気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
そのまま流れていってしまう思い出!
それを一瞬でも残せたらと...。

そろりとろり俳句の道~41【石榴/ざくろ】

2024年11月11日 | そろりとろり俳句の道

※背景/うさぎ之助さん/写真AC

『俳句生活~よ句もわる句も~』は「通販生活」の俳句投稿コーナーで、選者は夏井いつき先生です。

入選句は(天・地/人/佳作)に分かれています。

9月の兼題【石榴/ざくろ】時候/仲秋 分類/植物

傍題:柘榴(ざくろ) 石榴の実 実石榴

※俳句歳時記

ザクロ科の落葉小高木の実で、拳大の球形をしている。

熟すと厚く硬い果皮が剝け、鮮紅色の多数の種子が現れる。

食用にされる透明な外種子は甘酸っぱい。

🔶無数の粒が実ることからヨーロッパでは繁栄と豊穣(多産)の象徴とされ、絵画によく描かれていた。

例句:【くれなゐの泪ぎっしりざくろの実/和田知子】

     

妹の句:【石榴ほおばる冥界の落とし穴】人/入選

私の句:【石榴食み(はみ)彼の世(あのよ)で笑ふ祖父思ふ】佳作/入選 (見出し画像)

     

私の幼い頃、家にザクロの木がありました。

ザクロというと、何故か祖父を思い出します。

小学校しか行けなかった祖父は、字もあまり書けない人でしたが、お天気はピタリと当てるし、キノコは分別できるし、作物に関しての知識が全て頭の中に入っているような物知りでした。

そして今なら「きゃぁ~」とビックリされそうですが、柘榴の木の下に切り株があって、そこで鶏をさばいていました。

 

なのに、その頃の私は「わぁ、きょうは鶏料理だぁ~」と喜んでいました。

遠い昔の記憶です。

あの超甘酸っぱい実も、種をポッポと吐き出しつつよく食べました。

なので、あえなく没句になった方は【初恋は甘く酸っぱい柘榴かな】でした。

よく考えたら、類想が多そうな句でした。

※イラスト/まめこまさん/イラストAC

妹の句意はわかりませんが、私の「彼の世(あのよ)」と妹の「冥界」とは、ともの死後に行くといわれている世界のこと・・・

示し合わせたわけではないけれど、発想が似ているなぁ~と思いました。

私は前回【人】選だったので、今回も・・・と思っていましたが【佳作】でした。

妹は今回も【人】選でしたのでちょっと悔しい姉です。

     

11月の兼題は【千鳥】時候/三冬 分類/動物

締め切り11月30日 発表/1月10日

千鳥足なら知っているけれど・・・千鳥とは?

私へ・・・


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