気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
そのまま流れていってしまう思い出!
それを一瞬でも残せたらと...。

二度目の台風が去って今度は祖父母を思い出す

2019年10月19日 | 日記

あちこちの河川が氾濫した台風19号が去ってから1週間。

私の住んでいる地域の被害は15号の時よりも少なかったけれど、19号は関東甲信越、北陸、東北と広範囲に被害が...なんといっていいか言葉も見つからないほどに。未だに不便な生活をされている人達が沢山いる。早い復旧を祈るしかないです。

私の生まれ育ったところは中流の利根川沿い。子供だった頃、祖父母はその利根川が決壊したときの事をよく話していた。

利根川が氾濫、決壊しそうになったら、すぐ1階の家財道具を2階に運び、戸を全部開け放ち(水の流れをつくり、そうしないと家ごと流されてしまうので)家族は2階に集まり、水をやり過ごす。というのが、決まり事だったらしい。

決壊した場所は水深が何メートルにもなる(切り所)と呼ばれる沼となって、あちこちにでき今は釣り場となっているけれど、落ちたら命が無いから、絶対に子供だけでは近寄らないようにと釘を刺されていた。

写真は無いので、おぼろげだけれど、小学校5年生の時、担任の先生と何人かの同級生で、その切り所へ魚釣りに行ったことを今でも覚えている。還暦同窓会の時、同じことを覚えていた友がいたので、その記憶は確かだと思う。

楽しさに好奇心とが重なって、子供ながらに特別な事だったのだろう。

でも、祖父母は(もう頑丈な堤防ができたから、絶対に大丈夫だよ)とも言っていた。

そう、言っていたとおり、もうじき古稀を迎える私は利根川の決壊を見たことがない。

(絶対に2階建て)という言い伝えも途絶えたか?1階建ての家も建つようになった。

でも...今回の台風では、(おじいちゃん、おばあちゃん。それってなんだか神話になっちゃうかも)って思ってしまった。

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