随分と前のことのになってしまった。
気づけば5月も後半戦
5月の3連休を利用して
再び再生の道、熊野詣 に
出かけていた。
過去を洗い清め現在を確たるものとし
未来の願いを叶える という熊野三宮
私が山を始めたきっかけを与えてくれた
最初の熊野詣(熊野古道歩き)は
もう7年前になる
ほぼ同じコース
滝尻王子から湯の峰温泉まで中辺路を今回もゆく
いにしえの道を歩き始めると
杉やヒノキの木立、
枝を通して落ちてくる柔らかな陽を受ける
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/6d/0521ef9af2e04b0986759f697d220601.jpg)
連休だと言うのに人はすごぶる少なくて
すれ違う人も前後を歩く人の姿もない。
世界遺産登録10年
その熱も醒め始めているのか。
今年は群馬県の富岡製糸工場跡が混雑しているのかもしれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/68/5193cb4224ad5166da92c27c590d5805.jpg)
数ある「王子」(お休み処)の中でもよしきにつけ悪しきにつけ一番人気の
牛馬王子
受難の王子は、時に傷つけられ
時にお顔だけを盗まれる
それでも笑みをたやさず佇む王子に
癒されて あと3時間の歩みに任せる
熊野王子は九十九あり、京都から熊野への道すがら
信仰の道をつなぐ為に設けられた神社や祠、分社。
それぞれで禊をし心新たにまた旅の安全を祈願する場所でも
あったそうだ。
途中参加のメンバーも露近王子までバスで追っかけてきて合流
途中の村のけったいな民宿に一泊
2日目はまず 野中の清水
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/48/fce4f7c24a7cf9a49e57abf0319546c3.jpg)
まあまあ普通の水だけど、乾いたのどを潤すには丁度よし。
継桜の王子
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/d1/a0d08ee778af1cd2d57d10e9dc433d1e.jpg)
立派なご神木が
私達を圧倒する
とがの木茶屋 はそのままにあったが
前回宿とした向かいの民宿は廃屋になっていた
年老いた女亭主だったから時は移ろいて・・・
秀衡桜 の横たわる古木を過ぎて黙々と歩く
東屋でちょっと朝のコーヒーブレークをしていると
雨が落ちてきた
中川王子、小広王子と過ぎ熊瀬川王子
ここでちょっと膝を痛めてしまったメンバーの一人がバスで先に
湯の峰温泉へ駒をすすめることとなる。
その後わらじ峠のアップダウンを過ぎると
2年前の大雨と洪水で道が崩れてしまったため
迂回路の林道を蛇形地蔵まで歩くことになる
そして 湯川王子。ここまでで約4時間
ここからまた三越峠へのつづら折れの坂を登る。
王子もすくなくなり、
人工的に創られている500mごとの道標をただ頼りに林道を
進むにつれ、なんだか気分は暗くなる。
王子に会える楽しみがないからでしょう。
と文句のひとつも言いながら歩いていたためか
古道にもどれず、発心門王子まで林道歩きとなってしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/e7/d92ec2160890d1be2dc97df38f052ac0.jpg)
格式高い 発心門王子(ほっしんもん)
ここからはちょっと若いカップルや観光客も多くなり
村々を歩く道、なんだかますます邪念が増える
これはまずい・・・
時たま王子が現れてくれるとほっとするようになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/0c/fa179afdc6ca16264f7ba2a406de9c1f.jpg)
水呑王子、伏拝王子(ふしおがみ)を過ぎると下り坂どんどん下り
どこかで聞いたことのある地名 三軒茶屋跡
そういえば、前回はここで冷たいアイスキャンディを食べて
生き返ったことが蘇る。
1日6時間歩くという未知なるロングウオークだったもの。
ここ三軒茶屋跡は十津川温泉方面(そのまた北は奈良県高野山から続く道)からの
小辺路との合流点
「伊勢は7度、熊野は3度」というから
次回の3回目はこの小辺路だ、とメンバーの暗黙の了解
さて、あと30分で 祓殿王子(はらいど)。そしていよいよ
熊野本宮大社
この緑に囲まれた落ち着いた雰囲気の本宮!
霊験新たかな「牛王宝印」を懐にいれる
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/38/893f219757cafdba3767937e9edf9c99.jpg)
雨もまたよし!
本日到着の「湯の峰」温泉
餓鬼となった小栗判官が連れてこられ
この湯につかり7日目には蘇ったと伝えられている由緒ある温泉
その名も「小栗旅館」に泊まる。
小栗判官の末裔だとか。
90度の源泉掛流し
どひゃ~と疲れが吹っ飛ぶ。
これなら蘇るのもさもありなん
温泉おかゆ、温泉鍋におなかも膨れ
ここちよい夢の中に落ちる2日目。
翌日3日目は快晴、観光と決め込む一団
先ずは速玉神社
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第一霊験所
なんだけど
やけに明るくて健康的
ご神木
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ナギの大樹 (ナギは凪=平和・和楽に通ず)
そしてお次は 青岸渡寺と那智大社
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/61/6e7e70270e4e8a90874bb9ac1eed21b0.jpg)
深々としたコケを生やし
シダを育み 自分もを空へ伸びやかす
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/e8/2f2182a68c2031120cc884aee6cbcdc0.jpg)
ここで石になった八咫烏(ヤタガラス)
神武天皇を大和国まで導いたといわれている。
このからす、これはどうも太陽の化身らしい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/eb/825d980bd0a2c6021a76fe54c7c31047.jpg)
一箇所で 七福神すべてが祭られているお寺?
日本の八百万の神様は大らかで温かく、懐が深い
こうして、蘇りの強い 今回の旅は終わる
さて、新たな道がひらけるかどうか・・・