新・臨床検査の光と影

人の命を測る臨床検査に光を!

高齢者の会 健康セミナー

2014-10-04 09:45:28 | 臨床検査技師の業務

Photo_2    高齢者の会 健康セミナー

    「認知症」 に大きな関心

  このところ、新聞・テレビ・週刊誌など、高齢者の認知症・徘徊事故や事件の問題提起が多くなり、地域防災無線で、徘徊者の探索お願いの放送などもあって、関心の高まりを反映しています。

  たて続けに、地域公民館や高齢者の会・連絡協議会などから講演依頼があって、パワーポイントの作画や資料提供の作成などにあたりました。

 認知症の病理、徘徊問題や・物忘れテスト、サルコペニアテスト、フレイルのチェックなどのほか、頭の体操、運動のバリエーション、地域や自治体の、徘徊者保護の取り組みの実例などを紹介しました。

 メモを取ったり、画像にうなづいたり、真剣に聞き入ってくれました。


臨床検査技師の健康セミナー

2014-07-15 10:00:42 | 臨床検査技師の業務

P5220311_2  慶寿大学 健康セミナー

        テーマ「認知症」

 市内公民館定例の慶寿大学、今回は「認知症」をテーマに講演、65歳以上が対象で、定員100席を超えて118人の出席、160コマのパワーポイントで1時間30分。世界最高の超高齢化日本の、認知症の深刻な現状、原因や疾病の脳のMRIやCT画像、発症を遅らせる生活習慣の改善、簡単な物忘れのクイズ、徘徊者救助の対策や救助システムなど、多義にわたりましたが、「身につまされる課題」との感想もあって、居眠りをする人はほとんどいませんでした。

 演者自身も、パワーポイントの「絵づくり」に工夫を凝らすなどでして、いい脳トレになりました。(画像をクリック)


人間ドック学会と動脈硬化学会のLDL-C値

2014-06-20 16:05:28 | 臨床検査技師の業務

       診基準値(案)の問題点

  4月に人間ドック学会が健診基準値の緩和案を発表しましたが、LDL-Cなどについて、動脈硬化学会は、それと異なる見解を示しています。

 それによると、人間ドック学会は、たとえば65歳以上の女性は上限が190になるとしたことに対し、動脈硬化学会の指針では、年齢、性別にかかわらず140以上を病気としています。

 LDL-C値の高低が、冠状動脈疾患だけでなく、様々な死因に影響を与えた場合、適正な範囲はどうあるべきか、専門家の意見は一致していないことは問題です。

 ある新聞の『声欄』で、かかりつけ医に、「血液検査の結果表を示され、高い低いとだけ言われたが、では健康を保つのに、どうしたらいいかの説明がなかった」と不満の声がありました。

 臨床検査技師が、医師に代わって、検査データ―の解析を丁寧に説明することができる、ただ単なる理想論でしょうか?

 薬剤師が服薬の説明をするように、臨床検査前の患者への説明も、臨床検査技師の仕事となる日を心待ちにしています。


人間ドック学会 基準値変更発表

2014-06-09 11:02:03 | 臨床検査技師の業務

     人間ドック学会 正常値基準緩和

 2011年 ドックを受けた約15万人のうち、病気にかかっていない、薬も飲んでいないなど、極めて健康な男女約1万人を選び、27項目の検査データを解析した結果、現在の基準で正常とされている数値の範囲を、大幅に緩めるべきだとする調査結果を、人間ドック・専門家委員会が発表しました。

 学会は新規基準を6月に正式に決め、来年4月から運用する予定といっています。

 総コレステロール140~199を、男性65歳~80歳 151~254 女性 175~280まで引き上げに改定 

 BMI 男女共通 25未満を 男性 18.5~27.7  

 女性 16.8~26.1 などと緩和しました。

 現在の基準値を決めたときに、このブログで数回にわたって、「ハードルが高すぎる」「患者を増やす危険性がある」など疑問を投げかけていました。

 確かに異常値と判定されたサラリーマンが著しく増えました。

 ちなみにブログ人は がんセンター病院退職時の体重=80Kg 

 BMI= 26.7でしたが、 5月の検査で 22.0に。

 総コレステロール 199でした。

 数年かけて17キロ減量の,63キロにした効果でしょうか。

 生化学的検査 30項目中 *は一つもありませんでした。

 

 


薬局のHbA1c自己検査

2014-05-06 09:56:39 | 臨床検査技師の業務

1c       自己採血測定 「簡単ではない」    

 東京都薬剤師会は、薬局における自己採血による Hb1Ac の測定について、従事者や利用者の感染防止などに難しさが見えるとし、さらに届け出制や、1年に1回の外部精度管理調査なども考えると 「そう簡単なことではない」と感想を寄せながら、精密な検査を促すスクリーニングとしては期待感を示し「糖尿病の重篤化の予防につながらる手段としては有効」との会長コメントを述べています。