「メタボ健診」を斬る!(9)
メタボの原因、労働紛争にも
群馬労働局が5月30日、07年度に寄せられた労働紛争の相談内容を、個別の件数ごとに発表しました。
その全相談件数はなんと5.000件にも及び、5年前の5倍に達していることがわかりました。
第1位は、労働条件の引き下げによるもの
第2位は、その他諸々、成果主義や業績評価などとおもわれます。
第3位は、不当な解雇に関する相談
第4位は、セクハラや、パワハラにいじめなど。
第5位は、退職勧奨にまつわるもの
第6位は、配置転換や違法と思われる出向など。
この5.000件もの相談の陰には、泣き寝入りや諦めがひそんでいて、実際は氷山の一角でしょう。
規則正しい食事や、適度な休息のできる生活習慣は、みんな知っていても、スポーツジムで汗を流すことがいいことは分かっていても、かなわないのが実態でしょう。
結果として、ストレス解消、焼き鳥や焼き肉を酒の肴に、でんぷん質過多の食事、そして、せめてもの通勤帰りに傾けるビールのジョッキーとなるのも、うなずけますし、痩せる暇もありません。
「健康診査」や「保健指導」に携わる病院関係者、とくにメタボ検査に当たる検査技師のみなさん、せめて理解をしながら、親切で正しい検診と指導にいそしんでほしいと思います。