tamagoのドイツ滞在記

ドイツ、キールに住んで、体験したことや思ったことを書きとめていくブログです。

キルメス 移動遊園地?

2012年07月19日 | 小話
デュッセルドルフでは毎年7月後半に、キルメス(Kirmess)と呼ばれる移動遊園地がライン河畔にやってきます。

キルメスという言葉にひっかかるものを覚えて少し調べてみたところ、古い歴史があることが分かりました。
ちょっと触れてみますね。


           

ドイツ語で教会はキルヒェ(Kirche)といいます。
キルメスという言葉は、教会の建立を記念して、市(messe)で催されていた祝祭に由来しています。
このように、キル○○といった祝祭、カーニバルはドイツ各地に存在し、
その地での習慣と結びついて地方色豊かな様相がみられます。

ここデュッセルドルフのキルメスについては、以下のような由来があります。
現在のドイツにあたる地域は、長い間領邦国家が分立していましたが、
デュッセルドルフの成立は12世紀頃まで遡ることができ、13世紀後半には都市として特権を認められています。

14世紀、デュッセルドルフは聖アポリナリス(聖ペテロの弟子で、AD200年頃ラヴェンナの初代司教となった)の聖遺物を獲得し、
聖ランベルトゥス教会(St. Lambertus Kirche)教会を建立して聖遺物を納め、アポリナリスを街の守護聖人としました。


この方。イタリア、ラヴェンナのサンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂にあるモザイク画(6世紀半ば)より。

アポリナリスが射撃の守護聖人であったことにちなみ、デュッセルドルフでは聖アポリナリスの日である7月23日に射撃大会が行われることが伝統となっています。
ちなみに、移動遊園地は現在、聖セバスティアヌス射撃クラブが主催しています。
(クラブに名前が冠されているセバスティアヌスは弓で射られて殉教したことから、射撃の守護聖人の一人とされています。)

教会堂(聖遺物含む)は、現在でも残っており、デュッセルドルフの古き良きシンボルとして親しまれています。


こちら。ライン川沿いにあります。
ちょうど遊園地の対岸付近ですね。

簡単ですが、こんなところで。。
さて、移動遊園地と聞いて侮るなかれ。これがなかなか大したものです。
様子は、後日アップします。

7月のあれこれ

2012年07月14日 | 生活
7月20日から、フランクフルト周辺へ小旅行の予定です。
20日にフランクフルトへ入り、21日にマインツ観光、
22日にマインツからコブレンツ区間をライン川クルーズで帰ってきます。

フランクフルトでは、ゲーテハウスの美術品コレクションを見たり、シュテーデル美術館へ行くのが楽しみです。
マインツでは、訪問したかった展覧会があるので、これまた楽しみ。

ライン川クルーズは下り方向なので、所要時間は大体5時間程度だそうです。
蛇行するライン川に沿って、古城が散見されるということです。



こんな感じ。写真お借りしました。


最近は天気があまり良くなく、7月半ばだというのに最高気温が20度前後という日が続いています。
時折、横なぐりの激しい雨 に降られます。
キルメスという大規模な移動遊園地がライン川沿いに来ているのですが、なかなか出向けません。

旅行中は、晴れてくれると良いのですが。。
明日はちょいとオランダへ行ってきます。