急展開するコ・メディカルの業務拡大
医師不足対策の一環
ここ3週連続して土曜・日曜と、医療研究全国集会と新潟県医療研の助言者、金沢で臨床検査技師のスキルアップ講座の講演と連続しています。
一方、少し目を転じると、「チーム医療推進検討会」「特定看護師認定制度・厚労省作業部会」「日看協・業務拡大ワーキング・グループ」「中医協DPC(評価)分科会再開」など、検査の外周辺の動きは目まぐるしい急展開を遂げています。
講演や助言の内容も勢い、『叱咤激励』調になります。
検査の24時間体制問題、違法当直から交替制勤務への移行の困難さ、病棟や外来での技師の出前採血問題などなど、相も変わらず同じ難問の繰り返しです。
検査室に閉じこもっていては「臨床」の二字が泣きます。大辞林によると“臨床”とは「病床に臨んで実地に患者の診療に当ること」と書いてあります。れっきとした医療行為です。
検査のための“採血”も、患者の血管に侵襲を加えることが許された、明らかな医療行為です。
業務範囲が拡大するのにともなって、責任は一層重くなってこそ、専門職としての存在価値と使命感がわいてきます。
一歩でも、「臨床」に踏み出して、24時間、患者がいつでも検査を受けられる権利を保障することが求められている、・・・・などと、もっともらしい説教を続けている昨今です。
私は 業務改善のGに属しました。
これから医師、看護師が行ってきた仕事を その他の職種でどう補完できるかの議論が始まります。
自分たちの首を絞めるような議論ではなく 発展できるような前向きな議論ができればと考えています。
経営改善委員会の設置要綱には、どんな視点が明記されているのか、いくつかの病院の記録をを当ってみましたが、患者側からの投書・インシデント・苦情・意見などを、どう収集し反映させながら、経営改善を諮っていくのかの視点が弱いか、もしくは欠落している病院が見受けられました。
探検隊長さんのところは、いかがですか。
いずれにしても、「患者中心」の議論展開でガンバッテください。