弘法大師は右手に一本、左手に一本、左足の指の間に一本、右足の指の間に一本、口に一本で五本の筆を持ち壁に文字を書いた。
そこで帝から五筆和尚と名を授けられた。
ある日のこと弘法大師は川で瞑想していた、すると、どこからともなく少年が現れ「五筆和尚の名で有名な弘法大師ですか」
と訊ねた。
「その通り」と答えた。
少年は、「それなら天に字を書いてみせてくださらぬか」と言った。
弘法大師は非常に美しい字を書いた。
少年は「今度は私がやりましょう」と天に文字を書いた。
次に、少年は「私の為に川の上に字を書いてくださらぬか」と言った。
弘法大師は流れるように文字を書いた。
少年は「今度は、私がやってみよう」と「龍」という文字を水面に書いた。
弘法大師が見ると、小さな点が、わきに打ってなかった「なぜ、打たない」と少年に訊ねると「あ、忘れた」といい。
少年は「どうぞ、わたしの為に、点を打ってください」と頼んだ。
すると「龍」の字が、一匹の龍になり風と共に天に昇った。
弘法大師は少年に訊ねた「そなたは誰じゃ」
少年答えた「私は五台山に祀られている、知恵の王、文殊菩薩である」といい天に消えた。
「弘法も筆の誤り」と諺があるが、考えさせられる話です。
そこで帝から五筆和尚と名を授けられた。
ある日のこと弘法大師は川で瞑想していた、すると、どこからともなく少年が現れ「五筆和尚の名で有名な弘法大師ですか」
と訊ねた。
「その通り」と答えた。
少年は、「それなら天に字を書いてみせてくださらぬか」と言った。
弘法大師は非常に美しい字を書いた。
少年は「今度は私がやりましょう」と天に文字を書いた。
次に、少年は「私の為に川の上に字を書いてくださらぬか」と言った。
弘法大師は流れるように文字を書いた。
少年は「今度は、私がやってみよう」と「龍」という文字を水面に書いた。
弘法大師が見ると、小さな点が、わきに打ってなかった「なぜ、打たない」と少年に訊ねると「あ、忘れた」といい。
少年は「どうぞ、わたしの為に、点を打ってください」と頼んだ。
すると「龍」の字が、一匹の龍になり風と共に天に昇った。
弘法大師は少年に訊ねた「そなたは誰じゃ」
少年答えた「私は五台山に祀られている、知恵の王、文殊菩薩である」といい天に消えた。
「弘法も筆の誤り」と諺があるが、考えさせられる話です。