「後期高齢者医療制度」のからくり(8)
怒りの増幅材料があふれて!
「百年安心の年金・医療保険制度」と胸を張ったのは、坂口元厚生労働大臣でした。
施行して、たった15日で、日本中から怒涛のような怒りがあふれ、たった15日で、「安心・安全」がみごとに崩壊し、政府はその対応に右往左往しました。
一方、「後期高齢者の治療薬は、安いジェネリックを使え!」と通達をだした厚労省、これは発表された翌日には、桝添厚労大臣が撤回させられるあわてぶり。
坂口元厚労大臣はのちに、「年金からの天引きは『手間がかからずに取れる』と、肝心の保険料を払う生活者の目線で考えなかったのが間違いだった」と率直に反省はしていました。テレビタックルに出演した時も「これほどの内容だったとは、私たち(国会議員)も知らなかった」と述懐していました。
もっと早く気が付くべきだったですね。
一方、「3月に亡くなった父親の死亡届を3月中に役所へ届け出たのに、4月15日、この仏様からも年金を天引きされた」遺族からの新聞投書は、この国の政府・役人たちの無神経さ、あれもこれも含めて、自公強行採決の中味だったのです。
おりしも居酒屋タクシーを報じるテレビを見ながら、この国の政府に、温かさや思いやりの欠落していることが、いっそう腹立たしく情けなくなりました。