インシデントレポートを目的外転用(1)
時代遅れの病院経営者
インシデントレポートの提出数が多いことを理由に、30年ものベテラン臨床検査技師に、一時は解雇を言い渡し、その後撤回しましたが、今度は臨床検査技師としての技量が低いとか、モチベーションがない、などと理由をつけて、検査のための「採血専門職」という新たな職名を設けて、配置転換の職務命令をだしてきました。
なんとも奇妙奇天烈、「ハインリッヒの法則」を発表した、ハーバート・ウイリアム・ハインリッヒ(1886~1962)も、天国でさぞかし唖然としているか、あきれ返っていることでしょう。
彼、ハインリッヒは、損害保険会社の技術・調査の副部長で、労働災害5.000件余を統計学的に調査、1929年に「ハインリッヒの法則」を論文にしました。
以来、鉄道や航空機、さらに医療事故防止などに応用され、大変な功績をあげています。
この珍奇な事件は、北海道庁・労働局の労働審問に付されて、目下、審問が続けられています。
いささかの関わりをもっていますので、しばらく、事件の本質をブログで連載したいと思います。
ところでですが、国立国際医療研究センターという機関に注目したほうがいいと思います。センター病院はまだだそうですが、国府台病院は効率化の名目の元、ブランチにされてしまったようです。
この連載も、実は、ブランチ化がもう一つの目的だったのです。
まるで、陳腐なドラマを見ているようです。