漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

間関 間間 (関関)

2018年07月01日 | 気をつけたい同音異義熟語
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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               <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>     <一跌を経れば一知を長ず>     
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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(読書記録「宮城谷昌光 「呉漢」 (上・下)」のところに記載していたけど、その一部を<気をつけたい同音異義語>にも収録・・・)

●「間関流離(カンカンリュウリ)」:たびたび苦難にあい諸方を放浪すること。
 *この四字熟語はあるようだ・・・
 *大辞林では、
●「間関(かんかん):鳥がなだらかに鳴くさま。また、その声。 「 -たる鶯の語りは/太平記 4」」
  となっているが、
 *大字源では、
●「間関(かんかん)」
  ①道路が険しくて行き悩むさま。人生に困難が多いのにたとえる。
  ②車のくさびのきしむ音のさま。
  ③鳥の鳴く声のさま。
  となっており、小説の中および四字熟語の意味としては、大字源の意味①が適当・・・(大辞林だけだと、なんのことかわからんと思う)

 *なお、大字源を調べていたら「間関」の隣に「間間(カンカン、まま)」というのもあったので、後学のために記録しておく。

●間間:①カンカン:こせこせして物に区別をつけたがるさま。一説に、好んで他人の事をのぞき見ること。(荘子・斉物論)「小知間間」 
   ②(国語)まま:おりおり。おりふし。

●ついでに、「関関(カンカン)」というのも有名・・・漢検2にもアリ・・・
 「関雎の化:カンショのカ:夫婦の仲がよくて礼儀正しく、家庭が円満であることのたとえ。
       文王と后妃の仲むつまじいようすを歌ったものといわれる『詩経』の詩から。単に「関雎」ともいう。
       「関雎」は、「関関(カンカン)たる雎鳩(ショキュウ)」の略。「関関」は、和らいださま。「雎鳩」は、雌雄の仲がよいというミサゴ。

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気をつけたい同音異義熟語(は行~わ行)

2018年06月11日 | 気をつけたい同音異義熟語
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               <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>     <一跌を経れば一知を長ず>     
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・偶然は準備のできていない人を助けない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●魄力(はくりょく):意志の力。精神の力。
●迫力(はくりょく):圧迫する力。人の心に迫る力。

●爬行(はこう):はって行くこと。
●跛行(はこう):①びっこをひいて行くこと。②釣り合いのとれないこと。順調でないこと。「・・・景気」

●煩冗(はんじょう):わずらわしく、くだくだしいこと
●煩擾(はんじょう):わずらわしく、乱れること。ごたごたと乱れること。
●繁冗(はんじょう):無用の事が多くて、くだくだしいこと。
 *これは、出されたらどれがどれやら分からない・・・「擾」は、乱れる意。「煩」と「繁」は、“わずらわしい”か“無用”かの意で区別か・・・。

●煩縟(はんじょく):わずわらしく、くだくだしいこと
●繁縟(はんじょく):①(繁文縟礼の略)こまごましくわずらわしいこと ②種々様々な色どり。

●攀援(はんえん):(漢検2)①よじのぼること。②頼りにすること。
●攀縁(はんえん):(漢検2)①「攀援」に同じ。(よじのぼること。頼りにすること。) ②俗事に心ひかれてかかわりあうこと ③怒ること

●汎濫(はんらん);(下記の漢検2記載内容参照)
●氾濫(はんらん):(広辞苑)①水のみなぎりあふれること。②洪水になること。③転じて、(好ましくない)ものがあふれるほどに出回っていること。「悪書の・・・」
<漢検2記載内容>
「汎濫
 ①河川などの水が増し、あふれ出ること。
 ②物があふれるほど多く出まわること。特に、好ましくないものにいう。
 ③あいまいなこと。不確定なこと。「権利という―な名称」
 ①②「氾濫」とも書く。                      」
 *①②の意味は「氾濫」でもOKということ・・・逆に言えば、③の意味のときは、「汎濫」という熟語のみということ・・・。
 *この③の意味の「汎濫」の出典は、どうも、史記の「老子韓非列伝」の中の、
 「・・・汎濫博文、則多而久之。・・・」=「汎濫博文ならば、則ち多しとして之を久し(充分である)とせらる・・・」かららしい。この出典の文章も今一、難しくてよくわからないが・・・。
・各辞典、この出典で、ここでの「汎濫」の意味は、
 <大字源>うわついたことば、でたらめ
 <漢字源>うわついたことば
 <大漢和>でたらめなことば、不確実なことば
 (<字通>は、(この出典は無く)「溢れ満ちる」という意味のみ・・・)

●飄眇(ひょうびょう)・縹渺(ひょうびょう) *いずれも漢検2掲載熟語  *本カテゴリーに個別記事あり。

●覆育(ふいく):(“ふういく”とも)(広辞苑)天地が万物をおおい育てること。また、父兄が子弟をまもり育てる恩徳。
 (漢検2)覆育(フイク):天地が万物をおおって守り育てること。「フウイク・フクイク」とも読む。
●扶育(ふいく):世話をして育てること。 
●傅育(ふいく):かしずき育てること。

●粉飾(フンショク):(漢検2)①よく見せようとして、うわべを装い飾ること。「事実を―して報告する」 ②「粉飾決算」の略。「扮飾」と書けば、身なりを飾る意になる。
●扮飾(フンショク):(漢検2)①身なりをかざり、よそおうこと。みづくろい。 ②化粧すること。「粉飾」と書けば、りっぱに見せようとする意になる。

●蜂起(ほうき)・鋒起(ほうき):*いずれも漢検2掲載熟語  *本カテゴリーに個別記事あり。

●妄議(ぼうぎ):道理の通らない議論。でたらめな議論。
●謀議(ぼうぎ):計画し相談すること。計画の相談。 
●謗議(ぼうぎ):悪口を言うこと。あしざまに批評すること。

●旁午(ぼうご):①縦横に入り乱れること ②往来の激しいこと
●夢後(ぼうご):死後、後世

●報効(ほうこう):(広辞苑)恩にむくいて力をつくすこと。 (デジタル大辞泉):功を立てて恩にむくいること。「久年の御恩に対し、 一日の―をも遂げず」〈樗牛・滝口入道〉 
●報公(ほうこう):(広辞苑)真剣に公事につとめること。
*他に「奉公」、「奉行(ホウコウ・ぶぎょう)」・・・略・・・

●芳醇(ほうじゅん):酒のかおり高く味のよいこと。また、その酒。
●豊潤(ほうじゅん):ゆたかでうるおいのあること
●芳潤(ほうじゅん):かんばしく、うるおいのあること
*以上の熟語はすべて漢検2にも掲載アリ。

●茫然(ぼうぜん):(デジタル大辞泉)①漠然としてつかみどころのないさま。「茫然とした前途」「必要あることを弁ぜず…―たる論を主張するは」〈鉄腸・ 花間鶯〉②「呆然(ぼうぜん)」に同じ。「物に見惚れて―たる他国者の」〈魯文・高橋阿伝)
 *広辞苑には「茫然自失:あっけにとられて、我を忘れてしまうさま」しかナシ。
(漢検2)①ぼんやりとして、とりとめがないようす。 ②気が抜けて、ぼんやりしているようす。*②:「呆然・惘然」とも書く。
●呆然(ぼうぜん):(広辞苑)①気抜けしてぼんやりしたさま。「焼け落ちた家を前に・・・とする」②あっけにとられるさま。「・・・と立ちすくむ」
         (漢検2)①驚いて、あっけにとられるさま。類)啞然(アゼン) ②気が抜けて、ぼんやりするさま。「―と空を見上げる」
              *「惘然」、②:「茫然」とも書く。
●厖然(ぼうぜん):(広辞苑)非常に大きなさま。(漢検2)豊かで大きいさま。むっくりと大きいさま。「尨然」とも書く。
●惘然(ぼうぜん):(広辞苑)➪「呆然」に同じ。
         (漢検2)①驚いてあっけにとられるさま。 ②気が抜けてぼんやりするさま。 *「呆然」、 ②「茫然」とも書く。「モウゼン」とも読む。

●澎湃・彭湃(ほうはい)/「滂湃」「滂沛」 *いずれも漢検2掲載熟語 *本カテゴリーに個別記事あり。

●豊年(ほうねん):(略)
●芳年(ほうねん):(大辞林)若い時の年月。青春。 類)少壮。(新漢語林)➪ 芳紀(:国語)若い年ごろの女性の年齢。妙齢。芳年。芳齢。)
         (広辞苑)若い人の年。青春。
●逢年(ほうねん):(大字源)豊年にめぐりあう。*新漢語林・広辞苑ナシ。 (漢検2)③ゆたか。「逢年」

●昧昧(まいまい):(新漢語林)①夜明けや日ぐれなどの、ほの暗いさま ②深く思い沈むさま ③手厚いさま。丁寧なさま。④暗いさま
         (大辞林)①よあけ。明らかになろうとする。②深く思うさま。③暗いさま。④手厚い。純厚。
●眛眛(まいまい):(30-1文章題書き取り原文の熟語)(大漢和、字通、漢字源、新漢語林、大辞林、広辞苑などでは、見当たらず) 
●毎毎(まいまい):(新漢語林)つねづね。いつも。 *広辞苑、大辞林もほぼ同じ。
●毎毎(マイマイ):(漢検2)いつも。つねづね。たびたび。そのたびごと。類)毎回・毎度
●毎毎(まいまい・ばいばい):(新漢語林)①おろかなさま。混乱しているさま。「天下毎毎大乱(テンカマイマイとして大いに乱る)」(荘子)➪世の中が収拾のつかないほどに混乱する。 ②草や穀物がさかんい生えるさま。「原田毎毎(ゲンデンバイバイたり)」(左伝)➪田んぼの草が青々と茂っている。
●毎毎(まいまい・ばいばい):(大字源)①つねづね。いつも。しきりに。しばしば。②暗いさま。「故天下毎毎大乱」(荘子)③田の美しいさま。「原田毎毎」(左伝)
●苺苺(ばいばい・まいまい):(新漢語林)草や田が青々として美しいさま。
              (大字源)①草がさかんに生えるさま。②田の美しいさま。
●邁邁(まいまい):(新漢語林・大字源)よろこばないさま。一説に、顧みないさま。
 
 *漢検30-1文章題「眛眛」が原文の熟語だった由。*「毎毎(まいまい・ばいばい)」の読みと意味が新漢語林と大字源で異なっている。

●濛雨(もうう):空をかき曇らせて降りしきる小雨。そぼ降る雨。
●猛雨(もうう):はげしく降る雨。豪雨。

●夜鶴(やかく):①夜、巣ごもりする鶴。また、夜鳴く鶴。②親が子を思う愛情の深いたとえ。夜の鶴。
●野鶴(やかく):野にいる鶴。仕官しないで民間にいる人のたとえにもいう。「閑雲野鶴」

●有司(ゆうし):役人のこと。
●遊士(ゆうし):①浪人に同じ。②遊蕩にふける男。たわれお。みやびお。③春秋戦国時代の遊説者。諸侯抗争の時に、政策をたずさえて歴訪し、採用を乞うた者。
●遊子(ゆうし):家を離れて他郷にある人。旅人。旅客。
●友視(ゆうし):(明治期の語)友として見ること。友として扱うこと。
●優士(ゆうし):役者。俳優。
●猶子(ゆうし):①(礼記)兄弟の子。甥。姪。②兄弟・親戚、または他人の子を養って自分の子としたもの。・・・
*以上、広辞苑。 

●邀撃(ようげき):むかえうつこと。迎撃。
●要撃(ようげき):待ちぶせしてうつこと。
(参考) ●要劇(ようげき):要職にあっていそがしいこと。

●誉望(よぼう):名誉と声望。ほまれ。 ほまれ=ほめられて光栄あること。評判の良いこと。また、そのような行い。名誉。名声。*漢検2ナシ
●輿望(よぼう):世間の人から寄せられている期待。「過疎地の―を担う医師」類)衆望
 
●磊嵬(らいかい):山などがけわしく高大なさま
●磊塊(らいかい):①積み重なった多くの石瑰 ②平らでないさま ③転じて、積み重なった不平

●雷動(らいどう):雷の鳴り渡るようにどよめき騒ぎ立てること
●雷同(らいどう):(雷が響くと物が同時にこの響きに応ずる意)自分に定見がなくて、みだりに他の説に同意すること。「付和雷同」

●闌干(らんかん):(漢検2)①「闌(てすり)」に同じ。 ②涙がとめどなく流れ落ちるさま。 ③星や月の光が、きらめくさま。 ①「欄干」とも書く。*広辞苑にも「②星または月が輝いて、きらきらするさま」とある。 また、①~③に加えて、「縦横に散り乱れるさま」もアリ。
●瀾汗(らんかん):(大字源)①波の大きくうねるさま「洪濤瀾汗」 ②涙のはらはら流れるさま
(漢検2)「瀾:なみ(波)。おおなみ。また、なみだつ。「瀾汗」「瀾漫」」
●欄干・欄杆(らんかん):(広辞苑)・・・おばしま・てすり。「蘭干」とも書く。

●爛汗(らんかん):模様の彩りのさま(大漢和)
●爛旰(らんかん):あざやかなさま。「爛汗」に同じ。(大漢和)
 (大字源):爛汗=爛旰=彩りの美しいさま  (字通)爛汗=あざやかなさま *「爛旰」は掲載ナシ。(漢字源)掲載ナシ。

*「星や月の光が、きらめくさま。」は、「闌干」だけのようだ。
*「涙のはらはら流れるさま」は、「瀾汗」「闌干」どちらでもOKのようだ。

●濫妨・乱妨(らんぼう):①荒れまわること。荒らすこと。②掠奪すること。うばいとること。
●乱暴(らんぼう):①荒々しい振る舞いをすること。無法な振る舞い。②粗雑であるさま。

●瀾漫(らんまん)/爛漫(らんまん):(個別記事アリ。当該記事参照。)

●里俗(りぞく):地方の風習。土地のならわし。
●俚俗(りぞく):田舎びていること。また、そのさま。鄙俗。

●流覧(りゅうらん):見渡すこと。目をとおすこと。
●劉覧・瀏覧(りゅうらん):①通覧すること。目をとおすこと。②他人が見ることの尊敬語。

●屡述(るじゅつ):しばしば述べること。 
●縷述(るじゅつ):こまごまと述べること。

●霊祀(れいし):神霊または死者の霊をまつること
●霊祠(れいし):霊験あらたかな、ほこら。

●牢乎(ろうこ):かたくしっかりとして動かない・・・「牢乎とした個性・・・」「牢乎とした思想・・・」
●牢固(ろうこ):しっかりとして丈夫・・・「牢固とした城砦・・・」「牢固とした城・・・」

●老悴(ろうすい):老いてやつれること
●老衰(ろうすい):老いて心身の衰えること

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気をつけたい同音異義熟語(さ行~な行)

2018年06月11日 | 気をつけたい同音異義熟語
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               <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>     <一跌を経れば一知を長ず>     
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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●撮記(さっき):要点をつまんで書き記すこと。また、その記録。
●箚記(さっき):読書して得た所を随時に書き記した書。とうき。

●颯颯(さっさつ):①風の吹くさま。「風は―と冷く吹いて」〈鏡花・註文帳〉②人柄などが、さっぱりしたさわやかな印象を与えるさま。「心事を丸出にして―と応接す可し」〈福沢・学問)
 (広辞苑)①あっさりとしたさま。さらりとしたさま。②風の音。また、風の吹くさま。ささ。
 (漢検2)颯颯(サッサツ):さっと風の吹き起こるさま。また、その風の音。「―と吹きわたる秋風」 類)颯然
●察察(さっさつ):①細かいところまで見逃さないこと。「―の明を以て他の身の弱点を狙撃すれば」〈福沢・福翁百話〉②汚れのないこと。潔白。「其人の―明鏡の如くなるに於て」〈福沢・福翁百話)
 (広辞苑)①わずらわしいほどこまかなさま。 ②潔白なさま。
●扎扎(さっさつ):(字通)布を織る音、ものを数える音。(大字源)布を織る音のさま。同)札札

●雑鬧(ざっとう):騒がしくこみあうこと
●雑踏・雑沓(ざっとう):多人数でこみあうこと。ひとごみ。

●慙悸(ざんき):恥じて心におそれおののくこと
●慙愧・慚愧(ざんき):恥じ入ること、悪口を言うこと・そしること

●徙移(しい):(広辞苑)うつること、移転、移徙。
●徙倚(しい):さまよう。たちもとおる。行ったり来たりする。
      (漢検2)徙:意味:うつる。場所を変える。うつす。「徙倚(シイ)」「徙居」
      (漢検2)倚:「下つき:徙倚(シイ)」
 ブログ内問題「彽回=徙倚」などで出題・・・
 (大字源)徙倚(シイ):さまよう。たちもとおる。行ったり来たりする。
 (その他)徙倚(シイ):徘徊する・うろつく意。また、だらしないさまにも使われる。他例:「独り徙倚して而、彷す」(楚辞) 

●熾昌(ししょう):勢いがさかんなこと。さかんにわき起こること。
●熾盛(しじょう・しせい):火が燃え上がるように盛んなこと。気勢の盛んなさま。
*同音ではないが、間違いやすそうなので載せている・・・。

●綽綽(しゃくしゃく):(広辞苑)ゆったりとして、せまらないさま。ゆとりのあるさま。こせつかないさま。「余裕・・・」
●灼灼(しゃくしゃく):(広辞苑)①光り輝くさま。②花が盛りのさま。
●爍爍(しゃくしゃく):(広辞苑)光りかがやくさま。
●灼爍(しゃくしゃく):(広辞苑)①光り耀くさま。②つややかな色のさま。

(注)灼灼・爍爍・灼爍:さらに詳しくは、「熟語の読み・一字訓読(その57:準1以下):灼灼 灼爍 灼鑠 爍爍 鑠鑠」(2017年04月08日 | 熟語の読み(音・訓) ー準1級以下 )の記事を参照ください。広辞苑の説明と若干異なるものもあります。

●赦罪(しゃざい):罪を許すこと
●謝罪(しゃざい):罪やあやまちをわびること

●恂恂(じゅんじゅん):(漢検2)①まことあるさま。まじめなさま。 ②おそれつつしむさま。
            (広辞苑)①まめやかなさま。真心のあるさま。②おそれつつしむさま。
●循循(じゅんじゅん):(漢検2)①順序にしたがうさま。秩序正しいさま。 ②物事にこだわらないさま。ゆったりとしたさま。
●順順(じゅんじゅん):(漢検2)序にしたがって物事を進めること。「―に話す」 類)順次
●諄諄(じゅんじゅん):(漢検2)よくわかるように何度も繰り返し、ていねいに説くようす。「生徒に―と諭す」 類)懇切・懇懇 *「くどくど」と読めば別の意になる。
           (広辞苑)①ていねいに繰り返し教えいましめるさま。「・・・と説く」 ②まめやかにいそしむさま。

●情誼/情義/情宜(じょうぎ):(個別記事アリ・・・当該記事参照)

●蕭殺(しょうさつ):秋風が草木を枯らし、しぼませる、ものさみしいさま
●蕭颯(しょうさつ):秋風がのもさびしく吹くさま

●聳峙(しょうじ):山などが高くそびえたつこと
●霄峙(しょうじ):天空に高くそばだつ
 *漢検2掲載内容
「聳峙(ショウジ)」:山などが高くそびえ立つこと。 (類)聳立(ショウリツ)・屹立(キツリツ)
「霄峙(ショウジ)」:漢検2:「峙」の下付き:意味説明ナシ。

●升平・昇平(・昌平)(しょうへい):国運が盛んで世の中が平和に治まっていること。
 *漢検2熟語は「升平・昇平」   *広辞苑では、「昇平・升平・昌平」
●承平(しょうへい):(広辞苑)代々太平が続くこと。 (漢検2大見出し)平和な世が長く続くこと。

●奨揚(しょうよう):続ける気を持たすべくほめること
●賞揚・称揚(しょうよう):ほめあげること

●掌理(しょうり):(広辞苑)取り扱って処理すること。➪*****燮理との比較***
●燮理(しょうり):(広辞苑)やわらげおさめること。ほどよくととのえること。宰相が国を治めることにいう。「陰陽を・・・する」

●峭立(しょうりつ):(広辞苑)きりたつようにそびえること。「岩石-せる峻険の谷地/肉弾 忠温」(大辞林)
●聳立(しょうりつ):(漢検2)山などがひときわ高くそびえること。類)聳峙(ショウジ)・屹立(キツリツ)
(デジタル大辞泉)聳立:まわりの物よりもひときわ高くそびえ立つこと。「聳立する雄峰」

●憔慮(しょうりょ):(大字源)やせる思いをする。苦しみおもう。(その他)やせる思いで悩む、なやみおもう など
●焦慮(しょうりょ):(広辞苑)心をいらだたせること。焦心。(その他) 気をもむ。心がいらだつ。あせる。Ⅱ 憔慮・・・しょうりょ
(漢検2)憔:意味:やつれる。やせおとろえる。「憔悴(ショウスイ)」「憔慮」

●舒緩(じょかん)・舒巻(じょかん)・舒閑(じょかん):*いずれも漢検2掲載熟語  *本カテゴリーに個別記事あり。

●人寰(じんかん):人の住んでいるところ。世の中。
●塵寰(じんかん)=俗世間、塵界、けがれた世界。

●垂拱(すいきょう):(衣の袖を垂れ、手をこまぬく意)何事もせず、傍観すること。多く、天下がよく治まることの形容。垂裳。
●垂教(すいきょう):教えを垂れること。教えること。垂訓。
●睡郷(すいきょう):夢の中で魂が通うという里。夢のうち。
●酔郷(すいきょう):①酒を飲んで酔う所。また、よっぱらいの天国。②酔って心地よい状態を別天地にたとえた語。
●酔狂・粋狂(すいきょう):-略-
*以上、広辞苑。

●静淑(せいしゅく):しずかでしとやかなこと
●静粛(せいしゅく):静かにつつしんでいること、静かでしんとしていること 
●整粛(せいしゅく):おごそかにととのうこと

●井井(せいせい):①物事が整って秩序あるさま。井然。②きよく静かなさま。変わらないさま。
●菁菁(せいせい):(広辞苑)草木の茂って盛んなさま *「青青(せいせい)」は、“あおあおとしたさま”。
●淒淒・凄凄(せいせい):(広辞苑)寒さがきびしいさま、さびしく痛ましいさま、涼しく風の吹くさま。雲の起るさま。
●悽悽(せいせい) :(広辞苑)①悲しみいたむこと 悽然。。②飢え病むこと。
●棲棲・栖栖(せいせい) :(広辞苑)いそがしいさま、心が落ち着かないさま
●済済(せいせい):(広辞苑)(ふるくは“セイゼイ”とも)①多くて盛んなさま。さいさい。「多士・・・」②多用・多忙なこと。
●整斉・斉整(せいせい):(広辞苑)ととのいそろっていること。ととのえそろえること。
(参考)
 ①他に、
 「盛世(せいせい)」:盛んな御代(みよ)
 「清世(せいせい)」:清らかに治まる世。大平の世。清時。
 「済世(せいせい)」➪済世(さいせい):(荘子)世の弊害を除き人民をすくいたすけること。
 「惺惺(せいせい)」:頭がはっきりしている、明晰である、意識がしっかりしている。また、心が落ち着いて静かなさま。
 「猩猩(せいせい)」:犬の鳴き声  注:「猩猩(ショウジョウ)」は別義。
 「晢晢(せいせい)」:星などの光るさま。「明星セイセイたり・・・」 注:(大漢和・字通ともに「セイセイ」 )

 ②他にまだ、「生生」「世世」「正正」「清清」などがあるが、わかりやすいので略。

●淅淅(せきせき):風の音のするさま。 「 ーーとして樹梢を払ふ風の声に/花間鶯 鉄腸」「風鈴がーーと涼やかに鳴る」
●戚戚(せきせき):うれえて思いわずらうさま。 「窮して-たらず、天命を楽(たのし) む/金色夜叉 紅葉」  恐れるさま。「今は―として、引き退きしが・・・」〈竜渓・経国美談〉
●寂寂(せきせき):ものさびしいさま、ひっそりしたさま。「ーーたるたたずまい」 注:( 「じゃくじゃく」とも読む)

●責善(せきぜん):(孟子)善行をすすめること。
●積善(せきぜん):善行を積みかさねること、つもり積もった善事。

●赤地(せきち):作物の収穫のない土地。不毛の地。赤土(せきど)
●瘠地(せきち):草木の養分の少ない地。やせち。

●石竜(せきりょう):トカゲの異称
●赤竜(せきりょう):ミミズの異称

●切諫(せっかん):強くいさめること
●折檻(せっかん):きびしく意見すること。せめさいなむこと。

●繊妍(せんけん):ほっそりと美しいさま 
●嬋娟・嬋妍(せんけん):顔や姿の美しくあでやかなさま

●潜心(せんしん):心を落ち着けて、ひたすら考えること。
●専心(せんしん):その事だけに心を注ぐこと。専念。
(広辞苑)潜心:心を落ち着けて、ひたすら考えること。没頭。 *広辞苑では「潜心」と「専心」は別項。意味が違うようだ。
(広辞苑)専心:その事だけに心を注ぐこと。専念。
(漢検2)潜:意味③心を落ち着ける。「潜心」「沈潜」

●禅那(ぜんな):(広辞苑)(仏)心を安定・統一させることによって宗教的叡智に達しようとする修行法。禅定。禅。六波羅蜜の第5。(漢検2下つき)禅那(ゼンナ)
●禅和(ぜんな):(広辞苑)(仏)参禅の人。禅和子(ぜんなす)。

●剪滅(せんめつ):討ち滅ぼすこと
●殲滅(せんめつ):皆殺しにして滅ぼすこと。滅ぼしつくすこと。

●粗鬆(そしょう・そそう)・粗相(そそう):*いずれも漢検2掲載熟語  *本カテゴリーに個別記事あり。

●摶飯(たんぱん):飯を手でまるめる。また、握り飯。漢検2:「摶」🈩タン まるめる。まるい形にする。「摶飯(タンパン)」・・・🈔セン・・・
●攤飯(たんぱん):満腹になった腹をゆったりとのばす。食後の昼寝のこと。 「昼食後に15分ほど攤飯をとる」 ・・・攤(ゆる)やか、攤(ひら)く

●団欒(だんらん):(漢検2)集まって楽しく語り合うこと。親しい者どうしのなごやかな会合。「一家―のひとときを過ごす」 類)団居(まどい)
 *<団居>(まどい):①人々がまるく並び座ること。類)車座(くるまザ) ②親しい人々が集まり楽しむこと。類)団欒(ダンラン) 「円居」とも書く。
 *円居(まどい):①人がまるく座ること。車座(くるまザ)。 ②人が親しく集まること。団欒(ダンラン)。「団居」とも書く
(デジタル大辞泉)(他の国語辞典もほぼ同じ)
 ①月などがまるいこと。また、まるいもの。②集まって車座に座ること。まどい。 ③親しい者たちが集まって楽しく時を過ごすこと。
●檀欒(だんらん):竹の伸びて広がるさま、竹の美しいさま 「脩竹檀欒」(枚乗・梁王菟園賦) *漢検2下つき:檀欒(ダンラン)

●中霄(ちゅうしょう):なかぞら、中天
●中宵(ちゅうしょう):よなか、夜半

●啼泣(ていきゅう):声をあげて泣くこと
●涕泣(ていきゅう):涙を流して泣くこと

●挺進(ていしん):多くのものの中から抜きんでて進むこと
●挺身(ていしん):自ら進み出ること。自分の身を投げ出して物事をすること。

●天錫(てんしゃく):天から授かった物。天賦。
●天爵(てんしゃく):(広辞苑)その人に自然に備わった徳の高さ。 ⇔ 人爵

●洞貫(どうかん):①突きとおすこと。②その意味に通暁すること。
●洞観(どうかん):①見ぬくこと。見とおすこと。②推理・思考などによらず。直覚的に審理を知ること。
 (その他参考)洞徹(ドウテツ):①すきとおること。洞達。②はっきりと知りつくすこと。

●蕩然(とうぜん):①広大なさま ②あとかたのないさま
●陶然(とうぜん):気持ちよく酔ってうっとりするさま

●洞洞(とうとう):穴などがぽっかりとあくさま。また、黒々と奥深いさま。「薄紫にけぶる野末に大きな月がーーと顔を出す」〈蘆花・思出の記〉「黒(こく)ーーたる夜」〈芥川・羅生門〉
●丁丁(とうとう):斧で木を切る音やくいを打つ音の響きわたるさま。「ーーと白檀を伐つ斧の音」〈白秋・蟻〉
       (広辞苑)①斧で木を伐る音。②碁を打つ音。また、琴の音。
(注)「丁丁(チョウチョウ)}:(漢検2)物を続けて強く打ちたたく音を表す語。「打打」とも書く。
●登登(とうとう):(広辞苑)どこまでも高くつづいているさま。
●鼕鼕(・鏜鏜・鞺鞳)(とうとう):①鼓や太鼓の鳴り響くさま。「間もなく太鼓がーーと打ち鳴らされた」〈島木健作・生活の探求〉② 水や波の音の響くさま。「荒磯に砕る響き、ーーたり」〈竜渓・経国美談〉*「鏜鏜」は対象外。*「鞺」も対象外だが、漢検2に「②つづみなどの音を表す「鞺鞳」に用いられる字。」とある。

●幢幢(とうとう):炎などが揺れ動くさま。「満目の紫焔ーーとして」〈蘆花・自然と人生〉
(漢検2)光が薄暗く、ゆらゆら揺れ動いて落ち着かないさま。
●滔滔(とうとう):(漢検2)①水が勢いよく、盛んに流れるさま。「―と流れる大河」 ②すらすらとよどみなく話すさま。「―とした演説」 ③世間の風潮が、強い勢いである方向に流れ向かうさま。「―たる時代の流れ」
●蕩蕩(とうとう):①はてしなく広いさま。「瓢々ーーとして窮まるところを知らず」〈独歩・悪魔〉②心のやすらかでゆったりしているさま。「王者の民ーーたりと云う句の価値を始めて発見する」〈漱石・吾輩は猫である〉
(漢検2)①広々と大きいさま。 ②ゆったりと穏やかなさま。平らかなさま。 ③水の勢いが激しいこと。「滝の水が―としぶきをたてる」

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気をつけたい同音異義熟語(あ行・か行)

2018年06月10日 | 気をつけたい同音異義熟語
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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               <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>     <一跌を経れば一知を長ず>     
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・偶然は準備のできていない人を助けない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●哀歓(あいかん):悲しみと喜び。「人生の哀歓を共にする」
●哀感(あいかん):もの悲しい感じ。悲しみや哀れを誘う感じ。「哀感が漂う」「哀感を込める」  

●懿業(いぎょう):りっぱな事業。 (漢検2)「懿業」
●偉業(いぎょう):(大字源)大事業。大きな手柄。優れた業績。(広辞苑)すぐれた仕事。偉大な事業。

●陰晦(いんかい):曇って暗いこと
●湮晦(いんかい):亡び無くなってしまうこと

●胤嗣(いんし):(大字源)あととり。あとつぎ。
(漢検2):意味:①たね。血すじ。子孫。「胤裔(インエイ)」 ②あとを継ぐ。「胤嗣」
●胤子(いんし):(大字源)跡継ぎの子。嗣子。また、子孫。胤胄。
(その他参考:大字源から)
 胤裔:ちすじ。子孫。後裔。
 胤胄:胤子に同じ。
 *「胤嗣」は、“あととり。あとつぎ。”、「胤子」は、“跡継ぎの子。嗣子。(また、子孫。胤胄。)”となっているので、子どもかそうでないかで区別する必要があるのかも・・・。

●湲湲(えんえん): 水のよどみなく流れるさま。 「流水の-たるは 惆悵の響をなす/佳人之奇遇 散士」
 (漢検2)「湲」意味:水がゆるやかにめぐる。「湲湲(エンエン)」
●悁悁(えんえん):やるせない思い、うれえる様子。「寤寐為す無し 中心悁悁たり」(詩経)
●爰爰(えんえん):のんびり、ゆるやかなさま、うさぎがのんびりと歩き回っているさま「免有り、爰爰たり、雉、羅に離る・・・」
(漢検2)「爰」意味③ゆるい。ゆるやか。「爰爰」
●蜒蜒・蜿蜿・蜿蜒(えんえん):うねり行くさま、うねうねと長く続くさま。 「 -長蛇の列」 「愛宕の山脈が -と連なつて・・・」

●宛然(えんぜん):(広辞苑)そっくりそのまま。あたかも。さながら。まるで。「・・・王侯の如しだ」
●嫣然・艶然(えんぜん):(美人が)にっこり笑うさま。「・・・とほほ笑む」
●婉然:しなやかなさま。女性が、しとやかで美しいさま。「・・・たる笑みを見せる」 

●演義(えんぎ):(漢検2)事実をわかりやすく説明すること。また、その記述。・・・
●衍義(えんぎ):(漢検2)意味をおし広めて詳しく説明すること。また、その説明されたもの。
(漢検2)
 演義(エンギ):①事実をわかりやすく説明すること。また、その記述。②中国、元・明代に盛んだった通俗的な歴史小説。「三国志―」

●汪汪(おうおう):水が豊かにたたえられて いるさま。転じて、人の心の広いさま。「―たる大河」 
●泓泓(おうおう):ふかい、水が深く清い。また、水の深い ところ。ふち。 

●横禍(おうか):思いがけない災難。 
●殃禍(おうか):わざわい。災難。

●鸚舌(おうぜつ):ことば巧みによくしゃべることのたとえ  
●鶯舌(おうぜつ :美しい声のたとえ

●汪然(おうぜん):深く広いさま、涙が盛んに流れるさま
●旺然(おうぜん):物事の盛んなさま、光の美しいさま

●嚶鳴(おうめい):(漢検2)①鳥が互いに鳴き交わすこと。 ②仲間を求め合うこと。(広辞苑)①鳥がむつまじく鳴きかわすこと。また、鳥が友を求めて鳴く声。②友人がむつまじく唱和すること。
●鴎盟(おうめい):(広辞苑)①隠居して、かもめを友とすること。②(かもめが砂浜に群れてのどかにしている様子から)世俗を脱した風流な交際。

●睚眥(がいさい)憎そうに人を見る目つき。「ガイサイの怨み」    (
●涯際(がいさい):物事の終わるところ。「真理の大海は浩として、ガイサイなし」
(●外鰓(がいさい):両性類の幼生が持つ頭部の両側からそとへ突出する羽状のえら。 )

●嘉卉(かき):(広辞苑)美しい草木。
●花卉(かき)::観賞のために栽培する植物。・・・*他の国語辞典などには、このほかに、「花の咲く草。草花。」とも説明アリ。
 *花卉(カキ):(漢検2)①花の咲く草。 ②観賞するために栽培する植物。「―園芸」
 *「嘉卉」は漢検2には掲載ナシ。

●獲麟(かくりん) :(広辞苑)①絶筆、物事の終末。②誤用されて、孔子の死をいい、更に転じて、臨終、または臨終の辞世の意となった。
●鶴林(かくりん) :(広辞苑)(釈尊の入滅を悲しみ、沙羅双樹が鶴の羽のように白く変わって枯れ死したという伝説に基づく)沙羅双樹の異称。転じて、釈尊の死、すなわち仏涅槃(ぶつねはん)。つるのはやし。

●臥虎(がこ):①伏している虎。人の勇猛なたとえ。②官吏が人民に対しきびしいことのたとえ。
●餓虎(がこ):①飢えた虎。極めて危険なたとえ。②欲深く乱暴な人物のたとえ。

●雅醇(がじゅん):(広辞苑)上品でまじりけのないこと
(漢検2)下つき:雅醇(ガジュン)・清醇(セイジュン)・芳醇(ホウジュン)
●雅馴(がじゅん):言葉づかいが正しく、筆遣いが馴れていること。文章などが上品でおだやかなこと。

●嘉尚(かしょう):(漢検2)ほめたたえること。賞賛すること。「―にあずかる」
●過称(かしょう):ほめすぎること。過賞。
●嘉奨(かしょう:ほめすすめること
●嘉賞・佳賞(かしょう):よいとしてほめること。

●禍胎(かたい):(広辞苑)わざわいのもと。禍根。
●科怠(かたい):(広辞苑)咎むべき怠慢。不注意からくる過失。
●過怠(かたい):(広辞苑)あやまり・手ぬかり・過失。

●閑閑(かんかん):(広辞苑)心静かに落ち着いているさま、心ののどかなさま 注:( 悠々閑閑 )
●侃侃(かんかん):(広辞苑)剛直ななさま
●関関(かんかん):(広辞苑)鳥ののどかな声、
●緩緩(かんかん):(広辞苑)ゆるやかなさま、急がぬさま、
●桓桓(かんかん):いさましいさま 武勇が優れたさま。
●款款(かんかん):真心や誠があるさま、忠誠なさま
●寛緩(かんかん):(広辞苑)ゆるやかなさま。おおようなさま。
●間関(かんかん)/間間(かんかん)・・・個別記事参照・・・

●間行(かんこう):(漢検2掲載熟語) (広辞苑)ひそかにかくれて行くこと。しのびあるき。密行。
●間候(かんこう):間者になってうかがうこと。また、その人。

●酣賞(かんしょう):(大字源)景色を心ゆくまでたのしみめでる。 
●観賞(かんしょう):(広辞苑)見て楽しむこと。見て賞翫すること。
 *漢検2:「①物事のまっさかり。たけなわ。「酣春」 「酣賞」 「酣戦」・・・」

●灌頂(かんじょう):①主に密教で行う、頭頂に水をそそいで緒仏や曼荼羅と縁を結び、 正しくは種々の戒律や資格を授けて正統な継承者とするための儀式のこと・・・「結縁かんじょう」:三種のかんじょうの一。花を諸仏に投げ、その当たっ た仏像を宿縁あるものとして仏縁を結ばせる。広く在家の人々にも仏縁を結ばせるために行う。
●勧請(かんじょう):①神仏の来臨や神託を祈り願うこと。 また、高僧などを懇請して迎えること。②神仏の分身・分霊を他の地に移して祭ること。
●干城(かんじょう):国家を 防ぎ守る軍人や武士。「誠に国家の―と云いつ可き将軍なり」〈蘆花・不如帰〉
●函丈(かんじょう):師に対して約3メートルほどの距離を置いて席をとること、師に対する敬称。または目上の人に出す書状の脇付(わきづけ)とする語。礼記。(参考)⇒(曲礼上の「席の間、丈(じょう)を函(い)る」 から。師から1丈も離れて座る意。)

●喚声(かんせい):さけびごえ。「驚きの・・・が上がる」
●喊声(かんせい):吶喊の声。ときの声。「・・・をあげて突っ込む」
●歓声(かんせい):よろこびのあまり叫ぶ声「勝利の・・・をあげる」
●感声(かんせい):感嘆して発する声。

●奇警(きけい):すぐれて賢いこと、転じて、言動などが普通には思いもよらない、人の心を鋭くつくようなこと。奇抜。「奇警の言」
●機警(きけい):機知があって賢いこと。「機警の士」

(●規箴(きしん):いましめ)
●機心(きしん):いつわりたくらむ心
●虧心(きしん):道義の念の欠けた心

●危懼(きく):おやぶみおそれる =危惧  ・・・成り行きをキク(危懼)する
●喜懼(きく):よろこびとおそれ      ・・・人間は小事にもキク(喜懼)するものだ

●鞠訊・鞫訊(きくじん):取り調べ、罪を問いただすこと 
●麹塵・麴塵(きくじん):色の名。ほとんど灰色みを帯びた黄緑色(こうじ黴のようなくすんだ黄緑色)  ()

●毀損(きそん):傷つけこわすこと
●虧損(きそん):欠け損ずること

●鬼胎(きたい)を抱く:おそれ心配すること
●危殆(きたい)に瀕する

●綺談(きだん):面白く仕組まれた話
●奇談(きだん):世にも珍しい興味ある話。不思議な話。

●拮抗(きっこう):(漢検2)力や勢力がほぼ同じで、互いに張り合うこと。表記:「頡頏」とも書く。「ケッコウ」の慣用読み。
●頡頏(けっこう):(漢検2)①鳥が飛び上がり、また飛び降りること。 ②張り合うこと。人に屈しないこと。「勢力が―する」類)拮抗(キッコウ)
          「キッコウ」とも読む。
 *①の「鳥が飛び上がり、また飛び降りること。」意味のときは“頡頏(けっこう)”(または“きっこう”でも可のようだが・・・)。

●既望(きぼう):陰暦16日の夜。また、その夜の月。いざよい。 
●幾望(きぼう):(幾ど望、・・・)陰暦14日の夜。また、その夜の月。

●裘褐(きゅうかつ):皮ごろもと、目のあらい毛織の短いころも。転じて、粗末な衣服
●裘葛(きゅうかつ):冬に着る皮ごろもと夏に着る葛布(くずぬの)のかたびら。転じて、1年間のこと。

●恟恟(きょうきょう):(広辞苑)おそれおののくさま。 どきどき。びくびく。おどおど。「人心・・・」(文例)「腫れ物にでも触れるように、―として立ち向かった」 (漢検2)おそろしくて生きた心地のしないさま。びくびくするさま。
●洶洶(きょうきょう):(広辞苑)水声のさわがしいさま。(その他辞書)波などがわき立つさま。 水音が騒がしいさま。「須臾にして波濤―の音漸く高く」〈鴎外訳・即興詩人〉、騒ぎどよめくさま。「歳末の市中は物情―として」〈紅葉・金色夜叉)
(漢検2)①水がわきあがるさま。波がわき立つさま。 ②たくさんの人が集まって、さわぎどよめくさま。
●兢兢(きょうきょう):おそれつつしむさま。びくびくして安心できないさま。「後ろ暗いところがあって―としている」「戦々―」
(漢検2)おそれてつつしむさま。おそれてわななくさま。「戦戦―(びくびくするさま)」
(参考)「兢兢業業(キョウキョウギョウギョウ)」:意味は、おそれつつしむさま。「兢兢」は恐れて自由に動きまわれぬさま。びくびくするさま。「業業」は、危ないさま。また強く盛んなさま。重複して、おそれ慎むことの深いことを強調した語。 )
●橿橿(きょうきょう):強くさかんなさま。「ーーたる陣容で勝利した」「--と茂る」
●驕矜(きょうきょう):(広辞苑)たかぶりほこること。
●矜驕(きょうきょう):誇り高ぶる、自信が強いこと。 *漢検2掲載熟語「矜驕(キョウキョウ)」
●軽軽(きょうきょう・けいけい):(広辞苑)軽々しいさま。軽率。
●皎皎(きょうきょう・こうこう):①白いさま。「月色・・・」②光の明るいさま。

●驕肆・驕恣(きょうし):おごりたかぶってわがままな・こと(さま)。  
●驕侈(きょうし):おごって、ぜいたくをすること。また、 そのさま。

●仰望(ぎょうぼう):仰ぎ望むこと
●凝望(ぎょうぼう):眼をこらしてみること
●翹望(ぎょうぼう):首をあげて待ち望むこと

●炬眼(きょがん):(大字源)かがり火のように輝く目。物事を明察する才能をいう。(広辞苑)物事をよく見分ける眼識。
●巨眼(きょがん):(広辞苑)大きいまなこ。
 *漢検2:炬 ①かがりび。たいまつ。「炬眼」「炬光」類)苣(キョ)

●欣快(きんかい)の至り *欣快:喜ばしく気持ちがいいこと。
●欣懐(きんかい)を叙す *「欣懐(きんかい)」:喜ばしくおもうこと。
 *広辞苑には成句ないが、大辞林に次の用例あり(欣懐:よろこばしく思うこと。また、その気持ち。)
 *三省堂 大辞林 【欣懐】よろこばしく思うこと。うれしい思い。 「 -を叙す」

●金囊(きんのう):かねのふくろ、さいふ。
●錦囊(きんのう):他人の詩稿の美称。

●啓行(けいこう):①先導すること。先頭に立って道を開くこと。②旅立つこと。出発すること。
●磬控(けいこう):馬を自由に乗りこなすこと(出典:詩経)馬を馳せたりおさえたりすること。 
*磬:キン、ケイ、は(せる) 控:ひか(える)、つ(げる)のぞ(く) 磬:馬を走らせること 控:馬をとどめること
(漢検2)「④はせる。馬を走らせる。「磬控」」

●醯醬(けいしょう):す(酢)のこと 
●醯漿(けいしょう):(大字源)“しおから、ししびしお”
 *漢検2 醯:意味①す(酢)。すづけ。「醯醬(ケイショウ)」

●景福(けいふく):(広辞苑):大きな幸い。  (漢検2):(「景」:)・・・意味④大きい。めでたい。「景運」「景福」・・・。
●慶福(けいふく):(広辞苑)めでたいこと。幸い。喜び。 

●桀黠(けつかつ):わるがしこい・狂猛で狡猾。
 (漢検2)「・・・③わるがしこい。あらい。「桀黠(ケッカツ)」」
●頡滑(けつかつ・けつこつ):(大字源)①入り乱れるさま ②でたらめなさま 
 (漢検2)頡:「・・・③入り乱れる。まがりくねる。「頡滑」」

●抉剔(けってき)・抉摘(けってき):*いずれも漢検2掲載熟語  *本カテゴリーに個別記事あり。

●嫌厭(けんえん):きらっていやがること。嫌悪。
 <嫌厭の用例>
 「嫌厭の情」「蛇蝎のごとく嫌厭する」 出典:デジタル大辞泉(小学館)
●倦厭(けんえん):あきていやになる
●慊焉(けんえん):(「慊」には満足と不満足との両意がある)
         ①あきたらず思うさま。慊如(けんじょ)。「・・・たるものがある」
         ②(多く打消しの語を伴う)満足に思うさま。慊然。「・・・とせぬ顔」 
 *慊如:飽き足らなく思うさま。慊焉。
 *慊然:満足できないさま。あきたりないさま。歉然。
 *歉然:不満足なさま。あきたらないさま。

 (注1)“けんえん”音熟語は他に、「嫌煙」「妍艶:あでやかで美しいこと」「犬猿」などがあるが、わかりやすいので略。
 (注2)「倦厭」「慊焉」の用例、文例については、<読み:螽、獺  書き(ケンエン):慊焉 倦厭 嫌厭・・・2018年01月17日 | 書き・読み問題>に掲載しているので同記事を参照ください。

●儼恪(げんかく):おごそかでつつましい。 「厳威ゲンカクは親に事うる所以に非ず」の「儼恪」
●厳格(げんかく):(広辞苑)きびしくただしこと。ある規則をきびしく守り、いいかげんにしないこと。(漢検2)不正や怠慢などを許さず、厳しくするさま。「―な家庭に育つ」

●蜷曲(けんきょく):(漢検2掲載熟語)蜷:意味①にな。細長い巻貝の総称。 ②かがまる。まがる。「蜷曲」
           *大字源・漢語林、国語辞典等には「蜷曲」という熟語は調べた範囲ではナシ。
            蜷曲:多く人や動物の肢体が丸くなる、縮こまる、丸くする、縮こませるさま(ネット:中国語辞書)
●蜷局(ケンキョク、とぐろ):(漢検2) 蜷局(ケンキョク):縮まって進まないさま。背をまるくして伸びないさま。転じて、順調でないさま。
          「とぐろ」と読めば別の意になる。
            (大字源)“かがまり曲って進まないさま。局促。”
    *〈蜷局〉(とぐろ):ヘビなどが、渦巻き状に体を巻くこと。また、その巻いた状態。「ヘビが―を巻く」「店で―を巻いている」
*“順調でないさま。かがまり曲って進まないさま・・・”などの表現での語選択問題なら、「蜷局」としておくのが無難かも・・・「蜷曲」は(正確には不明・不詳だが)“とぐろ”のイメージでとらえておけば良いかも・・・。
*ネット上でも「蜷局=蜷曲」と理解しているものもあって、どうにもよくわからない・・・
*でも、漢検2に「・・・“蜷曲”とも書く」とはなっていないこと、「蜷“曲”」と「蜷“局”」には明らかに「曲」と「局」という漢字・意味の違いがあるから、微妙ではあるけど、たぶん違いがあるんだろうと思う・・・。(この辺、ブログ既出)

●騫騫(けんけん):①かいつまんで粗略なさま。軽々しく気ままなさま ②ひょいひょいと軽やかに飛ぶさま。(追加(大字源):①飛びあがるさま。軽々しく気ままなさま。)
●蹇蹇(けんけん):①なやみ苦しむさま。 ② 主君に忠義を尽くす さま。「(ケンケン)匪躬」:自分のことは後回しにして苦労を重ね、主人に尽くすこと。
●謇謇(けんけん):①遠慮せずにありのままにいうさま。特に、目上の人に向かって正しいと思うことをそのまま言うさま。②苦労するさま。ひどく苦しむさま。難儀するさま。(注)⇒( 「蹇 蹇」とも書く。 )
●惓惓(けんけん):懇切なさま、ねんごろな様子。「ケンケンともてなす・・・」

●拳攣(けんれん):(大字源)折れ曲がるさま。ぎくしゃくするさま。 *漢検2下つき熟語 拳攣(ケンレン)
●牽攣(けんれん):「牽攣乖隔」の「牽攣」:互いにこころ引かれる意。「攣」は恋いしたう意。 
         *攣(した)う 漢検2 訓掲載ナシ。*漢検2:意味④したう。「攣攣」 「牽攣」は漢検2には「牽攣乖隔」でアリ。
●眷恋(けんれん):(広辞苑)愛着の念にひかれること。恋慕の情に堪えないこと。
●牽連(けんれん):(広辞苑)ひかれつながること。ひきつづくこと。

●狎客(こうかく):親しみなれて礼節に拘らない人 たいこもち、幇間。
●狡客(こうかく):わるがしこい人物

●広衢(こうく):(大字源)広い道。大通り。
●交衢(こうく):(大字源)十字路。四方に通じる道。
●康衢(こうく):(大字源)都のちまた。大通り。
*漢検2下付き熟語:街衢(ガイク)・九衢(キュウク)・広衢(コウク)・交衢(コウク)・康衢(コウク)
*他に、
●高衢(こうく):(大字源)①大きな道。大道。王道。②大空の道。

●耿耿(こうこう):(広辞苑)①光の明るいさま。きらきらと光るさま。②心を安んぜぬさま。うれえるさま。思うことがあって忘れられないさま。(その他辞書)① 光が明るく輝くさま。「洋 灯(ランプ)がーーと輝いて居る」② 気にかかることがあって、心が 安らかでないさま。
(漢検2)①明るくひかるさま。明るいさま。 「―と照る月」 ②思うことがあって、うれえるさま。
●煌煌・晃晃(こうこう):(広辞苑)きらきらひかるさま。ひかりかがやくさま。(その他辞書)きらきらとひかり輝くさま。 「電灯が-と輝く」 「 - たる星辰の限りなき・・・」
(漢検2)「煌煌」きらびやかにかがやくさま。きらきら光ること。「―とライトを浴びる」
(漢検2)「晃晃」まぶしいほどに明るくかがやくさま。きらきらしているさま。「ネオンが―と光る」 「煌煌」とも書く。
●鏗鏗(こうこう):金石の打ち合う音。鐘の音などが鳴りわたるさま。「浅草寺の明(あけ)六つの鐘が、ーーと鳴り渡って居る」
(漢検2)①金属や石などのぶつかり合う音。また、鳴りわたる鐘の音。「奥山に鐘が―と鳴り響く」 ②言葉がはっきりしているさま。
●杲杲(こうこう):(広辞苑)日の光などの明るいさま。(その他辞書)日光の明るいさま。「朝日はーー―として照る・・・」 (漢検2)日の光が輝いて明るいさま。
●浩浩(こうこう):(広辞苑)①水の広々と広がっているさま。「・・・たる大海」②広大なさま。「・・・たる天地」
(漢検2)①ひろく大きなさま。「―たる平原」 ②水が豊かにみなぎるさま。「―たる海」
●皓皓・皎皎(こうこう):(広辞苑)①白いさま。転じて、潔白なさま。「白雲・・・としてそびえ」②月の光などの明るいさま。「月の光・・・として流照す」「・・・たる月夜」③空しく広いさま。
(その他辞書)皎皎(こうこう・きょうきょう):白く光り輝くさま。「 ーーたる望月、黄金の船の如く」「ーーたる河漢の女」
(漢検2)「皓皓(コウコウ)」:しろく明るいさま。しろく光り輝くさま。「―とした満月」
(漢検2)「皎皎(キョウキョウ)」:①月の光などが明るく光るさま。「月が―と輝く」 ②白く清らかなさま。潔白なさま。*「コウコウ」とも読む。
●曠曠(こうこう):(広辞苑)ひろびろとしたさま。
(漢検2)曠曠(コウコウ):広々したさま。広くはるかなさま。「広広」とも書く。


●膠瑟(こうしつ):融通のきかないこと、応用を知らないたとえ。 
●膠漆(こうしつ):親密な間柄。(広辞苑:①にかわとうるし。②転じて、きわめて親密で離れにくいこと。「・・・の交わり」)

●香煎(こうせん):むぎこがし。「大麦でコウセンにする」
●香饌(こうせん):僧や貧者への施し、施物 「貧者にコウセンを施す」   ()
(●口占(こうせん):腹案の詩文を人に口授(くじゅ)すること、また、詩を文字に書かず浮かんだ際に直ちに口ずさむこと、またはその詩を指す。
 ●黄泉(こうせん):地下の泉。死者の行くところ。 )

●皓然(こうぜん):(漢検2)明るく輝くさま。しろく光るさま。「秋月が―として浮かび出る」
        (広辞苑)白いさま。明らかさま。「・・・たる月光」 
●耿然(こうぜん):(漢検2)ひかって明るいさま。心がはればれとするさま。
        (広辞苑)明るいさま。心のはればれとしたさま。
●煌然(こうぜん):(広辞苑)かがやくさま。

●豪爽(ごうそう):気性がすぐれて爽やかなこと。豪快で、言葉や動作が人に快く感じられること。
●豪壮(ごうそう):はでやかで勢いの盛んなこと。豪勢で立派なこと。

●遑寧(こうねい):(大字源)暇があって安らか。のんびりと落ち着く。遑安。(新漢語林)ひまがあって安らかなこと。遑安。
●康寧(こうねい):(大字源)①体が丈夫で無事なこと。②世の中が安らかなこと。(新漢語林)安らかで落ち着いている。(広辞苑)やすらかなこと、安寧。(大辞林)安らかなこと。平穏無事であること。また、そのさま。安寧。「安楽高寧」
 *漢検2は熟語のみ。「意味①いとま、ひま 「遑寧」」 「康寧」・・・「寧」の下つき。意味説明ナシ。
 *“ひまがあって“”とか、“のんびり”とかが、「遑寧」を選択するポイントか・・・・単によく、“やすらかなこと”だったら、どっちだかわからない・・・。

●高庇(こうひ):他人の庇護の謙譲語。おかげ。。「御コウヒを賜る」「御コウヒをこうむる」
●高批(こうひ):他人の批評の尊敬語。御批評。「御コウヒを賜る」「御コウヒを仰ぐ」
*「御コウヒを賜る」は、前後の文意をしっかり捉える必要がある。

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漢検DS“書き問題”で気づいたこと(その3) 嗷嗷と囂囂 (お知らせ:内郤=内隙)

2018年05月15日 | 気をつけたい同音異義熟語
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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               <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>     <一跌を経れば一知を長ず>     
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・偶然は準備のできていない人を助けない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<30-1向け模試>(その13)配信中:猫姐さんのブログには、体裁の整った本模試がアップされています・・・(余裕のある方は)ぜひお取り組みください。(今まで通り)おひとりでもコメントいただければ次に進んでいきます・・・。

・以下、気になった設問の補足・・・DSに限界あり(複数解答はないし、当該1級漢字の熟語として設問しているので無理もないのだが・・・)

●「強引な展開に野次馬はゴウゴウとなる」・・・DS「嗷嗷」・・・この短文なら「囂囂」でも✕にはできないのではないかな・・・
(漢検2)
嗷嗷(ゴウゴウ):①やかましく大声で騒ぐさま。 ②大勢の人が悲しみや苦痛の声をあげるさま。(*広辞苑では「口やかましいさま。声のやかましいさま」のみ。)
囂囂(ゴウゴウ):人々が騒ぐさま。また、声や音がやかましいさま。「喧喧(ケンケン)―」(*広辞苑では左記以外に「・・・たる非難」)
(参考)
轟轟(ゴウゴウ):大きな音が、とどろくさま。「列車が―と鉄橋を渡る」

・ただし、「嗷嗷」の例で、自ブログで最近こんなの、載せてた・・・
(自ブログ)
 嗷嗷待哺(ゴウゴウタイホ):飢えて食べ物を求めるさま。転じて、被災者が憂えて救援を待つたとえなどに用いられる。鳥の雛が騒がしく鳴いて、親鳥の口中にある餌を待つさまから。「嗷嗷」は鳥の哀しい鳴き声。転じて、民衆の憂えなげく声のたとえ。
➪「ゴウゴウ(嗷嗷)としてホ(哺)を待つ」
 この使い方なら、漢検2の「意味②大勢の人が悲しみや苦痛の声をあげるさま。」に対応しそうなので、こういう文(文意)なら、“嗷嗷”でないとダメかもしれない・・・。
 ・・・「カラスの雛が親からの餌をゴウゴウと求めている」なんて設問なら“嗷嗷”か・・・。

●「フギョウの間に思考を巡らす」・・・DS「俛仰」・・・もちろん、「俯仰」でOK。(大字源でも「同」。漢検2も以下のとおり同義。)
(漢検2)
「俛」:①つとめる。「俛焉(ベンエン)」類)勉 ②ふす。ふせる。うつむく。「俛仰」類)俯(フ)
 俯仰の間(フギョウのカン):わずかなあいだ。つかのま。〈王羲之(オウギシ)の文〉  「俯仰」は「俛仰」とも書く。

●「ハツラツ・・・」・・・DS「溌剌」・・・「潑剌」・「潑溂」(「溌剌」・「溌溂」でもたぶんOK・・・「溌」は「潑」の異体字。)
(漢検2)潑剌・潑溂(ハツラツ)

お知らせ(お詫び) 
・DSで「郤」の項目をお浚いする中で、ふと「内郤」は「内隙」でもOKではないかと思い、改めて調べた・・・以前、大字源には「内隙」熟語はないと書いていたが、よく調べたら「内郤・内隙」とあった!!大変失礼しました。
(以下、当ブログの修正(訂正加筆)個所・・・赤字部分・・・なお、問題のほうで「内郤」を使用している記事のほうは特に加筆等はしていない)

<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その3>2018年03月11日 | 模擬試験問題 標準解答
8.鬩牆 8.内郤・内隙(2018.5.15 「内隙」を追加。大字源によれば「内郤=内隙」) 

<29-3向け>類義語問題⑧ 2018年01月19日 | 類義語・対義語 
(解答部分)
10.訌争 10.内郤・内隙(2018.5.15 「内隙」を追加。大字源によれば「内郤=内隙」) 
(参考部分)
10.内郤:(漢検2)下つき:内郤(ナイゲキ)  *「類)隙」とあるが、「内“隙”」熟語は大字源にはナシ。➪(2018.5.15訂正)これは誤り。大字源で「内郤=内隙」とあった。
(当ブログ)漢検2掲載の熟語の中で見つけた“仲たがい”の類義語 (現時点)
        内郤(ないげき)  争隙(そうげき)  釁隙(きんげき)  鬩牆(げきしょう)  内訌  訌争  紛訌・・・
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慇慇と殷殷 憂心慇慇(殷殷)・・・

2018年03月21日 | 気をつけたい同音異義熟語
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             <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>         <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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●「慇慇」「殷殷」ともに、漢検2に掲載アリ・・・「慇慇」は熟語のみ掲載。「殷殷」は、大見出しで意味説明記載あるも不十分。

●「慇慇(殷殷)」は、“憂えいたむさま”(大字源) (広辞苑では、「殷殷」で“②憂えるさま”の意アリ)

●「殷殷」には、「鐘・雷・鉄砲などの音がとどろくさま」「憂えいたむさま、憂えるさま」以外にもさらに意味あり。

●「慇慇」と「殷殷」関連の記事を、それぞれ、「音訓シリーズ」の該当記事のところにも加筆済みですので、併せてお知らせしておきます。

<慇:イン、いた(む)、ねんご(ろ)>
(漢検2)
音 イン 訓 いた(む) ねんご(ろ)
意味①いたむ。心をいためる。「慇慇」 ②ねんごろ。ていねい。「慇懃(インギン)」
「慇」から始まる言葉:慇懃(インギン) 慇懃無礼(インギンブレイ)

慇慇(インイン):(大字源)憂え痛むさま。(詩経・小雅)「我、独り念う、憂心慇慇たり」 同)殷殷

<殷:イン、アン、さか(ん)、おお(い)、ゆた(か)、ねんご(ろ)、なりひび(く)、にぎ(やか)、あか(い)>
(漢検2)
音 イン・アン 訓 さか(ん)・おお(い)・ゆた(か)・にぎ(やか)・ねんご(ろ)・あか(い)  *漢検2には“なりひび(く)”訓ナシ
意味:①さかん。おおい。ゆたかに富む。にぎやか。「殷賑(インシン)」「殷盛」
   ②ねんごろ。深い。「殷勤(インギン)」「殷憂」
   ③なりひびく。音の強く響くさま。「殷殷」「殷雷」
   ④中国王朝の名。 ⑤あかい。赤黒い色。「殷紅(アンコウ)」「朱殷(シュアン)」
下つき:朱殷(シュアン)
「殷」から始まる言葉:殷殷(インイン) 殷鑑遠からず(インカンとおからず) 殷墟文字(インキョモジ) 殷賑(インシン) 殷盛(インセイ) 殷富(インプ) 殷ん(さか-ん)
殷殷(インイン):鐘・雷・鉄砲などの音がとどろくさま。「―たる砲声」
 (注)「殷殷」には、「鐘・雷・鉄砲などの音がとどろくさま」、「「憂えいたむさま」以外の意味もアリ・・・詳細は下記参照。

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●「熟語の読み・一字訓読 (その97)&(その98) 悸 惓 悴 悽 惘 悾 惧 惺 愃 愎 慍 慇 2015年05月06日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級- 」記事の加筆のお知らせ

<慇:イン、いた(む)、ねんご(ろ)>
・いた(む):慇慇(インイン)=思いいたむさま・心痛するさま=殷殷、慇憂=殷憂=深くうれえる=痛切なうれい(いたむ)
・ねんご(ろ):慇勤(インキン)=慇懃(インギン)
・その他:(「殷」に通じ、「さかん」の意あり) 慇潤(インジュン)=さかんにうるおす
(2018.3.21加筆)
(漢検2)意味①いたむ。心をいためる。「慇慇」 *読み、意味とも記載ナシ。
慇慇:(大字源)憂え痛むさま。(詩経・小雅)「我、独り念う、憂心慇慇たり」 同)殷殷

●「熟語の読み・一字訓読 (その136)櫺 欒 殍 殷 2015年05月31日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級 」加筆のお知らせ

<殷:イン、アン、さか(ん)、おお(い)、ゆた(か)、ねんご(ろ)、なりひび(く)、にぎ(やか)、あか(い)>
・さか(ん):殷盛、殷強、殷昌、殷富、殷阜・・・
・おお(い):殷要=大いに肝要なところ。殷憂=大いにうれえる。
・ゆた(か):殷実=物がみちみちる、物が多く充実する
・ねんご(ろ):殷勤(=慇懃)
・なりひび(く):殷殷、殷雷=盛んに鳴り轟く雷
・にぎ(やか):殷賑=殷軫
・あか(い):殷紅(インコウ・アンコウ)、殷身(アンシン)=体を赤黒く染めること。殷色(インショク・アンショク) *大漢和は「イン」読みもあり。
(2018.3.21加筆)
(漢検2)「殷」から始まる言葉:殷殷(インイン):鐘・雷・鉄砲などの音がとどろくさま。「―たる砲声」
(大字源)殷殷(インイン):①憂えいたむさま。「北門より出づ、憂心殷殷たり」(詩経・北門) ②多いさま。「丈夫女子、振振殷殷」 ③物の倒れようとするさま。「殷殷田田、牆を壊すが如し」 ④雷や車の音のとどろくさま。「鞫鞫殷殷、三軍の衆、有るが若し」
(広辞苑)殷殷(インイン):①音の盛んなさま。雷や大砲や車などの音のとどろくさま。「・・・たる砲声」②憂えるさま。「憂心・・・」
*広辞苑には「慇慇」はナシ。
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婉然と嫣然(=艶然)、宛然

2018年03月20日 | 気をつけたい同音異義熟語
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(<婉転と宛転>記事のつづき)

<婉然と嫣然(=艶然)>
●漠然と、「エンゼンとした笑み、エンゼンとほほ笑む」とかでは、婉然と嫣然の書き分けは難しい・・・もっと前後の文脈がないとわからない・・・と思う。逆に考えれば、“書き問題”にはしづらいということ・・・問題を作ろうとする視点で考えるとよくわかる(^^;)
●嫣然は「艶然」と同義で扱ってよさそう・・・

(漢検2)
・意味①うつくしい。しなやかで美しい。しとやか。あでやか。「婉然」「婉転」「妖婉(ヨウエン)」
・大見出し
 婉然(エンゼン):女性がしとやかで美しいさま。「―と微笑(ほほえ)む」 
         (広辞苑)しなやかなさま。女性が、しとやかで美しいさま。「・・・たる笑みを見せる」
 嫣然(エンゼン):あでやかににっこりと笑うさま。「艶然」とも書く。
         (広辞苑)「嫣然・艶然」(美人が)にっこり笑うさま。「・・・とほほ笑む」

 *これだけの文例では書き分けは出来ない・・・
 *他の文例もネット等で見ると、“書き分け”の視点でみると、どうにも書き分けはできない・・・意味の違いはわかるにしても・・・
 *その中で、ちょっとだけヒント的なのは以下・・・

 ・デジタル大辞泉:婉然:しとやかで美しいさま。「婉然と舞う」「婉然たる挙措」
 ・あすとろ出版掲載の「婉然(えんぜん)」の定義意味:女性がしとやかで美しいようす。 しなやかなさま。[基本例]「淑女が婉然とほおえむ。」

 *文脈に「挙措」とか「淑女が・・・」とかあると、しとやかそうな感じがするから「婉然」が妥当かなと、なんとなくわかる・・・他の文例はほとんど「・・・たる笑み、ほほ笑み」とかで両方の熟語を使っているので、読めばわかるが、書くとなると書き分けは困難なことがわかる・・・

 *通常は“笑み、ほほ笑む”場合は“嫣然/艶然”が多いのかと思ったら「婉然」の用例も多かった・・・

(参考)宛然(エンゼン)

・これは説明不要か・・・(漢検2)そっくりそのままであるさま。まさにそのもの自身であるさま。・・・
  *この熟語は書き問題にはなりそう・・・先ほど「婉転と宛転」で過去問既出とか書いたかもしれないけど、この「宛然」だったかな?
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婉転と宛転

2018年03月20日 | 気をつけたい同音異義熟語
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             <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>         <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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●その後の“自由演技”の内容&進捗状況・・・
「①音読み熟語:過去整理した(主として)1級漢字音訓熟語について再度復習
  ア.初期のまとめは、大字源は使用していなかったので、大字源からも熟語を適宜拾ってみる・・・前回と同様の作業・・・
  イ.熟語で故事成語的な出典があれば、それも併せて調査
 ②漢検2辞典の網羅的な復習
  ア.調べ残した熟語の調査(小項目で未調査の熟語や、1級漢字以外の漢字のところにある意味不明の熟語など)
  イ.1級漢字の訓読み・・・漢検2に掲載されている読みで重要そうなものをチェック *「扠(やす)」の類・・・
 ③当ブログの模試以外の記事&問題の徹底的な再読み込み 」
➪①をこなしながら、②と③も参照しながら進めている・・・現在、①の既整理済みのWP(535頁)中、82頁まで進捗・・・この調子でいけば予定通り4月中にはなんとかなりそうな感じ。特に、②との関連で“出題されそうな”目線で見直したり、整理しなおしたりしている・・・
●んなわけで、ここのところ、記事にしたほうが良いと思われるものも多々あるのだけれど、記事化は滞っています・・・材料はないわけではなく、たくさんありすぎて困ってる状態・・・とても記事化に割く時間まで作れない状況ということ・・・
●でも、材料がたまりすぎても、それはそれで記事化を忘れちゃうし・・・で、断続的に、これからも時々、“自由演技”の内容も記事にしていくことにしました・・・
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<婉転と宛転>
①“声”を形容するときは、「婉転」を書く場合と「宛転」を書く場合とがあるようだ・・・。
  *文脈、文意から判断?ちょっと厄介。・・・後記文例参照。・・・文章題で出そう?(「宛転」は過去既出だったかも・・・)
②「宛転蛾眉」(漢検四字熟語)は“婉転でもOK”との説もあるが、漢検にはそうは書いてないのでヤメたほうが良さそうだ・・・。

(漢検2)
●婉転(エンテン):「婉」意味①うつくしい。しなやかで美しい。しとやか。あでやか。「婉然」「婉転」「妖婉(ヨウエン)」・・・意味説明ナシ
        (大字源)①まとい、からまる 
             ②すんなりとして美しいさま。また、声が滑らかで美しい。同)宛転 
             ③曲りくねるさま。
             ④離れ背かない。
        *ネット上にもいくつかヒットしたけど、ちょっと信頼性の点でどうかな・・・

●宛転(エンテン):①ゆるやかな曲線を描くさま。特に、まゆが美しく弧を描いているさま。「―として大河は下る」
          ②話などがよどみなく進むさま。
          *「エンデン」とも読む。
●文例
<ふりがな文庫:“婉転”のいろいろな読み方と例文>
・これは婉転反側して男客を俟(ま)つの状に象(かたど)り、またカワセミと称えたは路傍に待ちいて客人を捉うるの手速きに拠ったのだ。(十二支考:08 鶏に関する伝説 (新字新仮名) / 南方熊楠(著) )
・柱に凭(もた)れている女中は婉転たる京都弁で何とか言っては笑った。 ( 子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著))
・鶯を飼ひて其声を楽しむ者は、他の鶯の婉転の声を発する者をして側らに居らしむ、其声の相似るを以て也。(詩人論 (新字旧仮名) / 山路愛山(著))

<宛転(エンテン・・・エンデンとも)の意味&文例)
(大辞林 第三版) 
①ゆるやかな曲線を描くさま。 「宛転として流れる大河
②眉の美しく曲がるさま。また、美しい顔の形容。 「宛転たりし双蛾は遠山の月に相同じ/幸若・敦盛」
③なめらかで、とどこおりのないさま。 「宛転たる嬌音を以て/吾輩は猫である 漱石」
(広辞苑)
①ゆるやかに動くさま。「万虫宛転として相連なり」
②眉がゆるく弧をえがいているさま。特に美しい眉にいう。和漢朗詠集「宛転たる双蛾は遠山の色」 
(注)双蛾:美人の眉の美称。
③よどみなく調子のよいこと。
(その他の文例)デジタル大辞泉から
1 言葉・声などがよどみなく、なめらかに発せられるさま。
宛転と何かしゃべり出した」〈芥川・湖南の扇〉
2 緩やかな曲線を描くさま。特に、眉がゆるく弧を描いているさま。
「八字の細眉宛転たり」〈浄・天智天皇〉

<余談・参考>
●「宛転蛾眉」・・・宛転娥眉馬前死・・・宛転たる蛾眉(がび)馬前に死す・・・楊貴妃の故事。

 *ネット上には“「宛転」は「婉転」でもOK”となっているものを発見・・・大丈夫かなあ・・・
●その他ネット上で拾った説明
 ・婉転【えんてん】とは. すらりとして美しいさま。
 ・ベストアンサーに選ばれた回答
 「婉転」えんでん:美しくしなやかにめぐっていること。 「婉転たる蛾眉(がび)(美人・楊貴妃)馬前に死す」・・・大丈夫かなあ・・・
  *その回答の中にあった
   婉転(えんでん)
   ・美しくしなやかにめぐっていること。(観経 P.96)
   ・ころびたおれること。 (序分義 P.372)
   ・美しくまわり動いていること。 (定善義 P.416)
  これらの出所もみたらみんな仏教関連・・・仏教関連の解釈をそのまま引用?・・・これも大丈夫かなあ?・・・

●“婉転体”
【十体(ジッタイ)】(10種の様式)・・・ この中に、漢詩の10種の風体の一つに、「婉転体」なんてのがあることがわかった・・・
①〔古くは「じってい」〕 和歌を歌体・様式によって一〇に分類したもの。「歌経標式」をはじめ「文鏡秘府論」や,忠岑(ただみね)十体・定家十体などがある。有心体を最高のものとする定家の十体は後世まで影響を与えた。
②漢詩の10種の風体。すなわち,形似体・質気体・情理体・直置体・彫藻体・映帯体・飛動体・婉転体・清切体・青花体。
③漢字の10種の書体。すなわち,古文・大篆(だいてん)・籀文(ちゆうぶん)・小篆・八分(はつぷん)・隷書(れいしよ)・章草・行書・飛白(ひはく)・草書。

●婉転清亮(エンテンセイリョウ):(大字源)趣きがあって変化に富み、清らかで明るい。
 *先の大字源で「婉転」を調べていて発見した四字熟語。

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強奪と劫奪

2018年02月13日 | 気をつけたい同音異義熟語
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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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(この記事はカテゴリーのとおり“高得点獲得のためには”の記事です。初合格をめざすための方向けの記事でありません。)
<吉田松陰全集のこと>
●今、当初の学習予定を大幅に狂わして、吉田松陰全集を読み直し始めている・・・いや~っ、参った参った・・・ここ最近、問題(特に文章題)で出てる熟語があるわあるわ・・・まだ全集の第2巻目だけど・・・すでに
 「介冑(の士) :武士のこと 」「有司」「朝宗」 「汨没」(読み問題)「布衣(ほい)」(類義語)などなど・・・見つけちゃった。
●以前は1級受検高得点獲得のために、この全集を飛ばし読みして、難しそうな漢字や熟語を拾って簡単な記事をアップしているけど、よく読むと、常用漢字の熟語でも難しいのがまだまだたくさんある・・・
●そのうち、記事か問題かで“同志”のために還元したいと思ってますが、さて、いつになるか・・・ちょっともっとスピードアップしないとイケナイかも・・・
・・・この辺の“区々の心、伏して炳亮(へいりょう)を祈る”・・・ははは、同全集の中にあった松陰の手紙の末尾文「・・・書、意を尽くさず。区々の心、伏して炳亮を祈る」の応用・・・つまらない私の心、お分かりいただきたいと思います の意。
●今回の記事の主眼ではありませんが、2点ほど・・・
 「蒼赤(そうせき)」:蒼生と赤子の略で、人民の意。
 「朝宗(ちょうそう)」:“漢兵衛”という家臣が「朝宗」と名づけられた由来として、“漢の水、・・・滔滔数千里、海に朝宗す・・・”と説明あり。・・・こういうのは面白く読めるから頭にも自然に入ってきますねえ・・・

<強奪(ゴウダツ・キョウダツ)と劫奪(キョウダツ・コウダツ)>
●それぞれ、漢検2では意味説明あるも、「現金をキョウダツされた」とか「夜道で金をキョウダツされた」とかいう短い設問だったらどちらを書いたら良いか迷う・・・
(漢検2)
強奪(ゴウダツ) :強引に物をうばうこと。力ずくでうばい取ること。「現金を―する」 *「キョウダツ」とも読む。
劫奪(キョウダツ):おどかして奪い取ること。「夜道で金を―された」類)劫掠(キョウリャク) *「コウダツ」とも読む。
(注)劫奪
 *広辞苑は“コウダツ”のみ。
 *大辞泉は“コウダツ、キョウダツ”
 *ネット上の他では“ゴウダツ”とあるのもある、また、強奪≒劫奪のような書き方をしているものもある・・・。

●また、余談だけど、
 強盗・・・これは“キョウトウ”とは読まないようだ・・・漢検2も“ゴウトウ”のみ。
 劫盗・・・これは漢検2は掲載なし。広辞苑も大辞泉も“ゴウトウ”読み。
 この2熟語も厄介・・・広辞苑では「強盗(ごうとう)」と「劫盗(ごうとう)」は別建て(別の意味)としているが、大辞泉だと「劫盗:・・・強盗。」と同じような意味でとらえて説明してある。
 ***吉田松陰全集で文中で「劫盗(きょうとう)」と読みを振ってあったので気になって調べたもの***

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情誼/情義/情宜

2018年02月01日 | 気をつけたい同音異義熟語
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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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 (この時期、混乱しそうな人は読まないほうがよろしいかと思います) 
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(当ブログ模試を復習していて気になったことなどを下記・・・)

●過去のブログ模試で、「・・・しかし抽斎との(5)ジョウギを忘るゝことなく・・・」 (解答:情誼)としていたけど、下記のとおり「情誼/情義/情宜」・・・どれを書いても良さそう?広辞苑だと項目建ても意味も別扱いだけど・・・
●漢検2の書き方がよくわからないけど「情義」はこの文意からしたら✖かも・・・
●でも大辞泉だと、すべてOKのようだが・・・

情誼(ジョウギ):(広辞苑)交遊の情愛。したしみ。よしみ。
情義(ジョウギ):(広辞苑)人情と義理

(漢検2)
情宜・情誼(ジョウギ):友人や師弟間など、交遊における情愛。よしみ。「―に厚い人」 類)交誼
情誼(ジョウギ):書きかえ「情義」
情義(ジョウギ):人情と義理。「―を欠く」 書きかえ「情誼」の書きかえ字。

【情誼/情義/情宜】(デジタル大辞泉(小学館)):人とつきあう上での人情や誠意。「―に厚い人」

●私は広辞苑のように使い分けするつもり・・・それにしても漢検2では「情宜」でも〇になるんだ?・・・
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おもいや(る):恕る 諒る 斟る

2018年01月16日 | 気をつけたい同音異義熟語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●あくまで自分中心の復習のための覚書のようなものです。
●他のブログ記事・問題などを通じて復習した内容です。混乱しそうな方はスルーしてください。
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(読み問題で「恕る」が出ていたので、ちょっと調べた・・・)
●「おもいや(る)」の漢字:「恕る」 「諒る」 「斟る」
①「恕る」
 *漢検2ベースでいえば、
  忠恕(チュウジョ):真心と思いやりの心。真心があり、思いやりがあること。
  恕:ジョ、ショ、ゆる(す)、おもいや(る)
  意味:①ゆるす。おおめにみる。「寛恕」「宥恕(ユウジョ)」 ②おもいやり。いつくしみ。また、おもいやる。「忠恕」
  「寛恕(カンジョ)」「宥恕(ユウジョ)」は、「恕(ゆる)す」
②「諒る」・・・「さと(る)」でも「おもいや(る)」でもOKか・・・
 *漢検2ベースでいえば、
  諒恕(リョウジョ):相手の事情などを思いやって許すこと。
 *ただし、「諒:リョウ、まこと、さと(る)、おもいや(る)」だが、*漢検2には“おもいや(る)”訓の掲載ナシ。熟語掲載はアリ。
  意味:①まこと。いつわりがない。「忠諒」 ②思いやる。また、明らかにする。さとる。「諒恕(リョウジョ)」「諒解」
 *諒恕ー諒る ・・・「諒(さと)る」で〇かもしれない・・・というか、漢検2ベースだと、「さと(る)」か・・・「おもいや(る)」でも(漢検要覧にはあるので)✖にはできないと思うが・・・
③「斟る」・・・「おしはか(る)」でも「おもいや(る)」でもOKか・・・
 *漢検2ベースでいえば、
 「斟酌」も「斟量」も(通常であれば)「斟(く)む」
 *「斟る」で出たら、「斟(おしはか)る」でも「斟(おもいや)る」でも〇だろうが、
  「斟:シン、く(む)、おしはか(る)、おもいや(る)」 *漢検2には“おもいや(る)”訓の掲載ナシ。
  意味:くむ。くみとる。おしはかる。おもいやる。「斟酌」「斟量」

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攀る はんえん(繁衍、攀援、攀縁)の文例

2017年12月31日 | 気をつけたい同音異義熟語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●前の記事で「攀轅扣馬」ってのを載せたので、念のため、「攀」の字、敷衍して漢検2掲載の同音異義熟語「繁衍、攀援、攀縁」についても調べておいた・・・。

<攀:音:ハン 訓 よ(じる)・すが(る)・ひ(く)>

●「攀る」・・・「“のぼ”る」は✖・・・“よじる”と“すがる”読みに注意。「攀じる」で出ればわかりやすいけど、「攀る」で出ると迷うかも・・・。特に、以下の「攀“援”」の場合は「攀(すが)る」意もありそうなのでちょっと注意。

●「繁衍、攀援、攀縁」の文例・・・同音異義の書き問題で出るかもしれないから・・・語選択問題や類義語問題では当ブログでも何回か出題しているけど、“書き問題”とした場合はどうかと考えてみた・・・

・漢検2掲載のそれぞれの熟語の意味
繁衍(ハンエン):草木が繁ってのび広がる。はびこる。「蕃衍」とも書く。
攀援(ハンエン):①よじのぼること。 ②頼りにすること。  ①「攀縁」とも書く。
攀縁(ハンエン):①「攀援」に同じ。 ②俗事に心をひかれてかかわりあうこと。 ③怒ること。憤怒
*“よじのぼる”意だったら、「攀援=攀縁」で良いが、「攀援」の意味②、「攀縁」の意味②&③なら、使い分けて書く必要がありそう・・・。

・文例・・・以下、ネットから借用した文例・・・

<繁衍>(しげり広がること。繁殖。) 「松の枝葉が-する」 「一族郎党が- する」
<攀援>①つかまってよじ登ること。攀縁。 「 -して峭巌の 中を行けば衣袂多くは裂く/不二の高根 麗水」
    ②たのみにすること。
<攀縁>(大辞林 第三版)
    ①たよりにしてよじ登ること。 「蔓生植物其間に巻旋-す/日本風景論 重昂」
    ②俗縁にひかれ、かかずらうこと。 「よろづに-しつつせむ念誦・読経はかひはあらん/栄花 初花」
    ③いきどおること。 「舎利弗、此を聞て-をおこして隠れ居ぬ/今昔 3」
    (デジタル大辞泉)
    1. 物にすがってよじのぼること。また、人を頼りにして立身出世をはかること。
     「権家の門に出入し、官府間に―するの徒与の為に」〈雪嶺・偽悪醜日本人〉
    2.心が対象によって働きを起こすこと。また、対象にとらわれること。
     「よろづに―しつつせむ念誦、読経は、かひはあらむとすらむやは」〈栄花・初花〉
***文例だと、“頼りにすること”“人を頼って立身出世すること”の意味は、「攀援」にも「攀縁」にもありそうなので、厳密に区別する必要はないのかも知れない・・・ちなみに、中国語の「攀缘(攀援)」には、「(1) よじ登る」ほか、「(2)《転》実力者 に取り入って出世しようとする」という意味があるようだ・・・
***でも、一応、漢検2掲載内容からは“頼りにすること”は「攀援」のほうのようだ・・・。

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広辞苑しらべ(その5) 烙鉄  荼毒 蠹毒

2017年11月26日 | 気をつけたい同音異義熟語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●昨日は行きつけの病院で、生れてはじめて内視鏡検査ってのをやらされた・・・いわゆる胃カメラ・・・今まで怖そうだったので敬遠していたけど、何てことはなかった・・・年相応の老化は見られるけど何の問題もナシの由・・・良かった。胃の入り口にあたる所がちょっと弱ってるらしいけど。
来週は例の脳神経外科の経過観察&診断・・・後遺症のことをしっかり聞かないとナ。12月になったら、今度は、ほぼ5年毎にやってる大腸ポリープの検査&(有ったら)切除の手術・・・ま、こちらはもう過去3回ほどやってるんで慣れてるけど・・・ということで、ちょっと病院づいている今日この頃・・・ま、この歳になると体はランルランル(襤褸襤褸=ぼろぼろ)だねえ・・・
●さて、“広辞苑しらべ”も完了し、WP化も完了済み・・・今は、頭の整理用に問題作りに着手中。記事をご覧いただいている方には、もうしばらくお待ちいただくことになりそうです・・・。
●今季もいくつか作成しようとしている模試問題・・・つらつら考えるに、漢検1も漢検2も関係なく、作ろうと思う・・・そろそろ、漢検2ベースの出題も増えてくると予想しているのと、もう漢検2も一定普及しつつあるだろうということ、また、最近の新たな挑戦者の方々はそもそも漢検2ベースで学習しているんだろうし(そうすると以前から漢検1を主体に学習している方との学習量等の不公平感もかえって生じるだろうし)、そもそも漢検1ベースからの出題なんてどこにも書いてないし、・・・とか何とか考えていたら限(きり)がないので、あまりそういうことは気にしないで作成してみようと考えている・・・最初のほうの模試はそういう内容だったけど、今度は(漢検2内容を取り入れるといっても)オーソドックスなレベルで作ろうと思っている・・・ただし、過去問の割合は相当減らすので、難度は以前とあまり変わらないかもしれない・・・でも、学習やレベルアップのためにはなる内容にしたいと思っている・・・ま、早めに第1作を作成・開示してちょっとチャレンジしてくれる人の反応を確かめたいところ・・・
●ということで、またまた、取り敢えずの“つなぎ”の記事(笑)
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●烙鉄
(広辞苑)烙鉄(ラクテツ):焼鏝(やきごて)に同じ。 *焼鏝:①火で熱した鏝。・・・・
●瘡瘢・創瘢(ソウハン)】:きずあと。きず。

を調べていたら、文例に、「流血を止むるには、 烙鉄を以て―を灸る」〈中村訳・西国立志編〉というのがあって、ここに“烙鉄”って使われていた・・・。「烙」なんて、烙印(ラクイン)、炮烙(ホウラク)・(ホウロク)・焙烙(ホウラク)・(ホウロク)ぐらいの音熟語しか知らなかったから学習になった。ま、これも出るとしたら、文章題の中からかも・・・。


●荼毒と蠹毒
(広辞苑)
荼毒:(「荼」は苦菜(にがな)、転じて害毒。)害毒をなすこと。害毒を流すこと。
蠹毒:①虫が食い、そこなうこと。②物事をそこないやぶること。
(漢検2) 
荼毒:①非常に苦しめること。また、苦しむこと。 ②害毒をなすこと。
蠹毒:①害虫が樹木や本などをむしばむこと。 ②物事に害を与えること。また、その害毒。 類)①②蠹害
(蠹害(トガイ):①虫が本や衣服などを食って害をなすこと。また、その害。 ②物事をむしばみそこなうこと。 類)①②蠹毒)

・この2熟語の使い分けがよくわからない・・・文例などを調べてもよくわからないけど、いろいろ見ていると、動詞的につかわれているのは「荼毒」、名詞的に使われているのが「蠹毒」のようではあるけど、文意からどちらでも良いのではないかと思えるようなものもある・・・
・漢検2でも「同)・・・」とか「類)・・・」とかになっていないので、どうも使い分けはあるようだけど、上記の②の意味の違いはそれほどないような気がする・・・一例で「社会をトドクする」は“荼毒”の使用例が多いけど、“蠧毒”となってるのもある・・・「“荼”害」ってのはないから、“トガイ”で出れば、これは「“蠧”害」だけで良さそうではある・・・
・以下、青空文庫での文例を列挙しておくので、これも文例を読んで“体感”してもらっておいたほうが良いかもしれない・・・文章題中で出たら迷いそうだけど・・・

<荼毒>の文例
(宮武外骨 一円本流行の害毒と其裏面談 - 青空文庫)
普通出版界に普及せし悪影響 融通金主の当惑多数少国民を荼毒せし文弱化 印税成金の堕落広告不信認の悪例を作りし罪 国産用紙の浪費批評不公正の悪習を促せし罪 製本技術の底下. 通信機関の大妨害 一般財界の不景気を助長す運輸機関の大障礙 ...
(青年 - 青空文庫)
そこで社主が代って、あの調子を社会を荼毒するものだと認めたとしよう。一般の読者を未丁年者として見る目で、そう認めたのは致し方がない。只驚くのは新聞をアカデミックにしてその弊を除こうとした事である。それでは反動に過ぎない。抑圧だと云って ...
(田中貢太郎 続黄梁 - 青空文庫)
或は 廝養の児、 瓜葛の親有れば則ち伝に乗じ、風行雷動す。地方の供給 稍 遅くして、馬上の鞭撻立所に至る。人民を荼毒 し、官府を奴隷にし、扈従臨むところ野に青草無し。而して某 方 ( まさ ) に炎々赫赫、寵を 怙 ...
(三好十郎 恐怖の季節 - 青空文庫)
つまり右の友人は、私の想像力を荼毒してしまったのです。彼を私は呪います。呪うための一つの方法として、彼が「小豚派作家たちが何の役に立つかまだハッキリしていない」と言った、そこの所を私流にスナオな言葉に修正することによって彼の暴論を粉砕し、 ...
(吉川英治 私本太平記 風花帖 - 青空文庫)
つくすべき忠も、 荼毒の輩が君の側らにはびこっていたのでは捧げようもない。君側の奸を一掃してのうえでなら、微臣たりとも海内 静謐のためどんな御奉公も決していとう者ではない。どうかご推量を仰ぎたい。

<蠹毒>の文例> 国語辞書 > 品詞
それからそれらの教えについてその後ラマ達が自分の思い思いに造り出した説、かえって仏教を蠧毒するところの教えを、仏教の名でもって沢山に世にあらわして居る。
(チベット旅行記 (新字新仮名) epub / 河口慧海(著))

日本でも昔時(むかし)真言宗において立川流というものが起って、陰陽道うと秘密の法とを合してこれに似たような説を唱えて、大いに社会を蠧毒したことがあったです。
(チベット旅行記 (新字新仮名) epub / 河口慧海(著))

ーその他参考ーブログ既出 
●困苦荼毒(コンクトドク):苦しみや痛みのこと。荼毒は非常に苦しめ虐げること。

・苦しみや痛みのこと。:::荼毒は非常に苦しめ虐げること。
・王陽明の言葉に「生民の困苦荼毒は孰れか疾痛の吾が身に切なるものに非ざらんや」とある。

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広辞苑しらべ(続々々) 調戯 調義・調儀 調熟

2017年11月23日 | 気をつけたい同音異義熟語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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①以前、「調」については、「やわら(ぐ)、あざけ(る)」に対応する音熟語が掲載されていなかったのでしらべて記事にしたことがある(「漢検漢字辞典第2版から㉔  怒“漲”、丁憂、調笑・調弄 2016年02月27日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事-」)けど、広辞苑でも該当しそうな音熟語がひとつ、見つかった・・・。

<調戯(チョウギ)>
(広辞苑)
調戯(チョウギ):たわむれること。からかうこと。

・広辞苑の説明だけだと、どの訓に対応するのか不明瞭なので、ネット上の他の辞典なども調べた。なお、漢検2では「意味③あざける。からかう。」とあるので、“からかう”意味も現行訓の「あざけ(る)」に対応するんだろうなとはわかったけど・・・

(調戯とは - Weblio辞書)
 あざけりたわむれること。からかいなぶること。嘲謔(ちようぎやく)。
(嘲戯/調戯(チョウギ)とは - コトバンク)
 デジタル大辞泉  嘲戯/調戯:あざけりたわむれること。 からかうこと。「もろ人の―は一身に聚(あつ)まる習なり」〈鴎外訳・即興詩人〉

②同音異義の<調義・調儀(チョウギ)>なんてのも、見つかった・・・
 (広辞苑)
 <調義・調儀(チョウギ)>:もくろみ。かけひき。計略。調略。 ②出陣して攻めること。

 (調義とは - 歴史民俗用語 Weblio辞書)
  ・策略をめぐらすこと。工夫すること。またその才知。才覚。 算段。 「次第に家栄えけるは,諸事につきて其の身-のよきゆゑぞかし/浮世草子・ 永代蔵 1」
  ・ 攻撃すること。 「長沼の皆川山城守が城を御-の...」
 (調義の意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典)
  ・工夫。才覚。策略。かけひき。 ・からかうこと。おだてること。◇「調戯」とも書く。
 (調義/調儀(チョウギ)とは - コトバンク)
  デジタル大辞泉 調義/調儀:工夫・策略をめぐらすこと。また、その才知。 「諸事につきて、その身―のよきゆゑぞかし」〈浮・永代蔵・一〉
 (調義/調儀(ちょうぎ)の意味 - goo国語辞書)
  工夫・策略をめぐらすこと。また、その才知。「諸事につきて、その身―のよきゆゑぞかし」〈浮・永代蔵・一〉

 ・・・これらを読んでも、かなり古そうな言葉なので、語選択や類義語問題としては適当ではないなと思い、こういう個別の記事で一応載せておくだけにした・・・

③ついでに調べてて見つけた熟語・・・まあ、こんなのも無視して良いのだろうが・・・
 <調熟(チョウジュク)>:物事を行うのによい状態になること。機が十分に熟すこと。
  大辞林 第三版  調熟:物事を行うのによい状態・時期になる こと。
ー参考ー

調:小学…チョウ、しら(べる)中学…ととの(う)、ととの(える) 準1…みつぎ、やわら(ぐ)、あざけ(る)
(漢検2)
 意味 ①ととのう。ととのえる。ほどよくする。つりあう。「調和」「調節」「協調」
    ②やわらぐ。やわらげる。
    ③あざける。からかう。
    ④しらべる。「調査」「調書」
    ⑤しらべ。詩や音楽のリズム。「曲調」「格調」
    ⑥ようす。状態。「調子」「順調」
    ⑦みつぎ。古代の税制の一つ。「調布」
 *掲載熟語は略。

 (以前の記事)「漢検漢字辞典第2版から㉔  怒“漲”、丁憂、調笑・調弄 2016年02月27日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事-」
 ●これも8級相当の「調」(チョウ、しら(べる)、ととの(う)、ととの(える) 準1レベル:みつぎ、やわら(ぐ)、あざけ(る))
  ・といっても、「やわら(ぐ)」「あざけ(る)」は準1級レベル・・・
  ・音熟語の記載はナシ・・・
  ・大字源で調べたら、
   「調笑」-調(あざけ)る、「調弄」ー調(あざけ)る  *それぞれ「嘲笑」「嘲弄」に相当するもの
  ・「調(やわら)ぐ」に対応する熟語はよくわからなかったけど、
    「調諧」=ととのえやわらげる
    「調合」=①和合する ②薬などを混ぜ合わせる
    「調燮(チョウショウ)」=ととのえやわらぐ=調和
   などが該当するのかもしれない・・・。
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広辞苑しらべ(続々) 卓見と達見 断金と断琴 団団

2017年11月22日 | 気をつけたい同音異義熟語
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●あと少し・・・といっても、まだ、あと9ページ分アリ・・・ア行から順に整理しているわけではありませんが、残すは、あと“チ・ヂ”~“ヌ”までの熟語群・・・
●「緞金(ダンキン)」:緞子(ドンス)と金襴・・・「緞(ダン)」読みの熟語がまだあったわ・・・これ、ブログに登録してなかった・・・
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●「卓見」と「達見」
 ・どちらも対義語なら「浅見」で良さそうだが、語選択だったら、よく説明を読まないと間違える・・・ま、こんなの、1級では出ないだろうけど・・・。

「卓見」 
 (漢検2)「②すぐれる。ぬきんでる。「卓越」「卓見」」
 卓見(タッケン):すぐれた意見や考え。「―に富んだ論文である」 類)卓識 対)浅見
 達見(タッケン):物事の道理を見通した考え。すぐれた見識。 類)達識 対)浅見

 *“達”の意味は「①とおる。道が通じる。「四通八達」 ②なしとげる。果たす。「達成」「到達」 ③とどく。とどける。「伝達」「配達」 ④すぐれる。物事によく通じる。「達人」「上達」 ⑤たっし。通知。命令。「通達」 ⑥たち。だち。複数を示す。」で、“すぐれる”という訓読みはないのだが、④で意味としてあるように書いてある・・・。

●「断金」と「断琴」
 ・広辞苑では、「断金の契り」「断琴の交わり」と載っている・・・広辞苑だけだと、「ダンキン之交」なんて四字熟語が出たら、「断琴」と書いてしまいそうだが、✖になっちゃうのだろうか・・・漢検四字熟語辞典だと「断金之交(ダンキンのまじわり)」しか載ってないし・・・。

 ・いろいろと調べていると、
  断金・・・「断金の契り」「断金の交わり」と両方ありそう。
  断琴・・・こちらは「断琴の交わり」のみ。故事成語の内容からして「・・・の契り」ってのはオカシイから無いのは当たり前か・・・
  *「断琴の交わり」
   春秋時代、琴の名手伯牙が自分の奏でる心を完全に理解した友人鍾子期の死後、琴の弦を断ったという故事から。最も心の通い合う友情。
 ・故事成語で「ダンキンの交わり」なんてのが出たらどうすりゃいいんだろ?ま、そんなのは出ないだろうが、文章題なんかで出たら、文意からどっちか選ばないといけなくなるが、もし出たら(簡単な熟語なのに)難問となる・・・。

●団団(ダンダン)
 ・ついでに、「団団」・・・WPで整理している中に入れるまでもないけど、この熟語も出るとしたら、文章題の中かも・・・分かってりゃ書けるだろうけど、いきなり文章の中で“ダンダン・・・”なんて出たら考えちゃうかも・・・

団団:①形の丸いさま。「むら躑躅(つつじ)が・・・と紅白の模様を青い中に印していたのが・・・」〈漱石・それから〉
   ②露が多く集まっているさま。「露団団」「其滴露となりて・・・たるを知り」〈西周・明六雑誌二二〉

 ・こういう熟語は例文も読んでおけば、頭に残る・・・
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