
過去に上高地に行ったことはあっても山に登ったことはありません。 『岳沢』ってどこ?というか まわりは山ばかりでどこがどこなんだか・・・・
とりあえず岳沢は上の写真の真ん中あたりです

登山前夜親睦会の時に引率してくださったリーダーさんが「今は一年で一番上高地が美しい時期で 日の出に焼岳が赤く染まるのが本当にすばらしいんだから明日は4時には起きて見に行かなくちゃもったいない!」と力説されたため みんな頑張って早起きし、河童橋まで行ってみました。

すでに数人河童橋に集まっていらっしゃいました。 そしていよいよ焼岳が赤く染まり始めました。

「すごいね、きれいだね」とみんなで感動してたのですが ふと見ると あれ?リーダーさんの姿がありません

きっとみんなのお守りで疲れちゃったんでしょうねえ。
宿舎に戻り朝ごはんをいただいたらいよいよ岳沢に出発。

最初のうちは樹林帯を進むだけ。
清々しい空気と美しい緑の森に心を癒されながらずんずん奥へ。
そのうちに あれ?ガレ場が・・・・

私はガレ場が大嫌いなんですけど・・・と思いながら進んでいたら『岳沢の風穴』に出ました。

空いている所から冷たい空気が出ているらしいです。 みんな あ、気持ちいい、なんておっしゃっていましたが 歩くのに必死だった私、まったく涼しさを感じることなく歩き続けました。
ガレ場からだんだん雪渓へ。

まじですか?歩くんですか?と言いつつ雪の中を登っていきます。 そこで トラウマが・・・・ そう、笹尾根で太ももが攣ったんですよぉ~ 雪の中を歩くの怖いよ~
でも ここまで来たら進むしかなく・・・・ しかも私のグループのリーダーさんのスピードの速いこと速いこと


泣く泣く登ってやっと岳沢小屋に到着。


ヨレヨレでもなんとかたどり着きましたよ~

もう一歩も動きたくなかったので みんなは階段を上ったところのテラスでご飯を食べたのですが 私は小屋の前でいただきました。
そして小屋から見える景色を一枚パチリ・・・・・

どうしてでしょう? あの雄大な景色をカメラに収めることはできませんでした。 でも 山嫌いな私が感動で本当に登ってよかった、と泣きそうになるくらいすばらしい景色でした。
どうやったらこの素晴らしさをみなさんにお伝えできるのかなあ。
そうそう、小屋の方からどこのグループ?と尋ねられたので「山岳会です。」と答えたら「山岳会ならここで止まらないで上に行くよ。」と言われてしまいました。
そうなんです、ほとんどの登山者にとってこの岳沢小屋は穂高にアタックするための前線基地なんです。 事実何人もの方がどんどん上に進んでいらっしゃいました。
でも私たちは『初級登山教室』ですもの、これで十分ですわ。
しかも、ヘロヘロになった私ってば 下山の時にガレ場で足を取られもともと具合の悪かった右足首をねんざしてしまいました

ただ今湿布をして接骨院に通院中です

まず無理だけど 私だって岳沢小屋より上に行けたら本当に幸せだと思いました。
山嫌いのはずが もしかしたら少し山を好きになったかもしれません。