tamagoのドイツ滞在記

ドイツ、キールに住んで、体験したことや思ったことを書きとめていくブログです。

ベルリン 博物館島 Museumsinsel (予習編)

2012年09月22日 | ドイツの街並み


今日からベルリン4泊5日旅行行ってきます。

なんとなく朝早く目が覚めてしまいました。
只今、朝5時でございます


街のフォト・ギャラリーを見たりして
そわそわして過ごしていましたが、、
(リンクをクリックすると、ベルリン観光局サイトへとびます。)

旅の予習をして時間を有意義に使ってみようかと!


シャルロッテンブルク宮殿、ポツダム、
ベルリン動物園など、行きたいところは色々あるものの、


お題は観光の目玉、
博物館島(ムゼウムインゼル:Museumsinsel)を。




ベルリンのシンボル、ブランデンブルク門です。
写真は上記のHPからお借りしました。


プロイセン時代、1788年から3年をかけて建造されたこの門からは、
「菩提樹の下」を意味するウンター・デン・リンデンという大通りが東にのび、
街の目抜き通りになっています。

ベルリンには南北にシュプレー川が流れていて、街の中心に大きな中洲があります。
この中洲と、ウンター・デン・リンデン通りが交差する北半分の地区に
5つの美術館・博物館が集まっていることから、
ここは「美術館島」という名前で呼ばれています。


19世紀の西欧では、国の文化政策として
一般に公開することを目的とした博物館・美術館が多くつくられました。
1830年には、プロイセン王家のコレクションを核とする
ドイツ地域初のナショナル・ギャラリーが設立されています。


1841年、プロイセン王国のフリードリヒ・ヴィルヘルム4世(Friedrich Wilhelm IV,
1795-1861)は、ナショナル・ギャラリーのあった中洲北部を
科学と諸芸術の促進を目的とした文化地区に制定しました。
以後、コレクションが増えるにしたがい新たな博物館がつくられ、
現在の姿に至っています。


博物館機構は、国(王室)の管理下にありましたが、
第一次世界大戦を経て、帝政が終焉すると、
プロイセン文化財団(Stiftung Preusischer Kulturbesitz)
が運営を担うようになりました。


現在では、
ペルガモン博物館(Pergamonmuseum)には、大規模な古代建造物、
旧博物館には、古代ギリシア、ローマ時代の彫刻、
新博物館(Neues Museum)には、古代エジプト美術、遺物、
ボーデ博物館(Bodemuseum)には、中世の美術、遺物を中心としたコレクション、
旧ナショナルギャラリーには18~20世紀のドイツ絵画と印象派が並んでいます。



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ブログを書いていたら、雨が降ってきました。
日曜以外はお天気がぐずつくとの予報。
最高気温12度って、一気に冬ですね


ベルリン近郊のポツダムでは、
フリードリヒ大王こと、フリードリヒ2世(1712年-1786年)の
生誕300周年を記念して、様々なイベントが行われているそうです。

変わったところでは、
「王とじゃがいも」展なんていう企画もあるらしい。
現在では、ドイツといえばビールにソーセージ、
付け合せにじゃがいもというイメージですが、

もともと南米産であったじゃがいもを
寒冷地でも育ちやすく、飢饉に強い作物ということで、
大王がドイツでの栽培を主導したということです。


そういえば、極寒地域のロシアでも、馬鈴薯畑ってよく小説にでてくるような…。
あと、貧しい食卓のイメージとして描かれていたり…。

じゃがいもと文化を調べてみるのも面白そう。


お楽しみは他にも!
ベルリンには大きなデパートがいくつかありまして、
食料品フロアも充実しているらしい


おや、いつの間にやら7時になりました。
空模様は若干心配ですが、行ってまいります。


マーストリヒト Maastricht 8月19日

2012年09月21日 | オランダ





この青空ときたら…。

8月19日からの予定は、
ナミュール→マーストリヒトというものだったのですが、
びっくりするような暑さが続いたもので、
ナミュールは削って、19日にマーストリヒトへ向かい、
アーヘン→ケルンという流れに予定変更しました。

ニュースで聞きかじったところでは、
雨季のインドで雨が全く降らず、
そこの空気が熱波となってヨーロッパに
猛暑をもたらしたのだそう。


そんな訳で、
戸外に居続けるのは熱中症のリスクが大きく、、
丘陵地帯にある城砦や自然公園がメインのナミュールは
また今度来ようということに。




クーラーなしの小さな車両に乗って、
リエージュからマーストリヒト(Maastricht)へ。


電車内は40度を軽くオーバーしていたのではないでしょうか?
空気が熱すぎて息が苦しく、
男性は上半身裸になっていくという事態に…ひぃ。

30分がとてつもなく長く思えました





マース川の眺め。
清涼感を楽しみつつ、日陰を選んで歩きます。


マーストリヒトは、
東をドイツ、西と南をベルギーに囲まれた
オランダ南部の出島のような街です。

歴史は古代ローマ時代にさかのぼり、
オランダで最も古い教会、
聖セルファース教会が残っています。

また、1992年にヨーロッパ共同体(EC)が連合(EU)となった際の
マーストリヒト条約が締結された場所でもあります。





聖セルファース教会(Basiliek van St. Servaas)の内部。
6世紀ごろから造り始められました。




こちらは、12世紀から造り始められた聖母教会の内部。
聖母子像は、15世紀のものです。




重厚で、古色蒼然という言葉がぴったり。
オランダ、ベルギーで見てきた教会は
15~17世紀のゴシック建築が多かったので、
雰囲気が異なるのが際立ちます。


教会から少し歩いたところには…



《地獄の門》(Helpoort)。
1229年に建造されたオランダ最古の市の門です。
建設されてから、ペストが流行した際には
羅患した人たちはこの門を通って患者用の建物に隔離されたことから、
地獄への入口として、「地獄の門」と呼ばれるようになったそうです。


運ばれていく人々は、何を思っただろうか。。
生きてまた門をくぐれた人はどのくらいいたのか。。

なんだか、暑いのにトリハダが…。


現在は、のどかで美しい景観が楽しめます。






落ち着いた、風光明媚な街です。
涼しい時期にまた訪問したいものです。


このあとは変更後のプラン通り、
アーヘン→ケルンから帰途につきました。


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オランダ、ベルギー旅行の報告は、
これにておしまいです。


22日からはベルリンへ行ってきますので、
帰って来たら、記事をアップいたします 

貝だけに…。

2012年09月20日 | 小話






ムール貝をぱくついていたら、、





なんと、なかから小ガニが。


こりゃ縁起ものかに~、
なんていって、美味しくいただきました …が、


そういや、ムール貝って面白いカタチをしているな、、
と思っていたのです。




そうしたら、


いました、同じ考えのひとが。






ヒエロニムス・ボッス。


この妖怪の翼、

紛うことなく、インスパイアド by ムール貝。



貝だけに、ムール貝の怪(カイ) …なんちって。


;;;;;;





「キャーーー 」

ベルギーのムール貝とムール・マリニエールのレシピ

2012年09月20日 | 料理、食材、レシピ




ベルギー名物、ムール貝です。
貝が大きく、身はぷりぷりとして堪えられません。

フランス語でムール(moule)、
英語では、マッスル(mussel)です。

写真のように、白ワイン、ネギと蒸し煮にした
ムール・マリニエール(Moules Marinière)をよく食べました。


ここで書いているレシピは、
ロンドンに滞在していたとき、
お世話になっていた家のマダムから教わったものです。

イギリスの料理はちょっと心配…ですか?
心配ご無用!
彼女のご両親はフランス&イタリア出身で、
お母様から伝わるレシピだそうですよ。



【材料】

・ムール貝 700g
・玉ねぎ 1/2個
または、ポロネギ(リーキ)や長ネギ適量でもよい。
・セロリ 1/4本文
・バター 50g
・白ワイン 200cc
・水 100cc
・塩コショウ 少々
・あればパセリ 適量


【手順】
1、ムール貝は、殻を擦り合わせて洗い、よごれを落とす。
玉ねぎとセロリは薄切りにする。

2、鍋にバター半量を溶かし、中火で玉ねぎとセロリを炒める。

3、2の鍋に塩コショウをして、ムール貝を加えて混ぜる。

4、白ワインと水を加えて蓋をし、蒸し煮にする。

5、ムール貝の口が開いたら、
バターとみじん切りにしたパセリを入れ、
少し沸騰させて出来上がり。


スープに貝のだしがよく出ているので、
ぜひパンを添えて一緒にどうぞ。

味付けは、このレシピ通りのシンプルな塩コショウのほか、
ガーリック&生クリームやカレー風味も美味しいです。



〈ムール貝の旬について〉

貝というと、冬が旬のように思えますが、
ヨーロッパでは、7月中旬から年をまたいで
4月初旬がシーズンになります。

あまり流通していないものの、日本でも養殖が行われていて、
広島や三重産のものは6月から9月、
三陸海岸のものは9月から11月が旬だそうです。

Waffle's day スウェーデンのワッフルの日

2012年09月20日 | 小話




画像は、スウェーデン観光庁HPよりお借りしました。
リンクをクリックすると、サイトへとびます。


スウェーデンでは、3月25日は「ワッフルの日」(Våffeldagen)と呼ばれ、
ワッフルを供するのが恒例になっています。


理由は、キリスト教の古いカトリックの祝日に由来するものです。
(スウェーデンは宗教改革後、プロテスタントとなった地域です。)


カトリックでは、
クリスマス(12月25日)の9か月前にあたる3月25日は、
聖母マリアがイエスを身ごもった日とされていて、

スウェーデン語においては、「マリア受胎告知の日(Marie Bebådelsedag)」を
一般に“Vårfrudagen”(ヴォーフルーダーゲン)と呼んでいたところ、 
この通称を“Vafferdagen”(ヴァッフェルダーゲン)と発音する地方があり、
それが“Våffeldagen”(ヴォッフェルダーゲン)に似ているということで、

「ワッフルの日」(Våffeldagen)と呼ばれて、
ワッフルを食べる習慣ができたそう。


それにしても、
なんてオシャレで北欧なイメージの年中行事でしょう。
ワッフルの形からして、全体は四つ葉のクローバー、一つ一つはハート型。。
そこにベリーやらジャムやらクリームやら、マリア様やらって、、

ちょっと可愛すぎて反則ですってば。

ベルギーワッフル

2012年09月20日 | 料理、食材、レシピ




ベルギーの軽食といったらコレ、
ワッフルは欠かせません


英語ではワッフル(Waffle)、
フランス語では、ゴーフル(Gaufre)、
オランダ語ではワーフェル(Wafel)といいます。
(スウェーデン語に関しては、以下参照。)


高校の帰り道、駅でワッフルが焼かれている匂いに
ひきつけられていたのを思い出します


ワッフルは、キリスト教の宣教師たちがヨーロッパへ広めた
中東~ギリシアのパンが発展したもので、
今では多くの種類が作られています。

小麦粉、卵、バター、牛乳、砂糖、イーストなどを材料とし、
混ぜ、醗酵させて作った生地を型に挟んで焼き上げたお菓子を指します。



ブリュッセルにはワッフルの有名なお店がいくつかあります。
写真は、ダンドワ(Dandoy)のもの。
1826年創業の老舗です。

一番人気のチョコレートソースとクリーム添えを。。




お店はいつも行列。
ティーサロンがいっぱいだったので、テイクアウトで。


表面はバターが焦げて香ばしく、カリッとしています。
中は少し甘味のある生地で、ふわふわ、もっちもち、
とても美味しい。
ソースのチョコレートも本格的です。


もう少し固めに仕上げたものがリエージュワッフル、
発酵させる代わりにベーキングパウダーを使うのがアメリカンワッフル、
煎餅状に薄く丸く焼いて、シロップを染み込ませて
2枚を重ねたものがストロープ(ゴーダ)ワッフル、
お鍋で温めつつ、どんどん材料を混ぜていって、
ハート型で焼き上げるのがスウェーデンワッフル、

などなど、色々あります。


ちなみにスウェーデンでは、
3月25日にワッフルを食すのが恒例であるらしい。


理由はカテゴリーを変えて、「waffle's day スウェーデンのワッフルの日」に続きます。

ブリュッセル 2 Bruxelles 8月16日~19日

2012年09月16日 | ベルギー


フラワーカーペット編。


ブルージュに別れを告げて、ブリュッセルへと戻ります。
8月15日~19日は、フラワーカーペットというイベントの開催日でした。




以前のグラン・プラス。


こうなりました!
 ↓↓↓





市庁舎のバルコニーから撮った写真。


広場に一面、花(ベゴニア)が敷き詰められています。
面積は、2000平方メートルだそう!

このフラワーカーペット、
2年に1度の催しで、1971年から続いています。
年によって、異なるテーマや図案が設定されており、
2012年のテーマは「アフリカ」でした。




図案、全体図です。




制作委員会によるメイキング動画です。




夜10時~、「音と光のショー」が行われ、
幻想的なライトアップと音楽が楽しめます。

歓声があがります







深夜まで熱気冷めやらぬ会場でした。


他の写真をフォトチャンネルにまとめましたので、お楽しみくださいませ。


休日の攻防

2012年09月16日 | その他


子 「ねーえー、パパーー、起きてーーー」
父 「ん~~~、もうちょっと寝かせて。。」


子 「ねーえー、パパーー、遊ぼうよーーー」
父 「ん~~~、ちょっともう4時か。。」


子 「ねーえー、パーパーー、リモコンかーしーてーー」
父 「ん~~~、まってちょっとナイターいいとこ。。」

ブルージュ Bruge 8月14日~16日

2012年09月16日 | ベルギー




8月14日からは、
ベルギーの水の都、ブルージュへ向かいます。

街の名前は「橋」に由来し、
その通り、街中に張り巡らされた水路に
たくさんの橋が架かっています。


ブルージュは、9世紀頃から街が拡大し始め、
13~15世紀には、北海を経由してイギリス、北欧とヨーロッパ内陸を結び、
金融、貿易の拠点として繁栄しました。
裕福な市民たちは、大鐘楼を建設し、自分たちの成功の証としました。

しかし、15世紀以降、港や水路に土砂が蓄積したために水深が浅くなり、
大型商船が運行できなくなってしまいます。
水路という生命線を絶たれたブルージュは急速に衰退しましたが、
後に都市が刷新されることもなくなり、
中世の街並みがそのまま保存されることになりました。

現在では、レース編みが主要産業のひとつとなっていて、
古い町並みにレースショップのディスプレイが華を添え、
ロマンティックな古都として、ヨーロッパ有数の観光地となっています。




ブルージュの中央広場。
州庁舎をを正面に、右を向くと…。




鐘楼(Belfort)がそびえています。
高さ88mの塔へは、366段の階段で上ることができます。




中庭からの眺め。
時刻を告げるカリヨン(carillon; 組み鐘)が鳴り出すと、
思わず足を停めて聞き入ってしまいます。




運河沿いは、人でいっぱい。
熱波の来襲により、皆、涼を求めております。。




夜になると、ライトアップを楽しめます。
ブルージュは治安が良いので、女性の一人歩きも比較的安心です。
(でもじゅうぶんに気をつけて。)




お菓子だって美味しいのです
これはブルージュのチョコレートショップ、
スュケルブック(Sukerbuyc)のティーサロンでいただいたケーキ「メムリンク」。
カラメルのムースにチョコレート、なかには洋ナシのコンポートが入っています。
繊細な味わい。

ケーキにフルーツを盛り合わせてくれるのも嬉しいところ。
はぁぁ、口福口福


お店のHPは、日本語にも対応しています。
リンクをクリックすると、サイトへ飛びます。
(音がでます。)

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Sukerbuyc
Katelijnestraat 5, Bruge
(ティーサロンは道路を挟んだ向かい。)
open 9:00~18:00(月曜休)
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ブルージュの写真をフォトチャンネルにまとめましたので、お楽しみくださいませ。

ルーヴェン Leuven 8月13日

2012年09月15日 | ベルギー




北方ルネサンスの面影を求めてルーヴェン(Leuven)へ。
織物産業の恩恵を受けて興隆し、15世紀には力のピークを迎えた都市です。




美術品もさることながら、
15世紀半ばに建設された市庁舎は、
フランボワイヤン(炎の)・ゴシック様式と呼ばれ、
その名前の通り、まるで建物が炎に包まれているように見えます。

精緻の極地。。
華やかで繊細な宮廷文化を体現しています。


街並みをフォトチャンネルにまとめましたので、お楽しみください。