和尚の大和路

和尚が撮った大和路写真を中心に、
旅で見つけた写真なども・・・

剣岳 富山県

2006-10-08 04:19:46 | 山岳写真
剣岳2998m

昨日は四国の剣山、今日は富山の剣岳です。
岩の殿堂と言われ、多くのクライマーの憧れの山です。
以前、剣岳の標高は3003mでした。
測量のし直しで2998mになってしまいました。
山には責任ないのですが、
3000級と2000m級は剣ファンにとって
重大な関心ごとでした。
野球で言う、一厘差での2割バッターと3割の違いみたいなものです。
今では正式に2998mになっています。

一般ルートは別山尾根ですが、
2日かけての早月尾根のコースもあります。
立山室堂まで車(バス)で入れる別山尾根が楽です。
カニの横ばい、カニの縦バイなどの難所がありますが、
天気の悪い方が下を見なくてすむのでかえって楽です。
和尚が登った時は台風が近づきつつあった時で、
展望が全くダメでした。
剣沢小屋に泊まったのですが、
翌日は嵐でした。

山岳写真屋さんにとって剣岳は恰好のテーマです。
剣岳を撮るスイートポイントなる場所があります。
仙人池・池の平です。
仙人池・池の平まで2日かかりますが、
ヨーロッパアルプスの雰囲気が味わえます。
残念ながら、和尚は到達できませんでした。
真砂沢で足を痛め、降雪のため引き返しました。
未だ、行っていないのです。
他人が撮った写真を見て感動しています。
和尚はこの歳で行けるかどうかです。

今年の冬の大雪で剣岳方面の山小屋が
大打撃を受けました。
雪で小屋が流されたと聞きましたので、
行かれる方は問合わせをして下さい。

雷鳥を撮りましたがバックの山が剣岳です。

真夏の剣岳です。

立山室堂付近からの剣岳は、
少し下った天狗平山荘付近から良く見えます。

そう、和尚は11月4、5日に天狗平山荘に泊まるのです。

昨日からの天気の荒れよう、山では吹雪でしょう。
こんな時、よく遭難が起きます。
白馬岳2名遭難死の見出し。
ガイドが付いていながらの不可解な遭難!
登山コースも一般的でない黒部川からのルート。
天気がよければ最高の山行になるはずのこの時期です。
恐らくアイゼンは持っていかなかったでしょう。
悪天候下での無理な行動が原因になっている気がしてなりません。
非難小屋が少ないのも不幸でした。

立山真砂岳での大津のパーティの遭難を思い出しました。
丁度、この時期でした。
雪が積もり、吹雪になったらホワイトアウトです。
自分の位置が全く判断できません。
今日の記事の中で、真砂沢で・・・引き返した・・・
その時和尚は6本爪のアイゼンを持っていました。
アイゼンがなければ山小屋で停滞したはずです。

ナナカマドに雪