tamagoのドイツ滞在記

ドイツ、キールに住んで、体験したことや思ったことを書きとめていくブログです。

クラフトビールのイベントに行ってきました。

2015年04月19日 | 料理、食材、レシピ



今日は朝からソワソワしていまして、、







クラフトビール(地ビール)のイベントに行ってきました

“KIELER CRAFT BEER DAY”

キール(近郊の)クラフトビール・デー!


小規模ながら特色あるビールの醸造所が集まって、
来場者は飲み比べを楽しめるというものです。


クラフトビールって何か定義があるのかな?と思って調べてみたところ、
日本ビアジャーナリスト協会ホームページ
アメリカのビール醸造関係者の組合が提唱している概念が分かりやすくまとめられていました。


サイトの記載によると、クラフトビールとは以下の3点を満たしているものだそうです

・小規模であること
・独立していること
・伝統的であること


ふむー、、何となく分かるような曖昧なような。。

どこまでが伝統的な製法であるのかといった線引き、
例えば醸造の際に木樽を使うのか、ステンレス製の樽は「伝統的」と言えるのか、
企業から資金援助を受けていたり、他の機関とのコラボレーションという形態の場合にはどうなるのか、、

ともかく、大企業の製品に対抗する概念ということなのかな。


ドイツの街を歩いていると醸造所兼ビアレストランを目にすることがあります。
生産量が多くなく流通も地元に限られているので、
こういったイベントは、近隣の醸造所の情報が得られるチャンス!







会場へ入場しましょう。







受付で入場料(4ユーロ)を支払うと、手にスタンプが押してもらえます。
一度外に出ても、これを見せれば再入場できます。







デポジットを払い、グラスを受け取ります。
グラスを返せばデポジット分の料金が戻ってきますし、そのまま持ち帰ることも可能です。

ジョッキもあったのですが、グラスのほうが雰囲気が出るかな?










会場は熱気がすごい!盛況です。

それぞれの醸造所や生産者のブースがあって、そこで好きなビールを注文します。
基本的には、0.1リットルで1ユーロ、0.3リットルで1.5ユーロ。

ビールだけでなく、ウィスキーやリキュールが並んでいるブースも。
種類がたくさんあって、選ぶのが難しい~










キール市内の醸造所は3か所ほどだったでしょうか。
北ドイツ各地やデンマークの作り手の方も来ていました。

売り手のお兄さん、とっぽい(死語?)ですね~
小規模生産のものは、お洒落なイメージやBioやスローフード的なライフスタイルと親和性が高いですが、
ドイツだと割とこんな「ちょっと不良っぽいカッコよさ」というイメージも入っているような気がします。

Bioショップに集う人々が皆見事に革ジャン、モヒカンだったことがあって、あらここはどこの世紀末都市かしら?
なんて。ふふっ







白ビール、ピルスナーといった明るい色のビール。
黒糖のような、ミルク味のある、という風に、驚くほど香りに違いがあります。







同じ黒ビールでも色味が全然違いますね。
ローストされた味わいが強かったり、コクがあったり、こちらも特徴がはっきりしています。



ひと通り試してみて、気に入ったものもあったのですが、
写真がたくさんあり過ぎてどれがどれやら。。

各醸造所のパンフレットを持ち帰ってきたので、時間があるときに訪ねてみたいです。
地ビール醸造所の一覧を作れたら良いな







帰り道。

ワンちゃんにも上機嫌が伝わっているっぽい。



Fischbar@キール

2015年04月12日 | 料理、食材、レシピ







海岸沿いを散歩していて小腹が減ったら、、

お気に入りのスポットが今年もオープンしました


“Fischbar”(フィッシュバー)。
フードトラックかワゴン屋台というのかな?

冬の間はお休みしていて、暖かくなるとお店が始まります。
フィッシュ&チップスや各種魚のサンドイッチ、飲み物を売っています。

魚(白身魚やサバ)のフライは北ドイツの名物で、街では屋台をよく見かけます。
ハンブルクのフィッシュマルクトが有名でしょうか。
典型的な屋台ももちろん美味しいけれど、ここでは洗練されていてちょっと凝ったものが食べられます








必ずオーダーしてしまう“Fisch Frikadelle”(フィッシュ・フリカデッレ)。

お魚のメンチカツにタルタルソースを絡めたもの。
カリッと揚がっていて、とても美味しいです


お店の横に座っても良いですし、遊歩道にはベンチがたくさんあります。
海を見ながら食べるとさらに美味しく感じられます。





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Fischbar
Camp 24/7, 24105 Kiel
(営業時間は売り切れまで?)
http://myfischbar.de
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お土産のパスタで。。

2015年04月06日 | 料理、食材、レシピ






ナポリの美味しいパスタを使って、さっそく色々作ってみました。







カニとエビ、ムール貝のクリームソース。

調味料が決め手!






ウニのソース。

特産のパスタに濃厚なソースがよく絡みます。







ボローニャ風ミートソースをリガトーニで。







こちらはナポリ風のソース。

上のようなひき肉ではなく、塊肉を使います。
できれば色々な肉を取り合わせて白ワインとブロード、トマト、バジルで気が遠くなるほどじっくり煮込むもの。
肉がほろほろと煮崩れて、良い感じに。

極めてシンプルなレシピなので、素材がものを言います。
ナポリの肉やハーブだったら良いのでしょうけれど、どうもドイツの食材だと力不足のような気がします。
(特に牛肉は匂いも強いですし。)
なので、下ごしらえで肉類の臭み消しをしっかりと。。


現地のレストランでは、パスタを山型に組んでこのソースをマグマに見立てたヴェスビオ火山風のお料理をいただきました。
ソースが凝縮されていて、パスタの内側に詰められたリコッタチーズで味が中和されるというもの…。
美味しかった。。







前日には、煮込んだお肉をいただきました。

パルミジャーノ・レッジャーノと、黒コショウをたっぷり効かせて



これでナポリのお土産もあらかたお終い。さみしい~

春色のケーキで微笑みを誘いたい。

2015年03月13日 | 料理、食材、レシピ



ある高名な学者の先生からお招きに与り、御自宅へうかがう機会がありました。

分野のまったく異なる私共でさえ、業績の一端を存じている方です。
とても光栄なこと、心から楽しみでわくわくするのと同時に、
うまくお話しできるのだろうかと、高揚と緊張が交互にやって来ます。


コーヒータイムに誘っていただいたので、お菓子を持参しますとお伝えし、
はてさて何をお持ちしようかと考えること半月ほど、、


 春の季節感を感じられるケーキが良いな。


 ドイツのケーキはがっしりしていて、スポンジも結構ぎゅっと詰まったものが多いので、
スポンジふんわり、生クリームたっぷりのタイプは新鮮に映るかもしれない。
コーヒーと合わせるなら、ショートケーキよりもロールケーキがイメージだ。。


 店頭にイチゴが並ぶようになったので、旬のフルーツを使ってみよう。
3月のあたまにはひな祭りがあったことだし、桃を取り合わせてみるのも話題になるカモ



アイデアを合わせて形にしていき、、、



先生の顔がほころんだら、大成功









首尾よく美味しそうなイチゴが手に入り、まずはひと安心。。
私以上に緊張しながら、新鮮なものを探してくれた夫に感謝。


白桃の缶詰が見つからなかったので、アンズを使うことにしました。

果実の色素でスポンジに色づけをして、フルーツを巻き込みます。








自宅キッチンにて撮影。



スポンジのピンク色がうまく出せるか心配だったのですが、ちょうど良い具合にできました!

写真ではアンズが隠れてしまっていますが、細かめに刻んだものが入っていますよ。


この前はメッセージを書き間違えてしまったので、今回はアーモンドを使ったデコレーションにしました。


サーブするときに手間のないよう、あらかじめ切り分けてお持ちいたします。
ちょっとだけ巻きが甘かったような…。




  




どきどきしながら訪問し、先生にお見せしたところ、“わっ!”って笑ってくれました。

嬉しい~



御研究のこと、キールでの生活、興味深くうかがいました。

一応ですが、ドイツ語でお話しできて、
語学学校へ通った甲斐があったと、このことも嬉しく思いました。。ううっ、感涙。



でもやっぱりコチコチになってしまってですね、、
ひな祭りの話題になったとき、「桃の節句」を「桜の~」と言っていたことに帰宅してから気づきました。

花は両者似ているけれども、桜の実はサクランボですわいな。
ちっちゃい実だけに、厄除けの御利益も少なそう…? 
桃から生まれた桃太郎は一寸法師くらいのサイズになってしまいますね…


もっともっと頑張ろう。。








書き間違いの巻

2015年02月23日 | 料理、食材、レシピ






ロールケーキを焼いて、語学学校へ。
キールを離れるクラスメイトもいたので、ちょっとした送別会みたいな感じです。

イチゴとキウイ、それにリンゴのコンポートを包んでみましたヨ
クリームはミルク味を強調するものにして、、


良く出来た~!  …と思ったら、、、  あぅ



ケーキの言葉は、「ご多幸をお祈りしております」というニュアンスで、
“Ich wünsche viel Glück!”にしようと考えていたのに、
“Ich wünsche viele Grüße!”と書いてしまったでござる…。



“Viele Grüße”って、直訳すると「たくさんの挨拶」。
手紙やメールの最後にくっつけて、「敬具」の意味で使います。

meは一体なぜ、こんなミステイクを…
“Glück”(=幸運)と“Grüße”(=挨拶)の語感が似ていたからでござるか…?



このメッセージは、どういう意味でしょう。
「たくさんのヨロシクを望んでいます」…?
何となくそれらしく、去る友へ贈る言葉になりましょうや。



仕方がないので、コレ持って行きました。
笑ってフォローしてくれたみんな、かたじけない…。








あ、、本記事では、ござる云々申しておりますが、
この話は2月22日に投稿して、このフレーズで締めたかったのでござるよ。









忍びなれども忍ばない!




 






(画像お借りしました。)




手裏剣戦隊ニンニンジャー! 


NIN NIN !


さっそく、シュトーレン

2014年11月22日 | 料理、食材、レシピ







先日、新しい友人とおしゃべりした帰り道、、

楽しい気分のまま歩いていると、パン屋さんのショーウインドウに
シュトーレンがたくさん並べられていました。









さっそく、いただきます

フレーバーがたくさんあって迷ったのですが、
基本のバター風味と、変わり種のクレームブリュレ風を。

通常シュトーレンは日持ちがするように作られていますが、
このクレームブリュレは半生で、お菓子に近い感じです。


珍しいので、日本に送りたいけれど、
賞味期限が1週間ほどなので、ちょっと難しいかな…。



街はもうクリスマスムード。
イルミネーションや飾りつけが華やかです。

クリスマスマーケットの屋台も、もう設置されていますよ!
キールでのマーケット開催期間は、11月24日~12月23日です。


ドイツのクリスマスマーケットは、クリスマスイブの前日までの開催が多いので、
もしクリスマス時期に旅行を検討していて、マーケットが見たいという方は、
どうぞお気をつけくださいね。






キールはイベントのポスターや記念品のデザインにも力を入れていて、
今年のクリスマスマーケット限定のマグカップがとても可愛い!


ぜひ手に入れて、これでグリューワインを飲みましょう~


馴染のあるお菓子

2014年10月15日 | 料理、食材、レシピ









お茶のお供はなんじゃらほい。






とんがりコーン、、じゃないよ、バッグルズだよ。

とんがりコーンは1977年にハウス食品がアメリカのゼネラルミルズ社と提携して出したお菓子で、
ゼネラルミルズ社では、“Bugles”という名前でこの商品を販売しているのだそうな。

ふーむ。。

サクサクの食感です。
そこまでとんがりコーンを食べてきていないので、記憶は多少曖昧ですが、
味はかなり近いと思います。

これはパプリカのパンチ力が強くて気に入っているの







こっちはなんじゃらほい。


国際展開されているコアラのマーチかと思いきや、
販売元は、ドイツの“Kuchenmeister”社。

商品名は、“Koala Kakao”。


ロッテとは関係ないみたいです。
パッケージには、リアルな見た目のキャラクターも描かれていますね。






中身も似ています。

左のコアラはバトンか笛のようなものを持っていますね。
右のは、何でしょうか…。
持っているものが楽器であれば、コアラのマーチが本家なのかな。


あっ、でもこちらは全てのコアラに眉毛がついています。
眉毛のあるコアラを見つけると、
幸せになれるという噂、ありましたよね…?


味はプラリネのイメージというか、
なかなか本格的なチョコレートの味がします。

ロッテのものは、もう少しミルクココアっぽかった覚えがあります。


どちらも美味しいと思いますが、
今は食べ慣れたコアラのマーチ恋しさにロッテに軍配でしょうか。


コアラカカオを日本に持って帰って、
何食わぬ顔でコアラのマーチに混ぜておけば
幸運の眉毛コアラで誰かを喜ばせることができるかもしれません。。



加筆


Chiquitaさーん、見ていますか?

Chiquitaさんの御名前、スペイン語からお取りになったのでしょうか。
それともスペシャルな意味合いが…?

買ってきたバナナのシールを見て、「あっ!」と思いました

BPでスパゲッティがラーメンに?

2014年08月14日 | 料理、食材、レシピ


ここ一週間でデュッセルはすっかり秋の陽気。
朝晩は肌寒く、気を抜くと風邪をひきそうです。

自宅の食材を使い切ってしまおうと、
目新しいレシピに挑戦中です。

おもしろかったものをアップしてみますよ~








“パスタを茹でるとき、お湯に重曹を加えると
中華めんに近い味わいになる”という情報を得まして、
とても興味をもちました


家にストックがあるのがベーキングパウダーだったので、
成分も近いし、BPでも何とかなるかな??と思って調べてみると、
重曹には及ばないものの、試してみる価値はアリ、とのこと。

(ベーキングパウダーは重曹を料理に使いやすくしたもの。
重曹のアルカリ成分=苦味を添加物によって抑えてある。
このアルカリ成分が化学反応をおこし、
中華めん独特の香りやコシが生まれる。)


どんなものか、試してみましたヨ。






ベーキングパウダーを準備。

スープは、味噌に醤油、酒、みりん、ウェイパー、胡麻を合わせたものを温めて、
日本から送ってもらった出汁で割りました。

塩分、油分を控えめに、あっさりとね…






さて、麺を茹でます。

ふつう~、のスパゲッティを使いました。
よく特売になっている大容量のもの。


重曹を使うと、ブクブクとあぶくがたつのだそうですが、
控えめな泡立ちです…が、

パスタにはない、ラーメン屋さんの匂い!
期待が高まります。。






完成

一口すすってみると、確かに“っぽい”。
パスタの弾けるような食感は消えていて、
麺のもちもち感、ツルツル感が印象的です。


重曹だったら、もっと中華めんに近くなっていたことだろう、
と考えると残念ですが、これはこれで堪能できます。



引っ越し先では日本食品スーパーが近くにないので、
重曹を買い置きして、ラーメンが恋しくなったら作りますよ~



Karfreitag (聖金曜日)の食卓

2014年04月18日 | 料理、食材、レシピ






イースターシーズンが始まりました


以前の記事で、復活祭は春分が過ぎて、最初に来る満月の次の日曜日と書きました。

2014年は、4月20日にあたります。


「イエスは十字架に架けられた後、3日目に復活した…」ということで、
ドイツでは、イースター前の金曜日(イエスが十字架に架けられた日)を
聖金曜日(Karfreitag)といい、この日は祝日となっています。


イースター翌日の月曜は振替休日になるので、
この期間は長めのお休みを取りやすく、
人々は親戚の家へ集まったり、旅行に出かけたり、
思い思いにバケーションを楽しみます。






買い物へ行くと、こんな小冊子が目につきました。

スーパーマーケットが展開しているプライベートブランドの
お惣菜を使ったレシピブック、題して「イースターの御馳走編」です。





色々載っていますね!

仔牛にチキンにラム、美味しそう~
カニンヒェンなんてのもあります。
(苦手な人いるかな…。ドイツ語っぽく書けば、ちょっとは間接的かと…


ちなみに、イースターのマスコット的存在になっているウサギさんは、
カニンヒェンではなくて、ハーゼ(Hase)と呼ばれています。

最初の写真も“Hasenohren”(=ウサギの耳)という名前が付いています



さて、せっかくなので、
お料理もイースター気分を味わってみましょう~





聖金曜日に限らず、金曜日には魚を食べる伝統があるそうな。

特にカトリック教会の習慣で、
肉を避けたり、魚がイエスの復活の象徴となっていたり、
色々な意味があるようですが、、

先のプライベートブランドから、
白身魚のパイ包み焼きを購入


包装から出して、オーブンで焼くだけという簡単なものだったので、
白ワインをベースにしたソースを作ってみました。

エシャロットか玉ねぎのみじん切りをバターで炒めて、
白ワインをふりかけ、煮詰めたら生クリームか牛乳でのばします。

何だか書面にすると、おおざっぱですな…。

いやいや、簡単で美味しく作れると捉えるべきか






ソースはほうれん草で色づけして、
花型にくりぬいた人参を飾って、
春らしい華やかな感じになったかな


さらに伝統に従うなら、日曜はサンデーロースト…。

イースター気分を堪能しようかしら…。





末筆ながら、、
宗教間の対立が無くならないことを見聞きするにつけ、
こうして自分が気軽に宗教行事に接するのは、
不真面目だとお叱りを受けてしまうかもしれないけれども、、
そんなに悪いことでもないかなぁ…、と思うのです。


勝負めし

2014年02月12日 | 料理、食材、レシピ





今月の私の山場は何とか越えました。

明日はいよいよ夫の番です。


夕食はゲンをかついで、
ドイツ風カツレツ、シュニッツェルにしようと思っていたのですが、、

自宅につめていた夫がキッチンへやって来ては、


「今日はかつ丼?

「今日はかつ丼なの?
 
 


…といそいそ聞いてくるので、







シュニッツェルを丼にのせました



この料理に使うパン粉はとても細かくさらさらとしていて、
衣にするとかためのかりっとした感じに仕上がります。

丼の出汁とうまく馴染むか心配だったのですが、
満足してくれたみたいです。


この器は、友人からの結婚祝いでした。
縁起の良い桜の模様がはいっています

Aちゃん、どうもありがとう。
持ってきて良かったよ~

きっとサクラサク、はず。


ふぅー、落ち着かないのもあと少しです。