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さあ、量をこなしたので、実践的な漢字の”勘”も少しは養われたのではないでしょうか(^^)
いよいよ、設問のほとんどを1級レベルの実践問題にしました。即戦力としてお役に立てることを願っています👋
合格圏内80%前後は出来る想定で作成しています。かなり不足する方は、過去問等の復習を徹底したほうが良いかも((+_+))
=読み書き/音訓 混在=
●鈞陶(音:
キントウ)とは鈞(訓:
ろくろ)を回して陶器をつくることです。通常は、「鈞」は、「千鈞(センキン)」とか「万金(バンキン)」とか、重さなどの単位を表す語句ですけど・・・。
●過去問などで、繳進(音:
キョウシン)とか繳弋(音:
シャクヨク)とかの読みが出ていたと思いますが、「繳進」は文書で(非難の)上奏をすること、「繳弋」は矢に糸をつけて鳥を射る狩猟道具で、「繳」も「弋」も、(訓:
いぐるみ)と読みます。
●「中国に莅(訓:
のぞ)んで四夷を撫せん・・・」も過去問ですが、この「莅」を使った言葉で、梢などがふれあって出す音を「莅莅(音:
リリ)」と表現しています。
●打嚔(音:
ダテイ)とは、嚔(訓:
くさめ・くしゃみ)のことですね。
●頡頏(音:
ケッコウ・キッコウ)は、「拮抗」と同じ意味で、「勢力が同じくらいで優劣が決まらないこと」を意味する言葉ですが、そのほかに、「鳥が飛び上がったり、舞い下りたり すること」も意味しています。荘子の「燕燕(エンエン)于(訓:
こ こ)に飛び、之を頡(
ケツ・ケッ)し、之を頏(
コウ)す・・・」という故事成語から出ている言葉だと思います。
●「壎篪(音:
ケンチ)相和す」とは、兄弟の仲がよいことのたとえに使われる言葉ですが、「壎(訓:
つちぶえ)」は、土製の笛で音色が強く濁った感じがするらしい、また、、篪(訓:
ちのふえ)は、竹製の笛で音色は柔らかく澄んだ感じがするらしい・・・。
●「太陽が暉暉(キキ)として輝く」は読めると思いますが、「太陽が曄曄(音:
ヨウヨウ)として照る」は読めますか(^^)・・・「暉」も「曄」も訓読みでは、「(
かがや)く」「(
あき)らか」となります。(注)他の違った訓読みもありますので留意しておいてください。
●荊棘とは草木が乱れ茂ること、また、その場所のことを言い、「荊」も「棘」も「いばら」の読み・意味があります。変わったところでは、「棘」の訓読みで、棘髪(訓:
おどろがみ)とか棘路(訓:
おどろのみち)というのがあります。
●英国の質量と貨幣の単位は、訓読みで同じ「ポンド」となるが、漢字一文字で表すと、質量の単位は「(
听 )」、貨幣の単位は「(
磅 )」となります。
●五地とは、5種類の土地のことで、「山林、川沢、丘陵、フンエン(
墳 衍)(丘と平地)、ゲンシュウ(
原 隰)(高原と低い湿地)のことである。
<閑話休題>問題を楽しみながら周辺知識を覚えましょう👋👋👋
●長身白皙の美青年というと今でいうイケメンか・・・もともとは、白皙の「皙」は「皙(
し ろ)い」と読み、「白皙」は白い肌をしているという意味。もひとつ、面白い読みがあって、この「皙」、「
なつめ(棗) 」と読みますね・・・。ほとんど読めないと思いますが、四字熟語で良くでてくる、「曾参殺人」「曾参歌声」「曾母投杼」などの主人公の曾参(孔子の貧乏弟子、孝行息子)・・・この父親が
曾”皙”(ソウセキ)といって、
狂が付くくらいの棗好きだったそう・・・この辺から、「皙」にそういう読みが加わったのかも・・・なにしろ、春秋時代、2500年ぐらい前の話ですからねえ・・・と、ここまで脱線して書けば、「皙=(
なつめ)」って嫌でも覚えちゃうんじゃないですか(^^)え~いっ、脱線ついでに・・・この推察の出所は、福島理子先生(准教授?)の「漱石の詩をめぐって」・・・ここで、曽参の父、曽皙の棗好きを紹介し、
漱石の雅号の由来の一つは棗曽皙のもじり かと推測されている・・・というエッセイ?、その一齣からの紹介です
👋👋👋おわり👋👋👋 👋👋👋 🐑 👋👋👋