Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

CD 備忘

2008-04-04 | Media
なかなかまとまったレビューができないので、忘れないうちにタイトルだけでも。好きとか嫌いとか、イイとか悪いといった類の言説は個人的、主観的な評価であって、明らかに批評とは言えないが、世に音楽批評と称して出回っている言説の多くが、この手の「感想」の域を出るものではないと個人的には思う。そういう意味では、批評ではないけれども、クラシック音楽を時の社会・政治状況と関連づけてみせてくれた、西原稔『クラシックでわかる世界史』アルテス・パブリッシング,2007 のような試みは新鮮だった。さて、そう言いつつ、自分のことは棚に上げて(というか音楽批評なんて僕にはもちろん書けないので)、最近の超個人的リコメンドCDを以下にあげます。

イヴ・ティボーテとデュトワのフレンチコンビによるサン=サーンスはすばらしかったですね(特にピアノコンチェルト2番)。アンゲリッシュ&ヤルヴィによる軽やかなブラームスも捨てがたい。ヒラリー・ハーンの新譜(シェーンベルク&シベリウス)は極渋(若いのに・・・)。しかし、なんと言っても最近のマイ・ベストは、シャイー&ゲヴァントハウス管によるメンデルスゾーンだ。「真夏の夜の夢」序曲と交響曲第2番《讃歌》のカップリングで、個人的には名高いクレンペラー盤より好き。「真夏~」はこのコンビでぜひ劇音楽全曲版(組曲じゃなくて)を出してほしいと思う。「讃歌」も音楽の楽しさに満ちあふれている。シンフォニーからカンタータに移行するあたり、もうゾクゾクします。たまりません。声楽では、スミ・ジョーのバロック・ジャーニーがよかったなぁ。このひとのコロラトゥーラはなんというか官能的で、もうどうにかなりそうです。。。

さて、そろそろモーツァルトの季節だなぁ。

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿