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『一鬼夜行』の新作です。
『荻の屋』の喜蔵は大家の又七から縁談を持ちかけられた。 妹の深雪を嫁に出すのだと思っていたが なんと喜蔵自身の縁談だった。
しかし、縁談の相手には秘密があった・・・
今回も鬼の小春が戻ってきて喜蔵や深雪、仲間たちと妖と対決します。
畠中恵さんの妖怪もののシリーズとはちょっとテイストが違うように思います。 妖と一緒に暮らす話の多い畠中さんとは違い
『一鬼夜行』シリーズは 心を通わせた喜蔵や仲間たちと結局は離れて物語が終わっています。
人間ではないものとはずっとは暮らせないということでしょうか。
このシリーズを読むとラストで寂しい気持ちになります。
でも、小春はまた戻ってきてくれるのでしょう。
ちょっと寂しいけれどやさしい気持ちになれるラストです。
私はこんな物語も好きです。