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イタリア映画を観たのはこれが初めてでした。
ナンニ・モレッティ監督の作品は以前『息子の部屋』を観たかったのですが 結局観られないままになってしまっていたので 期待感満載で映画館に行きました。
題名の『ローマ法王の休日』から なんとなく オードリー・ヘップバーンの『ローマの休日』を連想させられ きっと 重責に耐えかねたローマ法王をローマの街に逃げ出し、いろんな人と出会って 自分を見つめ 前に進んで行くようになるような明るいストーリーを思い描いていたのですが・・・
ローマ法王を亡くなり 新しい法王を選ぶ『コンクラーベ』のために世界中から枢機卿が集まり 法王を選んだ。
なかなか決まらなかったが 前評判ではまったくの無名の誠実でおとなしいメルヴィルが選ばれた。
しかし、多くの信者の前でスピーチをしなくてはいけなくなったメルヴィルは「私にはとても無理だ!」と叫び声をあげ 逃げ出してしまう。
皆が なんとかメルヴィルをバルコニーに向かわせようとするが どうしてもできず、精神科医が招かれるが 診察をしようにも多くの人たちの前での診察になるし、過去についても質問もできない。
とうとう精神科医は 街にいる別の精神科医に 法王の身分を隠して受診させることを提案した。
そしてメルヴィルはローマ市内の精神科医を訪ね その帰りに 逃げ出してしまう。
精神科医から問われた「あなたは将来何になりたかったのか?」という答えを思い出すために・・・
私が願っていたような結末ではありませんでしたが 深く考えさせられる内容の映画でした。
ローマ法王なんてなりたい人がたくさんいる、と思っていたら みんな「自分のところに回ってきませんように。」と祈っていました。(本当のローマ法王の選出がそうかどうかはわかりませんが・・・)
学校のクラス役員選出みたいに なんとか逃げようと思う人が多いのでしょうか?
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ところで、この映画に主演俳優ミッシェル・ピッコリはなんと86歳だそうですっ
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とてもそんなご高齢な方には見えませんでした。