ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

主に人生の歩き方について「人生お弁当箱診断」など
以前のブログ名:和色ムーブメント

“うまいもん” 求めて

2008年01月16日 | 楽時々益


“うまいもん” を求めて日本のヘソあたりを疾走する第五大成丸。





「第五大成丸」 は明石港周辺へ行ってきました。
( ※ 今回は船ではなく、車の 「Taiseimaru 05」 で明石港周辺へ ・・・ )

先日から仕事にも大いに関わるのですが、
 “ お客さんが求めてる 「うまいもん」 ってほんまに何やろか? ”
 “ 何があったら 「うまいもん」 ですって自信もって言えるんやろ?”
という自問自答に苦しんでいます。

大阪のお店(飲食店)が繁盛する大きな要素要因に、
「うまいもん」 の提供があります。これは地方によって言葉は変われど、
“「美味しいもの(美味しい+もの)」 をお客様に提供する” という意味では
全国共通だと思います。もちろん、大阪の場合、それに 「安い」 「早い」
が必ず付け加えられますが ・・・ 。

最近、グルメなブロガーさんたちのサイトを拝見してよく感じるのですが、
「うまい/まずい」 「良い/悪い」 をハッキリ言う方もいらっしゃいますし、
少し控えめに “何分、素人なので間違っているかもしれませんが ・・・ ”
と濁しながら指摘を入れる方もいらっしゃいます。いずれにせよ、業界人
が同じ業界のお店やスタッフの批評や批判は頂けませんが、お客様として
お金を使って飲食されている方々の意見は貴重です。ただし、中には影響を
与えるという意味において業界人を越えている方もいらっしゃいますが ・・・ 。

どちらにせよ、一般の方が飲食業を勘違いしている落とし穴があります。
それは “プロだから知っているはず ・・・” という部分が飲食業界には
意外と欠如しているということです。一般的にですが、飲食業界を取り巻く
労働環境は良いとは言えません。特に、労働時間(逆に休日)が長く(少なく)、
本来、行なわなければならない “うまいもんの追求(追究)や探求(探究)” が 
十分にはできていないお店(会社)が多いのも実情です。

週に2~3度は外食する。あるいはそれ位のペースで飲みに行くという
一般の方も少なくないと思います。さて、贔屓・馴染みのお店を思い出して
みてください ・・・ いつ行っても同じスタッフが出迎えてくれませんか?
・・・ 料理人が毎回違うというお店をたくさん知っていますか?

まあ、そんなお店は少ないと思います。お客様が週に2度外食する(飲みに行く)
というペースなら飲食業の人間はお客様にはかなわないはずです。たぶん、
普通の業界人は週に一回行けるかどうかです。しかも、それは週に一度有るか
無いかの休日に行くしかないのです ・・・ 。

お店(その環境)で得た知識や技術は語れますし発揮はできるのですが、
世間の流れや他店の動きに関して、意外とお客さんほど感じれていない
のが飲食業界のウィークポイントなのです。メディアの発達と共に業界でも
新しい知識や流行というカテゴリーはそれなりに埋めれるようにはなって
きたのですが、やはり、知識ではなく実践・実体験が必要不可欠です。

それ無しに “うまいもん” は語れません。熟練の職人はもちろんですが、
若いスタッフも積極的に自己投資すべきだという自論を私は持っています。
大変ですが、休日には必ず他店で外食をして、その空気を肌で感じて
もらいたいものです。

他店舗に勝った負けたとか、昨年より ・・・ も確かに大事ですが、来店される
お客様に負けることだけは業界として避けなければなりません。私が偉そうに
語ることではなかったのですが、“売ること” を最終目的にしたお店も増えており、
「食」 を豊かに捉え始めたお客様から敬遠される傾向が出始めています。

単純な話ですが、“あの店、雰囲気や企画はええねんけど、イマイチ、
「美味しいもん」 わかってへん(知らん)のとちゃう?” と気付く方が増え始め、
そういう食の本質をわかっている方々がお店から離れることでジワジワ影響を
与えてしまうというお話です。

大阪でも 「安い・早い・旨い」 の “旨い” を重要視する層が若い方まで広がって
いると判断できます。食の安全含め、本当に “うまいもん” に関心が広がって
いるのを感じます。飲食店も、もうその “対応” では遅すぎますし不十分です。
果敢に攻めなければなりません。お客様の一歩先をリードして “うまいもん” を
提案できなければ、お代を戴くことすらできない時代になってきたということを
認識し、“うまいもん” をお客様よりも先に真剣に感じるという努力が必要だと
断定すべきです。あなたのお店の “うまいもん” をお客様は待っていますよ!

『 隗より始めよ!』 ・・・ ということで、
私もあちこち動いて “うまいもんを感じてみる” つもりです。
新たな発見があれば、このブログにて紹介したいと思います。