「メタボ健診」を斬る!(6)
これは凄い!執拗な支援とポイント制
継続的・積極的支援を要する対象者に対して、医師・保健師・管理栄養士・薬剤師が、食事や運動の実践的指導を行い、その進捗状況を見極めながら、目標・計画・意識づけ、評価の判定まで行います。
支援の形態としては、個人別・グループ・電話・電子メール・FAX・手紙、これらの組み合わせとなります。
個別支援=5分間1単位(1単位=20ポイント)支援1回当り最低10分間以上、1回あたりの算定上限=120ポイント
グループ支援=10分間(Ⅰ単位=20ポイント)1回当り最低40分間以上、1回当たりの上限=120ポイント
電話支援=5分間の会話1単位(1回当り=20ポイント)1回当り最低5分以上、1回当り算定上限=60ポイント
電子メール支援=1往復1単位(Ⅰ単位=40ポイント)1往復=指導実施者と指導を受ける方で情報の共有を図り、指導する実施者が「完了した」と判断できるまで、電子メール・FAX・手紙などで、執拗に繰り返すことが求められています。
支援ーAの場合;ポイント合計・160ポイント
支援ーBの場合は、さらに20ポイント加算されて、合計180ポイント
「医師にはそんな暇はない」「保健師がいない」「管理栄養士の手が回らない」
困っているのは、受託を断る医療機関より、委託する各健保組合の方が、途方に暮れている県もあります。
なにしろ、「健診基準のハードルが低過ぎて、無理矢理病人のレッテルを貼りまくっている感じ」といった声が聞える一方、とにかく、「評判の悪い制度がスタートしたもんだ」の嘆きがしきりです。
この基準のハードルを策定した委員に、製薬会社から、多額の寄付金が送られたことが公になっていますが、どんな意味の寄付金だったのでしょうか?