先日の記事のように春を実感したら、シュパーゲル(アスパラガス)のシーズン到来です
特にヴァイスシュパーゲル(白アスパラ)は春の味覚の代表格。
家庭でもよく食べられますし、4月後半~6月辺りまでは多くのレストランにメニューが登場します。
日本でも北海道産のものが流通するようになってきていますよね!
こちらに来る前に食べた感じを思い出すと、
日本のもののほうが柔らかくアクも少なめだったような。。
ドイツの白アスパラは外皮が固いので、厚めに皮を剥いてから料理します。
茹でたり、グリルしたりと色々なレシピに応用できます。
●代表的な調理法として、茹で方をメモしておきます。
繊維が固い根本を2~3センチほどをカットし、ピーラーや包丁で外皮を剥く。
頭の部分は柔らかいので、皮を剥く必要はありません。
穂先から1センチくらいのところから剥き始めます。
ピーラーだったら1周剥いただけではおそらくまだ足りません。
2、3周して固い皮を完全にオフします。
鍋に湯を沸かし、好みの味つけをして(※下記参照)アスパラを茹でていきます。
先に述べたように頭の部分は柔らかいので、最初から直接お湯につけずに鍋から出る湯気で蒸すようにすると均一に火が通ります。
アスパラを鍋に立てかけても良いですし、タコ糸などでまとめて縛り自立するようにして茹でてもOKです。
トウモロコシのような甘い香りがしてくるはず!
茹で時間は中火で10~15分ほどでしょうか。
「色よくシャキッと」茹でるという考えはこの際忘れます。
これはじっくり火を通すことで野菜の甘さを引き出す調理法。
しっかり柔らかくなるまで茹でますよ~
茹であがったらお皿などに上げるか、火を止めた鍋の中でそのまま冷やします。
※基本的な調味料は、一つまみの塩です。
レモン汁を入れるとアクがよくでるとされます。
白アスパラの場合は白さが綺麗に残るとも言われますが、
うーん、効果のほどはどうでしょう、、必須という訳でもないような。。
私は塩プラス、バターひとかけ、そして砂糖一つまみを入れるのが好きです。
白アスパラの繊細な味わいをよく引き立てる組み合わせだと思います。
剥いた皮を一緒に茹でたり、茹で汁をスープやリゾットに使うレシピもありますが、
このやり方は私は避けます。
皮はアク(=苦い!)が強いからです。
個体差があるのと、好みなので何とも言えないところもあるのですが…。
代表的な取り合わせ。
白アスパラのオランデーズソース。
アスパラの味が優しく淡泊なので、茹でるときの下味が効いてきます。
脇にあるのはパルマの生ハム。ハムの塩気がアクセントになって好相性です。
オランデーズソース(ソース・オランデーズ)は卵黄とバター、それに酢かレモン汁を乳化させて作るソース。
手づくりのほうがもちろん美味しいけれども、ドイツの卵は殺菌処理がされていないので、火を通さないのはちょっと心配…。
なので市販のソースを使っています。
粉のものを使うか、レトルトのソースであればフレッシュさが欲しいので、レモン汁を絞り、ナツメグを削ります。
温泉卵をからめて食べるのも美味しいです。
火が通るぎりぎりのところで半熟度合いを加減して。。
チーズをかけたり、ハーブを加えたりといろいろ応用がききます。
こちらはグラタン。
ハムを巻いて塩気を足しています。
ハムはこちらのシュバルツバルター・シンケン(シュバルツバルト地方風の生ハム)。
豚もも肉を使い、長時間スモークして作る生ハムです。
強いスモーク香が特徴で、ハムとベーコンの中間みたい。。
これは近所の農家で作っているもの。
大きさが伝わるでしょうか?田舎風の厚切りですごい迫力です!
溶かしたバターと岩塩をかけるだけでも美味しいです。
この日は、タラの肝の缶詰を加えました。
“ Dorschleber”として売られているタラの肝(タラレバー)のオイル漬け。
アン肝に似た味わいです。
中身はこんな感じ。
バターをフライパンで熱し、ニンニクを入れて、香りが立ったら缶詰を投入。
茹でておいたアスパラに塩をしてソテーします。
(アスパラは茹でずにソテーしても良いですが、アクが気になるので私はあらかじめ茹でています。)
お皿に盛ったらコショウとパセリを散らして、レモンを絞って出来上がり!
オムレツやピザの具にも!
この日は緑のほうのアスパラでした。
パスタを卵とじにするのは南イタリアの郷土料理に見られます。
フライパンで焼いても香ばしさが出て美味しいです。
茹でたパスタに卵、牛乳、チーズを混ぜて、アスパラを乗せてオーブン焼きにしています。
フェタチーズが余っていたので、これもトッピングにしました。