バルちぁんの徘徊 (М78星雲)

バルちぁんの「自己満足・自己陶酔・妄想徘徊」

裸の亡霊の話

2011年06月20日 14時08分19秒 | 趣味
杜奎(トケイ)という旅商人が六盤山の麓を通りかかったが日が暮れて廃墟になった砦の中で泊まることにした。
うとうとしていると、どこから女の泣くような声が聞こえてきた。
寝ている杜奎は、毛布の中に入ってきた裸の女の願いを聞いた。
若い女はハラオという村に家があり蒙古の村の娘で母親は漢人でした。
昔ここを通るときに山賊に捕まり着物も腕輪も全部はぎとられ裸で縛られ川に投げ込まれ無念の死を遂げた娘の霊であった。
杜奎は可愛そうに思い、川渕を掘り着物・腕輪を探し蒙古の村に届け供養した。

すると蒙古の村に山賊に襲われ川に投げ込まれた娘と同じ名前の子供が杜奎から離れようとしないので、子供のいない杜奎は養女にもらった。
養女をもらった日からお金持ちになったという。

(中国怪異から)
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