漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

たるき(垂木):椽、榱、桷・・・関連熟語ほか・・・

2018年06月01日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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               <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>     <一跌を経れば一知を長ず>     
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・偶然は準備のできていない人を助けない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(復習を兼ねてお浚い・・・)
●堂々としたりっぱな文章のたとえ ➪てんひつ(椽筆
 (漢検2)
 椽大の筆(テンダイのふで):堂々としたりっぱな文章のたとえ。「椽」は垂木(たるき)のこと。垂木のように太く大きな筆の意から。
 椽筆(テンヒツ) :(大字源)「椽大の筆」と同じ。

●漢検2掲載熟語(基本編)
楹:①はしら。丸く太いはしら。「楹書」「楹棟」「楹聯(エイレン)」 ②家屋の並びを数える語。
榱:意味:たるき(垂木)。屋根を支えるために、棟から軒に渡す横木。「榱桷(スイカク)」
桷:(熟語掲載ナシ)
椽:「椽」から始まる言葉 椽(たるき) 椽大の筆(テンダイのふで) 下つき:采椽(サイテン)
梁:意味①はし。かけはし。「橋梁」
    ②はり。うつばり。家の棟をささえる横木。「梁上」「棟梁」
    ③やな。木を並べて川の水をせきとめ、魚を捕るしかけ。「魚梁」
  下つき:橋梁(キョウリョウ)・魚梁(ギョリョウ)・沢梁(タクリョウ)・棟梁(トウリョウ)
「梁」から始まる言葉 梁(うつばり) 梁の塵を動かす(うつばりのちりをうごかす) 梁(はし) 梁(はり) 梁(やな) 梁簀(やなす)
           梁材(リョウザイ) 梁山泊(リョウザンパク) 梁上の君子(リョウジョウのクンシ) 梁塵(リョウジン)
           梁塵を動かす(リョウジンをうごかす) 梁木(リョウボク)
  梁木(リョウボク):二本の柱を立て、その上に横木を渡した体操用具。これにつり輪などをかける。
  *「梁木」には(漢検2ではこの意味しか載せていないが、後記参照・・・“知恵の優れた人。哲人のたとえ。”という意味などもアリ)

楹書(エイショ):(大字源)遺言書。春秋時代、斉の宰相晏嬰が臨終の際、柱に穴を開け、書き物を入れて、その子に遺した故事。楹語。 楹語(エイゴ):(大字源)楹書に同じ。
楹棟(エイトウ):はしらとむなぎ。転じて、最も重要な人物。棟梁。柱石。
 (ブログ既出)
 類義語:楹棟=棟梁=柱石=柱梁 最も重要な人物。棟梁。柱石。
 語選択:楹棟(えいとう):はしらとむなぎ。転じて、最も重要な人物。棟梁。柱石。
 ほか
楹聯(エイレン):(大字源)門の両柱に掛ける柱掛け。連句を書いた柱掛け。門聯楹帖(エイチョウ) *楹帖:楹聯に同じ。
榱桷(スイカク):(大字源)①たるき。椽桷(テンカク)。榱椽(スイテン)。②重圧を負う人物のたとえ。
 (ブログ既出)「大は棟梁と為し小はスイカク(榱桷)と為す」(漢検過去問)
  ・大きい木は棟と梁に使い、小さい木はたるきに使う。適材適所、才能に応じた場所に人材を登用することのたとえ。
采椽(サイテン):
  (デジタル大辞泉)采椽/採椽:山から切り出したままの木を使った垂木。また、飾らない質素な家のたとえ。
 ・茅茨剪らず采椽削らず :帝尭が、宮殿の屋根をふいたカヤの先端を切りそろえず、垂木は丸太のままで削らなかったという。宮殿、また住居などの質素なさまをいう。
 ・茅茨(ボウシ):ちがやと、いばら。また、それでふいた粗末な屋根や粗末な家。
 ・茅屋采椽(ボウオクサイテン):飾り気のない素朴な家のこと。 「茅屋」はかやぶきの屋根。 「采椽」は手を加えていない切り出しただけの材木のこと。
沢梁(タクリョウ):(大字源)沼地と、やな。魚や燃料としての葦などをとる沼地。
 (ブログ既出)
 ・沢梁(タクリョウ)、禁なし::人民が沼地で魚や燃料をとるのに禁制を設けないこと。人民の漁業を禁止しない寛大な政治。
 ・沢梁に禁なく、人を罪するに孥(ド)までせず:人民が沼地で魚や燃料をとるのに禁制を設けず、罪を妻子にまで及ぼさない。寛大な政治のこと。

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●その他(応用編)
 (ブログ既出)宮城谷昌光 「劉邦」(上・中・下)
 「・・・弟と妹を励ましてきた一家の梁桷である・・・ (今回補足:梁桷(リョウカク):(大字源)はりと、たるき。)

 <その他“たるき”がらみの熟語>
榱題(スイダイ):(大字源)垂木の端。垂木の出っ張ったところ。(孟・尽心下:「榱題数尺、我得ㇾ志弗ㇾ為也」) *出典の孟子の文言は後記(末尾参照)*
榱椽(スイテン):(大字源)たるき。椽は、丸い垂木。榱桷(スイカク)。
椽棟(スイトウ):(大字源)たるきと、むなぎ。

梁棟(リョウトウ):(大字源)①うつばりと、むなぎ。②宰相など主要な地位にある人のたとえ。
梁楹(リョウエイ):(大字源)①梁(はり)と大黒柱。②宰相など主要な地位にある人のたとえ。
梁摧(リョウサイ):梁木が砕ける。偉人の死をいう。
梁木(リョウボク):①梁(はり)の木。うつばり。②知恵の優れた人。哲人のたとえ。③二本の柱を立て、その上に横木を渡した運動用具。

楹桷(エイカク):大きな柱と垂木。
楹階(エイカイ):柱と階段。堂上をいう。

(参考)「榱題数尺、我得ㇾ志弗ㇾ為也」(孟子・尽心章句下・三十四)

孟子曰、説大人則藐之、勿視其巍巍然、堂高数仭榱題数尺、我得志弗為也、食前方丈、侍妾数百人、我得志弗爲也、般楽飮酒駆騁田猟、後車千乗、我得志弗為也、在彼者皆我所不為也、在我者皆古之制也、吾何畏彼哉。・・・
(意訳・・・一部ネットから借用・・・)
堂高きこと数仞、榱題数尺、我志を得るともせじ(為さず)。食前方丈、侍妾数百人、我志を得るともせじ(為さず)。般楽して酒を飮み、駆騁して田猟し、後車千乗、我志を得るともせじ(為さず)。彼に在る者は、皆我のせざる所なり。我に在る者は、皆古の制なり。吾何ぞ彼を畏れんや、と。・・・

*榱題数尺(スイダイスウシャク):榱題(=垂木の端)が数尺(=1mぐらい?)あるということだから広大な家という意味だろう。
 (注1)ネットには「榱題、屋霤也。」とか「榱題:屋簷的前端.」とかの説明もあったが・・・
 (注2)「屋霤」という意味は大漢和と字通で異なるようだ・・・ここでは字通の“雨滴承け”のほうが適切かも知れない・・・
   (ブログ既出)
  <霤:リュウ、あまだれ、したた(り)、のき>
   *漢検2:意味②(現行訓にない“あまだれうけ、あまどい”の項にのみ音熟語の「霤槽」掲載あり!)
  ・あまだれ、したたり:霤水=あまだれ水、承霤=あまだれうけ、霤穿=「霤、石を穿つ」、屋霤(オクリュウ)=屋上から垂れるあまだれ(大漢和)
   *「頤霤垂拱(イリュウスイキョウ)」=頭を下げ、あごの垂れたさま。身を俯せば頭が前に向い、頤(あご、おとがい)はさながら、“屋霤の如く”(屋上から垂れた雨垂れのよう)であるということ。*字通は「屋霤」=雨滴受けの意としている。 
  ・のき:(=屋簷、屋宇のこと)文例:「東霤に当る」(大字源)「絶霤に見る」(大漢和)
  ・その他(あまだれうけ、あまどいの意)霤槽(リュウソウ)=あまだれうけの槽(おけ)、 屋霤=雨滴承け(字通)
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祥:大祥・小祥・・・  櫚(かりん)=<花櫚>≠<花梨>

2018年05月18日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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●漢検DS“読み問題”1000まで終了~色々と調べながら進んでるんで、なかなか捗らない・・・ピッチあげないと・・・
(●<51年ぶりの同窓会>のつづきのつづき ・・・
俺:そういえば今年はもう親友Sの大祥だなあ・・・
y:何?タイショウって?
俺:もう3年目だろ、小祥からもう2年経つよなあ・・・
y・k:?????
俺:・・・ショウショウキ(小祥忌)っていえばわかるかい?
y・k:????・・・もしかして一周忌のことか???
(以下略)           )

●「檳榔」の「榔」・・・以前、間違えて覚えていたと記事にしたけど、この「榔」、JISの例示字形変更前は「木+郎」でOKだったんだ・・・変更前の「木+郎」でも“例示字形変更前の字形についても、これを即、間違いとするものではありませんので、下記に示しておきます。”(漢字の正しい書き順)とあるから、こう書いても✕にはならないかも・・・でも、蟷螂の「螂」や琳琅(琳瑯)の「瑯」の中は「良」のようだ・・・字形変更云々の表示はなさそう・・・面倒だから、すべて(中の字は)「良」で覚えておいた方がよさそう。

●大祥・小祥 
(漢検2)祥:意味③喪明けの祭り。「祥月」 ・・・他人に言ってるわりに、この「祥」の意味、知らんかった(^^;)
・広辞苑にも(「祥」は凶服をぬいで吉服に着かえる意)とあった・・・。
 大祥・・・「大祥忌」とも
 小祥・・・「小祥“忌”」とは言わない? ➪他の国語辞典などでは「小祥忌」表記あり。
(漢検2下つき)このうち、大祥・小祥も、この「祥」の意味だろう・・・
 吉祥(キッショウ)・(キチジョウ)・小祥(ショウショウ)・瑞祥(ズイショウ)・大祥(タイショウ)・・・
・大字源でも意味④「喪明けの祭り。葬礼から吉祭に移る変わり目の祭り。大祥は三年目、小祥は一年目。」とある。
 *「喪明けの祭り」に対応する他の熟語・・・大字源に「祥金:・・・②祭りに用いる鐘の類・・・」とあるぐらい。
●祥氛・・・ついで・・・
*この「祥」とは関係ないが、<祥:さいわ(い)・さち・きざ(し)>の“きざ(し)に対応する熟語(漢検2掲載以外)・・・
(大字源)祥氛・氛祥、祥禎・禎祥(「禎祥」は漢検2にもアリ)・祥符・祥兆など・・・“めでたいしるし”“吉兆”などの類義語候補・・・
 祥氛(ショウフン):めでたい気配。祥気。
(補足・加筆)
 *関係ないけど“ショウフン”で「小忿(ショウフン):ちょっとした怒り(広辞苑)」・・・最初、「祥“忿”」と間違えて書いちゃった・・・広辞苑でショウフンを調べていたら「忿」の字が出るようになっちゃったから・・・チェックみす・・・
 ・・・以下略・・・
(参考)
*漢検2:祥瑞(ショウズイ):めでたいことのある前ぶれ。めでたいきざし。吉兆。吉祥。 類)瑞祥 「しょんずい」と読めば別の意になる。
●櫚(かりん)=<花櫚>≠<花梨>
(漢検2)
 意味①かりん。バラ科の落葉高木。 ②しゅろ(棕櫚)。ヤシ科の常緑高木。
〈花櫚〉(かりん):マメ科の高木。東南アジア原産。材は紅褐色で美しく、細工物・建具などに用いる。カリンボク。
〈花梨〉(かりん):バラ科の落葉小高木。中国原産。春、淡紅色の花をつけ、楕円(ダエン)形で黄色い実を結ぶ。砂糖づけや果実酒にするほか、せき止めなどの薬にする。キボケ。季)秋

*「櫚」には訓読みで“かりん”あり・・・「梠」はナシ(「梠」は“のき、ひさし”)・・・棕櫚=棕梠(の「梠」)と混同しないようにしないとイカン。
*当て字の〈花櫚〉と〈花梨〉、漢検2では厳密に違うようにしているが、国語辞典によってはゴッチャになってるのがあるようだ・・・。
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彭彭 クダけた言葉遣い 食事をオゴる・・・

2018年05月17日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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●漢検DS“読み問題”700まで終了~
(●<51年ぶりの同窓会>のつづき ・・・
 y:でもさあ、188点で低得点とはいえ、受かってんだからいいじゃん・・・で、満点取るまでやるの?
 俺:(ーー^)・・・そうだよ!ボケ防止のためもあって取り組み始めたんだけど、これが面白いのよ・・・
 k:何が面白いん?
 俺:ボケ防止のほか、脳挫傷の恢復のためにも脳に刺激を与え続けるのはいいって主治医も言ってたし・・・でもそれだけじゃねえよ、今は、純粋に漢字の世界・・・というか試験の世界を楽しんでるってことかな・・・
 y:全然わからんちん・・・受かりゃ、それでいいんじゃん?・・・満点に何か意味あんのかあ??? 試験も受かったって、もう俺たちの世代じゃあ意味ねえじゃん・・・
 俺:満点賞ってのがもらえんの(笑)ま、これは目的じゃねえけどね・・・yちゃんにはわからない世界ってのがあるんだよ!198までは行ったことあるし、あわや満点というところまで行ったこともあるんだけど、凡ミスで逃したし・・・で、これがなかなかの刺激なんだよなあ・・・
 y:益々わからんちん・・・そこまで行ったら実質満点と同じじゃん・・・それに、俺、試験好きじゃねえから試験受け続けるってのも全然わからんちん・・・
 俺:全然違うんよ、満点とそれ以外は・・・試験受け続けるってのは確かにわからんかもね、これは好き嫌いやねえ・・・俺は、受けるの好きだから、それでいいのよ・・・でも、1級には試験受け続けるリピーターってのも結構多いんだよ・・・何か魅力があんだよね・・・
 k:しっかし、そのための試験勉強っての、よおやるよな、大変じゃん・・・
 俺:確かに大変・・・受かるだけならそんなことないんだけどな・・・満点ねらいじゃなきゃな・・・満点狙いとなると、この歳になると忘却との戦いがメインだけど、基本や標準的な問題・用語もお浚いせんとイカンしね、確かに膨大な労力を要するねえ・・・
 Y:・・・ぜっん、ぜん、わからん・・・         )

●漢検DS読み「行人はホウホウ(彭彭)たり」・・・これは詩経の詩の一節・・・成語にも書き問題にもならないと思う・・・でも一応、
 (漢検2)彭:意味 さかんなさま。「彭彭」
 (大字源)彭彭(ホウホウ):①盛んなさま。多いさま。「行人彭彭」(詩経)②盛んに行くさま。「四牡彭彭」(詩経)(*後記参考参照) ③車の多く通る音。  *「彭」は人名や地名の熟語が多い。
 *以下、それ以外の熟語を掲載・・・するけど、あまり覚えないが良い気がする・・・
  彭亨(ホウコウ):(畳韻)①おごり高ぶって気負うさま。②いっぱいに膨れるさま。
  彭湃(ホウハイ):波の逆巻くさま。水のあふれるさま。転じて、盛んに興り広がるさま。同)澎湃。滂湃(ホウハイ)。
  彭殤(ホウショウ):長命と短命。彭は、彭祖。殤は、若死に。 *彭祖:仙人の名。・・・殷の末年まで八百歳あまりまで生きていたという。長命の代表者。

(参考)「四牡・・・」に続く熟語でブログ既出のもの・・・
①四牡蹻蹻(シボキョウキョウ)」(大漢和)・・・  ②元気の盛んなさま。威勢のよいさま。「四牡蹻蹻」 *「蹻蹻」だけだと、文意により“きょうきょう”と読む場合と“きゃくきゃく”と読む場合がある。
②四牡龐龐(シボロウロウ)
 龐龐(ロウロウ)=充実したさま。肥えているさま。(詩経)「四牡龐龐」・・・これは「シボ“ロウロウ”と読むようだが、漢字源は「ホウ、ボウ」音のみで「ホウホウ」。
 その他:龐龐(ホウホウ)=鼓の音の形容。ぽんぽん。 

●漢検DS読み「クダ(摧)けた言葉遣いをする」  ・・・「砕けた」でもOKのようだ・・・
●漢検DS読み「シュング(惷愚)とはおろかなさまを表す」・・・漢検公認?のDSにも「惷愚」ってあるじゃないか・・・
●漢検DS読み「カンゴ(懽娯)とは喜び楽しむことだ」・・・広辞苑に同音同義の「歓娯(カンゴ)」あり・・・これでOKではないか・・・
●漢検DS読み「徼して以て智と為す者を悪む」・・・論語の一節。この場合は音読みで“キョウして”と読ませているが、通常は「徼(もと)めて・・・」と読んでるものが多いようだ・・・。
●漢検DS読み「友人に缶ジュースをオゴ(奢)ってもらった」・・・こういう意味のときは「驕る」「傲る」などは✕になりそう・・・広辞苑も「奢侈」。漢検2も(こういう意味では)「奢」

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軫念と宸念・・・同じか違うか・・・

2018年05月17日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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●漢検DS“読み問題”のお浚いに突入~単に、読んでるだけ、覚えようとしているだけではなく、色々と調べながら進めている・・・
(例)・シンキンを安んじ奉る。  「宸襟」  疑問点:“軫襟”はダメか・・・「軫襟」熟語は見当たらず・・・

・漢検2の「宸襟」をみたら、
 宸襟(シンキン):(漢検2)天子の心。 類)宸衷(シンチュウ)・宸念  *「襟」は胸・心の意。
 とあった。
・この「宸念」は、漢検1級によく出てくる「軫念」と同じかどうか調べた・・・

●<宸念と軫念> ・・・漢検2だと「軫念」も単に“天子の心”とも説明あるので「宸念」と同義とも採れるが・・・?

*<広辞苑>だと、この2熟語は別項建てで意味が少しく異なる内容となっているようだ・・・
*大辞林では 同義になってるみたいだ・・・【軫念】①天子が心を痛め、心配すること。 ②天子の心。宸念
大字源も意味②「天子のみ心。また、天子がみ心を痛める。宸念。」とあるので同義で良いようだ・・・。

軫念(シンネン):(漢検2)①憂え思うこと。心配すること。 ②天子が心を痛めること。天子の心。
         (広辞苑)①天子が心にかける、また、心を痛めること。②うれえ思うこと。心配。
宸念(シンネン):(広辞苑)天子の御心。おおみこころ。

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田圃(デンポ)と田畝(デンポ) “畦(あぜ)”と“畝(うね)” ほか・・・

2018年05月09日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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●田畝(デンポ)と田圃(デンポ)
・手賀沼沿いに広がるデンポには、今年もムナグロが飛来している・・・「田圃」が正解と思っていたけど、どうも「田畝」でも良さそうだ。
・作物を植え付けるため、畑にデンポを作っている・・・漢検2だと、こちらも「田圃」でも良いようだけど、こっちは「田畝」と書かないとイケナイのではないかなあ・・・

(漢検2)
田畝・田圃(デンポ):①耕作地。水田。 ②田のあぜ。畑のうね。
田ん圃(たんボ):田になっている土地。田。田圃(デンポ)。
(広辞苑)
田畝(デンポ):①田のうね。②たはた。
田圃(デンポ):田畑。でんぱた。
田圃(たんボ):(「田圃」は当て字)田畑。田。
(デジタル大辞泉)
田畝・田圃(デンポ):《「でんぼ」とも》たはた。

●畝(ホ)と畝(せ)
(広辞苑)
畝(ホ):①畑のうね。「田畝(デンポ)」「畝丘」
     ②中国で地積の単位。・・・(詳細略)・・・日本の畝(せ)とは別。 
畝(せ):土地面積の単位。段(タン)の10分の1。一畝は30歩(ブ)で、約0.992アール。

*「一畝」は、“イチせ”か“イッせ”と読むようだ・・・日本の場合。向こう(中国?)の面積用語がらみで音読み問題で出たら“イチホ”か“イッポ”とでも読むのだろうけど・・・。

 (参考)広辞苑記載の上記熟語・・・大字源では・・・
   「田畝(デンポ)」:①たはた。耕作地。②田のあぜ。畑のうね。
   「畝丘」:(大字源ナシ。ネットでは、地名で“うねおか”、中国の文献で「畝丘」アリ・・・音読みなら“ホキュウ”か・・・)

●“うね”と“あぜ”
・畦・畝(うね):(広辞苑)①畑に作物を植えつけるため、間隔をおいて土を筋状に高く盛り上げた所。②山脈・波などの小高く連なったところ。織物などにもいう。
 *他に、「壟(うね)」「疇(うね)」「隴(うね)」。

・畦・畔(あぜ):(広辞苑)①田と田との間に土を盛り上げて境としたもの。くろ。②敷居または鴨居のみぞとみぞとの間にある仕切り。(➪ひばた(樋端)②・・・➪樋端②:鴨居や敷居のみぞのふち。 )  
 *他に、「畛(あぜ)」。

 *厳密には、建築用語では、樋端と畦はすこし違う使い方のようだが・・・<樋端 とは 建築建具 | 住宅建築専門用語辞典>
 「敷居や鴨居に彫られた溝の両端の外側の凸部分。 和室側を内樋端(うちひばた)、その反対側を外樋端(そとひばた)と言います。 また、溝と溝の間の凸部分を畦(あぜ)、 または中樋端と言う。」

(漢検2)
畝(うね):①畑で作物を栽培する際、一定の間隔をおいて土を細長く盛り上げた所。「畑の―に種をまいた」 ②波や地形などで、線状に小高く連なっているところ。
畝目返しうのめがえし):布地を堅固にするために表裏を合わせて、耕地の畝(うね)のように間をおいて幾筋にも刺し縫いすること。また、その縫い方。うのめ。
 ・・・注:“うねめ(がえし)”ではなく、“うのめ(がえし)”だから注意。広辞苑も同じ。

(参考)他に、畝(うね)を用いた用語・・・(広辞苑)・・・
畝合い(うねあい):畝と畝の間。うねま。
畝編み(うねあみ):鉤針編みの技法の一種で、細編みの一変種。・・・
畝打ち(うねうち):高く低く、畝のように、緒を組むむこと。
畝帯(うねおび):畝刺しの帯。元禄頃に流行。
畝織(うねおり):・・・表面に経(たて)か緯(よこ)かの畝が現れるようにした織物。・・・
畝刺し(うねざし):・・・(説明略)・・・
畝立て(うねだて):畑に畝を作ること
畝足袋(うねたび):畝刺しに織ったたび。
畝床(うねどこ):畑の作物を植える所。
畝間(うねま):畝と畝との間。うねあい。
*他に、地名等で「畝傍(うねび)」「畝傍山(うねびやま)」

(参考・・・関連する漢検2掲載熟語など)
壟畝(ロウホ):①はたけ。 ②いなか。「農夫が―で耕作する」 ③民間。  「隴畝」とも書く。
疇(うね):耕作地。特に、アサを植える畑。
壟(うね):作物の植えつけのために、土を盛り上げた所。
*漢検2の「疇(うね)」の説明だと、通常の“うね”の理解と異なるようだが・・・よくわからん。
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検覈と 研覈

2018年03月30日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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●当ブログ:
「検覈(けんかく)」:きびしく調べること    ・・・漢検2熟語掲載はアリ・・・
「研覈(けんかく)」:事実を詳しく調べること  ・・・漢検2掲載ナシ・・・広辞苑にはあるので念の為比較してみた・・・

●検覈と 研覈
<検覈(けんかく)>
(デジタル大辞泉):(「覈」はしらべる意)厳しく調べること。「世の心性の理を剖析(ぼうせき)―する者」〈逍遥・美とは何ぞや〉
(広辞苑)    :(「覈」はしらべる意)事実をきびしくしらべ考えること。検考。

<研覈(けんかく)>
(広辞苑):(「覈」はしらべる意)事実をくわしく取り調べること。研究。

●それぞれの文例・・・*中には「検覈」よりも「研覈」のほうが適しているような文もあるが、この辺はややこしそう・・・

<研覈>
・他は自己の及ばざる所に向つて研覈せよ。(俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著))

・なるほど仏教の経論に多少そんな論もあるが、後世の学者が一向気に留めなんだから何の増補研覈するところなかった、人と諸動物の心性の比較論はなかなか一朝にして言い尽すべきでないが、諸動物中にも特種の心性の発達に甚だしく逕庭がある。(十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗 (新字新仮名) / 南方熊楠(著) )

<検覈>
検覈することを、そうしてそれが彼らの確執を最も早く解決するものなることを忘れていたのである。(時代閉塞の現状:(強権、純粋自然主義の最後および明日の考察) (新字新仮名) / 石川啄木(著) )

・われ等は寧ろその細かい空気と気分とを検覈し、観察して、以てそこから人間を学ばなければならない。(須磨子の死 (新字旧仮名) / 田山花袋、田山録弥(著) )

・それでも彼は、そういう打撃の後に自分の本心をのぞき込み、自らおのれを検覈せざるを得なかった。(レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン (新字新仮名) / ヴィクトル・ユゴー(著) )

・すべてこれらの誤謬は、論者がすでに自然主義という名に含まるる相矛盾する傾向を指摘しておきながら、なおかつそれに対して厳密なる検覈を加えずにいるところから来ているのである。(時代閉塞の現状:(強権、純粋自然主義の最後および明日の考察) (新字新仮名) / 石川啄木(著))

・彼はあらゆる方面から自分を検覈してみた。(レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット (新字新仮名) / ヴィクトル・ユゴー(著))

・遂に改心なき者にして後、庶人に降し遠島に棄つ。尤も兇頑甚だしき者は、三年の限りに至るを待たず、是れを遠島に棄つ。是れ皆獄長の建白を主とし、更に検覈を加ふ。 (吉田松陰)
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義捐(義捐金・義援金) 榾柮

2018年03月25日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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             <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>         <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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●「義捐」の「捐」は、「捐(す)てる」なのか、「捐(あた)える」なのか・・・送り仮名が違うからどうでもいいのだが、漢検2と広辞苑では解釈が異なるようだ・・・

(漢検2)意味:①すてる。すてさる。「捐館」「捐棄」「捐廃」
        ②あたえる。救済のために金品を出す。「義捐」「出捐」
        ③かう。金銭で官位を得る。「捐官」「捐納」
     下つき:棄捐(キエン)・義捐(ギエン)・出捐(シュツエン)
     義捐金・義援金(ギエンキン):慈善・災害救済などのために出す寄付金。「被災地に―を送る」(参考)「捐」は与える・寄付する意。
(広辞苑)
 義捐:「捐」はすてる意)慈善・公益・災害救助などのために金品を寄付すること。「義援」とも書く。
 義捐金:(広辞苑)義捐のために出す金。義金。
(大字源)
 義捐:(国)慈善・公益・救済などのための寄付。・・・この熟語は、「国語」(邦語)だということがわかった・・・

 ・で、ネットなどで語源・由来のようなものをしらべたら、以下のようなことだった。
(ネット)
 ・義援金…義援金は元々義捐金。明治時代から使用されていた義捐金の“捐”という漢字が当用漢字ではない為と、“捐”が“捨てる”という意味もある為、新聞教会が独に“援”という字に置き換えたもの。現在も義捐金と同じ意味。
 ・義捐金…明治時代に作られた和製漢語で、公のために捨てるお金の事。義捐金・義援金の名目で集められた寄付金は、通常日本赤十字社に全て集められた後、被災者に分配される。その為、直ぐに被災者の手元に渡る事はない。
 ・義捐金(ぎえんきん):慈善のため、また不幸や災害にあった人に対して、金品を寄付すること。 「捐」の意味は、「1、すてる。2、金を出す。寄付する。」

 ・「義捐」は明治時代につくられた和製漢語です。「義援金」という表記は、新聞協会による独自の基準で定めた代用表記で、元は「義捐金」。

 (参考)
 ・“すてる”とい意味で「棄捐」という熟語があります。・・・(広辞苑もほぼ同じ内容)
 「棄捐」(きえん) 1、すてて用いないこと。 2、江戸時代、法令によって貸借関係を破棄すること。「棄捐令」(キエンレイ)

●「榾柮」の読みは“コツトツ”なのか、“コットツ”なのか・・・どっちでも良いのか・・・
(漢検2)
 榾 :コツ ほた・ほだ
 意味:①ほた。木の切れはし。ほだ。「榾火」「榾柮(コットツ) 」 ②「枸榾(クコツ)(ひいらぎ)」に用いられる字。
 「榾」から始まる言葉 ▲榾(ほた) ▲榾火(ほたび)

 柮:トツ (きれはし・たきぎ)⇦漢検2は未掲載。
 意味:きれはし。ほた。たきぎ。「榾柮(コツトツ)・(ほた)」

***なお、「榾柮(ほた)」という表記は当て字ってことではないのか・・・この場合、<榾柮(ほた)>としておかないとイケナイのではないか(笑)・・・これ、当て字の巻末には載ってないが・・・また、この当て字で“ほだ”と書いたら✕なのだろうか・・・まさか、✕にはしないと思うのだが・・・わからん。
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「砂州」は“サス”(音読み) では、「砂洲」の読みは???

2018年03月25日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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             <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>         <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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●ドンドン記事化して処理していかないと溜まって次に進めない(苦笑)
●「沚」の字・・・漢検2掲載の「沚州」・・・読みフリなし・・・を調べていて気になったので・・・

●漢検2「砂州(サス)」 *州:シュウ、ス(外) す、しま・くに(外)

・では、漢検2にある「砂洲」の読みは???
 洲:シュウ  す・しま (漢検2)意味①す。しま。なかす。川の中のしま。「砂洲」(読みナシ)

・(広辞苑):砂洲・砂州(さす) 砂洲・砂州(さしゅう)➪解説:さす
・(大辞林):砂州・砂洲(さしゅう)⇒ さす(砂州)
 からすると、「砂洲」も“さす”と読むのだろうが、この場合、“サす”?・・・音・訓併用の読みということになるのだろうか???
 
(参考)
 (大字源) 沙洲(さしゅう・さす)同)砂州  *砂は沙の俗字。後世、専ら、「沙」に代わって用いられる。  
      *「州」には当該熟語ナシ  州:シュウ(漢音)ス(呉音)

●「沚州」(漢検2)
 沚 :シ、なぎさ、みぎわ、なかす
 意味:なぎさ。みぎわ。また、なかす(中州)。川のなかの小さな島。「沚州」・・・読みは???シス?シシュウ?
 
 *手持ちの辞典類では「州沚(シュウシ)」しかなかったが、ネットでは「沚州(シシュウ):川の中において、上流から供給された土砂などが堆積し、 陸地となっている地形のこと。」なんてのが載っていたし、「州沚(シュウシ)」の逆さま熟語っていうことで、この熟語も“シシュウ”と読んでれば良いのだろうな・・・
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禅榻

2018年03月24日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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             <漢字の学習の大禁忌は作輟なり>         <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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●ドンドン記事化して処理していかないと溜まって次に進めない(苦笑)

●(漢検2掲載)禅榻(ゼントウ)
 ・デジタル大辞泉 :禅定(ゼンジョウ)を修するときに用いる腰掛け。座禅に用いる腰掛け。
 ・広辞苑もほぼ同じ意味。
●これだけなら別にわかりやすい熟語ではあるけど、ついでに、どういう使われ方をしているのかを調べた・・・

①「・・・この苗木のもとに立って、断髪洋装の女子と共に蓄音機の奏する出征の曲を聴いて感激を催す事は、鬢糸禅榻の歎をなすものの能くすべき所ではない。・・・」(正宗谷崎両氏の批評に答う (新字新仮名) / 永井荷風(著))
 *なかなか味わいのある文章・・・

②「人生五十功無きを愧ず・・」(「海南行」 細川 頼之)*細川頼之:南北朝時代から室町時代初期 第2代室町幕府管領。有名といえば有名。
 ・人生五十愧無功  花木春過夏已中  満室蒼蠅掃難去  起尋禅榻 臥清風
 ・人生五十、功無きを愧ず 花木 春過ぎて夏已に中ばなり 満室の蒼蠅 掃えども去り難し 起って禅榻を尋ねて清風に臥せん

 *「蒼蠅」は、“ あおばえ”ということだが、ここでは、「君側にいて、へつらう者のたとえ」として使われているようだ。・・・南北朝動乱時の管領らしい表現かと・・・
 *(ここでは関係ないが)同音異義語の「蒼鷹」は、“情け容赦のない役人のたとえ”ですねえ・・・。

③「題禅院(禅院に題す) 杜牧」 *有名?な四字熟語「鬢糸茶烟(の感)」も“禅榻”も出てる・・・古の人たちはこの杜牧の詩を相当意識していたらしい。
  觥船一棹百分空  十歳青春不負公 今日鬢糸禅榻畔 茶烟軽颺落花風
 ・觥船一棹、百分空し 10歳の青春 公(こう)に負かず 今日鬢糸 禅榻の畔(ほとり)茶烟軽く魲(あが)る落花の風
 *觥船:觥(つのさかずき)の形をした大きなさかずき(大杯)のことだろう・・・
 *「大きな盃で酒を飲んでも全てが空しい。十年の青春は気ままに過ごした。年をとって髪も白くなった今、座禅を組む椅子のそばで若い頃を回想していると、茶を焙じる煙のように花を散らす風が昇っていく」というほどの意味だ。 (全国漢文教育学会長 石川 忠久)・・・ネットから借用させてもらいました・・・

④「茶煙禅榻 人の心も月なれや  岡倉天心」 *杜牧の詩を意識

⑤「小金井の櫻 大町桂月」 *これも杜牧を意識した描写が見える由。
・二列の桜樹の外には、麦畑あり、茶畑あり。雜木林たちつゞき、茅屋點綴す。その間、到る処、よしず張りの茶店を構へ、茶烟軽くあがる処、小杜の禅榻ならで、赤毛布ける腰掛臺、まばゆきばかりに立ちならび・・・」
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蜷局と蜷曲

2018年01月29日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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 (この時期、混乱しそうな人は読まないほうがよろしいかと思います) 
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●漢検2の中にある熟語で、「蜷局」と「蜷曲」・・・「蜷局」のところに「・・・“蜷曲”とも書く」となっていないので気になったので調べた・・・

(漢検2)
蜷:意味①にな。細長い巻貝の総称。 ②かがまる。まがる。「蜷曲」
蜷局(ケンキョク):縮まって進まないさま。背をまるくして伸びないさま。転じて、順調でないさま。「とぐろ」と読めば別の意になる。
〈蜷局〉(とぐろ):ヘビなどが、渦巻き状に体を巻くこと。また、その巻いた状態。「ヘビが―を巻く」「店で―を巻いている」

蜷曲:多く人や動物の肢体が丸くなる、縮こまる、丸くする、縮こませるさま(ネット:中国語辞書)

*大字源・漢語林、国語辞典等には「蜷曲」という熟語は調べた範囲ではナシ。

蜷局:(大字源)“かがまり曲って進まないさま。局促。”

*ネット上でも「蜷局=蜷曲」と理解しているものもあって、どうにもよくわからない・・・
*でも「・・・“蜷曲”とも書く」とはなっていないこと、「蜷“曲”」と「蜷“局”」には明らかに「曲」と「局」という漢字・意味の違いがあるから、微妙ではあるけど、たぶん違いがあるんだろうと思う・・・

*あえて、勝手に解釈して、勝手に区別するとすると、
 「蜷曲」は“動かないで止まっている状態”
 「蜷局」は“動こうとはしているけど動かない状態”
 ということかな???

この辺、お分かりの方はぜひご教示いただけるとありがたいです・・・
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銓衡 銓考

2017年11月30日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●「銓衡」と「銓考」・・・昨日から考えてても違いがよくわからない・・・でも、漢検2には両方載ってる・・・大字源でもどうも意味説明は微妙に違う・・・広辞苑には「銓衡・選考」しかナシ・・・
●こんなの、語選択問題または書き問題で出されたら、どうしようもない・・・「惷愚」と違って、こちらの熟語はそれぞれ漢和辞典にも載ってるので、どちらの熟語も間違いではなさそうではある・・・

(漢検2)
銓:セン、はかり、はか(る)、しら(べる)、えら(ぶ)
意味:①はかり。物の重さをはかる道具。 ②はかる。とりしらべる。えらぶ。「銓考」 書きかえ:「選」に書きかえられるものがある。
大見出し:銓衡(センコウ):書きかえ 「選考
     選考(センコウ):人物や才能などを調べ、適当な担当者を選ぶこと。「書類―」 書きかえ:「銓衡」の書きかえ字。

(広辞苑)
 銓衡・選考:(「銓」は分銅、「衡」ははかりざお。はかりしらべる意。「選考」は現代表記。)採用などに際し、人物・才能などをくわしくしらべて考えること。
 銓考:(掲載ナシ)

(大字源)
 銓衡:①はかり。衡は、はかりのさお。②人物・才能をはかりしらべる。または、その役。選考。詮衡は、誤用。
 銓考人物・才能などをはかり考える。

(参考)
 衡:中学…コウ 準1…はかり、はか(る)1級…くびき   ・・・「衡」には“しらべる”とか“考える”とかの意味はなさそうだけど、漢検2も広辞苑も、説明に“しらべる”とか“考える”とか書いてあるので、区別のしようがないじゃないか・・・“えらぶ”という意味まで書いてあれば、わかりそうではあるけど・・・
👍👍👍 🐔 👍👍👍 区別の仕方がわかる人は教えてほしいな・・・👍👍👍
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優暢 優長 悠長 

2017年11月18日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●漢検2に「優暢」なんて熟語があったから、「優暢」「優長」「悠長」について整理した・・・
 優暢(ユウチョウ)
(漢検2)「優」
 意味⑥やわらぐ。調和する。「優暢(ユウチョウ)」
(広辞苑ナシ)
(大字源)ゆったりし、伸び伸びする。くつろぎ、やわらげる。 

*ネットでもあまりヒットせず・・・青空文庫も文例ヒットせず・・・
日本体育(身体運動)・スポーツ再考Ⅵ - 京都精華大学
「身体の強健とともに 心神を爽快にし、優暢快活な気風を養成し、体育教育上欠かせない一科目・・・」
「亦大に心神を爽快にし優暢快活の気風を養成し、児童体育上実に欠く可らざるの-科 とす・・・・」

『菅家文草』/『本朝文粋』『政事要略』巻95
毎至花時、         花の時に至る毎(ごと)に、
毎当風便、         風の便びんに当る毎に、
可以優暢情性、       以て情性(せいせい)を優暢(いうちやう)すべく、
可以長養精神。       以て精神を長養すべし。


優長(ユウチョウ):物事にすぐれ、まさっていること。「才学・・・」
(広辞苑)物事にすぐれていること。「才学・・・にして」 
(大字源)①すぐれている。「文芸・・・」 ②(国語)ゆったりとして気が長い。同)悠長 
 *大字源には②の意味で「優長=悠長」となっているが、漢検2・広辞苑には、この意味・同義はナシ

悠長(ユウチョウ):落ち着いてあわてないこと。気の長いこと。「―な話」「―なことを言ってはいられない」
(広辞苑)ゆったりと構えていて気の長いこと。のんびりして急がないこと。
(大字源)①ながい。ひさしい。「夜、悠長」②(国語)気が長い。

ーついでー

悠悠閑閑(ユウユウカンカン):ゆったりとかまえて急がないさま。のんびりと過ごすさま。
              「閑閑」は静かで落ち着いたさま。「―とした余生を送る」 「閑閑」は「緩緩」とも書く。

*広辞苑には、同義で「“優優”閑閑」もアリ 
悠悠:①はるかに限りないさま。悠遠。悠久。 ②ゆっくりと落ち着いているさま。③十分に余裕のあるさま。
優優:①しとやかでやわらいださま。 ②のびやかなさま。ゆっくりしたさま。

ーさらについでー
 幽幽:奥深いさま。暗いさま。 
 融融:融和して楽しそうなさま。のどかなさま。 
 優遊:①暇があってのんびりしているさま。②思いきりの悪いさま。決断のにぶいさま。 ・・・記事既出・・・
👍👍👍 🐔 👍👍👍
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綟(もじ)

2017年11月15日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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●苦手な「綟」・・・なぜか、「綟網(もじあみ)」と「捩摺(もじずり)」がいつも混同して迷ってしまう・・・

<綟:ライ、レイ、もえぎいろ、もじ、もじり>  *漢検2には、“もえぎいろ”訓の表示ナシ。
(漢検2)
〈綟子(もじ)〉・綟(もじ) 綟網(もじあみ)

<捩:レイ、レツ、ばち、ねじ(る)、よじ(る)、もじ(る)、ねじ>
(漢検2)
捩摺(もじずり):ネジバナの別称。捩花(ねじばな)。 

・今回、広辞苑に「綟(もじ)」のつく熟語をいっぱい見つけた・・・これで間違わないだろう・・・違いがよくわかった・・・

(広辞苑)
 綟織(もじおり)
 綟子織(もじおり)
 綟肩衣(もじかたぎぬ)
 綟衣(もじぎぬ)
 綟手摺(もじてすり)
 綟灯籠(もじどうろう)
 綟戸棚(もじとだな)
 綟張(もじばり)
 綟り織(もじ・り・おり)
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莽莽(モウモウ・ボウボウ)と茫茫(ボウボウ)

2017年11月14日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●広辞苑を調べていたら“モウモウ”の同音異語がたくさんあった・・・「莽莽」以外は漢検2にもアリ・・・

耄耄(モウモウ):おいぼれたさま。よぼよぼのようす。類)耄碌(モウロク)
惘惘(モウモウ):がっかりして、ぼんやりするさま。「ボウボウ」とも読む。

莽莽(モウモウ) *“ボウボウ”読みは広辞苑にはナシ・・・大字源にはアリ・・・
 (広辞苑)①草または毛髪などが多く、生え乱れるさま ②野原のひろびろとしたさま。
 (大字源)モウモウ・ボウボウ:
      ①草深いさま ②野原が広々と続くさま ③奥深いさま ④長く大きいさま

朦朦(モウモウ):①霧・もやなどがたちこめて、視界が悪くなるようす。 ②意識があいまいなようす。「濛濛」とも書く。
濛濛(モウモウ):①霧や小雨、もやなどがたちこめて、視界の悪いさま。「煙が―と立ちこめる」類)濛昧(モウマイ)
          ②意識がはっきりしないようす。  
          「朦朦」とも書く。

*草や毛髪なんかがみだれ生えている意味のときは、“ボウボウ”ででたら、「茫茫」と書いた方が良さそうだ・・・
*一方、“モウモウ”で出たら、「莽莽」と書いた方が良さそうではある・・・
(参考)
茫茫(ボウボウ) ・・・
 *「茫」に“モウ”音もあるも、こちらは“モウモウ”とも読むとはなってない・・・
 *なお、大字源には“モウ”音ナシ。熟語も“モウ”音の熟語ナシ・・・

 ①広く限りのないようす。「―たる草原」
 ②ぼんやりとして、とりとめもないようす。
 ③草や髪の毛が伸びているようす。「裏庭は草―だ」
 ④風や波の音の激しいようす。
 「芒芒」とも書く。
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淬礪と淬励(厲)

2017年11月13日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・やっと手賀沼散歩を再開・・・といっても、まだ近場の、平坦な我孫子北新田地帯をサイクリング・・・いきなり、トウネン(当年)と思われるチドリ目シギ科の鳥の群れの初撮りかと思ったら、どうも専門家たちに照会したら、ムナグロの幼鳥か冬羽ということのようだった、また、しかも、ハマシギというシギも2羽ほど混じっている模様・・・どちらも初撮りなんで、ラッキーといえばラッキー・・・昨日も同じ場所に行ってみたが、もういなかった・・・でも時間帯が違うから、また、見つけた時と同じ時間帯に行けば見つかるかも・・・本格的な手賀沼散歩再開はもう少し先かも・・・でも、やっぱり、鳥見は楽しい・・・
・さて、漢字・・・今は、広辞苑の当て字整理は終わったけど、残りの熟語を整理中・・・類義語・対義語、語選択、読み・書き問題になりそうな熟語を仕分けしながら、WPにまとめている・・・これも膨大な量で、かつ、他のネット・辞典などとも調べ合わせながらやってるんで時間がかかってる。

●淬礪と淬励・・・漢検2には、以下のとおりに、この2熟語の掲載アリ・・・
(漢検2)
淬礪(サイレイ)・・・「礪」の下つきなので意味記載ナシ。
淬励(サイレイ)・・・「淬」のところに、「意味②はげむ。つとめる。「淬励」

●同じ意味なのかどうか調べたけど、どうも違うようでもあり、同じと捉えてもいいような・・・よくわからないけど、微妙な違いは理解しておいたほうが良いかも・・・(広辞苑には、この“サイレイ”、どちらの熟語も載ってなかった、「礪」を調べてて、気になって追究したもの・・・

淬礪:(大字源)①・・・②修養につとめる
淬励(厲):(大字源)つとめはげむ。心をふるい起して、物事にはげむこと

*「励(厲)」がつく熟語のほうは、「はげむ」意味が入ってくる・・・もし、語選択なんかで出たら、“はげむ”意の表現があれば、「淬励(厲)」、それがなく、“修養につとめる”とか“品性をみがく、たかめる”というような意味であれば「淬礪」のほうになるんだろう・・・

*以前の「淬」の記事で、
 「・にら(ぐ):淬刃、淬刀、淬磨=淬礪=にらぎみがく→転じて、つとめはげむ 」と書いてあるが、この「→転じて、つとめはげむ 」ってのは、あまり正しくないかも知れない。が、転じた意味で結局、〇なのかもしれない・・・で、よくはわからないのだが・・・
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