tamagoのドイツ滞在記

ドイツ、キールに住んで、体験したことや思ったことを書きとめていくブログです。

ダッチパンケーキ

2012年08月31日 | 料理、食材、レシピ


オランダの名物といえば、クロケット(コロッケ)、マッチェス(小にしん)、
そしてダッチパンケーキ(Dutch pancake)!
いくつかのお店で試してみましたが、ここのものが抜群に美味しかった。

ダッチパンケーキは薄く焼いた生地に具がトッピングされています。
クレープとピザの中間のような感じです。
日本でおなじみのパンケーキは、「アメリカンパンケーキ」と呼ばれていました。

メニューがたくさんあって、迷ってしまいますが、
ベーコン、パプリカ、マッシュルームのダッチパンケーキと、
チーズ、ほうれん草、ハム、トマトのパンケーキタルトを注文しました。

他のお店と何が違うかというと、ここのは生地にチーズ(たぶんエメンタールチーズ)が練りこまれている感じ。
具も良いものを使っていると思いますが、生地のもっちり具合も最高なのです。
パンケーキタルトのほうは、写真を撮るのも忘れて食べてしまった…。
キッシュの中身がパンケーキ生地でとってもイケたのですよ



いつも行列ができています。
西教会からプリンセン運河を南下して、2本目の角を左折です。

*********************************************
Pancakes! Berenstraat 38, Amsterdam  
open 10.00~19.00(火曜が不定休みたいです。)
*********************************************

他、バジルソースがかかっていたり、おやつには粉砂糖をかけて、
ジャムやフルーツ、ホイップクリームをトッピングした甘いものもよく見かけました。





パンケーキは家庭料理なので、家でも簡単にできます。
ふくらませなくて良いので、失敗なしです。

レシピを載せておきます。
生地にチーズを混ぜたり、全粒粉を使ったりと、色々できます。


【材料】4人分

生地
・薄力粉 220g
・塩 ひとつまみ
・砂糖 小さじ1/2
・卵 2個
・バターor油 30g
・牛乳 400ml

トッピング(お好みのもの、一例として…)
・ハム、ベーコン
・マッシュルーム
・チーズ
・バジルソース
・ジャム、フルーツ
・ホイップクリーム  等々。


【手順】
1、ひとつのボウルに粉もの(薄力粉、全粒粉、塩、砂糖)を入れ、混ぜる。
ふたつめのボウルには水分の多いもの(卵、牛乳)を入れ、混ぜる。

2、水分の多いほうのボウルを粉もののボウルに数回に分けて入れ、なめらかになるまで混ぜる。
(混ぜすぎないように注意。)

3、フライパンを中火で熱し、バターか油を入れ、なじませる。

4、生地をフライパンの底から1cmほどの厚みで流しいれ、焼いていく。
片面を焼き、表面に泡がたってきたらひっくり返す。

5、具をのせてからオーブンかオーブントースター等で加熱する。
具をあらかじめ調理しておいて食べるときにのせる他、生地に具を混ぜ込んで焼いても良し。
ベーコンをひいて、生地を焼いても美味しい。


カラフル! 8月4日

2012年08月31日 | オランダ


偶然にも8月4日は、アムステルダムでのゲイ・プライド・パレード(gay pride parade)の開催日でした。
"pride"は、"No shame"、"No discrimination"の意味で用いられています。
イベントのクライマックスはカナル・パレードで、市内を囲む運河をたくさんのボートが進んでいきます。





写真は小さく写っているので伝わり難いのですが、パレードは壮観です!


街には色とりどりの飾り付けがされ、特にピンクがシンボルカラーとなっています。
この色は、第二次世界大戦時、ナチスが男性同性愛者にピンク色のマークをつけさせたことに由来するそうですが、
今ではゲイ解放運動のシンボルとして用いられています。



アムステルダムでは、この催しは1996年から行われているそうですが、
政治色が全面に押し出されているのではなく、一般に受け入れられ、街の皆で楽しもうという姿勢が特徴的。
この日は、地元民や観光客もおもいおもいにカラフルな衣装を身にまとって参加します。






"be colorful"のメッセージにあふれた楽しい一日でした。

アムステルダム 8月3日

2012年08月30日 | オランダ


デュッセルドルフからアムステルダム(Amsterdam)は、直行列車で2時間ほど。

ドイツの風景は、森というか、木立が割と多いように思いますが、
1時間弱で国境を越えると、オランダの酪農大国ぶりを示すように、牧草地で牛が草を食んでいるのが見られるようになります。
駅で調達したサンドイッチとコーヒーの朝食を済ませ、あれこれ話しているうちにアムステルダム到着です。




アムステルダム中央駅。
レンガ造りの可愛い駅舎です。

中央駅を出るとすぐに、美しい運河や街並みが広がっています。
ついみとれてしまいますが、大きな荷物を持っているときはくれぐれも気をつけて…。


街はとてもチャーミング&リラックスした雰囲気でした。
アムステルダムを彩っていたイベントもあり…詳細はのちほど。

画像をフォトチャンネルにまとめましたので、お楽しみくださいませ。

オランダ、ベルギー旅行日程 2012年8月 

2012年08月30日 | オランダ

オランダ、ベルギーに20日ほど行ってきました

どのように整理していこうか考えあぐねていたのですが、
ともかく時系列にしてみて、なにかトピックがあれば合い間に投稿しようかなと思います。


企画時の旅程は以下の通り。

8月3日(金) デュッセル → アムステルダム           アムス泊
8月4日(土) アムステルダム                     アムス泊
8月5日(日) アムステルダム → ハールレム、ライデン     ハーグ泊
8月6日(月) ハーグ、デルフト                     ハーグ泊
8月7日(火) ハーグ                           ハーグ泊
8月8日(水) ハーグ → ロッテルダム                ロッテルダム泊
8月9日(木) ロッテルダム → アントワープ            アントワープ泊
8月10日(金)アントワープ、ゲント                    アントワープ泊
8月11日(土)アントワープ                        アントワープ泊
8月12日(日)アントワープ → ブリュッセル             ブリュッセル泊         
8月13日(月)ブリュッセル → メッヘレン              ブリュッセル泊
8月14日(火)ブリュッセル → ブルージュ             ブルージュ泊
8月15日(水)ブルージュ                        ブルージュ泊
8月16日(木)ブルージュ → トゥルネー → ブリュッセル   ブリュッセル泊
8月17日(金)ブリュッセル → ルーヴェン             ブリュッセル泊
8月18日(土)ブリュッセル                       ブリュッセル泊
8月19日(日)ブリュッセル → リエージュ              リエージュ泊
8月20日(月)リエージュ、マーストリヒト → ケルン       ケルン泊
8月21日(火)ケルン → デュッセルドルフ


長めのようにも見えますが、実際はかなりの詰め込み具合です。
ヨーロッパにいるうちに出来るだけ美術をみておきたいと焦ってしまって、訪問先リストがいっぱい
ピックアップしてブログに載せられればと思います。


夫婦で出発し、平日は夫はデュッセルへ帰宅、私はひとりでまわり、週末毎に合流しました。
ベルギーに入ってからは、猛暑が本格化したり、疲れてしまったりと、
思うように旅程がこなせなかったところもありましたが、あらかたこんな感じです。


都市間の移動は全て鉄道です
オランダ、ベルギーの都市は鉄道のアクセスが良く、本数も多く、値段も安いので、
荷物を持っての移動も、特に不便は感じませんでした。
列車はかなり混み合うことがあるので、切符の購入は余裕をもって、出発時刻の15分程前にホームに行き、
列車がきたらすぐに乗りこんで席を確保するのが良いと思います。

車内の雰囲気も、旅行者が多いので比較的安心できます。
ただ、ひとりの時には荷物を置いて席を外せないので、お手洗いに行きたくなったらどうしよ…等、緊張しました。
やはり二人いると心強さが違います。


次の記事からは、それぞれの都市のことを報告していきたいと思います。

足を向けては寝られない?

2012年08月28日 | 小話
南ドイツのこともまだですが、、
記憶が鮮明なうちにオランダ~ベルギー旅行を整理します。

最初の記事は、旅行記ではありませぬ。
ちょっとおもしろいことがあったので、それを書いてみようと思います。


先日ドイツの旅行ガイドをしている方にお会いする機会があり、こんなお話しをうかがいました。
  
日本人旅行者とある聖堂を訪れた時の事、
参加者の一人から、聖堂内の彫像の足が祭壇のほうを向いているのは何だか変な感じがしますね、と言われた。
そう言われてみると、拝む場所に足を向けるのは罰があたりそうな気もするが、
埋葬の向きというのは決まりがあるのだろうか?と考えている、と。

ヨーロッパの教会では、聖堂内の床下に死者が埋葬されていることが一般的にあり、
床に墓碑が刻まれているのをしばしば目にします。
墓は特に区切られた場所にあるのではなく、普通の床、人が通るところにもあります。




例えばこれは、画家レンブラントの妻サスキアのお墓。
石材の床に名前が彫ってあります。
(教会を訪れたとき、上を歩くのは落ち着かない気がします…。)


さて、墓の上には、死者の像が設置されていることがあります。
胸像もあれば、全身像もあるのですが、足を向けているのが不思議、、となったのは、
全身像で、寝ている状態(埋葬された時の姿)の彫刻の足が祭壇のほうを向いていたのを見たからです。

日本的な感覚で足を向けるのがうんぬん、ということはなさそうなものの、
埋葬の向きについて私も気になっていたのですが、今回の旅行で答えになりそうなことが見つかりました。




これは、ブルージュ(Brugge)の聖母教会(O. L. Vrouwekerk: Onthaalkerk)内にある
ブルゴーニュ公国のシャルル突進公と娘マリーの霊廟です。
公と公女の彫刻は寝ている姿で、手を合わせています。
どちらも主祭壇の祭壇画に足を向けていますね。
この像の足元をみてみると、公と公妃にそれぞれライオンと犬が寄り添っています。




奥のライオン、手前の犬はどちらも前方(足が向いているほう)を見上げている様子、、
祭壇を見つめていることが分かります。
つまり、これらの動物によって人物が同じく祭壇を見ていることが明確に示されている訳です。
これらの像は祭壇に向かって祈る姿が表現されています。
もしくは、ほとんどの教会はエルサレムのある東に向いているので、彼らは聖地を拝んでいるのかもしれません。


もちろんこのケースが全ての像にあてはまる訳ではありませんが、
もし訪れた教会で上記のような像を見かけて、祭壇に足を向けて寝ている、と思ったら、
それは死後も神に祈りを捧げている信仰の表現なのかもしれません。


文化によって、ものの受け取り方や表現は様々でおもしろいな、と思い、
仏壇や神棚(あるいはお世話になった人?)に足を向けるのは良くないとされるのは、どんな思想や文化から来ているのか、
アジア圏やさらには世界的にもこの考えは当てはまるのか、
崇敬や不敬の表現はどのようなものがあるのか、、色々なことが頭に浮かびます。