「メタボ健診」を斬る!(4)
「特定健康診査」の問題点
メタボ中心主義とも云えるもので、メタボ偏重との批判が強いものです。
健診項目は、男女の性差や、年齢差があまり考慮されていないので、医学的根拠が希薄だ、といった専門家の指摘が絶えません。
従来は国民の健康保持が目的だったものが、医療の「適正化」の名のもとに、医療費の削減が最重要目的になっています。
また、健康保険組合などの保険者に、健診が義務付けられているばかりでなく、怖いことには、健診受診率の目標未達成や、メタボ該当者の削減成績が悪い場合には、健保組合などの保険者の責任にされて、「後期高齢者医療制度」へ、支援金を支払わせるペナルティーが科せられているのも、珍しい制度です。
そのために、さまざまな悪影響が予想されることが心配です。