日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<偶然は準備のできていない人を助けない>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(復習を兼ねてお浚い・・・)
●堂々としたりっぱな文章のたとえ ➪てんひつ(椽筆)
(漢検2)
椽大の筆(テンダイのふで):堂々としたりっぱな文章のたとえ。「椽」は垂木(たるき)のこと。垂木のように太く大きな筆の意から。
➪椽筆(テンヒツ) :(大字源)「椽大の筆」と同じ。
●漢検2掲載熟語(基本編)
楹:①はしら。丸く太いはしら。「楹書」「楹棟」「楹聯(エイレン)」 ②家屋の並びを数える語。
榱:意味:たるき(垂木)。屋根を支えるために、棟から軒に渡す横木。「榱桷(スイカク)」
桷:(熟語掲載ナシ)
椽:「椽」から始まる言葉 椽(たるき) 椽大の筆(テンダイのふで) 下つき:采椽(サイテン)
梁:意味①はし。かけはし。「橋梁」
②はり。うつばり。家の棟をささえる横木。「梁上」「棟梁」
③やな。木を並べて川の水をせきとめ、魚を捕るしかけ。「魚梁」
下つき:橋梁(キョウリョウ)・魚梁(ギョリョウ)・沢梁(タクリョウ)・棟梁(トウリョウ)
「梁」から始まる言葉 梁(うつばり) 梁の塵を動かす(うつばりのちりをうごかす) 梁(はし) 梁(はり) 梁(やな) 梁簀(やなす)
梁材(リョウザイ) 梁山泊(リョウザンパク) 梁上の君子(リョウジョウのクンシ) 梁塵(リョウジン)
梁塵を動かす(リョウジンをうごかす) 梁木(リョウボク)
梁木(リョウボク):二本の柱を立て、その上に横木を渡した体操用具。これにつり輪などをかける。
*「梁木」には(漢検2ではこの意味しか載せていないが、後記参照・・・“知恵の優れた人。哲人のたとえ。”という意味などもアリ)
*楹書(エイショ):(大字源)遺言書。春秋時代、斉の宰相晏嬰が臨終の際、柱に穴を開け、書き物を入れて、その子に遺した故事。楹語。 楹語(エイゴ):(大字源)楹書に同じ。
*楹棟(エイトウ):はしらとむなぎ。転じて、最も重要な人物。棟梁。柱石。
(ブログ既出)
類義語:楹棟=棟梁=柱石=柱梁 最も重要な人物。棟梁。柱石。
語選択:楹棟(えいとう):はしらとむなぎ。転じて、最も重要な人物。棟梁。柱石。
ほか
*楹聯(エイレン):(大字源)門の両柱に掛ける柱掛け。連句を書いた柱掛け。門聯。楹帖(エイチョウ) *楹帖:楹聯に同じ。
*榱桷(スイカク):(大字源)①たるき。椽桷(テンカク)。榱椽(スイテン)。②重圧を負う人物のたとえ。
(ブログ既出)「大は棟梁と為し小はスイカク(榱桷)と為す」(漢検過去問)
・大きい木は棟と梁に使い、小さい木はたるきに使う。適材適所、才能に応じた場所に人材を登用することのたとえ。
*采椽(サイテン):
(デジタル大辞泉)采椽/採椽:山から切り出したままの木を使った垂木。また、飾らない質素な家のたとえ。
・茅茨剪らず采椽削らず :帝尭が、宮殿の屋根をふいたカヤの先端を切りそろえず、垂木は丸太のままで削らなかったという。宮殿、また住居などの質素なさまをいう。
・茅茨(ボウシ):ちがやと、いばら。また、それでふいた粗末な屋根や粗末な家。
・茅屋采椽(ボウオクサイテン):飾り気のない素朴な家のこと。 「茅屋」はかやぶきの屋根。 「采椽」は手を加えていない切り出しただけの材木のこと。
*沢梁(タクリョウ):(大字源)沼地と、やな。魚や燃料としての葦などをとる沼地。
(ブログ既出)
・沢梁(タクリョウ)、禁なし::人民が沼地で魚や燃料をとるのに禁制を設けないこと。人民の漁業を禁止しない寛大な政治。
・沢梁に禁なく、人を罪するに孥(ド)までせず:人民が沼地で魚や燃料をとるのに禁制を設けず、罪を妻子にまで及ぼさない。寛大な政治のこと。
👍👍👍 🐕 👍👍👍
●その他(応用編)
(ブログ既出)宮城谷昌光 「劉邦」(上・中・下)
「・・・弟と妹を励ましてきた一家の梁桷である・・・ (今回補足:梁桷(リョウカク):(大字源)はりと、たるき。)
<その他“たるき”がらみの熟語>
榱題(スイダイ):(大字源)垂木の端。垂木の出っ張ったところ。(孟・尽心下:「榱題数尺、我得ㇾ志弗ㇾ為也」) *出典の孟子の文言は後記(末尾参照)*
榱椽(スイテン):(大字源)たるき。椽は、丸い垂木。榱桷(スイカク)。
椽棟(スイトウ):(大字源)たるきと、むなぎ。
梁棟(リョウトウ):(大字源)①うつばりと、むなぎ。②宰相など主要な地位にある人のたとえ。
梁楹(リョウエイ):(大字源)①梁(はり)と大黒柱。②宰相など主要な地位にある人のたとえ。
梁摧(リョウサイ):梁木が砕ける。偉人の死をいう。
梁木(リョウボク):①梁(はり)の木。うつばり。②知恵の優れた人。哲人のたとえ。③二本の柱を立て、その上に横木を渡した運動用具。
楹桷(エイカク):大きな柱と垂木。
楹階(エイカイ):柱と階段。堂上をいう。
(参考)「榱題数尺、我得ㇾ志弗ㇾ為也」(孟子・尽心章句下・三十四)
孟子曰、説大人則藐之、勿視其巍巍然、堂高数仭、榱題数尺、我得志弗為也、食前方丈、侍妾数百人、我得志弗爲也、般楽飮酒、駆騁田猟、後車千乗、我得志弗為也、在彼者皆我所不為也、在我者皆古之制也、吾何畏彼哉。・・・
(意訳・・・一部ネットから借用・・・)
堂高きこと数仞、榱題数尺、我志を得るともせじ(為さず)。食前方丈、侍妾数百人、我志を得るともせじ(為さず)。般楽して酒を飮み、駆騁して田猟し、後車千乗、我志を得るともせじ(為さず)。彼に在る者は、皆我のせざる所なり。我に在る者は、皆古の制なり。吾何ぞ彼を畏れんや、と。・・・
*榱題数尺(スイダイスウシャク):榱題(=垂木の端)が数尺(=1mぐらい?)あるということだから広大な家という意味だろう。
(注1)ネットには「榱題、屋霤也。」とか「榱題:屋簷的前端.」とかの説明もあったが・・・
(注2)「屋霤」という意味は大漢和と字通で異なるようだ・・・ここでは字通の“雨滴承け”のほうが適切かも知れない・・・
(ブログ既出)
<霤:リュウ、あまだれ、したた(り)、のき>
*漢検2:意味②(現行訓にない“あまだれうけ、あまどい”の項にのみ音熟語の「霤槽」掲載あり!)
・あまだれ、したたり:霤水=あまだれ水、承霤=あまだれうけ、霤穿=「霤、石を穿つ」、屋霤(オクリュウ)=屋上から垂れるあまだれ(大漢和)
*「頤霤垂拱(イリュウスイキョウ)」=頭を下げ、あごの垂れたさま。身を俯せば頭が前に向い、頤(あご、おとがい)はさながら、“屋霤の如く”(屋上から垂れた雨垂れのよう)であるということ。*字通は「屋霤」=雨滴受けの意としている。
・のき:(=屋簷、屋宇のこと)文例:「東霤に当る」(大字源)「絶霤に見る」(大漢和)
・その他(あまだれうけ、あまどいの意)霤槽(リュウソウ)=あまだれうけの槽(おけ)、 屋霤=雨滴承け(字通)
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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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(復習を兼ねてお浚い・・・)
●堂々としたりっぱな文章のたとえ ➪てんひつ(椽筆)
(漢検2)
椽大の筆(テンダイのふで):堂々としたりっぱな文章のたとえ。「椽」は垂木(たるき)のこと。垂木のように太く大きな筆の意から。
➪椽筆(テンヒツ) :(大字源)「椽大の筆」と同じ。
●漢検2掲載熟語(基本編)
楹:①はしら。丸く太いはしら。「楹書」「楹棟」「楹聯(エイレン)」 ②家屋の並びを数える語。
榱:意味:たるき(垂木)。屋根を支えるために、棟から軒に渡す横木。「榱桷(スイカク)」
桷:(熟語掲載ナシ)
椽:「椽」から始まる言葉 椽(たるき) 椽大の筆(テンダイのふで) 下つき:采椽(サイテン)
梁:意味①はし。かけはし。「橋梁」
②はり。うつばり。家の棟をささえる横木。「梁上」「棟梁」
③やな。木を並べて川の水をせきとめ、魚を捕るしかけ。「魚梁」
下つき:橋梁(キョウリョウ)・魚梁(ギョリョウ)・沢梁(タクリョウ)・棟梁(トウリョウ)
「梁」から始まる言葉 梁(うつばり) 梁の塵を動かす(うつばりのちりをうごかす) 梁(はし) 梁(はり) 梁(やな) 梁簀(やなす)
梁材(リョウザイ) 梁山泊(リョウザンパク) 梁上の君子(リョウジョウのクンシ) 梁塵(リョウジン)
梁塵を動かす(リョウジンをうごかす) 梁木(リョウボク)
梁木(リョウボク):二本の柱を立て、その上に横木を渡した体操用具。これにつり輪などをかける。
*「梁木」には(漢検2ではこの意味しか載せていないが、後記参照・・・“知恵の優れた人。哲人のたとえ。”という意味などもアリ)
*楹書(エイショ):(大字源)遺言書。春秋時代、斉の宰相晏嬰が臨終の際、柱に穴を開け、書き物を入れて、その子に遺した故事。楹語。 楹語(エイゴ):(大字源)楹書に同じ。
*楹棟(エイトウ):はしらとむなぎ。転じて、最も重要な人物。棟梁。柱石。
(ブログ既出)
類義語:楹棟=棟梁=柱石=柱梁 最も重要な人物。棟梁。柱石。
語選択:楹棟(えいとう):はしらとむなぎ。転じて、最も重要な人物。棟梁。柱石。
ほか
*楹聯(エイレン):(大字源)門の両柱に掛ける柱掛け。連句を書いた柱掛け。門聯。楹帖(エイチョウ) *楹帖:楹聯に同じ。
*榱桷(スイカク):(大字源)①たるき。椽桷(テンカク)。榱椽(スイテン)。②重圧を負う人物のたとえ。
(ブログ既出)「大は棟梁と為し小はスイカク(榱桷)と為す」(漢検過去問)
・大きい木は棟と梁に使い、小さい木はたるきに使う。適材適所、才能に応じた場所に人材を登用することのたとえ。
*采椽(サイテン):
(デジタル大辞泉)采椽/採椽:山から切り出したままの木を使った垂木。また、飾らない質素な家のたとえ。
・茅茨剪らず采椽削らず :帝尭が、宮殿の屋根をふいたカヤの先端を切りそろえず、垂木は丸太のままで削らなかったという。宮殿、また住居などの質素なさまをいう。
・茅茨(ボウシ):ちがやと、いばら。また、それでふいた粗末な屋根や粗末な家。
・茅屋采椽(ボウオクサイテン):飾り気のない素朴な家のこと。 「茅屋」はかやぶきの屋根。 「采椽」は手を加えていない切り出しただけの材木のこと。
*沢梁(タクリョウ):(大字源)沼地と、やな。魚や燃料としての葦などをとる沼地。
(ブログ既出)
・沢梁(タクリョウ)、禁なし::人民が沼地で魚や燃料をとるのに禁制を設けないこと。人民の漁業を禁止しない寛大な政治。
・沢梁に禁なく、人を罪するに孥(ド)までせず:人民が沼地で魚や燃料をとるのに禁制を設けず、罪を妻子にまで及ぼさない。寛大な政治のこと。
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●その他(応用編)
(ブログ既出)宮城谷昌光 「劉邦」(上・中・下)
「・・・弟と妹を励ましてきた一家の梁桷である・・・ (今回補足:梁桷(リョウカク):(大字源)はりと、たるき。)
<その他“たるき”がらみの熟語>
榱題(スイダイ):(大字源)垂木の端。垂木の出っ張ったところ。(孟・尽心下:「榱題数尺、我得ㇾ志弗ㇾ為也」) *出典の孟子の文言は後記(末尾参照)*
榱椽(スイテン):(大字源)たるき。椽は、丸い垂木。榱桷(スイカク)。
椽棟(スイトウ):(大字源)たるきと、むなぎ。
梁棟(リョウトウ):(大字源)①うつばりと、むなぎ。②宰相など主要な地位にある人のたとえ。
梁楹(リョウエイ):(大字源)①梁(はり)と大黒柱。②宰相など主要な地位にある人のたとえ。
梁摧(リョウサイ):梁木が砕ける。偉人の死をいう。
梁木(リョウボク):①梁(はり)の木。うつばり。②知恵の優れた人。哲人のたとえ。③二本の柱を立て、その上に横木を渡した運動用具。
楹桷(エイカク):大きな柱と垂木。
楹階(エイカイ):柱と階段。堂上をいう。
(参考)「榱題数尺、我得ㇾ志弗ㇾ為也」(孟子・尽心章句下・三十四)
孟子曰、説大人則藐之、勿視其巍巍然、堂高数仭、榱題数尺、我得志弗為也、食前方丈、侍妾数百人、我得志弗爲也、般楽飮酒、駆騁田猟、後車千乗、我得志弗為也、在彼者皆我所不為也、在我者皆古之制也、吾何畏彼哉。・・・
(意訳・・・一部ネットから借用・・・)
堂高きこと数仞、榱題数尺、我志を得るともせじ(為さず)。食前方丈、侍妾数百人、我志を得るともせじ(為さず)。般楽して酒を飮み、駆騁して田猟し、後車千乗、我志を得るともせじ(為さず)。彼に在る者は、皆我のせざる所なり。我に在る者は、皆古の制なり。吾何ぞ彼を畏れんや、と。・・・
*榱題数尺(スイダイスウシャク):榱題(=垂木の端)が数尺(=1mぐらい?)あるということだから広大な家という意味だろう。
(注1)ネットには「榱題、屋霤也。」とか「榱題:屋簷的前端.」とかの説明もあったが・・・
(注2)「屋霤」という意味は大漢和と字通で異なるようだ・・・ここでは字通の“雨滴承け”のほうが適切かも知れない・・・
(ブログ既出)
<霤:リュウ、あまだれ、したた(り)、のき>
*漢検2:意味②(現行訓にない“あまだれうけ、あまどい”の項にのみ音熟語の「霤槽」掲載あり!)
・あまだれ、したたり:霤水=あまだれ水、承霤=あまだれうけ、霤穿=「霤、石を穿つ」、屋霤(オクリュウ)=屋上から垂れるあまだれ(大漢和)
*「頤霤垂拱(イリュウスイキョウ)」=頭を下げ、あごの垂れたさま。身を俯せば頭が前に向い、頤(あご、おとがい)はさながら、“屋霤の如く”(屋上から垂れた雨垂れのよう)であるということ。*字通は「屋霤」=雨滴受けの意としている。
・のき:(=屋簷、屋宇のこと)文例:「東霤に当る」(大字源)「絶霤に見る」(大漢和)
・その他(あまだれうけ、あまどいの意)霤槽(リュウソウ)=あまだれうけの槽(おけ)、 屋霤=雨滴承け(字通)
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