毎朝の通勤で信号待ちや渋滞で停車中の車の左、所謂路肩をすり抜けするのだが、シグナスだとセンタースタンドが縁石に当たってしまって、ギリギリまで左端を走るといった事ができない。
で、気が向いた時や、いつもよりも混雑が見込まれる日は、セロー号で通勤している。 最低地上高が普通のトレール車より低いとはいっても、とりあえずオフ車なので、普通の高さの縁石であれば、底を擦ったりする事は無いから、タイヤが縁石に当たる寸前まで左に寄れるので気分的に楽なのだ。
そんな訳で、舗装路を走る事が増えてきたので、折角、山用に買ったツーリストがみるみる減っていくのを見ていると、非常に悲しい。
じゃあ舗装路用のタイヤを履こうかというと、タイヤ交換が面倒くさいというのもあって、結局予備のホイールを買った。
購入価格10万円以下のセローに、高価な新品ホイールを履かせるつもりは無いので、中古のホイールなのだが、セローのチューブレスホイールは人気があって、相場がかなり高い。いくら安くても、新品の1万円安ぐらいでしか手に入らない。
それでも欲しくて、安いのを探して追いかけていたのだけれど、1年程見ていても相場が下がらないので、安価で買うのは諦めた。
最終的に入手したのはセロー250用のホイールなので、リヤスプロケットキャリアを付けないと、4JGのスプロケットが使えない。オフセット用のカラーを使えば使えるんだろうけど、探し方が悪いのか、どれぐらいオフセットすれば良いのか、情報が見当たらない。
とりあえず勉強代という事で、ヤフオクで鉄製のスプロケットキャリアを作って売っている方から購入した。
XAMのスプロケットキャリアも考えたのだけれど、軽さを求めるならスプロケットキャリアを使うよりもアルミのカラーにした方が余程軽いだろうし、何といっても3千円も高いので、安物のスプロケットが1枚買えてしまう。
タイヤを外して、ホイールの重さを量ってみたみたところ、重量は6.27kg。
チューブレス仕様のGP-210を買って装着。
チューブタイヤよりも少し硬い。
しかしレバーを入れるのと反対側のビードをホイール中央の溝にキッチり落としておけば、比較的容易に装着できる。
タイヤチェンジャーを使用すれば機械がタイヤを支えてくれるので、簡単に作業ができるのだが、手作業だとビードがリムにハマらないようにタイヤを支えたり抱えたり引っ張ったり、慣れないうちは大変。
タイヤを装着し終わったら、スプロケットを取り付けてみる。セローのスプロケットは外側に数ミリだけオフセットしているので表裏がある。
したがって、
こちらではなく、
この向きが正解…の筈。
この状態で、ナットを締めてスイングアームに装着してみたところ、スプロケット取付部のスタッドボルトがスイングアームに当たって、ホイールが回転しない。
どうやらセロー250の方がスイングアームのエンド幅が広いらしい。当たってる場所はスイングアーム下のチェーンガードを付ける為のステー溶接部なので、削ってしまっても問題ないのかもしれないが、スタッドボルトを切った方が簡単そうだったので、ボルトをサンダーではなく電動レシプロソーで切断。
ナットの頭とほぼ同じ高さにしておいた。スイングアームに当たらなければ良いので、長さは微妙にバラバラだけど、精度が必要な場所でも無いので問題無いだろう。
ついでに、スプロケットキャリアの厚みを計って、およそ同じ厚みのカラーを買って、スプロケットを装着してみた。
鉄の安いカラーだけだと内径が合わなかったので、樹脂のカラーを内側に圧入した。 アルミのカラーならもっと軽いんだろうけど…
オフセットは問題ない。問題は強度がどうなのかという所。
スタッドボルトだけでスプロケットを支える感じになる為、回転方向に対してはスプロケットキャリアと同程度の強度を保てると思うが、スプロケットに軸方向への力が加わった場合(岩がヒットしたり、チェーンとスプロケットの間に異物を噛んだりした際)、スタッドボルトだけで支え切れるのかどうか…
ダートを走らなければ大丈夫な気もするが、まぁ折角購入したのだから、素直にスプロケットキャリアを使う事にしよう。
リヤタイヤに関しては、これで終了。
通勤仕様なので、フロントスプロケットを14Tから15Tに戻す。
2千キロやそこらでは、14Tのスプロケットは殆ど摩耗していない。
チェーンをRKのノンシールから謎メーカーのOリング仕様に変更。
ノンシールチェーンを外そうとしたら、やたらとチェーンスライダーがカラカラ鳴るのでよく見てみると、スイングアームのピボットを隠す部分が割れていた。
チェーンスライダーの交換はスイングアームを外さないといけないので、面倒臭いんだよなぁ…とりあえず部品だけ注文して、機会があれば交換するとしよう。
前オーナーのメンテナンスがどの程度だったのか分からないが、今気が付いてるだけで、エンジンシリンダー部のオイル滲み、リヤサスのオイル滲み、フロントブレーキディスクボルト1本頭飛び、セルモーターのブラシ摩耗、スタータークラッチのバネのへたり、インシュレーターひび割れ。
さて、どこから手を付けていこうか…
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