(規制改革会議)
政府の規制改革会議は3日、市販されている一般検査薬の項目拡大を厚生労働省に提案する方針を固めました。
20年前、承認された項目は、妊娠検査薬・尿たんぱく・尿糖の3項目でしたが、医薬品の業界団体は、生活習慣病や肝機能検査など、49項目の検査薬を承認するよう要望しています。
しかし、一般的には、PHや潜血や細菌数も含んだものも市販されています。
これらのなかには、誤判定をおこさないよう、こまごまとした注意書きや説明表が添付してありますが、正しく理解して、医療機関で受診するかしないか、検査項目が増えるほど判断を誤らないか心配されます。
試験紙を逆さまにして判定色調表に当てて、大騒ぎした人を知っています。
肝機能検査などで項目が増えると、健常値や異常値か判断する段階で、迷いや誤りは起きやすくなります。
臨床検査技師が関与したり、専門職能団体として意見を具申する余地が大いにあると思いますが、蚊帳の外では済まされないような気がします。(一部 共同通信引用)