樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

出稽古

2015-07-28 21:03:31 | 日記


家に戻ると母が頭の髪の真ん中に3つ
カーラーを巻いてテレビを見ていた。

??
明日、どこかに出掛けるの?
と尋ねると、渋谷へ出稽古に出掛けるとの答え。

以前からグループレッスンの書道のお稽古のアシスタントを
していたが、歳も歳だからアシスタントをお断りしたら
お一人の生徒さんから
自宅でのプライベートレッスンを頼まれた、と聞く。

東京に出てきて4年たった私だが、
新しくなりつつある訳のわからない渋谷には
まだ3度ほどしか足を向けておらず
大嫌いな街になってしまっている。

が、

あの雑踏にこの暑さの中
それでもなんだかうきうきしながら足を向ける
母の姿が目に浮かぶ。

あのカーラーにその気力がうかがえる。
恐るべし、昭和5年生まれの書道の先生!

私はこんな真面目な先生には習いたくないけどね・・・
気持ちに張りがあるというのが、長生きの秘訣なのでしょう。


遠い飲み屋

2015-07-26 23:05:24 | 日記


本日は暑い暑い東京を抜け出して
八ヶ岳山麓、編笠山の遠い飲み屋、こと青年小屋 まで歩いてきた。

車で小淵沢インターチェンジを降りて約15分位で登山口に着く。
登山口から約1時間いくと雲海平というちょっとした広場にでる。

そこからの眺め

朝8時位だと、雲もかからずすっきりした朝の富士山


         朝の光は強く、プリズムまで写り込んでしまった
            


白い オダマキ


自然のままの道が心地よい

3時間を唐松林らしき樹林帯の中
渡る風はどこからか冷気を帯び涼やかで
しばし風を感じるために立ち止まってしまう


最後の30分の急登を上り詰めると
岩がごろごろした頂上
結構風が強いが
360度の眺めはここまで上ってきた人達への
平等なご褒美


        振り替えれば、見返り美人?の富士山
        

             目を転じれば
             
              鳳凰三山や、甲斐駒、北岳
              遠くは北アルプスや少し煙をあげてる御岳山


     目の前には迫力で迫り来る赤岳(八ヶ岳)、キレット小屋
        

               

頂上を越えて青年小屋まで岩岩を越えて20分
         


小屋から望む富士山を肴に
キンキンに冷えたビール飲んだら
最高だけど、下界になんか降りたくなくなる!


いつものように1杯の珈琲で今日も満足~♪



次回はちょっと一杯を楽しみに
それを主目的にして登ってこようかな



一瞬の風

2015-07-23 23:42:30 | 日記


今までも時々感じていた 私の傍を駆け抜ける 風
また、感じた。

色々なことに行き詰まり、息詰まっていた昨今だったのだが
今日のほんの瞬間に吹いた風が
真っ白く前を隠していた霧を吹き飛ばしてくれたようだ。

あの風は何なんだろう?
明るくなった目の前には何が現れるのか...

またいつもの極楽トンボになってふらふら風に乗って飛んでいようかな♪




海の日の連休

2015-07-20 12:56:46 | 日記


台風が各地に雨をもたらした週末
今回の連休は、山形県鶴岡の南、あさひ町から入る
以東岳 というマイナーな山
200名山のひとつで、
100名山と違い玄人好みの山々が連なる200名山
やっぱりここもその一つだった。

まず登山口に入るまでに3時間
ここはでも、すばらしく美しいブナの森
我が愛するチブリ尾根(石川県白山)の原生林に匹敵
いやそれ以上の広さを有しているのではないか
と思う奥深き森




2ヶ所に吊り橋


ブナ林を歩いていると随所に美味しい冷たい力水!

そしてまだまだ雪渓
            

3時間歩いたその先に避難小屋が現れる
          
            
            タキタロウというのは幻の5~60㎝ものイワナ
           
そのイワナが棲んでいると言われている大鳥池の前に小屋がある



ここから、翌日登る予定にしていた以東岳へは4時間の登り
               
               
          タキタロウ小屋から池の対岸奥に見える山の頂上が目的の山

今回の隊長が予定を変更してそのまま登ることに。
ひーこらひーこら急激な登りを3時間
尾根にでるとご褒美のようにチングルマのお花畑
          

マツムシソウや秋のキリンソウなど楽しんでいると雨が降ってきた!
風も、小さくならないと飛ばされそうな勢いで・・・
尾根道を歩くこと1時間



晴れていれば、きっと大朝日連邦の雄大な眺めが見れたんだろうなあ・・・
と幻の山々を想像する。

来年壊されるという以東小屋の後ろの直登道を下って周遊するはずが、
雪渓だらけで踏み跡もわからない霧のなか
遭難するんではないか?と不安が頭を持ち上げる。

長いけど往路を戻ろうということになり
ずぶ濡れになりながらお花を横目に3時間かけて降りてみると
午後の5時
朝の6時から歩き始めていたから、よく歩いたもんだ。

避難小屋に1泊


翌日銀竜草を見ながらまたあのブナの道を
山を降りてしまうのが名残惜しい道を
ゆっくりと時間をかけて降りてきた

奥深し味わい深し山形(東北)の山


このブナたちにはまた逢いにこよう



根石岳

2015-07-07 22:38:12 | 日記
肌寒い雨が続く梅雨の週末
雨のせいではなく、都会の空気に疲れているのを
感じて、雨の中、車を走らせる。



行き着いた先は北八ヶ岳
例え雨が降っていても山の中に身を置きたかったので
行けるところまで歩こうと歩き始める。
八ヶ岳の回りは、しらびその森



うっわ~♪なんて気持ちのよいミスト
しっとりとすいつく空気
このまま空気の粒になって昇華してみたくなる。

足元を見ると白い可憐な花が遅い春を楽しんでいる様子


これは ごぜんたちばな 6枚のはっぱに花をつける



気持ちも身体も段々軽くなっていく。
2時間も歩けば棒に当たる?


箕冠山の小さなピーク 2,500m 

あっちいこうか、こっちへ行こうか迷ってしまうが、
今日は、ちょっとお試し歩きでもあるのであまり欲張らず
根石岳のピークを踏んで戻ることに決めた。


雨は降らねど霧は濃し
ここからの眺めは、たぶん根石小屋の青い屋根と天狗岳の雄姿
次回のお楽しみ!ということで...
よくぞ来ました 2,603m


小屋の廻りは砂礫で、コマクサの群生地
この時期はまだ少し早いので、気の早い奴がちょっこっし
霧に打たれてしょんぼりと咲いていた。



山を下りるのがもったいなくて、ぐずぐずしていたら
鳥が目の前にやってきて盛んに気を引こうとする。
雛鳥が近くにいるのだろうか。

古い木は朽ちても、そこにできた空間には陽が当たり
若木を育くむ場所となる。
またなん十年もすると、しらびその森は自然と世代交代するのだろう。


きばなしゃくなげ か はくさんしゃくなげ




今回のお楽しみはもうひとつ♪
秘湯 夏沢鉱泉の温泉
ここは通年営業の山小屋
鉄分の多いの鉱泉を電気ヒーターで温めた湯
古いけど温もりある木の湯船
手足伸ばして湯快愉快

タオル+ほうじ茶+お茶請けにふきの漬け物 付きで
650円也
もひとつおまけに
小屋番さんの人懐っこそうな笑顔もついてきます!