たまてばこ新聞

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「劇映画 孤独のグルメ」観てきました(ちょいネタバレあり)。

2025年01月13日 11時00分37秒 | 洋画、邦画など
 1月12日、ダンナと観に行ってきました。最初はレンタルDVDで、その後はBSテレ東や配信にてTVシリーズを追いかけて、劇場版へ。めでたい、めでたい。

 予告をたくさん目にしてきたこともあり、ロードムービーなのはわかっていたけれど、まさかのSUPからの漂流とは…!しかもあるもの鍋で食中毒…めちゃくちゃツッコミたくなった(笑)。そこは、まぁ娯楽映画ということですね。

 しかし、そこからの韓国~日本のスープ探しは、古き良き日本のTVドラマな作り。感動を押し売りすることもなく、淡々と五郎さんと登場キャラクターとのかかわりが描かれていきます。ラストはいい話で終わっていたし。

 とはいえ、ドラマ以上に「腹が…減った」、ですよね。パリでのオニオンスープ、五島のちゃんぽん、韓国でのファンテヘジャンクとおかずたち…みんな美味しそうでした!韓国の食堂に行ってみたい!!

 スープ探しの結果のラーメンもめっちゃ食べたいです!!

 約2時間、映画でありつつも、ちゃんと孤独のグルメしていた作品でした。TVシリーズの続編も、松重さんの体力が続く限り作って欲しいな。

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「重ねる」観てきました。

2024年12月30日 16時25分38秒 | 洋画、邦画など
 SNSにて紹介されていた内容が気になったので、12月23日に地元映画館での1週間限定に滑り込み、鑑賞してきました。

 始まりのシーンで、取材をする側受ける側だった男女二人が、男性の故郷で再会して…という、触れ込みは「釣り恋愛映画」、観てみると一言では言えない不思議な映像空間でした。

 まず、女性「加藤あゆみ」の存在感。冒頭の起き上がるシーンから、体の線を生かしたアングルや演出でセクシャルな点を強調。一方で、ふとしたことで顔をこわばらせ涙ぐむ不安定な精神状態を見せます。そんな彼女は時に驚く行動を見せます(橋からの放尿、これには真面目に驚いた)。

 何かを求めての一人旅、泊まった旅館は男性「平野一徹」の実家という偶然。再会したことに気づいたのか気づかなかったのかはっきりしないまま、二人は徐々に距離を縮めていき…こうして書くと恋愛映画なのかな。恋愛というより、心の距離、絆の関係に見えました。

 合間に描かれる、田舎の釣り大会開催までの様子がリアルで生き生きとしているんですが、実際の岐阜県郡上市和良町も鮎がたくさん釣れ、しかも鮎料理が美味しいことで有名な場所らしく…住民の皆さんもエキストラで登場されていて、アットホームな田舎の落ち着きが我が家と共通する点も。都会の人はこの映像観てどう感じるのかしら?

 ほんわかして終わるのかと思いきやの、ラストシーン!場面飛ばしずるいなぁ!ちょっとカミエラビ2期のラストを思い出してしまったよ…(わりと似てる)

 そうそう!忘れてた!!上映後、なんと配島徹也監督が登壇、舞台挨拶が始まったのです!!フィルムとともに宣伝活動しているご様子、頭が下がります。この作品にかける熱い思いを聞かせていただき、良い思い出になりました。ありがとうございます!



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「動物界」観てきました。

2024年12月24日 13時05分50秒 | 洋画、邦画など
 映画館からのお知らせを読んで気になり、12月10日観に行ってきました。

 原因不明の病気の為、獣人化してしまった、そしてしつつある家族を目の当たりにした男性が主人公のストーリー。獣人化も、親子で同じものになるのではなかったり、獣ではなく鳥類や爬虫類にも変わってしまう設定のトンデモにはちょっとびっくり。原因については一切言及がないのでわからないままなのが少々残念。設定自体は大きなポイントではないんだろうな。

 アニメであったり手塚治虫作品であったり、人が獣になる過程での葛藤苦悩を描くものは数多く見ているせいか、世界観についてはすんなり受け入れ、父親フランソワと息子エミールの感情変化に注目。息子の変化を受け入れられず拒絶しそうになるも、最後は捕獲の追手から「生きろ」と逃がす決断をしたフランソワの最後の涙にウルっときました。エミールの獣化の過程がドラマの進行とともに丁寧に描写されているのもすごくよかったです。

 鳥や蛇などの特殊メイクが凝っていてリアリティありましたね。実際に目にしたら絶対逃げる(汗)

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「ロボット・ドリームズ」観てきました。

2024年12月09日 15時52分09秒 | 洋画、邦画など
 12月3日、一人で鑑賞。客席が6、7人と平日の午前中らしい入り。なのに、パンフが売り切れている…悲しい(今年何回目?)

 ニューヨーク(たぶん)を舞台に、独りぼっちだったドッグが通販で購入したロボットと絆を深めるも、浜辺の事故で別れ別れになり、そして…という切なくて温かい物語を、セリフ無しのアニメーションで描くストーリーでした。何よりも興味をひかれたのがセリフ無しというところ。どうやって感情を表現するのだろう?

 そんなを心配することはなく、キャラクターが生き生きと動き、表情をきめ細かく変えることで移り行く気持ちを自然に描いていました。

 ロボットが処分場に送られバラバラにされてしまうシーンは辛かった。ハッピーエンドがその時なくなったと感じました。ドッグには新しいロボ、ロボットには修理屋のラスカルがパートナーになり、それぞれの幸せへと向かうラストはやはりほろ苦いです。

 特に、ロボットが時折見る夢、ドッグと再会し幸せに浸るものばかりで迎えに来るのをどれだけ待ちわびていたかという思いが痛いほど伝わってきます。それでも最後は、新しいパートナーを選び、自分の幸せを選ぶロボット。切な過ぎる…。

 ドッグとロボットが手を繋ぐシーンは、繋ぐというより指を絡めあう、ちょっぴりエロティックな大人の表現でした。ドキドキしちゃいました。性別や種族の違いを超える関係性なのかな。
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「若き見知らぬ者たち」観てきました。

2024年10月29日 13時29分09秒 | 洋画、邦画など
 10月22日、貸し切り状態の映画館で観てきました(映画終了後明るくなるまで一人だけと気づかず/汗)

 若年性認知症の母親を介護に追われる主人公の青年、その日一日を必死に生き抜く彼の姿の描写が本当に凄絶でした。巧みなカメラワークをはじめとした演出により、たびたび少年時代の過去映像も挿入され、彼が選択の余地なく介護者として生きなければならなくなった様子が伝わってきました。主演磯村勇斗さんのリアリティあふれる演技も素晴らしかったです。

 主人公、彩人はいわれなき理不尽な暴力によって命を落としてしまいますが、物語はまだ中盤。ここから、残された周囲の人々の描写が克明になっていきます。特に、弟の壮平が総合格闘技のタイトル戦に挑む姿は後半の大きなドラマでした。クライマックスの試合シーンが、前半の鬱屈を晴らすようなパワーと勢いで迫力満点!ダメージを負いながら最終的に勝利しチャンピオンになった時はリングサイドで応援したかのような興奮を覚えました。

 社会性の強い作品ですが、どうしたらこんな世の中が良くなるのかという問いかけは無く、未来は観た人の心に委ねられています。彼らのような人々が現在進行形で生活をし、自分たちの隣にいる、そのことは忘れないようにしなければ。

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