和尚の大和路

和尚が撮った大和路写真を中心に、
旅で見つけた写真なども・・・

御杖

2010-02-08 07:50:50 | カメラ
御杖村の御杖です。
先日の伊勢街道交流フォーラムの講演から、
矢野憲一氏の「倭姫命が辿った道」の題で行われましたが、
本題からはずれて?杖の話が多かったように思いました。
杖の持つ意味には目からウロコです。
神は棒に降臨することから杖の意味合いが、
体を支えること以上に、聖なるもの(神)と一緒にいる状態にあるという。
例えば四国八十八ヶ所巡礼の杖には“同行二人”とあります。
二人とは本人と弘法太子のことですから、
杖には聖なるもの(神)が降りて来ていると解釈しています。

いつだったか、てつまんさんが藁を円筒状に積み上げたススキの
縦の棒に神が宿る、と書いておられたのを思い出しました。

ススキ


御杖村の御杖ですが、
倭姫命が天照大神の安住の場所を求めて、
この地に杖をおいたことが村名の由来になっている書きましたが、
御杖の御とは天照大神のことであるという解釈も、
納得出来ます。
また、杖は立てて置くものです。

天照大神の安住の地が伊勢になった訳ですが、
都からの伊勢詣では伊勢街道がメインルートになりました。
榛原から伊勢本街道と初瀬街道に分かれます。
今、伊勢街道を保存、発掘して行こうとする
風景街道「伊勢街道」連絡協議会というのがあります。
ボランティア活動ですが、毎年着実に成果を上げています。
詳しくはホームページを見てください。

雨の伊勢本街道