気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
そのまま流れていってしまう思い出!
それを一瞬でも残せたらと...。

寒雀をお題にした母の句(かんすずめ)

2020年01月28日 | 伊代の俳句

朝光ゲとこぼれて来たり寒雀

朝光ゲ(あさかげ)とは、朝の光そのものをさす。

朝の光と一緒こぼれるように降りったってきた冬の雀

冬も終わりになる頃(2月頃でしょうか)、田畑に餌が無くなると人家近くに餌を求めてやってくる寒雀。

雀は年中見かけるので単独では季語にならないけれど、寒雀は晩冬の季語となるらしい。

この間、妹が 「この頃、雀が少なくなってきたような気がする。昔はもっといたよね」 と言っていた。

そういえば昔ほど見かけない。調べてみてもやはり減っていた。

1990年から20年間で半減(北海道教育大学・三上準教授の調べによる)

原因としては、人里に住んでいた鳥の雀にとって、

〇餌としての昆虫が少なくなる。

〇やはり餌としての草の種や実が落ちている場所が人間の活動で少なくなってきている。

〇巣造り場所が少なくなっている (かって巣造りした隙間や穴などがある家屋あまりがない) 。

等、やはり、人間の生活に起因しているかもしれません。

人間の生活が主体になると、

朝の光に目覚めると、窓辺でチュン、チュン

なんていうシチュエーションはそのうち無くなるのでしょうか。

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