新ツール「機器・試薬リースシステム」(1)
検査機器・試薬メーカーそれぞれ、ブランチラボ・FMSから脱出して、自主運営の検査室を目指して、新しい商品の開発がすすみ、提案と販売促進が活発に行われています。
自分の病院に合った選択肢が増えたことは、好ましいことで、出揃った3つのツールのシステムを紹介していきます。
各社によって多少の相違はありますが、商品の中味と販売方式は、およそ次のような仕組みになっています。
1、病院と検査薬卸業者と販売契約を結ぶ。
2、提供する機器・試薬は、病院の希望をリストアップして決める。
3、検査薬卸業者は、メーカー各社と共同して機器を提供する。
4、契約期間は5年、契約内容は1年ごとに見直す。
5、試薬は通常購入
6、機器使用料は、卸業者に支払う。
病院側の利点としては、高額検査機器の初期投資がほとんどかからない。
試薬代を見直し、効率的に運用することで、機器の使用料を捻出する仕組みです。
これらはすべて、公正競争規約等、独禁法のコンプライアンスをクリヤーしています。
そのために、ブランチラボやFMSと違って、検体検査管理加算が請求できることで、病院の経済運営にも大きな貢献ができる、ここは最大のメリットと云えましょうか。(続)