朝早くに富山県立美術館へ車を走らせる
千住博画伯 高野山のお寺に奉納する襖絵を3月に描き上げた。
その作品が襖に納まる前にニューヨークから富山にやて来た
静謐なブルーグレーに流れる白い水
実際に水を流してその上に日本画の白い顔彩(牡蠣貝の粉から創る)を流し
流れに任せた、と言う
そこに長年研究してきたエアーブラシで飛沫や霧雨を載せる
描いていると、瀧の方から、もうこれでいい
と告げるそうだ。
崖っぷちの絵
これは和紙ににかわを塗り乾かした後に
和紙を縦や横にくちゃくちゃっとシワを揉むみ込む
そこに顔彩を塗ると
日本の崖が自然と浮き上がるから不思議
そこに樹を描き足していく
どちらも 癒し ではなく
迫力と気の流れをひしひしと受ける
日本画は1000年に耐える手法
自分の絵も今後1000年は残ることを意識した、とある。
「絵を描いている自分は若いと思っていた。しかし、
全てを描き終えた後に振り返って鏡を見たら、
そこには60の自分がいた。」 とも
同い年だったんだ・・・