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内田さんのベートーヴェン。美しすぎるベートーヴェン。だけど、こういうのもあり。というか、いい。ベトのラスト3ソナタは、(不謹慎にも)仕事をしながら聴いていても、ほとんど無理矢理、楽曲の世界に連れていかれちゃうこと請け合いである。目前の仕事がいかにもつまらなくちっぽけなものにみえ、よし締切なんて無視してやれ、という寛大な!?気持ちにさせてくれる。すばらしい(←どこがだよ)。いや、仕事やる気がなくなるわけじゃなくてむしろその逆。
それはベートーヴェンの音楽が、いかに深い悲しみにくれようとも、どこかに一点の ―時に勝ち誇ったように― 救いのようなものが兆すからだと思う。その点、ブラームスやシューベルトは、たしかに美しいけれども、いよいよもって悲壮感が助長されるだけ。それはそれでいいんだけれど、なんともやりきれなく、ついでに仕事もやる気がしなくなる。これは困る。べつに仕事の手段にしてるわけではないけれど、やる気の起きる音楽/起きない音楽、というのは間違いなくあるな。
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