新・臨床検査の光と影

人の命を測る臨床検査に光を!

人体実験・肥満からの脱出:2

2006-11-29 09:33:43 | 健康・病気

 一念奮起させた一言は?

 体重が気になりだしたのには、いくつかのPhoto_2要因がありました。

 スーツやズボンのボタンがはまりにくくなったこと。

 「デブ、ハゲ、チビ」の、もてない三悪相の揃い踏みのうち、「チビ」を除いて二悪相に合格?みるからに格好が悪いこと。

 退職してから、公民館や企業の職場、あるいは婦人会、退職者会や町内会から、健康講座のお声がかかり、がん、生活習慣病、心筋梗塞、脳卒中、肥満に糖尿病など、在職中に溜めておいた、生々しいスライドなどを上映しながら、説教がましい講演が続きました。

 煙草を吸いながら「禁煙の説教」していては、まるで説得力がないように、太鼓腹を突き出して、肥満のもたらす危険性を説いても、下手な漫画そのもので、とんだお笑い種でしかありません。 

 そしてなにより、決定的な打撃?を受けたのが、家内の次の一言でした。

 「飽食のたたりよッ!」

 これに、怒り心頭に発す、とはこのこと、それでも徐々に平静を取戻して、一念発起、とは云うものの、さてどうして彼女を見返してやろうか、方針いまだ定まらず。

 そうこうしているうちに、近所に民間の水泳プールがオープンしたので、早速、好き勝手に泳げる「遊泳会員コース」を選んで入会しました。 

 25メートル泳いでは休みで、なかなか息があがって、思うようには泳げませんでした。

 週4日のペースで通いましたが、2ヶ月たっても、一向に体重に変化はありません。

  しんどいばかりで、少しも楽しくありませんでした。

 


人体実験・肥満からの脱出

2006-11-28 13:49:07 | 健康・病気

Dsc01396 体重80キロ、65キロを目指して・・・

 生活習慣病が社会問題になっているこの頃です。

 子供から老人まで、堂々たる体格の日本人が目立ちます。

 テレビでも、手を変え品を変えた、健康に関する番組が人気を集めている一方、怪しげなサプリメントのコマーシャルや、肥満解消の高価な運動用具の広告が氾濫しています。

 肥満を解消したい気持ちはあっても、食べたいだけ食べて、しかも楽をして減量できる方法はないか、「水を飲んでも太っちゃうのよね」こんなつぶやきも聞こえます。

 自分自身、国立がんセンターを退職する、いまから15年前は、体重80キロ、洋ナシ型の肥満体型で、首筋からアゴにかけては、まさに二重アゴ。

 なにしろ、最後の職場であった国立がんセンターは、東京都民の胃袋を賄う築地市場が、道路一つ向こうで、世界中の食材が集中します。

 単身赴任ということもあって、一応健康のことを考え、朝夕は世田谷は大蔵の宿舎で自炊を守り通したものの、昼食は魅力あるランチに身も心も奪われました。

 昨日は「刺身」今日は「うなぎ」明日は「ステーキか寿司にしようか」てなもんで、3年間で80キロに膨らみました。

 そのうえ職場と実家のこと、くわえて通勤地獄、なにしろ朝夕の小田急電車は、とても人間を運んでいる交通機関とは思えない、それは凄まじいものでした。

 運動ゼロ、宿舎は食って寝るだけのところ。

 ストレス+飽食=肥満の図式ができあがっていました。

 退職後の年金生活が気がかりになってきました。

 それから15年、恥ずかしながら、67キロになった現在の体型をアップしておきました。

 先行したアルバムの水着姿を見た長女が「ひぇーッ」とメールを送信してきました。

 この数年間、体重をコントロールできる確信みたいなものがでてきました。

 それは、ひょっとして人体実験しているのではないか、そんな思いがしてきたこともあって、その経過を書き残しておこうと思った次第です。

 

  


りんご狩り

2006-11-23 20:44:35 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_5  勤労感謝の日、2回目のりんご狩りで、残りをすべて収穫してきました。

 りんごツリーのレンタルで、今年で5年目になり、来年も予約してきました。

 200ケ以上は実っていたでしょうか。果汁が多く、甘さはもちろん、程よい酸味は格別です。品種は「陽光」

 帰りは、千住温泉の露天風呂でひと汗流し、昼食は、奧利根ワイナリーのレストランで、ビーフシチュウ・オムレツ、絶品の一言。

 しかし、残念ながら、既に売り切れ。

 満席とのことで、時間を調節したために、遅くなったのがいけなかった。

 前回は、お笑いコンビの「次長・課長」と一緒でした。

 飾ってある写真の、後ろの方に夫婦で写っていました。

 


技師学校の講義

2006-11-19 08:20:36 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_7 Photo_8      今日は、北里大学保健衛生専門学院・臨床検査技師学科の講義でした。

 ここは、中越大地震のすぐ近く、コシヒカリの特産地、すっかり稲の刈り取りも終り、雪国特有の空模様に八海山も冷たい雨雲の中、イチョウの葉も散っていました。

 間もなく、雪の季節、昨冬は2メートル余の雪に埋もれ、強大な雪庇に驚かされました。

 学生たちは、2月の国家試験に向けて、ようやくエンジンが加速してきました。

 毎月曜日の試験におわれるように、ノートの書き込みも赤ペンが目立ちます。

 今日は、内分泌疾患を中心の講義でした。

 1コマ1時間30分、間に10分間の休憩を挟んで2コマの講義、必要以上に力を入れるので、喉に応えますが、全員卒業、全員国試合格を祈りながら、一緒にガンバリます。

 


独法国立病院・検体検査の実態

2006-11-11 19:58:42 | 医学検査の下請け問題

Photo_12     国立病院・検体検査下請け化の実態

 右の表をクリックして、拡大してみてください。

 患者さんの命を守り、命を測るといわれている検体(血液や尿など)検査に、病院がお金を掛けないことを主眼として、民間の検査会社に下請けさせる、いわゆるブランチラボ化が横行しています。

 国立病院が独立法人になって、機構本部の“広報誌・NHO”に、「ブランチラボは儲かる」とばかり、事実を捻じ曲げて粉飾記事を捏造してまで、ブランチラボを礼賛した記事を掲載し、いっそうの推進を企図したことは、周知の通りです。

 寄せられた質問や照会に、2年以上が経過した今になっても、回答できないでいます。

 支援者のご協力にによって、その実態を把握することができましたので、お知らせし、参考に供したいと思います。

 機構本部による相当な圧力にも屈することなく、ブランチラボは僅かに6施設に留まっていることは凄いことであり、全体の90%以上の病院が、自主運営の検体検査室を確保していることには、心底からの敬意を表するものです。

 なかでも、17施設、1割以上の病院がTRLシステムを選択し、病院の経済運営に貢献しながら、新検査機器や新システムを導入して、自主運営していることは、さすがです。

 病院管理者の見識はもとより、臨床検査室の創意や努力、ガンバリに応援を惜しみません。

 これこそ患者さんのために存在し、命を守り、命を測る検体検査と言えるのではないでしょうか。

 全国的にみても、ブランチラボやFMS方式を採用した病院の多くが、自主運営の検体検査室を取戻そうと、必死の努力を傾注しているのが、最近の傾向です。

 なかには、6年間もかけて病院幹部を説得し、ブランチラボから脱出したT総合病院、いやそれどころか、十数年間の辛酸の末ブランチ⇒FMSを脱却し、自主運営の病院検査室を再構築した、F日赤病院の例もあります。

 これから、どのように推移して行くのか予断を許しませんが、注意深く見守って行きたいと思います。

 間違っても、臨床検査を、儲けの道具にしたり、検体を商品化することだけは、してほしくないものです。