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漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

熟語の読み・一字訓読 (その200)篪 篝 篩 簑 篥 簀 簇

2015年08月31日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その200)です。
<篪:チ、ちのふえ>
・ちのふえ:笙篪、鳴篪、吹篪、雅篪、・・・壎篪・・・ 「壎(ケン、つちぶえ)」
・その他:篪竹(チチク)=竹の名
<篝:コウ、かご、ふせご、かがり>
・かご:篝灯(燈)=かごで灯火を覆う、かがり火を焚く・燈火をつける(大)
・ふせご:篝灯(燈)、衣篝、香篝、薫篝、大篝=大きいふせご、篝筌=魚をとる竹器・うえ
・かがり:篝火(狐鳴)、篝光=かがり火の光、篝鑪=かがり火の鑪、篝灯(燈)・・・
<篩:シ、ふるい、ふる(う)>
・ふる(い):篩土=土ふるい、篩子(シシ)=篩斗=ふるい。竹篩。
・ふる(う):篩土=土をふるいわける(大)、篩落=もれる、篩揚(シヨウ)=簸揚
・その他 :篩酒=酒を酌む・酒を注ぐ。篩簾=すだれを洩れる=もれ日。篩骨、篩管、篩鑼(シラ)=①銅鑼の一種。②銅鑼を撃つこと・乱打すること(「篩鑼を為す」)。篩金=どら
<簑:サ、サイ、みの> *すべて(クサかんむりの)「蓑」で対応 。
<篥:リツ、リキ>
*篳篥(ヒチリキ、ヒツリツ)=楽器の一、*篥竹(リツチク)=竹の一種(中空でなく勁利。削って矛をつくるのに用いる)。
<簀:サク、す、すのこ>
・す、すのこ:簀牀・簀床=すのこだけの床、簀竹(サクチク)=すのこの竹、易簀(エキサク)=臨終(「簀」は、たかむしろ・す・すのこの意)
<簇:ソウ、ソク、ゾク、むら(がる)、あつ(まる)>
・むら(がる):簇生(ソウセイ)=むらがり生じる、簇火=むらがり燃える火、簇葉=むらがっている葉、簇擁=①むらがり押し寄せる・大勢押し寄せる ②むらがり守る、簇錦=美しい文章のこと。
・あつ(まる):簇酒(斂衣)、簇新=新しいものを多く集める
*簇簇(ソウソウ)=①むらがりつらなるさま ②むらがり集まるさま
*「簇」=ささだけ・小さな竹・小竹、「しんし・伸子・籡」の意もある。

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その36 阡眠 槭槭 茄

2015年08月30日 | 日記
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●音読みの話のつづき
①阡眠
・「眠」を表外読みの「ベン」で「センベン」(①はるかに見ること ②草木が茂っていること)と読むこと、これ、いろんな所にに出ていて、1級レベルの人には常識的な読みなんでしょうが、大漢和・字通ともに「センメン」・・・大体、現行音読みでは「ミン、ベン」のみ。この辺、どう理解して学習すればよいのか、わからん・・・漢検さんから時々案内のある「漢字教育士」とかなんとかになると、この辺、教えてくれんのかな(^^)
・ちなみに、「眠蔵(メンゾウ)」てのが広辞苑にもあって、「眠」を「メン」読みしている例はある(この「メン」は「呉音」らしいが・・・)。
・大漢和・字通といえども、全幅の信頼はおけないということでしょうか・・・それとも「センメン」としても間違いではないという事でしょうか?
②槭槭
・前に、模試か何かで「槭然(セキゼン)」という読みを出題したと思いますが・・・。
・「槭槭」←これは「サクサク」(=木の葉の落ちる音)だって・・・大漢和・角川(大字源)ともに「サクサク」 *字通は、記載なし。
・これも、現行読みでは「セキ、シュク」のみで、「サク」音はなし・・・漢字の世界はわけわからんことが多すぎる(ーー)
●凖1クラスの漢字の話
・「茄」:「カ、なす、なすび」の他に、「はす」という読みもあり・・・これ、漢検漢字辞典第2版にも載ってた(”はす”の熟語は記載なし)。
・これもややこしい話になるが、大漢和では、
 「茄花(カカ)」=はすの花、「茄荷(カカ)」=はすの茎、「茄房(カボウ)」=はすの実(一説に「茄子」のこととも・・・)と説明あり。
 また、「茄子」(カシ)は「なす、なすび」の事ともなっていた。
・漢検漢字辞典では「茄子(なす)」「茄(なす)」「茄子(なす)の花」と載っている。
・とすると、「茄花(カカ)」は茄子の花ではなくて、やはり、「はすの花」なんでしょうか・・・(^^)
・「はす」という読みを載せているんであれば、丁寧に、対応する熟語も載せておいて欲しいもんだ・・・混乱するばかりだ(^^;)

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熟語の読み・一字訓読 (その199)箚 箋 箒 箏(筝) 箙 篋 篁

2015年08月30日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その199)です。
<箚:サツ、トウ、さ(す)、もうしぶみ、しる(す)>
・さ(す):箚青(サッセイ)←慣用読み。本来は「トウセイ」=針などで色素をさしいれる彫り物の一種。「文身」のこと。いれずみ・刺青
・もうしぶみ:駐箚=駐在
・しる(す):箚記=箚録=随想録
<箋:セン、ふだ、はりふだ、なふだ、ときあ(かし)、てがみ、かきもの>
・ふだ、はりふだ:短箋、題箋、付箋・・・
・なふだ:名箋
・ときあ(かし):箋注、箋釈=解釈、注解をつける
・てがみ、かきもの:華箋、花箋、長箋、箋紙、便箋・処方箋・・・
<箒:ソウ、シュウ、ほうき、は(く)、はら(う)> *「帚」の俗字
(略:大漢和・字通ともに、この字では熟語収録なし)
<箏(筝):ソウ、ショウ、こと、そうのこと、しょうのこと>
・こと、そうのこと、しょうのこと:箏曲、箏絃、箏手、箏妓、箏簫・・・
*①風箏=凧、いかのぼり、風鳶、紙鳶  *②風箏=風鈴
<箙:フク、えびら、やなぐい>
・えびら、やなぐい:矢箙(シフク)・・・「胡籙(やなぐい)」
<篋:キョウ、はこ>
・はこ:篋笥(キョウシ)=文書や衣類を入れるはこ、筐篋、筐扇=箱に納めた扇(→失寵の意)、筐匱=はこ、筐枕=はこまくら=箱枕・・・
<篁:コウ、たかむら、たけやぶ、たけ>
・たかむら、たけやぶ:幽篁、林篁、叢篁、篁逕=たけやぶの中の小徑、篁竹=たけやぶの竹、篁篠(コウショウ、コウジョウ)=篁竹と篠竹
・たけ:篁筍=たけのこ(の一種)

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その35 模擬試験問題の補足(音読み、意味)

2015年08月29日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●秀まろさんからの「切望」だったので、気になって、対義語類の辞典のようなものがないかどうか、アビスタで調べた。類義語辞典はいくつかあったけど、対義語辞典はナイわ・・・やはり、対義語って少ないのかも。・・・逆に言えば、過去問や問題集をやっておけば、<対義語>は点が取りやすいってことですね(^^)
●凖1級配当漢字で、以前から気になっていた、マイナーな「音」「訓」読みについて・・・一応全部調べた・・・。意外と面白い熟語なんかも発見した。ついでに、漢検漢字辞典(第2版)もちょっと見てみた・・・凖1クラスの漢字でも、すべての意味を載せているわけではないことが分かった。
●<syuusyuu模擬試験問題>の補足・・・第10回までの「(1)音読み問題」でちょっと補足しておいた方が良いと思うものを下記しました。学習の参考にしてください。*第10回あたりからは(継続公開中の「熟語の読み(音・訓」が間に合わないので、公開前のものもあり)、ネット等で調べても出ていないものもあるかも知れないので、念のため、補足するものです。・・・もちろん、出ているものもあります。
<第2回>
 3.双甄の指す所、陵壑を避けず ・・・「双甄」:「両翼」の意味。「左右の翼をもって左右の甄となす」とあるところから。当ブログ所載。
12.風潭を求め偃仰す・・・「風潭」:風のふきわたるふち。池もある盆地のようなところの峠の風の通り道。当ブログ所載。
13.よ、よき音で吹け・・・「彝」は西から来る風。 (参考)*西の風神を「彝」 という。当ブログ所載。
<第4回>
13.過不及已甚の行に非ず・・・「已甚」:程度が過ぎていること。当ブログ所載。
<第5回>
 2.何れの処にか感亨無からん・・・「感亨」:神意に通じること。当ブログ所載。
11.嫖姚校尉として驍名を馳す・・・「嫖姚」:①身ごなしが軽くすばやいさま  ②漢代の将軍、霍去病(カクキョヘイ)のこと。 
12.嵌竇潜みて瀬を洩らす・・・「嵌竇」=あな。「遠川、曲がりて流れを通じ、嵌竇潜みて瀬を洩らす」(杜甫・万丈潭) 当ブログ所載。
17.学びて行わざる、之を名づけて掫囊と曰う・・・「掫囊」:ふくろの口をとじる→蘊蓄を外に漏らさないこと→学問はあっても実行しないこと。
<第6回>(以下、全部、当ブログ所載)
 1.南に嘉魚有り 烝然として汕汕す・・・「汕汕」:(詩経)魚の泳ぐさま 
 2.四驪 済済たり 轡(ヒ)を垂るること濔濔たり・・・「濔濔」:(詩経)衆多なさま、柔らかなさま
 6.その着物は暈繝に染めている・・・「暈繝」:ぼかし染めたもの、くまどりまじえるもの 
 7.すくもむしのような形をした鼻のことを「曷鼻」という・・・字通:仰鼻、大漢和:すくもむしのような形をした鼻  
 9.国の政柄を執る宰相のことを枋国という:「枋国」・・・この「枋」は「柄」に通ず、ということで発音も解答のとおり。漢検にはなし。 
10.徳は大人を枳維し、大人は卿を枳維し、卿は大夫を枳維す・・・「枳維」:上下がつながって蔽いかけること、ふせぐ、まもる意。
11.諸々、搏攫柢噬の獣、その歯角爪牙を用いるや・・・ 「柢噬」:うちあい、かみあう。
<第7回>
 1.九山、栞旅す・・・「栞旅」:木を伐って道を通じ、山の祭を行う。(史記) 当ブログ所載。 
 4.祟悪起る・・・「祟悪」:たたりのこと。 
 5.3月上巳、禊飲す・・・「禊飲」:3月上巳のみそぎの酒盛り
10.罅漏を補苴する・・・「補苴」:つくろう、補う
11.歓喜抃舞、竭歓す・・・「竭歓」:よろこびを尽くす
19.粤若、漢の丕基成れり・・・「粤若」:=曰若(←発音も同じ。) 「ここに・・・」という、発語の辞。 
<第8回>
 7.戦陣にて篩鑼を為す・・・「篩鑼」:銅鑼(どら)の一種。銅鑼を撃つこと・乱打すること。  
11.王済は剔嬲して休むを得ず・・・「剔嬲」:当ブログ所載。(世説新語)世話をひっきりなしにすること。 
12.隣国を遏糴で困窮させる ・・・「遏糴」:穀物の購入をやめること
13.儀礼の際は、食後、酌酳す・・・「酌酳」:儀礼の際、食後に酒で口をすすぐこと
14.日月、爽蹉す・・・「爽蹉」:「たがう」意。
<第9回>
 1.其の馬、蹻蹻たり・・・「蹻蹻」:強いさま、盛んなさま 
 2.小人、蹻蹻たり ・・・「蹻蹻」:小人が志を得て、驕るさま。 
 3.七日火食せず、藜羹、せず・・・「糂」:孔子の有名な「陳蔡の厄」の中の文・・・飢えに苦しめられた孔子たち。 
 4.七日火食せず、藜羹、せず・・・「糝」:「糂」の古字
 7.巉嶮を聿越する・・・「聿越」:すばやく越える 
16.鵜の群れが翅楞楞と飛んでいる・・・「翅楞楞」:分飛するさま
<第10回>
 8.書を籀読する・・・「籀読」:=通読 
11.隣国を闡并し領土を広げる・・・「闡并」:併呑して領土を広めること 
12.秉籙し天位につく・・・「秉籙」:「籙を秉り、枢を握る」・・・天子の位につくこと。天下に臨む意。
13.飴で捏ねて作った餃餌を食す・・・「餃餌」:蒸した肉まんじゅう。屑米の粉を飴に和してつくったもち。 
14.「粤宛」は婉娩とほぼ同義である・・・「粤宛」:よくしたがう(字通)、良く従って逆らわない(大漢和)
15.魚釣用に緡綸を購う・・・「緡綸」:つり糸=釣緡  
16.つかの間の憖暇を得る・・・「憖暇」:=閑暇。「憖」は、この熟語では「しばらく」の意。 

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漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用) 第11回

2015年08月29日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●1級チャレンジャー用の模擬試験問題(第11回)です。前回よりはかなり易化していると思います。なお、間違っているところやご不明な点などあれば、遠慮なく・・・というか、ぜひお知らせください。歓迎いたします。ただし、問題に対する補足説明は、未着手の他の方の手前、出来かねるかも知れませんが、「何処何処を見れば(調べれば)分かります」という程度のヒントや返事はできるかも知れません。いずれにしろ、なんなりとコメントください👋👋👋

<訂正>(08300610)(六)の3.「戸童」→「尸童」、(六)の8.が2問あったものを1問削除、(七)のウ.3.の答えを修正。
<訂正>(08311812)(二)の13.の答を修正(誤字のため)、(八)の対義語・類義語問題・・・対義語は1~4まで。類義語Þが6~10までに変更修正(5.の問題・解答が類義語のため)。
<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用) 第11回>

(一) 次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.諸悪を芟薙する 
2.湖上に嬾煙ただよう 
3.弭兵を協定する  
4.見事な鬚鬣を生やしている 
5.嬌靨、愛すべし 
6.別れ道を岔道という 
7.は美好なり
8.甘美で深長な言論を「雋永の論」という  
9.食用の薇蕨を摘む  
10.悖然として野心が起る 
11.驢馬に紂棍をつける   
12.晨鶏が膊膊と鳴く 
13.朔風、颯灑として草木を吹き散らす 
14.常務を擺撥し、応対して共に言う 
15.鐃鼓を軍楽につかう 
16.髴髴は伝説上の動物である
17.若兵を戳心す 
18.髀膂ともに痛む
19.車が轢轆と音を立てながら走る 
20.ひとり、孑立している
21.ふざけたことをかすな
22.糧秣をる 
23.片言もって獄をむ 
24.志を同じくするである 
25.縁を丁寧にる 
26.縢をい 蹻を履く 
27.腕を扼え、掌をつ 
28.錐刀をもって泰山を
29.りで心が汚い吏を「貪汚の吏」という
30.今年中に起るであろう天変地異のを受けた

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。(30)2×15
1.フクよかな身体つきをしている
2.目下のキッキンの要事である 
3.碌でもない話をひとクサリ聞かされる  
4.斯界のキシュクと仰がれる大物だ 
5.ゲンガク的なブログにしないように気をつける 
6.イシに甘んじて使われる
7.兵営のホショウに立つ 
8.霊験アラタカな社だ 
9.毒杯をアオる 
10.ウンチクのあるところを披露する 
11.終日風吹き、且つツチフる 
12.もう貴兄にはドドを要せず 
13.ギャクトし難い形勢である 
14.垂涎の品をショウヨウする
15.人気のない海辺をショウヨウする

(三)次の傍線部分のカタカナを国字で記せ。(10)2×5
1.爾乎波が合わない 
2.ガロンは液体の体積の単位だ
3.ムロの木を庭木にする 
4.鎧の礼をオド
5.シカと承った

(四)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.夜明け
2.神社・仏閣におまいりする人
3.不慮の死。若死。夭折。また、非常の災難
4.青物、野菜。
5.かつて訪れたことのあること
<語群>
(とうしん、じんじん、さいそ、きか、そうゆう、けいしん、さいじん、ちゅうよう)

(五)次の四字熟語について、問1と問2に答えよ。 (30)
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
1.ア(  )易酒  2.イ(  )低唱  3.ウ(  )誅求  4.エ(  )握髪  5.オ(  )蒼生  
6.カ塞井(  )  7.キ因循(  )  8.ク毫毛(  )  9.ケ肩摩(  ) 10.コ一気(  )
<語群>
(いそう、こくげき、とほ、せっぱつ、かせい、ふか、かれん、せんしゃく、りんう、こうしょ)

問2 次の11~15の解説・意味にあてはまるものを、問1のア~コの四字熟語から一つ選び、記号(ア~コ)で記せ。(10)2×5
11.災いは小さいうちに取り除くべきということ
12.混雑しているさま
13.戦いに出て二度と戻らない決意をすること
14.もてなしの心
15.苦しむ者に恵みを与えること

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.海鼠子 2.拍板 3.尸童 4.搗布 5.神馬藻 6.青竜蝦 7.豪猪 8.大葉藻 9.柳葉菜 10.大角豆 

(七)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1 抒溷 ― イ.2 抒む
ウ.3 揄揶 ― エ.4 揄う
オ.5.搓手 ― カ.6 搓む
キ.7.摶一 ― ク.8.摶ら
ケ.9.弭兵 ― コ.10.弭める

(八)次の1~4の対義語、5~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
<対義語>
1.瀰散 2.拡散  3.失当 4.受禅   
<類義語>
5.来駕 6.莞爾 7.輔弼  8.淵源 9.肥沃 10.相剋 

<語群>
(ゆうえき、しゅうれん、がいせつ、らんしょう、かんかく、ひりん、さんだつ、こうゆ、いしゅう、えんぜん)

(九)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.麻になるとも、になるな
2.茶は水がセン
3.安石出でずんば、ソウセイを如何せん
4.一子ジョウドウすれば九族天に生ず
5.越人の秦人のヒセキを視るが如し
6.奥に媚びんよりは寧ろソウに媚びよ
7.花中のオウゼツは花ならずして芳し
8.雁のタマズサ
9.を去り実につく
10.キカクの契り

(十)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10

(A)「・・・己が意を此に決し、言を彼に託し、格之助に丁打(ちょううち=射撃のこと)をさせると称して、準備に取り掛つたのは、去年の秋であつた。それからは不平の事は日を逐うて加はつても、準備の捗つて行くのを顧みて、慰藉を其中に求めてゐた。其間に半年立つた。さてけふになつて見れば、心に逡巡する(1)キョウもないが、又踊躍する(2)キョウもない。準備をしてゐる久しい間には、折々成功の時の光景が幻のやうに目に浮かんで、地上に血を流す役人、脚下に頭を叩く金持、それから草木の風に (3)ナビくやうに来り附する諸民が見えた。それが近頃はもうそんな幻も見えなくなつた。・・・」(鴎外・大塩平八郎)

(B)「・・・尤も抽斎をして不平に堪へざらしめたのは、栄玄が庶子苫(とま)を遇することの甚だ薄かつたことである。苫は栄玄が (4)チュウカの婢(ひ)に生せた女(むすめ)である。栄玄はこれを認めて子としたのに、「あんなきたない子は畳の上には置かれない」と云つて、板の間に(ア)蓙を敷いて寝させた。当時 栄玄の妻は既に歿してゐたから、これは河東の(イ)獅子吼を恐れたのではなく、全く主人の性癖のためであつた。抽斎は五百に(ウ)議つて苫を貰ひ受け、後下総の農家に嫁せしめた。・・・」(鴎外・渋江抽斎)
(注)チュウカの婢:台所女中
(注)カトウの獅子吼:宋の詩人・蘇軾の友人・陳慥(チンゾウ)の妻の逸話に由来・・・この妻の実家のある所(地方名:山西省の黄河の北にあたる地域)・・・妻の嫉妬のこと。

(C)「・・・夫れ所謂進化とは不完の形よりして完全の形に赴き、不粋の態よりして精粋の態に移るを謂ふ是なり。汎(ひろ)く之を言へば、初め醜なりし者終に美と成り前に悪なりし者後に佳と成るの義なり。
・・・即ち動物の類に在りては、其初若干原素の相ひ混融して粘滑の一(エ)凝塊を成して、消化機呼吸機等の構造無く唯(5)ゼンゼン然として縮張し、全身の表面よりして食物を吸摂し又其背面よりして(6)サシを排泄して僅に生を保ちしも、外間元素社会の刺衝力と自己細胞組織の発暢力 と互に触れ交々接して、或は肺を生じ或は胃を生じ更に大に進漸するに及びては頭脳脊髄の霊より神経繊維の敏なるに至るまで具備せざる莫し。是 れ動物進化の理の発顕なり。・・・人事も猶ほ此の如きなり。其初め穴居して野処し拾食して(オ)掬飲し男女の交有りて夫婦の契無かりしも、ようやくにして木を 架し石を(カ)累ねて屋宅斯に興り、或は(キ)逐猟し或は(ク)耕耨し男は外に操作し女は内に経営して子を育ひ孫を長ずるに至るが如きは、是れ人事的進化の理の発顕なり。」(中江兆民・三酔人経綸問答)

(D)「・・・政事の点に就て言へば、其初め強者は弱者を凌ぎ智者は愚者を欺き、脅迫圧服して主人と為り(ケ)畏懾屈従して奴隷と為り、甲仆れ乙起り紛々(7)ジョウジョウとして統紀無き者、是れ無制度の世なり。
・・・既にして人々皆闘を(コ)厭ひ争を悪み晏然として生を送ることを願欲するに際し、一人材徳有る者起りて衆心を(8)シュウランし立ちて君と為り、若くは強悍にして姦計に富む者(9)シュウショ  (10)ロウラクし自ら進みて君と為り、然後(しかるのち)政を発し令を施して一時の治安を図る、是れ所謂君相専擅の制にして政事的進化の理の第一歩なり。・・・」(中江兆民・三酔人経綸問答)

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<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用) 第11回 標準解答>
(一)
1.さんてい 2.らんえん 3.びへい 4.しゅりょう 5.きょうよう 6.たどう 7.いん 8.せんえい(「字通」は「しゅんえい」だが・・・) 9.びけつ 10.ぼつぜん 11.ちゅうこん 12.はくはく 13.さっさい 14.はいはつ 15.どうこ 16.ひひ(「字通」は「ふつふつ」だが・・・) 17.たくしん 18.ひりょ 19.れきろく 20.けつりつ
21.ぬ 22.おく 23.さだ 24.ともがら 25.かが 26.にな 27.う 28.こぼ 29.よくば 30.しるし
(二)
1.脹・膨 2.喫緊・吃緊 3.齣 4.耆宿 5.衒学 6.頤使・頤指 7.歩哨 8.灼 9.呷 10.蘊蓄・薀蓄
11.霾 12.呶呶 13.逆睹 14.慫慂 15.逍遥
(三)
1.弖 2.呏 3.榁 4.縅 5.聢
(四)
1.鶏晨 2.賽人 3.中夭 4.菜蔬 5.曾遊
(五)
問1
1.ア 截髪 2.イ 浅酌 3.ウ 苛斂 4.エ 吐哺 5.オ 霖雨 6.カ 夷竈 7.キ 苟且 8.ク 斧柯 9.ケ 轂撃 10.コ 呵成
問2
11.ク 12.ケ 13.カ 14.ア 15.オ
(六)
1.このこ 2.びんざさら 3.よりまし 4.かじめ 5.ほんだわら 6.しゃこ 7.やまあらし 8.あまも 9.あかばな 10.ささげ・ささぎ
(七)
1.じょこん 2.く 3.ゆや 4.からか 5.さしゅ 6.も 7.せんいつ 8.もっぱ 9.びへい 10.や
(八)
1.蝟集 2.収斂 3.剴切 4.簒奪  5.賁臨 6.嫣然 7.誘掖 8.濫觴 9.膏腴 10.扞格・捍格
(九)
1.苧 2.詮 3.蒼生 4.成道 5.肥瘠 6.竈 7.鶯舌 8.玉章(注) 9.華 10.亀鶴
(注)2021.3.1補筆:「玉梓」でも〇だと思う・・・。
(十)
(1)怯 (2)競 (3)靡 (4)厨下 (5)蠕々 (6)渣滓 (7)擾々(擾擾) (8)収攬 (9)衆庶 (10)籠絡
(ア)ござ (イ)ししく (ウ)はか (エ)ぎょうかい (オ)きくいん (カ)かさ (キ)ちくりょう (ク)こうどう (ケ)いしょう (コ)いと

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熟語の読み・一字訓読 (その198)

2015年08月29日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ

●熟語の読み・一字訓読(その198)です。
<箝:カン、ケン、はさ(む)、くびかせ、つぐ(む)、とざ(す)> *「カン」は慣用音。
・はさ(む):(竹ではさむ意)箝絡=箝馬=馬に箝を施す=箝勒 *木(竹?)を馬の口に銜ませる意。(「箝」は「箝馬」のように獣に施すものだが、他人の発言を封じるときにも用いるー字通ー)錠の形をしているが、首枷の形に近い由。
・くびかせ:熟語なし。(「鉗(ケン、カン、くびかせ、はさむ・・・)」と通じるか・・・とすれば、鉗梏(ケンコク)=くびかせと手かせ →「箝梏(ケンコク)」となっても良いかも・・・でも、大漢和・字通にはナシ・・・)
・つぐ(む):箝口(結舌)=箝結、箝語=口をつぐむ、口をふさいで言わせない、偶語を禁止する、箝黙=沈黙・・・
・とざ(す):箝鎖、箝制=束縛して自由にさせない・自由を奪う
・その他:箝求(カンキュウ)=探究する *「求める」意あり。
<箘:キン、しのだけ、やだけ>
・しのだけ、やだけ:「やだけ」は「しのだけ」を矢柄にするからいう。*対象外漢字しか熟語がないため、割愛・・・。
<箍:コ、たが>
・たが:箍桶(コトウ)=たがをかけた桶、桶箍(トウコ)=桶のたが、筲箍(ショウコ・ソウコ)=めしびつのたが、箍斂(コレン)=たがをかけて締める 
*「緊箍児」(キンコジ)=孫悟空の頭にはめられている輪っか。これは「緊箍呪」(キンコジュ)という呪文をとなえることで輪が収縮し、頭が締めつけられるというもの。西遊記には、三種の箍(コ・たが)が出てて、緊箍児(キンコジ)以外に、、禁箍児(キンコジ)、金箍児(キンコジ)あり。(既出―新・手賀沼散歩(26-③対策 補習)0129 -)

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手賀沼  健気に生きるノラたち

2015年08月28日 | 手賀沼散歩(手賀沼日記)
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへペット(猫) ブログランキングへ気まぐれ日記 ブログランキングへ
●顔ぶれが変わるけど、相変わらず、捨て猫たちが・・・

●「お救い小屋」や面倒をみてくれる人達がいるから、まだ救われる・・・

●捨てちゃイカンでしょう( 一一)


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熟語の読み・一字訓読 (その197)

2015年08月28日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ

●熟語の読み・一字訓読(その197)です。
<筰:サク、たけなわ>
・たけなわ:大漢和―熟語なし。字通―字なし。
<筱:ショウ、しのだけ> →「篠」に通ず。
・しのだけ:筱竹(ショウチク)=しの、筱驂(ショウサン)=竹馬、筱籬(ショウリ)=竹垣
<筬:セイ、おさ>
・おさ:(機織の具)大漢和―熟語なし。字通―字なし。
<筮:セイ、ゼイ、めどぎ、うらな(う)、うらな(い)>
・めどぎ:筮竹、筮問、筮卜・・・
・うらな(う)、うらな(い):筮占=占筮、筮者、筮決、筮験=うらないに出るしるし、筮卜
 *「筮は短にして亀(キ)は長なり」(左伝)・・・亀卜が正当とされていた由(字通)
 *「筮短亀長」(筮は短く、亀は長し)・・・意味は同上だが、一説に「筮亀の優劣を言うのでは無く、うらなった事柄について、筮の辞の理は短く、亀の辞の理は長い」という意味という・・・。
<筲:ソウ、ショウ、かご、ふご、めしびつ>
・かご:斗筲(トショウ・トソウ)=筲斗(ショウト・ソウト)=量目の僅かなこと・つまらぬもの=器量の小さな喩え。「斗筲の人」*この「筲」は竹を編んでつくった、米を入れる細長いかごの意。
・ふご:筲子(ショウシ・ソウシ)=ふご
・めしびつ:竹筲、筲器=竹製の飯器 筲箍(ソウコ・ショウコ)=めしびつのたが

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その34 齎 齷 齪

2015年08月27日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

(手賀沼の藪枯(やぶがらし)=五爪籠:まだ花がちょっとしか咲いていませんでした・・・意外に綺麗なんですけどね・・・)
●貴方は見られている!?・・・gooーブログ「リアルタイムアクセス分析」サービス実施中・・・
goo-ブログの方は知っているんでしょうけど、8月から「リアルタイムアクセス分析」なんてのがサービスで導入されている・・・気になってしょうがない(^^;)現在のアクセス数とかアクセスされたページの閲覧数とかアクセス元ページとか、(gooーブログの方の場合には)「あしあと」でどなたがアクセスしている(していた)かがわかる・・・逆に言えば、私もほかの方のgooーブログを見ていると、そこに足跡が残るということ・・・なんか、面白いような、そうでないような、ちょっと複雑な気分ですね・・・。
●模擬試験問題、反応大・・・
模擬試験問題を公開しだしてから、アクセス数急増・・・その前と比べると、閲覧数や閲覧者数はほぼ倍増の感じ。好評なのか、興味本位なのか、よくわかりませんが、少なくともコメントを戴いている方からは好意的に受け止められていると勝手に思っています(^^;)・・・生来の天邪鬼的な性格のせいか、ちょっと人と違うことをやりたがる性癖があるようで・・・。これまでのブログでは受検前にせいぜい1~2回の模試を作ってくださる方がほとんどで(私も大変お世話になっていましたが)、少し不満だったのは「質・量」の問題・・・それが昂じて、自分でいっぱい作ってしまった・・・内容はともかく、人の「度肝を抜く」ことができたら、それだけでも性格的にはちょっと満足なんです(^^)・・・こう書いているうちにも、リアルタイムアクセス分析で、「模試第10回」が「第9回」のアクセス数を抜いてトップになった(^^)・・・
●漢和辞典(主として、大漢和・字通)から・・・
①「吾れ、万物を齎送(シソウ)と為す」の「齎」
「齎」:(現行読みでは)・・・サイ、セイ、シ、もたら(す)、ああ、たから、おくりもの、もちもの・・・
(参考)漢検第1版「音:サイ、セイ、シ、訓:もたら(す) 意味:①もたらす。持っていく。持ってくる。②たから。財貨。③もちもの」
<もたらす>齎金(セイキン)=金を持参する、齎貨(セイカ)=財貨を持参する、齎糧(セイリョウ)=かてを持参する・・・
<ああ>齎咨(シシ)、齎嗟(シサ)=咨嗟 *<ああ>の意味のときは(「咨」に通じるということで)、「シ」音読みのようです。
<たから>齎材(シザイ)=資材、材料・・・これは(「資」に通じるということで)「シ」音読み。
<おくりもの>齎送(セイソウ)=もたらし送る、齎送(シソウ)=葬式のときに死者と埋める物品 ←模試はこの意味。
<もちもの>齎物(セイブツ)=もたらしもの。持参した物品。齎用(シヨウ)=日常用いる金品=資用 ←(「資」に通じるから、この場合は「シ」音らしい・・・)
・・・ということで、「齎」の音読みは(一応、上記のように読み分けの仕方はあるようですが)ちょっとややこしいです。漢検レベルなら問題文の意味のときの「齎送(シソウ)」以外は「セイ」で読んでいれば良さそうですけど。
②齷齪
もひとつおまけに・・・「齷齪(アクセク、アクサク)」の「齪」について・・・現行音読みは「サク、セク、シュク、(訓は、略)」
「セク」は慣用音ということなので、読み方としては「アクセク」でも「アクサク」でも良いのでしょう・・・。ところが、
*「齪齪(シュクシュク)」(大漢和・字通)=廉謹なさま、うやうやしいさま
*「齪齪(サクサク)」(角川・大字源)=まじめで融通がきかないこと
・・・こうなってくると、「シュクシュク」が正しいのか、「サクサク」が正しいのか、もうわかりませんねえ・・・誰か何とかしないのかね。
(ついでに、「齷齪熱(アクサクネツ)」=(溽暑のことを意味するらしい)人の身体におしせまるような、6月頃のムシムシする暑熱のこと)
③唐音、漢音、呉音、(宋音)・・・
さらについでにいえば、漢字の音に「唐音、漢音、呉音、(宋音)」なんてあるから、ますますややこしい・・・。呉音で読んでも、漢音で読んでも
間違いではないんでしょうけど、唐音は唐音で読まないとダメなんだろうな・・・というのが私の(現在の)見解です。
*どこかで書いたと思いますが、古代中国の音は呉音系で、南北朝以降の北朝系(異民族の夷・北狄)の言語が漢音(&唐音)系列らしいですね。

*当該漢字の持つ意味(「・・・に通じる」というような、読み方のルールがあるもの)にしたがって音読みする、そのようなルールがない場合は、呉音系でも漢音系でもどちらで読んでも良い・・・というのが、私の(現在の)割り切り方です。この辺、詳しい方がいたら、ぜひ、やさしくおしえてほしいものです。
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漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用) 第10回

2015年08月27日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●1級チャレンジャー用の模擬試験問題(第10回)です。前回と同程度の難易度と思います。なお、間違っているところやご不明な点などあれば、遠慮なく・・・というか、ぜひお知らせください。歓迎いたします。ただし、問題に対する補足説明は、未着手の他の方の手前、出来かねるかも知れませんが、「何処何処を見れば(調べれば)分かります」という程度のヒントや返事はできるかも知れません。いづれにしろ、なんなりとコメントください👋👋👋

<訂正>(08302156)(四)5.の解答を修正。(八)の7.「緇盧」→「緇廬」に訂正。
<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用) 第10回>

(一) 次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.篥竹で矛をつくる 
2.ひと時、篷廠に舎る  
3.管に簫鬆が生じている 
4.飢饉、薦臻す 
5.君子に侍するに三愆有り  
6.牛が、吽吽と鳴いている 
7.は一斗を受ける匚(はこ)なり  
8.書を籀読する 
9.愬愬とおそれびくびくする 
10.魴魚赬尾、王室、燬くが如し
11.隣国を闡并し領土を広げる 
12.秉籙し天位につく 
13.飴で捏ねて作った餃餌を食す 
14.「粤宛」は婉娩とほぼ同義である
15.魚釣用に緡綸を購う  
16.つかの間の憖暇を得る 
17.臂臑のあたりが痛い 
18.臑羔を食す   
19.妻子まで孥戮される 
20.膺命し任地に赴く 
21.を吹き鳴らす 
22.自慢話を一齣聞かされる
23.鳥のがある
24.、諌める 
25.つ岩壁を攀じ登る 
26.馬紂とは馬ののことである
27.飢饉がりに起る  
28.降り積もって木や枝をたわませる雪を雪という
29.い難い汚点が生じた
30.星宿をって稼穡の時を知る

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。(30)2×15
1.コケにされる
2.プロ・アマの作品をい交ぜにした展覧会
3.ヘイゲキを持って宮城を守る 
4.センダンは双葉より芳し
5.それは喜ばしく、キンコウの至りです
6.年をとると、記憶も色せてくる  
7.ノウチュウの錐のような人物だ 
8.ヤエムグラが生い茂っている
9.ショウシャな家屋が建ち並んでいる
10.シュビを手に、禅僧が説教する
11.ナズナ粥を食す
12.悪夢にウナされる 
13.「晴れと」とは非日常と日常を表す言葉だ
14.ごみなどのジンカイ処理を行う 
15.戦乱でジンカイに帰した  

(三)次の傍線部分のカタカナを国字で記せ。(10)2×5
1.大雪原をソリに乗って疾走した 
2.トモ絵とはトモの側面を図案化した文様のことである 
3.ヒタキ科のツグミはかつては大量に捕獲され食用にされた 
4.ムロアジは開きにして食すが良し 
5.トテも及びもつかない発想だ  

(四)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.世を避けて高尚な心で山野に隠棲すること
2.国勢などが甚だしく衰えること
3.谷川。渓谷。
4.その道にすぐれた人。大家。 
5.狭い家。転じて、自分の家の謙称。

<語群>
(すいぼう、たいじん、しょくび、けいかん、がとう、きょこう、かろ、こうが)

(五)次の四字熟語について、問1と問2に答えよ。 (30)

問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
1.ア(  )粉壁 2.イ(  )之学 3.ウ(  )狗盗 4.エ(  )驥尾 5.オ(  )虎視 
6.カ桃李(  ) 7.キ草満(  ) 8.ク豪華(  ) 9.ケ断鶴(  )10.コ粗衣(  )

<語群>
(ぞくふ、せいけい、たんえい、きしょう、れいご、そせつ、けんらん、れいしょく、そうよう、りょうじょう)

問2 次の11~15の解説・意味にあてはまるものを、問1のア~コの四字熟語からう一つ選び、記号(ア~コ)で記せ。(10)2×5
11.意気盛んで世に権勢を示すこと
12.国がよく治まっていること
13.平安神宮のような建築。赤い柱に、白い壁、青い瓦を意味するもの。
14.質素で粗末な衣服や食物
15.暗記するだけで理解につとめず、また実践しない学問態度。

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.牙婆 2.珠鶏  3.鬼頭魚 4.大角草 5.御幣焼 6.縮羅 7.甎子苗 8.牛皮凍 9.抽斗 10.青頭菌

(七)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1匯流 ― イ.2匯る
ウ.3鐫戒 ― エ.4鐫める
オ.5榜掠 ― カ.6榜つ
キ.7絮語 ― ク.8絮い
ケ.9黷武 ― コ.10黷す

(八)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
<対義語>
1.繋留 2.練達 3.慟哭 4.掣肘 5.都邑
<類義語>
6.造詣 7.緇廬 8.箚青 9.濫觴 10.誑惑 
<語群>
(まんちゃく、しせい、かいらん、こうしょう、へきすう、けんよ、うんちく、ぼんさつ、ふかん、ふえき)

(九)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.焔焔に滅せずんば、エンエンを如何せん
2.瓶の尽くるはライの恥
3.九仞の功をイッキに虧く 
4.包人、包を治めずと雖も、シシュクは樽俎を越えてこれに代らず
5.トセイは畝を同じくせず
6.好事を行いてゼンテイを問うなかれ
7.良匠も金を削る能わず、コウヤも木を鑠かす能わず
8.コウセンの路上老少無し 
9.小恐はズイズイたり、大恐は縵縵たり
10.シュクユウの 災い

(十)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10

(A)「・・・平八郎はかう思ひ続けた。己が自分の材幹と(1)チグとによつて、吏胥(りしよ=官吏)として成し遂げられるだけの事を成し遂げた上で、身を引いた天保元年は泰平であつた。民の(2)キュウセキが米作の豊凶に繋つてゐる国では、豊年は泰平である。二年も豊作であつた。三年から気候が不順になつて、四年には東北の洪水のために、天明六七年以来の飢饉になつた。五年に稍常に復しさうに見えるかと思ふと、冬から六年の春に掛けて雨がない。六年には東北に螟虫が出来る。(ア)海嘯がある。とうとう去年は五月から雨続きで、冬のやうに寒く、秋は大風大水があり、東北を始として全国の不作になつた。己は隠居してから心を著述に専にして、古本大学刮目、洗心洞(イ)剳記、同附録抄、儒門空虚聚語、孝経(ウ)彙註の刻本が次第に完成し、剳記を富士山の石室に蔵し、又足代権太夫弘訓の勧によつて、宮崎、林崎の両文庫に納めて、学者としての志をも遂げたのだが、連年の飢饉、 (3)センミンの困窮を、目を塞いで見ずにはをられなかつた。そしてそれに対する町奉行以下諸役人の処置に平かなることが出来なかつた。(エ)賑恤もする。造酒に制限も加へる。併し民の疾苦は増すばかりで減じはせぬ。殊に去年から与力内山を使つて東町奉行跡部の遣つてゐる為事が気に食はぬ。幕命によつて江戸へ米を(4)カイソウするのは好い。併し(オ)些しの米を京都に(カ)輸ることをも拒んで、細民が大阪へ小買に出ると、捕縛するのは何事だ。
 己は王道の大体を学んで、功利の末技を知らぬ。上の驕奢と下の疲弊とがこれまでになつたのを見ては、己にも策の施すべきものが無い。
 併し理を以て推せば、これが人世必然の勢だとして旁看するか、町奉行以下諸役人や市中の富豪に進んで救済の法を講ぜさせるか、諸役人を誅し富豪を脅して其私蓄を散ずるかの三つより外あるまい。
 己は此不平に甘んじて旁看(ばうかん)してはをられぬ。己は諸役人や富豪が大阪のために謀つてくれようとも信ぜぬ。己はとうとう誅伐と脅迫とによつて事を済さうと思ひ立つた。(5)ロクダイの財を発するには、無道の商を滅さんではならぬと考へたのだ。・・・」(鴎外・大塩平八郎)

(B)「・・・貞固は津軽家の留守居役所で使つてゐる下役杉浦喜左衛門を遣つて、照を見させた。杉浦は(6)ロウジツな人物で、貞固が信任してゐたからである。照に逢つて来た杉浦は、盛んに照の美を賞して、其言語其挙止さへいかにもしとやかだと云つた。
 結納は取換された。婚礼の当日に、五百は比良野の家に往つて新婦を待ち受けることになつた。貞固と五百とが窓の下に対坐してゐると、新婦の(キ)轎は門内に(7)カき入れられた。五百は轎を出る女を見て驚いた。身の丈極て小さく、色は黒く鼻は低い。その上口が尖つて歯が出てゐる。五百は貞固を顧みた。貞固は苦笑をして、「お姉えさん、あれが花よめ御ですぜ」と云つた。
(注)ロウジツ:物事になれていて、しかも誠実なこと(広辞苑)。
・・・貞固は(ク)叉いてゐた手をほどいて云つた。「お姉えさん御心配をなさいますな。杉浦も悔まぬが好い、わたしは此婚礼をすることに決心しました。お坊主を恐れるのではないが、喧嘩を始めるのは面白くない。それにわたしはもう五十を越してゐる。器量好みをする年でもない」と云つた。・・・
・・・ 浅越一家は主人夫婦と女とで、若党一人を運れてゐた。主人は通称を玄隆と云つて、百八十石六人扶持の表医者である。玄隆は少い時 (8)フギョウセキのために父永寿に勘当せられてゐたが、永寿の歿するに及んで(ケ)末期養子として後を承け、次で抽斎の門人となり、又抽斎に紹介せられて海保漁村の塾に入つた。天保九年(1838)の生れで、抽斎に従学した安政四年には二十歳であつた。其後渋江氏と親んでゐて、共に江戸を立つた時は三十一歳である。玄隆の妻よしは 二十四歳、女ふくは(9)トウサイである。
・・・こゝに此一行に加はらうとして許されなかつたものがある。わたくしはこれを記するに当つて、当時の社会が今と殊なることの甚だしきを感ずる。奉公人が臣 僕の関係になつてゐたことは勿論であるが、出入の職人商人も亦情誼が頗る厚かつた。渋江の家に出入する中で、職人には飾屋長八と云ふものがあり、商人には 鮓屋久次郎と云ふものがあつた。長八は渋江氏の江戸を去る時墓木(10)キョウしてゐたが、久次郎は六十六歳の翁になつて生き(コ)存へてゐたのである。」(鴎外・渋江抽斎)
(注)トウサイ:数え1歳
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<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用) 第10回 標準解答>
(一)
1.りつちく 2.ほうしょう 3.しょうそう 4.せんしん 5.さんけん 6.うんうん 7.ほう 8.ちゅうどく 9.さくさく
10.ていび 11.せんぺい 12.へいろく 13.こうじ 14.えつえん 15.びんりん 16.ぎんか 17.ひどう 18.じこう
19.どりく 20.ようめい
21.あしぶえ 22.ひとくさり 23.す 24.しばしば 25.かどだ 26.しりがい 27.しき 28.しおり 29.ぬぐ 30.うかが
(注)2019.4.3修正:設問11の読みを“せんべい(senbei)”から“せんぺい(senpei)”に修正。大字源ほかでも“せんぺい(senpei)”読みだった。
(二)
1.虚仮 2.綯 3.兵戟 4.栴檀 5.欣幸 6.褪 7.囊中・嚢中 8.八重葎 9.瀟洒・瀟灑 10.麈尾 11.薺 12.魘 13.褻 14.塵芥 15燼灰
(三)
1.艝・轌 2.鞆 3.鶫 4.鰘 5.迚
(四)
1.高臥 2.式微 3.渓澗 4.鉅(巨)公 5.蝸廬
(五)
問1
1.ア丹楹 2.イ記誦 3.ウ鼠窃 4.エ蒼蠅 5.オ竜驤 6.カ成蹊 7.キ囹圄8.ク絢爛 9.ケ続鳧 10.コ糲食 
問2
11.オ  12.キ  13.ア  14.コ  15.イ
(六)
1.すあい 2.ほろほろちょう 3.しいら 4.いささぐさ 5.おんべやき 6.しじら 7.いぬくぐ 8.へくそかずら 9.ひきだし 10.はつたけ   (2015.11.3追記: 5.の「おんべやき(御幣焼)」は熟字・当て字の位置づけではないかもしれません。悪しからずご了承ください。)
(七)
1.かいりゅう 2.めぐ 3.せんかい 4.いまし 5.ぼうりょう 6.むちう 7.じょご 8.くど 9.とくぶ 10.けが
(八)
1.解纜 2.不堪 3.哄笑 4.扶掖 5.僻陬 6.蘊蓄 7.梵刹 8刺青 9.権輿 10.瞞着
(九)
1.炎炎 2.罍 3.一簣 4.尸祝 5.荼薺 6.前程 7.巧冶 8.黄泉 9.惴惴 10.祝融
(十)
1.値遇 2.休戚 3. 4.廻漕 5.鹿台 6.老実 7.舁 8.不行迹(不行跡でも可か) 9.当歳 10.拱
(ア)つなみ (イ)さっき (ウ)いちゅう (エ)しんじゅつ (オ)すこ (カ)おく (キ)かご (ク)こまぬ (ケ)まつご (コ)ながら

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手賀沼  キジ(雉)ー畦道の決闘ー

2015年08月27日 | 手賀沼散歩(手賀沼日記)
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●オスのテリトリー争いです・・・

●右側のオスがテリトリー侵害・・・左の田圃に入り込んだのを押し戻しているところ・・・

●まだ諦めていない右のオス・・・

●いよいよ、決闘の雰囲気・・・

●オスって、しょうもない生きモンだなあ・・・(^^;)

●一応、最後は話し合いで解決か・・・( ̄▽ ̄)


👍👍👍 🐑 👍👍👍
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手賀沼   大きくなったオオバン(大鷭)

2015年08月27日 | 手賀沼散歩(手賀沼日記)
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●嘴が真っ白になっていないので、まだ子供のオオバンでしょう・・・

●人見知りしないで近寄るのでアップで撮れる・・・意外に目が可愛いんだ・・・

●遊歩道を散歩していると、泳いで近寄ってくる・・・

●コブもそうだけど、人間が餌をやってしまうから、こうなってしまう・・・

●特に散歩している高齢者に「恐い者なし」が多いようだ(^^;)


👍👍👍 🐑 👍👍👍
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熟語の読み・一字訓読 (その196)

2015年08月27日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その196)です。
<筍(笋):シュン、ジュン、たけのこ、たけのかわ> *「ジュン」は慣用音。
・たけのこ:筍牙=たけのこ、筍香=たけのこの香り、筍乾=めんま(たけのこを乾したもの)、筍脯(ジュンポ)=たけのこを乾したもの、筍皮(ジュンピ)=たけのこの皮
・たけのかわ:筍蓆(ジュンセキ)=竹の皮で編んがむしろ (*わか竹で作ったむしろという意味もあり)
・その他①:筍輿(ジュンヨ)=竹輿・・・筍=「わか竹」の意
・その他②:筍眼=ほぞを差し込む穴・ほぞ穴、筍穴=ほぞとほぞ穴、筍頭=木を削って穴に差し込むほぞ=筍卯=卯眼=木卯 ・・・筍=「ほぞ」の意あり。 
・その他③:筍鴨=稚い鴨=雛鴨、筍峯=山頂・絶頂 
<筌:セン、うえ、ふせご>
・うえ、ふせご:筌蹄(センテイ)=①魚をとる筌(うえ、ふせご)と兎をとる蹄(わな) ②手引き、案内 ③物を得るまでの方便 ④麈尾の類 、筌魚=捕魚、漁筌、(得魚)忘筌・・・
*大漢和では「ふせご」は載っておらず「ふしづけ」となっていた。
*筌は「ふせご」という竹編みで作られた漁具らしい。「ふしづけ(罧)=柴を束ねて水に 沈め、中に入った魚を捕らえる漁具・方法」みたいなので、この「ふせご」とは異なるよう・・・。*広辞苑には「筌」で「ふせご」という説明はない。
*ついでに、「篝(ふせご)」は「伏(せ)籠」の事で、①香炉や火鉢などの上に逆さに伏せておく籠 。上に衣服を掛けて暖めたり、香をたきしめたりする。②伏せて中に鶏を入れる籠。・・・なので、漁具の「ふせご」とは異なる。
<筥:キョ、はこ、いねたば>
・はこ:(筥は、米などを入れる丸いかご)筐筥、筥米=筥に盛った米、飯筥、斗筥、箱筥、豆筥、負筥・・・禾筥・・・
・いねたば:一筥、二筥・・・「筥」は稲束をかぞえる単位。 ひとにぎりの束を「秉(ヘイ)」といい、四秉で「一筥」・・・。
<筴:キョウ、サク、はし、はさ(む)、めどぎ、はかりごと>
・はし:竹筴(チクキョウ)=竹のはし、箸筴(チョキョウ)、宰筴、火筴=炭火をはさむはし(?)←炭火の用具らしい。
・はさ(む):火筴(カキョウ)=火ばさみ?炭火をはさむ意か?(他に適当な熟語なし。)
・めどぎ:筴筮(サクゼイ)=めどぎ、易筴(エキサク)・・・筴問(サクモン)=①めどぎによって考える、②官吏登用試験での試問
・はかりごと:(「策」に同じ。→筴謀、筴略・・・)
・その他:轡筴(ヒサク)=たづなとむち、馬筴・・・ 
<筧:ケン、かけい、かけひ>
・かけい、かけひ:筧水=かけいの水・・・「筧水(ケンスイ)、潺潺(センセン)たり・・・」

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漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用) 第9回

2015年08月26日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●1級チャレンジャー用の模擬試験問題(第9回)です。前回と同程度の難易度と思います。なお、間違っているところやご不明な点などあれば、遠慮なく・・・というか、ぜひお知らせください。歓迎いたします。ただし、問題に対する補足説明は、未着手の他の方の手前、出来かねるかも知れませんが、「何処何処を見れば(調べれば)分かります」という程度のヒントや返事はできるかも知れません。いづれにしろ、なんなりとコメントください👋👋👋

<訂正:08270625>①(五)の1.アの解答を訂正 ②(六)の1.の「鼠季」→「鼠李」に訂正。
<訂正:08291800>(七)のケ「縒踪」→「縒綜」に訂正。
<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用) 第9回>

(一) 次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.其の馬、蹻蹻たり 
2.小人、蹻蹻たり 
3.七日火食せず、藜羹、せず
4.七日火食せず、藜羹、せず
5.雑草を芟汰する   
6.紉箴して弊衣を繕う 
7.巉嶮を聿越する 
8.人を欺紿する 
9.民を綏氓す 
10.女子は頭髪辮して垂れず、錦纈、纓絡、環釧を著く 
11.女子は頭髪辮して垂れず、錦纈、纓絡、環釧を著く 
12.橘辺に酒を沽いて半壜空し 
13.湿地帯で芹茆を採取する  
14.大きな酒がめを罍罌という 
15.罕旗はためく 
16.鵜の群れが翅楞楞と飛んでいる
17.その行いを翊賛する 
18.天命に奉荅す 
19.鰧魚は夏が旬で美味といわれる 
20.黻冕は、韋でつくったひざかけと冠のことをいう
21.肩をめてやりすごす 
22.の端書き
23.、罕なり   
24.小人の徳はなり
25.の羽かざりのある冠を鷸冠という 
26.咸く、す  
27.が煮える 
28.を買うに牛犢を売る 
29.を扣く 
30.舷をく 

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。(30)2×15
1.キュウカツを叙する
2.タケヒゴで模型を作る
3.夜間、守衛にスイカされた 
4.トドマツの幼樹はクリスマス・ツリーとなる
5.神社のネギにお話を伺う 
6.ウシトラの方角は鬼門とされる 
7.弱者をヒエキする
8.ブリョウを託つ
9.ツクバいで手を洗う 
10.ケンセキ処分を受けてしまった
11.昔のヨシミで無理をお願いする  
12.マカり間違うと大変な事態が生じる 
13.民のコウケツを搾る  
14.カイコウ文字とは横文字のことだ
15.30年ぶりに旧友とカイコウした

(三)次の傍線部分のカタカナを国字で記せ。(10)2×5
1.京都にはクルマ引きが多い
2.デシグラム単位で取引する
3.イスカの嘴は上下食い違っている
4.エソは上等な蒲鉾の材料となる
5.痛みをコラえて走った

(四)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.わずかなもの。わずかなさしつかえ。 
2.目的を達成するために執る臨機応変の処置・方便。 
3.目的を達成するまでの手段。方便の具。
4.かたじけなく心に感じること、深く感じて忘れないこと
5.悲哀のあまりはなはだしくやせ衰えること
<語群>
(かんどう、かんぱい、ほうく、せんてい、けんどう、きせき、ぼうせき、かいたい)

(五)次の四字熟語について、問1と問2に答えよ。 (30)
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
1.ア(  )括羽  2.イ(  )反正  3.ウ(  )鼓瑟 4.エ(  )誰手  5.オ(  )玉折 
6.カ炊金(  )  7.キ神韻(  )  8.ク酔歩(  ) 9.ケ桑田(  )  10.コ筆力 (  )
<語群>
(せんぎょく、ひょうびょう、そうかい、はつらん、ぞくれい、こうう、こうてい、らんさい、ろくし、まんさん)

問2 次の11~15の解説・意味にあてはまるものを、問1のア~コの四字熟語からう一つ選び、記号(ア~コ)で記せ。(10)2×5
11.たいへんな御馳走
12.学識を磨き有為な人物になる
13.天下の統一が誰の手になるかわからない状態。勝敗が決まらない状態。
14.詩文などに妙なる趣のあるさま
15.人の好みに合わないことをするたとえ。

(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.鼠李 2.琴柱 3.木茸 4.雨打 5.杠秤 6.葉盤 7.漏穴 8.瓢虫 9.山茶 10.鳳尾松

(七)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.跳踉 ― イ.2.踉る 
ウ.3.彷彿 ― エ.4.彷う 
オ.5.髣髴 ― カ.6.髣る 
キ.7.淬厲 ― ク.8.淬める
ケ.9.縒綜 ― コ.10.縒れる

(八)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
<対義語>
1.狭隘 2.恬澹 3.斬新 4.末裔 5.汚穢 
<類義語>
6.片田舎 7.韶光 8.音物 9.跋扈 10.大晦日

<語群>
(しょうけつ、かいかつ、ろうじつ、すうえん、しゅんこう、けつじょう、ほうしょ、しつよう、ちんとう、のうそ)

(九)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.チンヨウの影、再び改まる 
2.イッピを仮す  
3.鴻毛を以てロタンの上に焼く
4.リンチの道を極める 
5.に安んず   
6.キンカ一朝の夢
7.グンシツ、褌中に処(お)る
8.ナンガを読むを悔ゆ
9.チョウラ、喬松につく
10.権はショウスイなり

(十)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「・・・ (ア)頃くありて洋学紳士 (イ)遽かに云けるに、「僕久く先生の高名を聞けり。先生の学東西を (ウ)該ね先生の識古今を (エ)串くと。僕も亦宇内の形勢に於て窃かに看破する有り。願くは先生に就て一たび之を (オ)質すことを得ん。」・・・嗚呼民主の制度なる (カ)哉、民主の制度なる哉。君相 (1)センセンの制は愚昧にして自ら其過(あやまち)を覚らざる者なり。立憲の制は其過を知りて 僅に其半(なかば)を改むる者なり。民主の制は (2)ライライ落々として其胸中半点の (3)ジンオ無き者なり。」(中江兆民・三酔人経綸問答)

(B)「・・・ 此進言が抽斎の意より出で、兼松三郎がこれを承けて案を具し、両用人の賛同を得て呈せられたと云ふことは、 (4)コウハン皆これを知つてゐた。三郎は 石居(せきゝよ)と号した。その (5)リュウセツなるを以ての故に、抽斎は天狗と呼んでゐた。佐藤一斎、古賀侗庵(とうあん)の門人で、学殖 (6)セイハイを超え、嘗て (7)ショウヘイコウの舎長となつたこともある。当時弘前 (8)リショ(*事務官のこと)中の識者として聞えてゐた。・・・」(鴎外・渋江抽斎)
(注1)コウハン:藩中すべて (注2)リュウセツ:注釈の「「リュウセツ」と読むべき」を採用した。

(C)「・・・読んでしまつて、堀は前から懐いてゐた憂慮は別として、此訴状の筆者に対する一種の侮蔑の念を起さずにはゐられなかつた。形式に絡まれた役人生涯に慣れてはゐても、成立してゐる秩序を維持するために、賞讃すべきものにしてある (キ)返忠(注)を、真の忠誠だと看ることは、生れ附いた人間の感情が許さない。
 その上自分の心中の私を去ることを (ク)難んずる人程却つて他人の意中の私を (ケ)訐くに敏なるものである。九郎右衛門は一しよに召し捕られたいと云ふ。それは責を引く潔い心ではなくて、与党を怖れ、世間を (9)ハバカる臆病である。又自殺するかも知れぬと云ふ。それは覚束ない。自殺することが出来るなら、なぜ先づ自殺して後に訴状を (コ)貽さうとはしない。又牢に入れてくれるなと云ふ。大阪の牢屋から生きて還るものゝ少いのは公然の秘密だから、病体でなくても、入らずに済めば入るまいとする筈である。横着者だなとは思つたが、役馴れた堀は、公儀のお役に立つ返忠のものを (10)シュウショウの間にも非難しようとはしない。家老に言ひ付けて、少年二人を目通りへ出させた。・・・」(鴎外・大塩平八郎)
(注)返忠:原文のまま。広辞苑では「返り忠」。
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<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用) 第9回 標準解答>
(一)
1.きょうきょう 2.きゃくきゃく 3.さん 4.さん 5.さんたい 6.じんしん 7.いつえつ 8.ぎたい 9.すいぼう 10.きんけつ 11.かんせん 12.はんたん 13.きんぼう 14.らいおう 15.かんき 16.しりょうりょう 17.よくさん 18.ほうとう 19.とうぎょ 20.ふつべん 
21.すぼ  22.しじ 23.たぐい 24.くさ 25.かわせみ 26.ころ 27.はらわた 28.や 29.ふなばた 30.たた
(二)
1.久闊 2.竹籤 3.誰何 4.椴松・椴 5.禰宜 6.艮・丑寅 7.裨益 8.無聊 9.蹲 10.譴責 11.好・誼・媾 12.罷 13.膏血 14.蟹行 15.邂逅
(三)
1.俥 2.瓰 3.鶍 4.鱛 5.怺
(四)
1.芥蔕 2.権道 3.筌蹄 4.感佩 5.毀瘠
(五)
問1
1.鏃礪 2.撥乱 3.好竽 4.鹿死 5.蘭摧 6.饌玉 7.縹渺 8.蹣跚 9.滄海 10.扛鼎
問2
11.カ 12.ア 13.エ 14.キ 15.ウ
(六)
1.くろうめもどき 2.ことじ 3.きくらげ 4.ゆた 5.ちきり・ちぎ・ちぎり・ちぎばかり 6.ひらで 7.くけあな 8.てんとうむし 9.つばき 10.そてつ
(七)
1.ちょうろう(注) 2.おど 3.ほうふつ 4.にかよ 5.ほうふつ 6.に 7.さいれい 8.つと 9.さくそう 10.みだ
(注)2017.9.5追記:「跳踉」の読み:大字源・新漢語林は“ちょうりょう”。踉:“ロウ”は慣用音。“リョウ”は漢・呉音。“チョウリョウ”の方が適切と思う。なお、漢検辞典には本熟語の掲載あるも読みは掲載されていない・・・。
(八)
1.開豁 2.執拗 3.陳套  4.曩祖  5.潔浄 6.陬遠 7.春光 8.苞苴 9.猖獗 10.臘日
(九)
1.椿葉 2.一臂 3.炉炭 4.臨池 5.堵 6.槿花 7.群蝨 8.南華 9.蔦蘿 10.称錘
(十)
(1)専擅 (2)磊磊 (3)塵汚 (4)闔藩 (5)隆準 (6)儕輩 (7)昌平黌 (8)吏胥 (9)憚 (10)周章
(ア)しばら (イ)にわ (ウ)か (エ)つらぬ (オ)ただ (カ)かな (キ)かえりちゅう (ク)かた (ケ)あば (コ)のこ
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手賀沼  「鶏頭の十四、五本もありぬべし」

2015年08月26日 | 手賀沼散歩(手賀沼日記)
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへペット(猫) ブログランキングへ気まぐれ日記 ブログランキングへ
●昨年も同じ俳句を載せたような・・・(^^)

●「ほととぎす 子規は遠く なりにけり」・・・なんてね(^^;)


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