旗がひらめきます。
向かって左から、EU、ドイツ連邦、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州、キール市。
この州の旗は正確には「州政府旗」です。
「州旗」には真ん中にあるエンブレムがありません。
つまり、エンブレムと旗という二つのシンボルがあって、
州政府旗はそれらを組み合わせたものということです。
同じ行政区域内でシンボルが二つあるのは不思議な感じがしますが、
ドイツでは割とこういうことが多いです。
国や州、まとまりとしてのシンボルと、統治者が持っていた
家紋や個人紋のようなシンボルと考えると分かりやすいかもしれません。
この辺りは多様な系統の王国、公国が領土を争っていて、
長らく統治を担っていたのは、デンマーク系のシュレスヴィヒ公国とホルシュタイン公国でした。
19世紀にドイツが統一されてプロイセンを中心とした帝国にまとまる際、
ビスマルクが辣腕を発揮し、デンマークにこの地域を割譲させたことで、
プロイセン下のシュレスヴィヒ=ホルシュタイン州が成立します。
エンブレムは、左側にシュレスヴィヒ公国の紋章に使われていた2頭の獅子、
右側にはホルシュタイン公国の紋章であったイラクサの葉を配して、
両公国の統合を象徴しているそうです。
船舶や民家には州旗が掲揚されていることが多く、
エンブレムは、州議事堂等、州の施設に飾られています。
それにしてもこの州旗、
フランスやオランダの国旗によく似ていると思いませんか?
見分け方は以下の通り。
フランスの旗は、青、白、赤が縦に並んでいるのに対して、
シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州のものは、青、白、赤の横向き。
そして、上から赤、白、青の横向きがオランダの旗
横縞がフランス、縦縞が州旗、ひっくり返すとオランダ
…あれ?ちがう。。
縦縞(ストライプ)がフランス、横縞(ボーダー)が州旗、
横縞をひっくり返すと、オランダ!
よしよし、これでOK。
キールってどんなところ。。
イメージを鮮やかに伝え難いと思っていたところ、
キール市のホームページにライブカメラが設置されているのに気づきました!
熱海や逗子のような感じで、
80年代の香りがする… なんて言っていたものね。
キール市 HP(http://www.kiel-sailing-city.de/en.html)
向かって右側にある“Live HD Weather-Webcam”をクリックしてみてください。
湾付近の生中継を見ることができますよ
流されている画像も、キールの雰囲気をよく伝えています。
私の写真の腕前では、こんな作品は夢のまた夢ですが、、
ちょこちょこ街の様子もブログに挙げていきたいと思います。
どうぞお付き合いくださいませ。
ああ、でもやはり全て夏のイメージの写真なの…。
これからやって来る長い冬はどんな感じなんでしょう。。