兵庫県の駐在所で巡査部長たちが
「ミニパトカーのライトを利用しての
バーベキュー大会で2人が懲戒免職」のニュースが流れた。
駐在所といえば
私たち家族は1966年
伊豆大島の差木地という字(あざ)の
駐在所に住んでいた。
元町の港から
くねくねした上り坂を行き
やっとこさ坂を上りきったところ
木々が生い茂り、とりわけ駐在所の大きな木には
リスたちがいつも運動会を開催していた。
目の前には差木地小学校。
父は毎日のように小学校の教師と剣道に明け暮れていた。
私は、小学校のお兄さんお姉さんたちと遊んだ。
唯一の遊び道具の一台のリヤカーで
時にはボブスレー
時にはジェットコースター
時には空き地で採取したアシタバや磯でとれたカメの手を入れて
近所に売って歩く道具としてフル回転だった。
前述の上り坂の途中には
まずパン屋があって
最初に30円のコッペパンを買う
ピーナッツクリームやイチゴジャムは別売りで10円払うと
おばさんが市販の上記のジャムを自宅の冷蔵庫から
おもむろに取り出してきて目の前で塗ってくれる。
気に入られている子供はべったり塗ってくれた。
さらによっこらせと歩いてゆくと
小さなガソリンスタンドがあった。
ところが自家用車に乗ってる人があまりいないせいか
遠くから見たらカツラのようにみえるんだけど
テングサ(ところてんの材料)の束のようなものが
ガソリンスタンドの敷地いっぱいに
敷き詰められ干されていた。
差木地に住む男の子は
中学卒業時
断崖から海へダイビングしなければならない儀式があった。
何年か前、死亡者が出てその儀式は廃止されたらしい。
その後、映画『リング』で差木地が出てきて
思わず身を乗り出して観た。
サダコの故郷だったのか。
へぇ。
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