新・臨床検査の光と影

人の命を測る臨床検査に光を!

厚労省への要望と意見交換(6)

2010-06-17 16:56:52 | 臨床検査技師の業務

     看護領域にみる「業務拡大」の推移

    ”チーム医療推進会議”WG 急展開!

 看護護業務検討ワーキンググループ、6月の2回・3回の討議事項は、かつて先行的に研究されたり議論されてきたことが、基本となって提案されているように思えて大いに危惧しています

 また6月26日の厚労省の作業部会における「看護師の医療行為の議論」においても同様な印象を持ちます。

 すなわち<医師の指示>が前提、とはいえ

●胸部単純Ⅹ線撮影やMRI等の実施の判断

●傷の縫合やじょく瘡によるえ死部分の切除

●人工呼吸器装置中の患者の自発呼吸復帰への措置

●副作用がでたときの薬の変更や服薬の中止

 症例や措置の内容によっては、全身麻酔も局所麻酔も含まれることになると、グレーゾーンどころか、明らかに医師の絶対的医行為そのものです。

 勿論、6月12日の看護系37学会が、『特定看護師制度』問題で、カリキュラム23単位を43単位に、などを検討している背景も必要であり、賛成もする者ですが、この急展開には目を見張るものがあります。

 ある一部のコ・メディカルの突出ではなく、全体的な視野での議論を深めてこそ「チーム医療」の確立につながるのではないでしょうか。

 臨床検査技師たちよ、いま声を潜めている時ではない! 

 いつまでも「蚊帳の外」では、”臨床”の2文字が泣きますよ。


厚労省への要望と意見交換(5)

2010-06-04 09:21:19 | 臨床検査技師の業務

    医師の業務軽減策と各職能の業務拡大

       チーム医療推進検討会

 医師不足から医師の業務軽減へ、そしてナースプラクテショナー(NP)問題に発展したチーム医療推進検討会は、1)保助看法の見直し、2)業務拡大の範囲、3)責任の範囲、4)連携と役割分担へと進んで、2月8日の検討会では、「看護師の業務拡大」として次のような具体的行為の検討に入りました

 1、動脈血ガス測定

 2、動脈採血行為を看護師の業務範囲にする

 3、検査のオーダリングができるようにする

 4、患者への採血・検査の説明

 5、超音波診断、CTの活用

 6、診療の補助行為拡大で、看護師のトリアージ

 ここまで踏み込むにあたって、「特定看護師制度」「認定看護師」など、法制化を提言し、大学院修士課程、第3者評価等など、ほぼ確実といわれています。

 推進検討会に代表を送っている診療放射線技師が、画像診断等における「読影の補助や放射線検査等に関する説明・相談を行う」等、かなり踏み込んだ業務拡大がなされようとしていますが、臨床検査領域は、なにか、置いて行かれるような不安と焦燥感を禁じえません。

 どう考えますか?