
<類義語>
〇恐惶 〇垂涎 ●天河 〇荼毒 ●元朝  
△畏憚 〇朶頤 〇銀漢 〇蠹害 ●鶏旦  

29-1
<対義語>
〇直諫 〇明晰 〇恬淡 〇鄙俗 〇誹毀  
△諂諛 〇含糊 〇貪婪 〇都雅 〇旌表  
<類義語>
〇囈語 ●盗品 ●登極  ●遠近 〇結納  
〇譫言 〇贓物 〇践祚 △遐邇 〇納采

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埼玉、がんばれ

2017年08月23日 | 日記
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●夏の全国高校野球選手権・・・埼玉・花咲徳栄(はなさきとくはる)、本日決勝!!
・・・相手はあの名門・広島の広陵、チトやな予感がするが・・・

●埼玉県は夏の全国優勝はたしかまだ無いんだよおおおお~・・・

●埼玉県って、どこにいるの?海がないの?世界遺産もないの?たしか“ダサイたま”っていわれてるとこ?・・・とかなんとか、散散、バカにされてるが、この際、そんあこたあ、どうだっていい!!

●なにしろ、全国優勝でとりあえず汚名“挽回”・・・もとい!汚名“返上”だぜえええ~!!・・・特に、西側に住んでる、埼玉を知らない奴らに目に物みせてやれ~!!

●念の為・・・私は生まれも育ちも埼玉県でっす・・・30歳までは埼玉に住んでたんでっす・・・昔昔、近所の上尾高校が、東海大相模と闘った時は甲子園まで応援に行ったんだぜえええ~!!今でも、心は埼玉県人だあ~・・・ちなみに、今年の千葉出身の代表校、知らなかったもんねえ、がはは。

●花咲徳栄は加須市にいるらしい・・・埼玉の本線(JR高崎本線沿線を埼玉の本線と勝手に命名している)からはすこし外れるようだが、それもこの際どうだっていい!がんばれええええ~!!

●広島・広陵には、あの清原を超えるHR量産の怪物がいるらしいなあ・・・チト心配・・・なんか、今年は広島に振り回されてんなあ・・・くっそおおおお~、あほカープ~!!

●花咲徳栄が優勝したら、この際、吉見の百穴も秩父の長瀞も、ついでに7つの海を有する埼玉水上公園も文化遺産への登録申請をしたらどうだあああ~・・・コホン、失礼、言い過ぎました<(_ _)>

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<29-2向け模試>の補足説明 ~訂正のお知らせ~

2017年08月23日 | 漢検1級高得点獲得のためには
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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(注意)<29-2向け模試その1~その5>の解答に触れている部分があるので、これからチャレンジしようとされている方はスルーして下さい。
ーはじめにー
・模試に関するコメントを寄せていただいた方、自身のブログなどに解答内容などを開示していただいている方には、あらためて感謝申し上げます。
・とても参考になるとともに、模試を作ってよかった(お役に立てた)と思えることもありました。本記事は、コメントやブログへの返信だけでは言葉足らずだったことを補足するため、また、他の方へ、さらに参考となるかもしれない内容もあるため、(お礼の意味も込めて)、ここに開示するものです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●<29-2向け模試(その4)>
・(七)の対義語・類義語問題について、以下のとおり、訂正しております。ご迷惑をおかけしました。なお、標準解答にもその旨の説明をいれております。
「(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
 1.年甫 2.地角 3.低湿 4.寒暑(注) 5.老大人
 6.想起 7.碩画 8.煕事 9.匳幣 10.手本

 (注)「4.寒暑」は、対義語でなく類義語の問題です・・・語群からは類義語を選択してお答えください。 」

・(九)の文章題中、「点綴」の読みについて、標準解答には以下の通り2通りの読みの解答に訂正しております。
  
  (点綴)イ.てんてい・てんてつ

●<29-2向け模試(その5)>
・(四)の四字熟語問題について、「満目( 6 )」とあるのを「万目( 6) 」に訂正しております。標準解答のほうも誤記しておりましたので、同様に訂正してあります。失礼しました。

 「(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
   問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
 (20) 2×10
  ( 1 )一呼 ( 2 )皓歯 ( 3 )剛吐 ( 4 )北斗 ( 5 )同音
 万目( 6 ) 竜頭( 7 ) 兵戈( 8 ) 瓶墜( 9 ) 狐死( 10 ) 」

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<29-2向け模試>の補足説明 ~文章題~(後編)

2017年08月22日 | 漢検1級高得点獲得のためには
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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(注意)<29-2向け模試その1~その5>の解答に触れている部分があるので、これからチャレンジしようとされている方はスルーして下さい。
ーはじめにー
・模試に関するコメントを寄せていただいた方、自身のブログなどに解答内容などを開示していただいている方には、あらためて感謝申し上げます。
・とても参考になるとともに、模試を作ってよかった(お役に立てた)と思えることもありました。本記事は、コメントやブログへの返信だけでは言葉足らずだったことを補足するため、また、他の方へ、さらに参考となるかもしれない内容もあるため、(お礼の意味も込めて)、ここに開示するものです。
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●今回の<29-2向け模試その1~その5>文章題(書き問題)・・・後編・・・
・全50問のうち、
 1級熟語26~27 1級以外の熟語23~24  *“前編”で調べた過去問のそれに比べて1級以外の熟語の比率が高かったようだ・・・
 うち、漢検2掲載熟語36~37・・・意外に、漢検2掲載熟語が多く、自分でも吃驚(笑)・・・

・各模試の内訳と若干の補足
<29-2-1>(俳諧大要・正岡子規)・(ひょっとこ 芥川龍之介) 
・1級熟語4 ・それ意外6 (うち、漢検2掲載熟語・単語(〇印 9個

〇1.勁健 〇2.婉麗 〇3.奇警 4.突梯 〇5.野狐禅 〇6.輪廻 〇7.上乗 〇8.艘 〇9.銘仙 〇10.襦袢
 *補足:略。ほぼ漢検辞典掲載熟語だが、文章題なので文脈・文意から適切な熟語を導き出す必要はある・・・。

<29-2-2>(十二支考 鼠に関する民俗と信念 南方熊楠)(野呂松人形 芥川龍之介)(尾生の信 芥川龍之介)
・1級熟語3 ・それ意外7 (うち、漢検2掲載熟語・単語(〇印 8個

〇1.懈怠 〇2.尤物 3.賊魁 〇4.誅戮 〇5.几帳 〇6.素袍(素襖) 〇7.中啓 〇8.頃刻 〇9.蒼茫 10.橋欄
 *補足:「中啓」は漢検2掲載だが、見落としやすく、普段見慣れない熟語なので意外に難かも・・・。「橋欄」はまさに文章題、文脈から判断する要あるため、意外に難しい。

<29-2-3>(「孤独地獄」 芥川龍之介)」(「蜜柑」 芥川龍之介)
・1級熟語6 ・それ意外4 (うち、漢検2掲載熟語・単語(〇印 7個

1.大通 2.粉本 〇3.嫖客 〇4.拵(え) 〇5.顴骨 〇6.隧道 〇7.藁 8.一旒(「一流」でも可) 〇9.蕭索 〇10.揃
 *「大通(ダイツウ)」はいわば歴史的用語・・・「八大通」とか、紀伊国屋文左衛門とか、吉原・札差などなど、江戸の文化・歴史・・・とまでいかなくても、時代小説なんかではよく出てくる熟語・・・この辺の知識がないと苦しいかも。

<29-2-4>「吉田松陰(徳富蘇峰)」
・1級熟語6~7 ・それ意外4~3 (うち、漢検2掲載熟語・単語(〇印 6~7個
〇1.敷衍 〇2.督責 〇3.咄嗟 〇4.妹婿 〇5.後嗣 〇6.檻送 △7.数株 8.悼歌 9.謖々(謖謖) 10.九原

 *漢検2「妹」:意味①:いもうと。年下の女のきょうだい。「妹婿」  ・・・文意からとらえられれば意外に容易・・・
 *漢検2・大見出し:檻送(かんそう):囚人や罪人を檻(おり)に入れたまま送ること。・・・同じく、文意から容易・・・
 *漢検2「」:意味①切り株。木を切ったあとに残った部分。 ②草木を数える語。・・・ウッカリすると「数種」と書いてしまうが、これも注意して文章・文脈をよく読む必要がある・・・
 *「謖」・・・この字は「泣斬馬謖」と、この“松風、松を吹く風の音”を意味する「謖謖(しょくしょく)」ぐらい・・・訓読みもあるが、音読みはこれぐらい覚えておけば良いかも・・・。

<29-2-5>「吉田松陰(徳富蘇峰)」 漢検25ー2文章題(C)と若干ダブったところありましたが・・・(苦笑)
・1級熟語7 ・それ意外3 (うち、漢検2掲載熟語・単語(〇印 6個
1.西陬 〇2.稼穡 〇3.皺腹 〇4.輯睦 〇5.公衙 6.野芹 7.虎皮 〇8.苟安 9.扞挌(〇扞格) 10.千瘡

*「西陬」・・・長門の位置がわからない、地理に弱い人には難問(笑)
*「虎皮」・・・昔の文章や手紙の末尾(「虎皮下」)にはよく使われていたようだ・・・偉い人の座る敷物・・・
*「苟安」・・・「苟且偸安」からでも発想・連想できる。
*「千瘡」・・・「百孔千瘡」から発想可能・・・「千“創”」でも✖にはならないと思う。

*「野芹」・・・これが今回一番の難問と思ったけど・・・
 ・漢検2には、「芹献」「献芹(ケンキン)」の熟語のみ掲載あり。
 ・「献芹」:君主に忠義を尽くすこと。また、それをへりくだっていう語。
 ・このあたりから発想、閃きがあるかどうかというところ・・・とても難しいとは思うけど・・・
 ・一応、かの有名?な村田清風の有名な詩の一節ということ・・・

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<29-2向け模試>の補足説明 ~文章題~(前編)

2017年08月22日 | 漢検1級高得点獲得のためには
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(注意)<29-2向け模試その1~その5>の解答に触れている部分があるので、これからチャレンジしようとされている方はスルーして下さい。
ーはじめにー
・模試に関するコメントを寄せていただいた方、自身のブログなどに解答内容などを開示していただいている方には、あらためて感謝申し上げます。
・とても参考になるとともに、模試を作ってよかった(お役に立てた)と思えることもありました。本記事は、コメントやブログへの返信だけでは言葉足らずだったことを補足するため、また、他の方へ、さらに参考となるかもしれない内容もあるため、(お礼の意味も込めて)、ここに開示するものです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●今回の<29-2向け模試その1~その5>に触れる前に・・・前編・・・
●ヒマだから、私が受検しだした<24-1>から直近<29-1>(全16回分)までの文章題の書き問題全160問を調べてみた・・・

・1級漢字を含む熟語 117熟語 (時系列で、それぞれ、7、6、5、8、8、8、7、7、10、8、7、8、7、8、7、6個)
・それ以外の熟語    43熟語 (時系列で、それぞれ、3、4、5、2、2、2、3、3、 0、2、3、2、3、2、3、4個)

<特徴1>
①もっと1級以外の熟語が出題されていると思ったら、そうでもなかった・・・大体2~3個ぐらいか・・・ただ、最近は3、4個と、ちょっと1級以外の熟語の数が多くなっているような気がする・・・しかも漢字は簡単でも熟語となると難しい熟語となっている(「諸彦」「居諸」「朝宗」「迂拙」など)
②1級熟語は「書き問題」よりは難しい熟語が多いが、一般的によく目にする熟語なので難度は大したことはない感じ・・・
③熟字・当て字の“書き問題”がある・・・縮緬(ちりめん)、蝙蝠傘(こうもりがさ)・・・
 *最近では、文章題でなく、書き問題で<斑気>(むらき)を書かせる問題があった・・・。
 *一般的にかなりの通用度のある熟字・当て字は“書き問題”にもなることがあるってことか・・・。
<特徴その2>
①複数回出題の熟語・・・「邯鄲」「須臾」「訓詁」・・・
②漢検が好きな漢字(笑)・・・「万“頃”(ばんけい)」「“頃”刻(きょうこく)」 「田“疇”」「“疇”昔」・・・

●過去16回分の書き問題のうち、1級熟語以外の熟語
(時系列で) 
3( 勃勃 孝順 間諜 ) 
4( 賦(フ)す 鬱乎 江渚 一粟 ) 
5( 星宿 揺曳 生得 余(予)輩 万頃 )
2( 汲汲(汲々) 粟中 )
2( 坦途 厭(いと)う ) 
2( 赤縄 同穴 ) 
3( 集(すだ)く 比周 出師 ) 
3( 因由 貪利 郷原(愿) ) 
0(ー) 
2( 宛(えん)として 頃刻(きょうこく) ) 
3( 家産 器皿 閏(うるう) )  
2( 方寸 謂(いい) ) 
3( 諸彦 江湖 居諸 ) 
2( 神(御)輿 雲集 ) 
3( 繡口(錦心) 簾中 嘉(よみ)す )  
4( 朝宗 膏血 迂拙 祖考 )

●過去16回分の標準解答・・・書き読みとも・・・*読み問題がたまに書き問題になることもあるので念の為・・・なお、本当は、文意・文脈から解くべき問題・熟語もあるので、あくまで参考までの掲載です・・・厳密には文章題そのものに当ることが肝要です。

<24-1>
(書き)艱難 勃勃 徘徊 瀟洒(瀟灑) 稟賦 孝順 慷慨(忼愾) 杞憂 間諜 讒奏
(読み)屯蹇(ちゅんけん) 愴(いた)む 枉(ま)げて 毎(つね)に 煙靄(えんあい) 嫩緑(どんりょく) 鬱葱(うっそう) 鹵莽(ろもう) 凶歉(きょうけん) 漫(みだ)りに
<24-2>
(書き)嘯(いて) 烏鵲 鬱乎 舳艫 賦(フ)す 江渚 (滄海の)一粟 須臾 沈淪 疇昔 
(読み)幽壑(ゆうがく) 故(ことさら)に 困(くる)しめ 槊(ほこ) 麋鹿(びろく) 眇(びょう)たる 猜忌(さいき) 攀援(はんえん) 忠愨(ちゅうかく) 寒窶(かんく)
<24-3>
(書き)繽紛 霰 靡(かして) 星宿 揺曳 困憊 生得 簇出 余(予)輩 万頃 
(読み)瑩朗(えいろう) 顫(ふる)える 裹(つつ)みて 篩(ふる)い落せし 屢見(るけん) 纔(わず)かに 耳(のみ) 抔(など) 椎髻(ついけい・すいけい) 田疇(でんちゅう)
<25-1>
(書き)汲汲(汲々) 蓴羹 粟中 翫(玩)弄 琴瑟 邯鄲 怯懦 攘夷 天誅 剽悍・慓悍 
(読み)豕(いのこ・い) 一榻(いっとう) 睥睨(へいげい) 鐺裏(とうり) 瓦缶(がふ) 敲(たた)き 糾(ただ)せば 顰(ひそ)み 狎(な)れ 恃(たの)む
<25-2>
(書き)坦途 髣髴(彷彿) 縋(すが)る・攀(すが)る 陋劣 嫋嫋(嫋々) 万籟 裨補 厭(いと)う 敵愾 宮闕
(読み)舒(の)び 凭(よ)る 白堊(はくあ・はくあく) 山巓(さんてん) 聳立(しょうりつ) 罅隙(かげき) 富贍(ふせん・ふうせん) 怡然(いぜん) 公衙(こうが) 耕耨(こうどう)
<25-3>
(書き)媚態 花蕾 荊棘 荒蕪 塵埃 天稟 赤縄 細瑾 同穴 拮据
(読み)恃(たの)む 瑕(きず) 垢膩(こうじ・くに) 掩(おお)い 窘蹙(きんしゅく) 不羈(ふき) 鬩(せめ)ぐ 螽羽(しゅうう) 困阨(こんやく) 蹉跌(さてつ)
<26-1>
(書き)瑪瑙 袱紗(帛紗・服紗) 玲瓏 婆娑 揉(搓)まれる 須臾 集(すだ)く 比周 苟且 出師
(読み)葡萄茶(えびちゃ) 袷(あわせ) 嬌(なまめ)かしき 挈(ひっさげ)たる 漫(そぞ)ろ 遑(いとま) 簷馬(ふうりん・えんば)(孤灯)一穂(いっすい)(の光・・・) 徘徊(はいかい) 薨(こう)じ
<26-2>
(書き)咆哮 雷霆 稠密・綢密 因由 街衢 汚穢 貪利 面諛 郷原(愿) 狷介
(読み)毬(いが) 僵(たお)れて 纏(まと)い 躓(つまず)いて 軒楹(けんえい) 庭砌(ていせい) 闕(か)く 労劬(ろうく) 倚頼(いらい) 跌蕩(てっとう)
<26-3>
(書き)呻(き) 鏝 疼(く) 稗史(小説) 嗜(耆)む 巨擘 纏綿 淫(婬)靡 屹立 社稷
(読み)黜陟(ちゅっちょく) 緘黙(かんもく) 閹奴(えんど) 夐(はる)か  嚮(さき)の 鄙猥(ひわい) 搏噬(はくぜい) 迄(およ)びて 綢繆(ちゅうびゅう) 偸安(とうあん)
<27-1>
(書き)燦(粲)然 宛(えん)として 朝暾 澎(彭)湃 汎汎・泛泛 島嶼・嶋渚 頃刻(きょうこく) 睫・睫毛 縮緬 真鍮 
(読み)縹緲(ひょうびょう) 絢煥(けんかん) 縷々(るる) 藕糸(ぐうし) 倏忽(しゅくこつ・しゅっこく) 繚繞(りょうじょう) 雁金額(かりがねびたい) 刳(えぐ)られた 稍(やや) 鏤(ちりば)んでいる
<27-2>
(書き)覿面 双鬢 家産 侘・佗(わび)しい 器皿 跋渉 霄壤 須臾 閏(うるう) 廁(かわや)
(読み)俤(おもかげ) 纔(わず)か 顳顬(こめかみ) 烹調(ほうちょう) 街衢(がいく) 一柬(いっかん) 輒(すなわ)ち 歠(すす)って 毎(つね)に (筆を)秉(と)る
<27-3>
(書き)睥睨(俾倪) 叱咤 躊躇 訓詁 晨星 煩瑣 囹圄・囹圉 方寸 提撕 謂(いい)
(読み)循(したが)って 冉々(ぜんぜん) 俟(ま)ちて 邇(ちか)き 穿鑿(せんさく) 罕(まれ)なり 落寞(らくばく) 一跌(いってつ) 忿戻(ふんれい) 秉(へい)といい操というも・・・
<28-1>
(書き)睚眥 屠(る) 鞅掌 塵埃 筐(篋)底 諸彦 江湖 箕裘 邯鄲 居諸
(読み)(名を)藉(か)りて 瞋恚(しんい・しんに) 瀛海(えいかい) 童丱(どうかん) 鑽味(さんみ) 疎鹵(そろ) 稍(やや) 厭飫(えんよ) 玩愒(がんかい) 竅関(きょうかん)
<28-2>
(書き)靉靆 羹 誂(え) 神(御)輿 蕭条 黎民 諷諫 疇昔 雲集 操觚
窈窕(ようちょう) 蟠(わだかま)れば 炙(あぶ)り 規箴(きしん) 羈絆(きはん) 倣(なら)い 釁(きん) 陟(のぼ)す 黜(しりぞ)く 闕(か)くる
<28-3>
(書き)繡口(錦心) 贖・貲(あがな)う 恬(てん)として 簾中 嘉(よみ)す (賢遠ざかり)佞(ねい)親しむ 狡猾 奢侈 訓詁 滔滔
(読み)塵寰(じんかん) 熾(さか)ん 淪胥(りんしょ) 譎黠(けっかつ) 酖毒(ちんどく) 逾(こ)ゆる 傷(そこ)ない 繁衍(はんえん) 鏨砕(さくさい) 遏(とど)めて
<29-1>
(書き)朝宗 蝙蝠(こうもり)(傘) 轆轤 玻璃 滴瀝 商賈(估) 膏血 迂拙 介冑 祖考
(読み)万弩(ばんど) 衣袂(いべい) 突兀(とっこつ) 闔都(こうと) 擯(しりぞ)け 賜賚(しらい) 鷙鳥(しちょう) 搏撃(はくげき) 大蠹(だいと・たいと) 耆旧(ききゅう)
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熟語の読み・一字訓読(その339):拌 范 笵 泛(ホウ)

2017年08月22日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その339)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。
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<拌:ハン、す(てる)、さ(ける)、わ(る)、かきま(ぜる)>
(漢検2)
・読みは同様。
・意味 :①かきまぜる。「攪拌(カクハン)・(コウハン)」 ②さける。さく。わける。わる。類)判 ③すてる。
・攪拌(カクハン):かきまわすこと。かきまぜること。「・・・機」「コウハン」の慣用読み。

*「拌」については、「新・手賀沼散歩1101(その2)不堪佃田 佃 這坊子 邁  拌 2014年11月01日 | 新・手賀沼散歩(漢字修練)」にて案内済みだが、あらためて、以下のとおり。

 す(てる):拌命(ハンメイ)=命がけ
 さ(ける):拌蚌(ハンボウ)=はまぐりを裂く 
 わ(る) :拌捨(ハンシャ)=わける、わけすてる
 かきま(ぜる):拌入、拌和、攪拌 :まぜる、かきまぜる

 (注1)「拌蚌(ハンボウ)」は、大字源では、“まばぐりを割って珠を取ること。”となっているので、「わ(る)」にも対応するかも。
 (注2)既出問題で、
    「③攪拌(  ) ー 攪(  )ぜる、拌(  )ぜる
     ③攪拌(かくはん、こうはん) ー 攪(ま)ぜる、拌(かきま)ぜる」 
    としているように、 「攪(ま)ぜる」「拌(かきま)ぜる」と訓読みが異なるので注意する要がある。
   (参考)
    攪:カク、コウ、みだ(す)、ま(ぜる)
 
<范:ハン、いがた、かた、のり>
(漢検2)
・読みは同様。
・意味:①はち(蜂)。虫の名。 ②かた。いがた(鋳型)。 ③のり。規範。 類)②③笵(ハン)・範
・熟語掲載ナシ。
(既出)「熟語の読み・一字訓読(その236) 苴 苳 范 苻 苹 2016年04月20日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-」
 <范:ハン、いがた、かた、のり> *「くさカンムリ」の「范」の熟語はほとんど人名。
 ・いがた、かた:「笵」に通ず。
 ・のり:「法」「範」に通ず。

<笵:ハン、のり、いがた>
(漢検2)
・読み:ハン のり *“いがた”訓掲載ナシ。
・意味:①かた。いがた(鋳型)。 ②のり(法)。法律。 類)①②范(ハン)・範 (参考)「範」の異体字とする説もある。
・熟語:熔笵(ヨウハン):鋳型の考古学上の呼称。
(既出)「熟語の読み・一字訓読(その195)」
 <笵:ハン、のり、いがた>   *「笵」は「範」
 ・のり:軌範(笵)、範(笵)例、軌範(笵)・・・
・いがた:笵金=鋳込む、範(笵)型=鋳型、笵埴=型で土器をつくる、鎔範(笵)・・・
 (*いがた:土でつくるのが「型」、金でつくるのが「鎔」、竹でつくるのが「範・笵」・・・)

<泛:ハン、ホウ、う(かぶ)、う(かべる)、ひろ(い)、あまね(く)、くつがえ(す)>
(漢検2)
・音・訓とも全部掲載アリ。
・🈩ハン ①うかぶ。うかべる。ただよう。「泛舟」 ②ひろい。あまねく。「泛論」 類)①②氾(ハン)・汎(ハン)
 🈔ホウ くつがえす。ひっくりかえす。
・下つき:🈩 飄泛(ヒョウハン)・浮泛(フハン)
・大見出し:泛かぶ(う-かぶ) 〈泛子〉(うき) 泛称(ハンショウ) 泛泛(ハンパン) 泛論(ハンロン)

*泛・・・“ホウ”音の熟語が「泛駕(ホウガ之馬)」「泛(ホウショウ)」以外に無いか調べたが、やはりなかった・・・だから、“ホウ”音の熟語は、「泛駕(ホウガ)之馬)」「泛(ホウショウ)」だけ覚えておけば大丈夫のようだ・・・

(参考)「汎(ホウショウ)」

漢検2:水を形容する語。 
大字源:🈔ホウ(漢音)フ(呉音) くつがえす。ひっくりかえす。
    「大后酒恐、自起泛ㇾ孝恵巵」 同)覆 (*この漢文はよくわからないから無視。でもこれも“ホウ”と読むようだ・・・)
    🈪ホウ(漢音)ボウ(呉音)①水の音 ②(畳韻)「汎(ホウショウ)」は、声のかすかなさま。
*漢検2と大字源では解釈・意味が違うようだ、ははは。

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