朝光ゲ(あさかげ)を揺らし古墳の桜かな
「朝のひかりをも揺らしているかのように、みごとに咲いている古墳の桜」
朝光ゲ(あさかげ)という言葉は”寒雀”を詠った句にも使っていた、(朝の光)のこと。
母は朝の光が好きだったのだろうか~。
良いお天気の朝は、光いっぱいで「さあ今日も一日頑張ろう」という気になります。
確かに写真のように、春の光をいっぱいに浴び、山頂の桜がゆらゆらと揺れている風景は
美しいです。
埼玉県名発症の地、行田市埼玉(さきたま)には
丸墓山という6世紀前半に造られたと言われ、円墳としては日本一の古墳があります。(写真)
直径が約105メートル、高さ18.9メートルあり、登ることができる古墳で桜の名所としても知られています。
石田三成が本陣を構えた場所とも言われており、「のぼうの城」という映画にも登場しています。
晴れた渡った日の頂上からは、
秀吉が唯一落城させることができなかった城【忍城-おしじょう】が望めます。
私の通った女子高はその忍城跡にありました。
この丸墓山にも小学生の時(何年生だったかは覚えていないけれど)遠足で訪れています。
詩歌を吟じながら歩くことを”吟行(ぎんこう)”といいますが、
母は、同人誌の人達とこの桜が咲いている季節の丸墓山を訪れ、詠ったのでしょうか?
私の読解はあっているかどうかわかりませんが、なんだが風流です。
私も”吟行”してみたくなりました。
でもその前に俳句のお勉強ですね、母さん
今年は、お彼岸にも行けず郷里の桜も見ることができませんでした。
我が家の近くの桜はそろそろ散り始めました。
「桜は来年も咲きます」・・・コロナ対策で外出の自粛を要請した際の都知事の言葉ですが、
本当に来年は風流に桜を愛でたいものです。
人それぞれ、いろいろなことがあるでしょうけれど、自粛頑張れです。