国立歴史民族博物館のことを昨日一生懸命書いてまとめ
編集してアップしようとした時、一瞬にして消えてしまった。
再度気を取り直して書き直してみますが、結構考えた文章だったのに・・・
同じような文がかけるかどうか。ああ残念~(涙)
さて、
いつか行きたいと思って一度も行ったことのなかった
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
国立歴史民族博物館
千葉県佐倉市にあります。
実家の最寄り駅の地下鉄が京成電車に乗り入れているため1本で行けるところだったのです。
電車に揺られ、「とらさん」で有名な柴又を通り1時間半
佐倉駅より徒歩15分
佐倉城址に昭和45年頃にこの博物館は建てられたそうです。
佐倉城は塀を作らず、土塁をつくり敵からの防御に備えたお城らしく
その土塁をきりとった横から木陰を歩くと博物館が堂々と見えてきます。

今回は企画展
「楽器は語る」
普通の楽器ではなく、雅楽の楽器
紀州藩徳川治宝(はるとみ)コレクションの展示です。
「雅楽」とは
「雅正」の楽という意味。すなわち俗楽(俗世間の音楽)に対して
宮廷、寺院、神社等で奏でられる古来の由緒正しき音楽 をいうそうです。
雅楽は特定の家に世襲で伝えられてきており、そんじょそこらの人たちが奏でられるものでもないようで
芸大での雅楽奏者は皆この楽家(がくけ)と呼ばれる家の若者なんでしょうか?
かの有名な貴公子若手奏者東儀さんも天王寺方で右舞と篳篥(ひちりき)を担当し今に伝えているご一家なのです。
江戸時代、教養の基本に儒学を据えていたお偉い君主やそのまわりの方々、学者らにとって
「楽」は嗜みとして身につけておかねばならないものであったといいます。
だからこそ、楽器そのものへの装飾、意匠、その器やケースの織への装飾は雅なものであり
技をこらした工芸品としても見ごたえ充分。
初めて間近で目にする 笙、篳篥(ひちりき)、律管、連管
これらの笛には漆できっちりと樺巻がしてあり、器には漆や象嵌で
その楽器にふさわしい鈴虫、孔雀、雲、雁、龍、鶴などがあでやかに
そして品よく描かれているのには うっとりとしてしまいました。
そのうえ、篳篥にはリード(蘆舌/ろぜつ)があり西洋楽器にも近いものでした。
笙という楽器は16本の大小の竹の管を「匏」(ほう)という頭(かしら)=台座に差し込んで
吹口から息を吹き入れ和音を出す楽器です。
今回の展示ではその16管それぞれの一音一音をヘッドフォンで聞けるようになっており
また、コードのように決まった和音も自作の和音も聞けるようになっていて
あの世ともこの世とも思えぬ中間的な音を耳に残す事ができました。
なんとなく、この笙の音には以前から心地よさを感じていたので
楽器自体の美しさと複雑さを見ることもでき、十分堪能してきました。
もちろん、琵琶、琴、太鼓類もありましたが、やはり個人的には笙が圧巻でした。
9月2日までです。
さて、今回思い切って佐倉まで足を伸ばしたのは、
友人が佐倉に住まい始めたからでもあります。
佐倉藩に仕えていた武家たちがその後市内より少し離れたところにをつくって
住まった場所がありました。そこは街中と雰囲気が違い、家々の敷地も広い事もありますが、
塀がなく生垣で囲っているしっとりとした所でした。なんだか穏やかなんです。そこ一帯が。
その一角にあったカフェで久し振りにおしゃべりをして
のどかな時間を過ごせる幸せ・・・
あ~やっぱりお茶のみ友達と過ごせる時間は宝です。
また金沢に帰りたくなってしまいました・・・