気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
そのまま流れていってしまう思い出!
それを一瞬でも残せたらと...。

俳句🖊22~百合

2022年08月18日 | 喜代の俳句

いたずらな風も良きかな百合ひらく

季語:百合(夏)鉄砲百合・鬼百合・姫百合・鹿の子百合・山百合・笹百合・白百合・カサブランカ

ユリ科の多年草で、きわめて種類が多く、匂いの強いものも多い。
園芸用に植えられるもののほか、切り花としては鉄砲百合、カサブランカなどに人気がある。※俳句歳時記

今年のはじめ、南天の根本に何やら芽が出ていたのに気がついた。

葉の様子から、草ではなさそうなので、すぐさまに抜かず暫く様子を見ることにした。

 5月下旬には、こんな感じになった。

7月下旬になると蕾を持った。

そして8月も終わりに近づいた今・・・真っ白な百合の花が咲いた。

新鉄砲百合(シンテッポウユリ)? 高砂百合(タカサゴユリ)?

 🔗2020/8/20のブログでこんな記事を書いている。

えっっ!あれは何?~もしかしてユリ? - 気がつけば思い出Ⅱ

えっっ!あれは何?~もしかしてユリ? - 気がつけば思い出Ⅱ

今朝ベランダで、洗濯物を干しているとすっかり蔦に覆われてしまっているお隣さんの2階のベランダの下になんと白い花らしきものが見える。えっ・・・しかも雨どいから??...

goo blog

 

ちなみにこの場所には去年も今年も咲いていない。

【新鉄砲百合】は「鉄砲百合」と「高砂百合」の雑種で、種子の発芽から僅か半年ほどで開花するらしい。

時期も一緒だし、よく似ているので、おそらくこの種が飛んできたのだろう。

種を運んだのは【風】さんみたいだ。

飛んできた種から咲いた白百合に、この暑さの中ちょっと涼しさを貰った感じがした。

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俳句🖊21~青蔦

2022年08月15日 | 喜代の俳句

青蔦の空家すっぽり隠したる

季語:青蔦【夏】蔦茂る

夏の蔦をいう。蔦はブドウ科の落葉曼性木本。
日本・中国・朝鮮半島に自生する。
木の幹、家の塀や壁面などに、巻きひげの先端の吸盤で張りつく。
◇青々とした蔦の葉に覆われた洋館などは絵のようである。➡蔦【秋】※俳句歳時記

句の背景:隣家は空家になっているが、もう出入り口も分からないほど蔦に覆われている。

そんな様子を詠んで添削をして頂いた。

提出句:青蔦やとなりの家を隠したり

添削句:青蔦の空家すっぽり隠したる

添削欄:「となりの家」とは作者の事情です。
読み手にはむしろ、何年も放置されている「空家」ということを伝える方がいいでしょう。
「出入り口もわからない」程なら「すっぽり」と表現しましょう。

「となりの家」を「空家」にして余った文字数で「すっぽり」が入った。

もう窓も見えなくなっているので、ほんとうに「すっぽり隠したる」だ。

思いつきそうな言葉なのに、なかなか浮かんでこない…

蔦に乗っ取られた隣家を見て、嘆いてばかりではいけない。

歳時記に書いてあった◇蔦の絡まる絵のような洋館を想像してみた。

そこには…窓に白いカーテンがかかり、風に揺れるそのカーテン越しにチラッと見える書棚…

屋根は渋いチョコレートブラウン色…な~んてのを…

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俳句🖊20~夏の川

2022年08月11日 | 喜代の俳句

夏の川ゆるりゆるりと錦鯉

季語:夏の川【夏】傍題:夏川 夏河原

夏の川はさまざまな表情を見せる。
梅雨の長雨で水嵩(みずかさ)が増した川、盛夏に水量が減り河原が広く現れた川、
山峡の涼しげな川、都会の澱み(よどみ)がちな川とさまざまである。※俳句歳時記

作品の背景:夕餉の買い物ついでに、いつも眺めている帷子川(かたびらがわ)の鯉は、

この暑さでも、そこは川(水)の中、ゆったりと気持ちよさそうに泳いでいた。

その様子を詠んで添削をして頂いた。

提出句:【錦鯉ゆるりゆるりと夏の川】

添削句:夏の川ゆるりゆるりと錦鯉

添削欄:猛暑とは関係なく泳ぐ鯉はうらやましいですね。

さて中七の「ゆるりゆるりと」との前後を入れ換えた方が、涼感が出ると思います。
何故なら「川」の景は「池」よりスケールが大きいからです。

ほんとうだ…久々の…なるほどひよこ!

      

 川にはこんな鳥もいた。浅瀬にいたのでとてもよく見えた。

白鷺でもないし…青鷺だろうか?

前に青鷺も見かけたが、ちょっと羽の色が違うような?

 前に見た鳥(遠かったのでよく見えなくて…写真もボケている)

この時、この鳥の名前が知りたくてネットで調べて青鷺(アオサギ)と知った。

(判ったのが、偶然にもgooブログの方のページでその後相互フォローさせていただいている)

それにしても、退職し時間が持てたせいか、俳句を始めたせいなのか、

以前は通り過ぎるだけだった風景や生き物に、だいぶ目👀が行くようになった気がする。

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久しぶりに本を二冊買った!【ねこのほそみち】【俳句の図書室】

2022年08月07日 | 日記

俳句を始めて二年目、一向に思ったように詠むことができない。

退職後の楽しみとして始めたことなので、まぁまぁ~ゆっくり…なんてのんびりとしているので、勉強不足なのか?

やはり、自分なりのモチベーションアップが必要かなと思うようになってきた。

NHK(Eテレ)日曜日の朝6:35~7:00にいつも見ている俳句番組がある。(再放送は金曜日の午後2:35~3:00)

選者は週ごとに交代になっていて、4週目は堀本裕樹さん。

テーマは「暮らしに俳句モードを」で、背景やエピソードから俳句を詠むという構成になっていて面白い。

しかも、堀本さんの解釈は分かりやすく、何故かすんなりと落ち着く。

堀本さんの本を読んでみたいと思い、アマゾンで紙本を購入した。

一冊目

【ねこのほそみち】(春夏秋冬にゃー)堀本裕樹/ねこまき(漫画)さくら舎

さくら舎ウェブサイトで連載の単行本化! ねこと俳句のかわいい日常。
四季折々のねこを詠んだ俳句88選。どこから読んでもほっこり癒されます。※Amazon/webより

右ページに俳句と堀本さんの解釈、左ページにねこまきさんの漫画という構成になっている。

本の紹介通り、古今、四季折々、いろいろな猫を詠んだ俳句がある。

届いてすぐ10句ほど読んだけれど、解釈もわかりやすく、猫好きには思わず「うん、うん」と頷ける句が沢山ある。

1ページに収まっている漫画もとても面白い。

88句あるそうだが、すぐ読んでしまいそうな気がする。。

二冊目

【俳句の図書室】堀本裕樹(Yuki Horimoto)角川文庫

俳句を読んで、作ってみる。
気鋭の俳人が、数ある名句の中から読むべき句をセレクト。俳句の読み方を知る入門書。
十七音の組み立て、季語の取り入れ方、情景の写し方。読めば句作が楽しくなる。
巻末に又吉直樹との語り下ろし対談収録。※Amazon/webより

こちらも古今、四季折々、いろいろな俳人の句が載っている。

そして一句、一句を堀本さんがとてもわかりやすく解説してくれていて、読みやすい。

読んでいて「俳句っていいなぁ」と思えるので、初心に戻って読む本としてぴたったりな本だなと思った。

また、文庫本なので持って歩けるので、病院などの待ち時間などには、いいとも思った。

母が亡くなってから、母の俳句をブログネタにしてきた私。

もうそれも無くなってきて、この頃少し寂しくなってきているのかもしれない。

 🔗母の句碑(ここから始まった私の俳句勉強)

今日は彼岸の入り・・・母の句をやっと、やっと…解読する。 - 気がつけば思い出Ⅱ

今日は彼岸の入り・・・母の句をやっと、やっと…解読する。 - 気がつけば思い出Ⅱ

今日はお彼岸の入り。母が生前菩提寺に建てた句碑を解読本を購入したり、解読アプリをダウンロードしてみたりして、何とか読もうとして約一カ月。やっと…やっと解読...

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お盆が近いせいか?

コロナ禍で一向に行けない墓参りのせいか?

近ごろやたらと昔を思い出してばかり。

この本を読んで、少しでも前向きになれればいいなぁ・・・。

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俳句🖊19~母子草

2022年08月02日 | 喜代の俳句

むしる手の思わず緩む母子草

季語:【母子草(ははこぐさ)】植物(春)

傍題:鼠麴草(ほうこぐさ)・ははこ・父子草(ちちこぐさ)

田畑や路傍で見かけるキク科の越年草で、花は黄淡色で小さく、茎頂に散房状につける。
葉裏や茎は白い毛で覆われている。
花期は晩春から初夏にかけて。若い茎や葉は春の七草の「御行(おぎょう)」として七草粥にする。→御行(新年)
葉は細長いへら形。
同類に父子草があるが花は褐色で目立たない。※俳句歳時記

      

俳句に使用した写真は、散歩時に道端で見つけた母子草。

黄色い花をいっぱいつけていた。

 庭に咲いた白妙菊。これを見ると母子草がキク科だと頷ける。

傍題に【父子草】とあったので調べてみた。

すると父子草は、むしろ母子草よりも見かける雑草だった。

      

きのう、散歩途中でそれらしきものを見かけた。

これがそうだろうか?それとも【チチコグサモドキ】だろうか?

コンビニの駐車場

道端!

父子草はいろいろな種類があるそうで、見分けが難しいらしい。

今まで知らなかったけれど、庭に出てきたら即!抜く!よく見かける雑草だった。

でも父子草は名前を知っても即抜く~と思う…父さんごめんなさい!🙇

しかし、母という名前がついていたら、一瞬…抜くのを躊躇ってしまう…そんな感じ。

 例句※俳句歳時記より

【老いて尚なつかしき名の母子草】 高浜虚子 

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