テイクハウスのスマイルフェイス

家族を笑顔にすることが、テイクハウスの楽しみです。そんなテイクハウス設計室での日々のできごとを綴っていきます。

テイクハウスの左官工事

2009年02月05日 | takekawa
テイクハウスでは左官工事を多く取り入れています。


また、左官工事に惚れ、左官工事をここまで取り入れている事務所は他にないと思います。


左官(さかん)とは、建物の壁や床、土塀などを、鏝(こて)を使って塗り仕上げる職種のことをいいます。

高度経済成長期には多くの左官職人がいたのです。
その後、住宅様式の変化や建設工期の短縮化の流れから、壁の仕上げには塗装やクロス等が増え、サイディングパネルや石膏ボード等 建材の乾式化が進んでしまいました。

そのことから、塗り壁や左官工事が急速に減少、職人数も減り続けていったのです。


それが最近になり、漆喰・珪藻土・土等の自然素材を使用した壁が見直されると共に、手仕事による仕上げの多様性や味わいを持つ、左官仕上げの良さが再認識されてきているのです。

今では左官工事を売りに営業しているメーカーさんも多くみられます。
特に「和モダン」と呼ばれる、日本らしさと欧米のモダンスタイルを併せ持つ建築には、多彩な左官仕上げが使われる事が多いのです。


テイクハウスでは内装工事において、木工事と左官工事のみで仕上げてしまうこともあるほどです。



今回はそのなかのほんの一例、ほかの皆さんとは違った工法の紹介です。


下塗り工事完了後。富調合モルタルにより自然的にひび割れを発生させます。
富調合にすることで中塗り時にひび割れを減少させます。



中塗り工事。
上塗りに影響のない様、この時点でひび割れを防止する必要があります。



そこで、モルタルのひび割れを抑制する耐アルカリガラス繊維の埋め込み作業。
テイクハウスだけの企業秘密ではないので、左官屋さんには大変お勧めだと思います。



埋設したところで、仕上げを行ない中塗り完了です。


このように昔ながらの左官工法と今の新建材を共に生かした工法も採用しています。


左官工事って本当に奥が深いんです。簡単に出来ないのが左官工事なんです。

メーカーさんの言う、漆喰塗り・珪藻土って何ですか?本当にそれは漆喰塗りなのでしょうか?


親が左官業でしたので、わたしは子供の頃から左官というものを見てきました。鏝(こて)を持ったのは、2歳からです。

小さい頃から、左官に対し興味を抱く子供でした。今でも左官という職種が大好きなんです。

左官の良さを少しづつでも知って頂ければと思い、今回紹介させて頂きました。










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