丹波の国に百二十歳の老人がいた、ある人が、この老人を訪ね聞いた。
「長い一生には珍しいことや、面白かったことなど教えてください」と。
老人は「年寄ると頭がボケて、みんな忘れた」という。
再度、たずねた、すると・・・
「この年になるまで私は、沢山の子供を産み育て、ひ孫までできた、ところが老少不定のならいで、子供が死に孫が死に、葬式を何回もした、そのたびに、お悔やみにくる人たちは、私の前で何も言わないが、隣の部屋で、この老人とかわっていれば・・・」
老人は、「そんなことを言われるたびに殺された」という。
「長い一生には珍しいことや、面白かったことなど教えてください」と。
老人は「年寄ると頭がボケて、みんな忘れた」という。
再度、たずねた、すると・・・
「この年になるまで私は、沢山の子供を産み育て、ひ孫までできた、ところが老少不定のならいで、子供が死に孫が死に、葬式を何回もした、そのたびに、お悔やみにくる人たちは、私の前で何も言わないが、隣の部屋で、この老人とかわっていれば・・・」
老人は、「そんなことを言われるたびに殺された」という。