樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

Ron Carter Trio

2013-11-28 23:35:59 | 日記


何十年ぶりかに
東京のJazz Live Houseへ出向く
秋葉原の Tokyo Tuc
変わり者の親父さんが仕切っているライブハウスらしい

70歳を過ぎたRon Carter(ベース)
with Donalrd Vega(ピアノ)& Lewis Nash(ドラムス)
+ Satoshi Inoue(ギター)

ロンがベースを抱くとベースではなくロンになる
そんな一体感が感じられるほどなじんでいらっしゃる。

繊細なピアノとアグレッシブなドラム
甘いギターとがそれぞれをわきまえて音を出す

ロンさん、いとしいベースを見つめる笑顔は
そのまま音になって絡んでくる。

心地よいワンステージ

それにしても、いまどきのライブハウスはこんなに
人をいれるんだろうか。ちょっと詰め過ぎ?と思うのは
30年前ジャズライブハウスに通っていたおばさんの独り言

山梨百名山の黒岳

2013-11-24 21:22:50 | 日記


穏やかな晴天の土曜日
車の試走をかねて河口湖まで。
どうせドライブするなら・・・いつものことで
近くの山へ、秋の散策

御坂(みさか)へ抜ける旧道を走り「天下茶屋」へ向かう。
ここの茶屋は笛吹市から走ってきてトンネルを抜けるとすぐにある茶屋
トンネルを抜けると 突然素晴らしい富士山が!
(以前、この道を通って金沢へ戻ったときがあり、その時は夕方で振り向きざまの富士山
 一度ゆっくり来て富士山を眺めたいと思っていた処)

こんなふうにど~んと


旧道へ入ったとたん
日本カモシカの子どもに遭遇
冬毛をまとった幼顔
車に興味があるのか、人間の怖さを知らずか
逃げずにのんびりしたもんだ
カメラを出そうと思っていると、対向車が来て山の崖にのっそりと下りて行ってしまった。

本日目指すは黒岳(1792m)。天下茶屋の向かいに登山口があり
御坂トンネルの上を歩き始める事になる。

100メートルほど行くと太宰治の碑

「富士山には 月見草が よく似合う」


一気に尾根まであがり、40分ほどでまずは「御坂山」(1596m)
ここへ行くまでの尾根道には

こんな太っいミズナラの木(ミズナラはこんなに太くなれず涸れる事が多い)



槍投げの選手のようなブナ


ゆっくりペースのおじいさんが
思わずカメラを向けたくなる風景ですね!と優しいまなざしで眺めていた
ブナの廊下


ここには新緑の頃にもう一度来て見たい


もう少し歩を進めると、立派なブナが2本


紅葉も終わり葉も落とし終わった明るく静かな山
枝だけになった木々も冬前のひと時をのびのび過ごしている様子。
ゲラが巣を作ろうと木の幹を「コンコンコンコンコ~ン」とつついている音が響き
シジュウカラのような小鳥達が十数羽で賑やかに飛び交う

左手にはいつも富士山がつきまとい
そちらから吹く風は太陽に温められて、ほんのりと暖かい
右手からの風は驚くほど冷たい


「ひっち」って山梨弁で「ここ」という意味かな?


御坂山を過ぎ、4~5度ほどアップダウンを繰り返すと突然見晴らしが開け
右手に雪を被った山々が目に飛び込む


右から 塩見岳、赤石岳、荒川岳、いつか登ってみたい聖岳
もう少し右に目を転じると北アルプスの白き山々も遠望できる。


旧御坂峠に到着した頃にはお腹がぐ~
ここは三つ峠から登ってくる道とぶっつくところ
昔は出城があったらしく、土塁が残っていた。


ここらで富士山をながめながらちょっとお昼&コーヒータイム


茶屋跡うしろに 「御坂神社」



ここからまたアップダウン2回
標高は1792m、流石に吹く風も冷たく足元には霜柱のオンパレード




2時間ほどで着いた頂上はまったく展望がない
だけど、
ここから200m進むと

午後になり雲が出始め幕を張ったような富士山とキラキラ輝く河口湖


穏やかな日は続く
復路も同じ道・・・アップダウンを何度も繰り返し
落ち葉のカサカサ音を聴きながら

          自分の影を愉しみ
           

                  日差しを楽しみ
                  


                         木肌が面白い ナツツバキ(ヒメシャラ)やブナ、どんぐりの樹々をながめ
                         


                                気が早い、既に芽を出しているどんぐりを愉しみ歩く
                                 





富士山には 何が よく似合うんだろう       










東京 根津

2013-11-17 23:02:32 | 日記


福井県の山懐工房へ伺ってマイ箸を
以前作ったことがあるが
今回その「はし和文化研究会」の面々が
お江戸の根津にて勉強会を開催してくださった。

最初は自分のマイ箸づくり
その後は大和言葉や歴史(十七条憲法)のお話
「一に曰く、和を以って貴しとなし、いさかうこと無きを宗とせよ。・・・」
ちょっと難しかったけれど、なんだかとても合点がいくお話だった。

勉強会の後、近くの根津神社へお参りへ




近くには懐かしい駄菓子やさんのケース


金太郎飴の本店




この界隈、
谷中の小じゃれたブックカフェがあったり
昔ながらの小間物やがあったり
車のとおれない幅の小路や筋道があり
ゆっくりと探索してみたい町並み

少しゆけば
言問だんごの言問通りと芸術大学、不忍池へ続き
反対には東京大学

未知の世界へと続く一画かもしれない。


蓼科山リベンジ

2013-11-03 23:57:44 | 日記


今年はリベンジの山が多いなぁ
鷲羽山も八ヶ岳の赤岳も、そして今週、先週に続き蓼科山へ

風はまたまた強かったけれど
登山道に水が流れていない分とて歩きやすく
2度目の道、という気持ちの楽さ加減もあってずいぶんと楽に
蓼科山荘までさっさと到着

今回は友人のご主人も巻き込んで3人で
山小屋の小屋締めにお邪魔する。

1日目にさっさと頂上へ行こう!と
小屋から頂上までのこんな岩場をガツガツ登る


頂上最後の岩場もワシワシと


せっかく登った頂上はガスっていて回りは真っ白け


強風で飛ばされそうだったのでさっさと下山



帰りの岩場は登りより慎重に下りなきゃ・・・

小屋では外回りの閉めは終わり、窓には板が打ち付けられ、
雨樋もはずされている。野外の椅子やテーブルにもカバーがかけられ 店じまいの準備万端

屋内は
              
                大きな薪ストーブでお湯(雨水)が湧かされ
                ご飯の準備

今日は最終日と言う事で残りの具材をすべて使っての
特別メニューとか。


3人分にしては多すぎる量の豚キムチ、カレー味の鶏肉、
銀のホイルの中には沢山のきのことすき焼き風牛肉
お芋さんとにんじん、きのこのおひたし・・・などなど
それに御汁は肉団子と野菜の具沢山のとろみがついた中華風スープ


もうさっさと3時頃からワインや生ビールでのんびりしていのだけど
今日は6時からアルコール飲料飲み放題~なんだって?!
(小屋締めのときは恒例らしい)

なんと気前のいいオーナー!

2001年ものの赤ワインが奥から出てきてしまったり
その前にスパークリングワインで乾杯し・・・
あとからも赤ワインのオンパレード


宴もたけなわ、
本日のメインイベント~じゃんけんゲームの始まり始まり
小屋にあるお土産グッズを気前よく提供してくださって
本日お泊りのお客25名とスタッフ、NHKの取材班全員で
ナベさん(ことオーナーみたいな長年のスタッフ?)と「最初はグー」でじゃんけんをして
勝ち進むと商品をいただける。

最初の提供商品はこのマグカップ、3つ

早々に私、2回目のチャレンジでゲット!

友人夫妻もご主人は2回勝ち進み、バンダナを2枚ゲット

友人もバンダナをゲット

そして最後の賞品は山荘のオーナー作のステンドグラスランプ(赤と青)
最初はグ~! と始まって
最後の3人に残ってしまった私、目をつぶって「えいっ」とチョキを出す。
勝負有り!!青のステンドグラスのランプを頂きました。
(一番最初の写真)
翌日、リュックになんとか詰め込んで下りて来た。

まるで昔話「舌切り雀」にでてくるおばあさんが背負った葛篭みたい。
ここで全部運を使い切ってしまったかもしれないなぁなどと思いながら下山した。

オーナーは実はステンドグラスの作家でもあり、翌日下界で丁度行われていた作品展も拝見
山にひっそりと咲く花々をモチーフにした優しい作品が多かった。

ここの山小屋(2300m)はどうも
ワインの夕べ(10月)の時もワイン(フランス産)飲み放題で
小屋閉めの時も飲み物なんでも飲み放題の
とってもお得な山小屋なんだそうだ。
それに、落語家のスタッフもいて
最後はこの方の落語で〆。
本来「一笑万福」なんだけど、今回は「多笑満腹」

小屋締めの日、味占めそう・・・

あ、それから、
モンベルのカードを持っている宿泊客はそれを提示すると
800円の生ビールか缶ビールを1本サービスしてくれる。
赤字にならないのかなあ~とちょっと心配してしまう。
だって、北アルプスの小屋より宿泊料が2000円も安いんだもの。
荷揚げが楽な分の違いでしょうけれど。

リベンジの山ってどうしてこう印象的な山になってしまうのか。


帰りの道中、原村あたりだったか
左をみれば南は編笠山から北は蓼科まで、八ヶ岳連邦が連なってきれいに一望でき
右をみれば堂々たる甲斐駒ケ岳を筆頭に鳳凰三山、右奥に塩見岳、左奥に北岳と
ため息が出るほどの風景が広がり、思わず車のスピードを控えてしまう。

こんなところで晴耕雨読の生活ができると幸せだなあ、と。



<おまけ>

今年、関東周りの山を歩き始めてみると
観光地化されているところが多い。だから
あまり仰々しくないローカットな山歩き用靴を購入。
靴底はしっかりしていて、今回の岩場もなんのその。
愛着が湧いてきた。お世話になってます。