気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
そのまま流れていってしまう思い出!
それを一瞬でも残せたらと...。

桜をお題にした母の句~丸墓山古墳

2020年04月04日 | 伊代の俳句
朝光ゲ(あさかげ)を揺らし古墳の桜かな
 
「朝のひかりをも揺らしているかのように、みごとに咲いている古墳の桜」
 
朝光ゲ(あさかげ)という言葉は”寒雀”を詠った句にも使っていた、(朝の光)のこと。
 
母は朝の光が好きだったのだろうか~。
 
良いお天気の朝は、光いっぱいで「さあ今日も一日頑張ろう」という気になります。
 
確かに写真のように、春の光をいっぱいに浴び、山頂の桜がゆらゆらと揺れている風景は
美しいです。
 
埼玉県名発症の地、行田市埼玉(さきたま)には
丸墓山という6世紀前半に造られたと言われ、円墳としては日本一の古墳があります。(写真)
 
直径が約105メートル、高さ18.9メートルあり、登ることができる古墳で桜の名所としても知られています。
 
石田三成が本陣を構えた場所とも言われており、「のぼうの城」という映画にも登場しています。
 
晴れた渡った日の頂上からは、
秀吉が唯一落城させることができなかった城【忍城-おしじょう】が望めます。
 
私の通った女子高はその忍城跡にありました。
この丸墓山にも小学生の時(何年生だったかは覚えていないけれど)遠足で訪れています。
 
 
詩歌を吟じながら歩くことを”吟行(ぎんこう)”といいますが、
 
母は、同人誌の人達とこの桜が咲いている季節の丸墓山を訪れ、詠ったのでしょうか?
 
私の読解はあっているかどうかわかりませんが、なんだが風流です。
 
私も”吟行”してみたくなりました。
でもその前に俳句のお勉強ですね、母さん
 
今年は、お彼岸にも行けず郷里の桜も見ることができませんでした。
 
我が家の近くの桜はそろそろ散り始めました。
 
「桜は来年も咲きます」・・・コロナ対策で外出の自粛を要請した際の都知事の言葉ですが、
 
本当に来年は風流に桜を愛でたいものです。
 
人それぞれ、いろいろなことがあるでしょうけれど、自粛頑張れです。
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